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愛ごめんな…
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1:
たくや
俺の事じゃないんやけどみんなに知ってほしいから書くわな
2005-12-09 10:38:00 -
2:
たくや
俺は弱い人間なんやろうな…愛と出会うまで自分がどんな人間か分からんかった…愛ごめんな…
2005-12-09 10:40:00 -
3:
たくや
俺は自分で言うのもあれやけど結構悪かった。世間から一歩引かれるような悪い事は全部してきた…
俺が19の時愛と出会った。俺がコンビニ行った時に見た感じ気きつそうでやたらツンケンしてる愛が俺を睨んできよった。男も女もみさかえなくキレる俺は愛に『何見とんねん』と近づいていった。愛はビビる事もなく下から睨みつけ『はぁ?見てへんわ。きもち悪い』そう言ってつばをはいた。2005-12-09 10:50:00 -
4:
たくや
愛のツレが俺に謝ってきてその日は帰った。何日かして家の近くの公園を通ったら公園の中から女の『やめて』と言う声がやたら聞こえる。気になって近づいて行ったら男にしばかれてる女がうずくまってた。とっさに止めに入ったらしばかれてる女は愛やった。男はその場を走って逃げた
2005-12-09 10:55:00 -
5:
たくや
『大丈夫か』俺は愛に言うたら愛は『さわんなきもい』こいつ何やねん!と思った。けどどっから流れてんか分からんぐらい血出てて病院連れて行った。ちょっとしてから愛の親が来た。診察が終わって愛が出てくるなり愛の親は『あんたえーかげんにせーよ!嫌やったら出て行けや』愛は『そやな嫌やし出て行こかな』親子が話す会話じゃないやろ…と思った
2005-12-09 11:02:00 -
6:
たくや
診察代を払い愛は痛み止めをもらっていた。病院を出ると愛は親に『じゃー荷物また取りに行くわ』そう言うと愛は親とは別の方向に歩いて行った。俺は後を追いかけ愛に『お前そんな格好でどこ行くねん』愛は『きっしょくわるいなーどこでもえーやろ』こいつは本間に何やねん!
2005-12-09 11:10:00 -
7:
たくや
それでも俺は『怪我してんやし心配やんけ』またあの男になんかされんちゃうか本間に心配やった!愛は『何が心配じゃ』と言った。頭に包帯まいて手にも包帯足にも包帯…あちこちにバンソーコーある意味あんな格好でどこ行く気やったんか今になって気になるけど
2005-12-09 11:18:00 -
8:
たくや
『俺んちこいや』なんか分からんけど言うてもうた。『本間に』うれしそうに愛が言ってきた。はじめて見た愛の笑顔。結構可愛いやんけ!これがきっかけで愛との関係がはじまった。愛は16歳世間の事は知ってますみたいな態度やったけど目は純粋な目やった
2005-12-09 11:25:00 -
9:
たくや
愛は思ってるような奴じゃなかった。俺の親もはじめは愛のこと気にいらんかったみたいやけど愛のこと知れば知るほど愛を好きになった。俺には17の弟がおる親は女の子がほしがっていたせーか愛を本間の我が子のように面倒を見た。弟も愛には妹のように接していた。けど俺だけは女として愛を見ていた
2005-12-09 11:31:00 -
10:
たくや
愛が家に来て半年が経とうとした時愛が『たーくん愛最近めまいすんねん』俺は『疲れてんちゃん』と言った。こん時ぐらいから俺と愛は付き合いだした…
家の中でもめちゃラブラブやった。幸せってこれか!そう思っていた2005-12-10 06:01:00 -
11:
たくや
愛がある日『生理がこやん』愛と俺は病院に行った。予想してるとおり妊娠してた。俺19愛16…正直妊娠に参った。けど不安そうにしてる愛に俺は『産めよ』自分でも思ってない言葉に俺はかなりびっくりした。愛はうれしそうやった
2005-12-10 06:06:00 -
12:
たくや
俺は妊娠をきっかけに前より仕事をした。家でおかん達と待つ愛…産め言うた限り幸せにしたらな!そう思い出した頃やのに…
2005-12-10 06:10:00 -
13:
たくや
この日はやけに大雨。愛は『実家に荷物取りに行かなあのばぁばぁ捨てるわ!今日取りに行ってくるわ』と言った。現場仕事してる俺は雨の日は仕事休みやから愛に『俺も一緒に行くわ』と言った。けど愛は『一人で行ける』そう言った
2005-12-10 06:14:00 -
14:
たくや
『行って来るわ』と言う愛に俺は『妊娠してんやし心配やからこれもっとけ』そう言うて俺の携帯を渡した。愛はポケットに携帯入れて体に合わん大きい傘さして行った
2005-12-10 06:17:00 -
15:
たくや
俺は愛の帰りを待った。愛が出て5時間…たまらず携帯に電話した。でーへん…何時間かしてまた電話したけどでーへん。我慢できんくなって愛の実家の方に向かった。愛の実家に着いてピンポン押したら女の人が出た『すいません愛います?』その返事にかえってきたんは…
2005-12-10 06:22:00 -
16:
たくや
『怪我して病院行ってる』俺は病院の場所を聞いて行った。病院に着いて病室に案内された…怪我が病室?俺はどんだけおおげさやねん!と思った
2005-12-10 06:25:00 -
17:
たくや
大部屋やった。愛は1番奥の窓際のベット。『愛ー怪我いけるから?』そう言いながらカーテン開けたら怪我?!怪我なんかじゃない…また頭に包帯巻いて目の回りむらさき色になって腕折れてた…『どないしてん?』俺は叫んだ
2005-12-10 06:29:00 -
18:
たくや
『静かにしーや!怪我しただけや』愛ははじめて会った時みたいな口調で俺に言うた。俺は『何が怪我やねん!ふざけんな』愛はまたつばはいた…心配して俺の親も来た。おかんは愛に『お母さん達どこおんの?』と聞いた。『帰った』愛が言うた。
2005-12-10 06:40:00 -
19:
たくや
なんで親やのに愛ほってかえんねん!ふつうの親は帰ったりせーへん!けど愛の親はふつうじゃない…
この日愛は帰ることができた。家に帰って部屋に閉じこもったままの愛に俺は『お前なんやねん!なんかあったんやろ?』と言うたら愛が『おりてん…赤ちゃんおりてん』その言葉に俺は何も言われへんかった。じっとしてられへんくて家を出てそこられへんに当たり散らした2005-12-10 06:46:00 -
20:
名無しさん
あげ?
2005-12-10 09:56:00 -
21:
たくや
暴れても暴れても気がおさまらんかった。帰らんと暴れまくった…
朝方なって家に帰った。この日も雨。玄関開けたらすっごい剣幕で愛が立ってた。ずぶ濡れになってる俺をただじっと睨んでた。俺は『ちょータオル』愛に言うた。愛が『何がタオルじゃ知るかボケ』本間にクチ悪い…。2005-12-10 18:04:00 -
22:
たくや
それでも俺は『取ってこいやちび』その瞬間愛が殴りかかって来た!頭に包帯巻いて目は腫れたまま腕折れたまま…こいつだけは何者やねん?!殴ってくる腕を捕まえた。『離せきもいんじゃ』愛が俺に言う…思わずほっぺた叩いてもうた…
2005-12-10 18:08:00 -
23:
たくや
愛は『心配してたのに…』そう言うておかん達の部屋に閉じこもった。心配…俺は愛を叩いてもうた…ごめんな…
最近の愛はおかんにべったりで俺とおる時よりよう笑う。あの日以来俺との会話がほとんどない…2005-12-10 18:11:00 -
24:
たくや
愛の怪我もだんだん治ってきた頃、愛を買い物に誘った。ミナミ行って愛に服とか靴とかほしい言う物は買ったった。愛が夜景見たい言うから見に行った帰り愛に俺からのプレゼントでBVLGARIの指輪をあげた。愛はめちゃうれしそうに指輪をはめて抱き着いてきた。『たーくん…ありがとう』そう愛は言うた。
2005-12-10 18:25:00 -
25:
たくや
シーンとした車の中で愛が過去の事を全部話し始めた…4歳の時母親の虐待が理由で親が離婚して父親と2人で暮らしはじめた。6歳の時父親が自殺。父親のおばぁちゃんに預けられたがすぐに亡くなり実の母親と住むが再婚してて愛は邪魔者扱い…そしてまた虐待…
2005-12-13 01:19:00 -
26:
たくや
涙一粒流さず愛は最後まで話してくれた。
だから愛は俺のおかんにでったりなんや…虐待をされ愛情をこれっぽっちも知らん愛。強がって生きる事しかできひん愛。人を信じる事ができひん愛。だからあんな態度なんや…なんで気づいたらんかったんや…2005-12-13 01:23:00 -
27:
たくや
俺は『もう大丈夫やで』そう言うて愛を抱きしめた。愛は俺の腕の中で泣いてた。『たーくん…痛い』愛の言葉に俺は強く抱きしめてたことに気付き俺は『ごめんごめん』愛は笑っていた。この笑顔大事に守ったらな!俺は心に誓った
2005-12-13 01:28:00 -
28:
あ..?
続ききになる??
2005-12-13 07:30:00 -
29:
名無しさん
なかなか書けんくてごめん
2005-12-14 06:15:00 -
30:
たくや
この日から俺は愛の笑顔を見るために変顔とかとりあえず愛を笑かした。俺は愛のあの笑顔だけ見たくて仕事から帰って来て愛わらかして笑顔見てそれだけに集中してしまってた…だから愛の大事なサインを見逃してた…
2005-12-14 06:21:00 -
32:
たくや
今思えばただ俺が愛の笑顔見て俺だけが満足してんやと思う。『愛!結婚しよや』俺はある日愛に突然言うた。当然愛は驚いてた。愛は『愛なんかやめときたーくんにはもっともっといいお嫁さんおるよ』俺は『愛じゃないと俺あかんねん』って言うた。
2005-12-14 06:51:00 -
33:
たくや
愛と付き合いだして間もない時悪い事して帰ったらなんでかいつも愛にバレてしばかれる。それをあほみたいに何回も繰り返した。けど愛の笑顔見てから人間が入れ変わったみたいに仕事おわったら真っ直ぐ家帰ってた。悪い連れともエン切った。これも愛のおかげや!
2005-12-14 06:56:00 -
34:
たくや
愛がこんな俺を変えてくれた。連れとおんなじ事しとかなはぶかれるとかはずかしいとかヘタレ思われるとか俺の中で自分の名前が売れとかな不安でしょうがなくて常に周りの目気にしてた。こんだけ俺は弱い人間やった…それを気づかせてくれたんは連れでもなく親でもなく愛だけやった。
2005-12-14 07:02:00 -
35:
たくや
だからこんな弱い俺には愛みたいに強い人間じゃないと俺はあかんねん!そんな気持ちでいっぱいやった。俺は『何があっても愛は守る。泣かせることはせーへん』って真剣に言うたら愛は『絶対に守ってな』って言うてくれた。めっちゃうれしかった。
2005-12-14 07:07:00 -
36:
たくや
最近の愛は笑うけど食欲がない。それにボートッとしてることが多くなった。顔色もあんだけ白い肌が青ざめつるつるやった肌も荒れだした。なんか変!ってかなんか変じゃなくて変やねん!俺は愛に『病院行けへん?』って言うたら愛は『いや』って言うだけ。俺は無理にでも病院連れて行こうとして腕を掴んだ。元々細かった愛の腕が余計に細かった
2005-12-14 07:07:00 -
37:
たくや
俺は愛の細くなった腕を掴んだまま言葉がでんかった。愛もそれに気づいたんか愛は『だからいや言うたやろーが』って俺を睨んだ。愛も自分でおかしいって気づいてたんやと思う。黙る俺に愛が『…愛、病院行くのん怖いねん…』って何かを覚悟してるかのような言いかたをした。
2005-12-14 07:13:00 -
38:
たくや
愛は『病院もうちょっと待って絶対行くからおねがい』って言う愛に俺は『うん』って返事した。それからなん日かして俺の誕生日。愛は誕生日を祝いたくて病院を長引かせてた。寝る時に愛は『明日病院行くわ。ついて来て』って言うた。俺は『いいよ』と言うた。
2005-12-14 07:17:00 -
39:
名無しさん
しおり
2005-12-14 13:23:00 -
40:
たくや
次の日愛と俺は病院に向かった。受付を済まして待っている愛はどこか落ち着きがなかった。『白鳥さーん』愛は一瞬目を見開いて溜息をついた。俺が『愛、呼ばれたで』って言った。愛は軽く深呼吸して診察室に入っていた…
2005-12-14 17:42:00 -
41:
名無しさん
続き気になる…??
2005-12-14 20:15:00 -
42:
名無しさん
ぁたしも気になる?
主さん頑張ってね??2005-12-15 03:12:00 -
43:
たくや
書くの遅くなったりでごめんな?
2005-12-15 07:16:00 -
44:
たくや
10分ぐらいして愛が診察室から出て来たけどまたすぐどっかの部屋に入って行った。色々検査してるのは誰が見ても分かる。けど俺からしたらなんでそんな検査しなあかんねん!ってだんだんイライラしてきた。思わず看護婦さんに『白鳥の検査まだおわらんの?』と聞いた。看護婦は『もうしばらく時間がかかる』とだけ言った。
2005-12-15 07:20:00 -
45:
たくや
それから30分ぐらいして愛が出てきた。俺は結果が早く知りたくて愛に『どうやったん?』と聞いたら愛は『検査の結果はまたあとで言うから待っててやって』っと言った。結果を不安そうに待つ愛に俺は何も安心させる言葉が出てこやんかった。なんでって俺も不安やったから
2005-12-15 07:23:00 -
48:
たくや
思い返せば愛の病状はかなり前から出ていた。『めまいがする』『気分が悪い』『食欲がない』『元気がない』『髪の毛がやたら抜ける』なんで1番近くにおった俺は笑顔だけを気にして気づいたらんかったんや!後悔したって遅いけど情けなさに俺は拳を強くつくった
2005-12-15 07:27:00 -
49:
たくや
『白鳥さん』名前が呼ばれた。俺も一瞬に中に入ることにした。先生の前に座り説明が始まった。結果を早く知りたい俺には長い話し。結果は『白血病』…はいはいと返事をして聞いていた愛と俺は『白血病』それを聞いて返事ができなかった。
2005-12-15 07:30:00 -
50:
たくや
愛はまだ16歳…のんのんと生きてきた俺じゃなくてなんで愛やねん…こんな苦労しながら生きてきた愛にもっと苦労しろ言うか!!神様なんか信じたことのない俺やけど神様をうらんだ。病院の帰りの車の中はシーンとしてた。愛が『たーくん…なんで愛なん?』その言葉がやたら胸に響く
2005-12-15 07:35:00 -
51:
たくや
何も言えへん俺に愛は『たーくんにも分からんよな!けど不幸な人ってその人なりに幸せを感じるやん。愛はたーくんに出会えたことが1番幸せ』俺は涙をこらえてたけど愛の言葉に我慢できんくなって車を止めて泣いてもうた。泣きたいんは愛の方やのになんて俺は弱い人間なんや!
2005-12-15 07:39:00 -
52:
たくや
泣きじゃくる俺に愛が『なんで泣いてんよ!男のクセにもうっこっちおいで』そう言うて俺をやさしく抱いてくれた。小柄な愛の体に顔をうずめた。俺の背中に手をまわすけど体全部を抱くことができひん小さい手…なんでこんなに小さい小さい愛を…余計に涙が止まらんかった
2005-12-15 07:50:00 -
53:
たくや
来週から愛は入院をして治療をしていく。愛と毎日過ごせるのはあと3日…
次の日の朝1番に仕事の社長に電話をし3日休みをもらった。愛の両親に話しをしにこの日は向かった。家に入るとリビングに通された。愛の母親が俺に『あんたが愛を連れまわすからこんな病気になるんよ』とめんどくさそうに話す。2005-12-15 08:48:00