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蝶が舞う

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  • 1:

    黒沢美月

    初めて小説を書かしていただきます。下手な文章や仕事の都合上更新が遅くなるかもしれませんが楽しんで下さると嬉しいです。

    2005-12-31 02:02:00
  • 2:

    黒沢美月

    《弥生》
    「初めましてぇ〜弥生でぇす」甘ったるい声。「メッチャ待ったわ!自分人気なんやって?」「そんな事ないしぃ」
    私は風俗嬢。この店「ハーモニーラブ」の看板娘。自分の容姿がいい事はすでに自覚している。大きな瞳に透き通るような白い肌。お人形のようなルックスでどこの店に行っても優遇された。
    (この客金持ってるんかなぁ)いやらしい女だ。最近では男の顔を見るたびに頭の中で金の計算をしている。

    2005-12-31 02:17:00
  • 3:

    黒沢美月

    私はいつから体を売り始めたんだろうか。セックスというものを経験したのは15歳。周りの女の子に遅れをとりたくなかった私は友達に勧められるまま知らない親父と寝た。親父は3万円を私に渡すとタバコに火をつけた。部屋にはセブンスターの匂いが広がった。
    そうだ。風俗嬢になろう。私は18の誕生日を迎えると求人誌を片手に風俗街に飛び込んだのである。家族とはそれから会っていない。

    2005-12-31 02:37:00
  • 4:

    名無しさん

    父親は不倫して我が家には寄り付こうとしない。母親はそんな父に文句も言えずただ一人で泣いていた。背中を丸めて泣く母の姿は惨めだった。(どうしてアンタはあんな男にすがるの?アンタがどれだけ泣いてもアイツは帰ってこないのよ)
    母は離婚しようとせず父の帰りを待った。大丈夫よと力なく笑う母の顔が私を苛立たせた。
    私なら男にすがるような女にならない。なりたくない。

    2005-12-31 02:49:00
  • 5:

    名無しさん

    頑張ってください?楽しみにしています!

    2005-12-31 02:52:00
  • 6:

    名無しさん

    おもんねーへたくそ

    2005-12-31 02:55:00
  • 7:

    黒沢美月

    私を3万で買ったあの親父も家に帰ってこない父も背中を丸める母もみんな嫌いだ。
    「…弥生ちゃん聞いてるんか?」客がウーロン茶を飲みながら私を覗き込む。「フフ。聞いてるよ〜」 軽く笑うと客の顔をまじまじと見つめた。

    2005-12-31 03:03:00
  • 8:

    名無しさん

    >>5さん応援ありがとうございます。へたくそな文章で読みにくいと思いますがすいません。

    2005-12-31 03:06:00
  • 9:

    黒沢美月

    ここからは私のペース。「ねぇ。しよ?」私は客の首に手を回すとゆっくり押し倒した。
    憎い。憎い。憎い。どうしてあの頃の記憶が消えないのか。私はもう大丈夫なはず。母みたいにならないんだから。そんな想いをかき消すように腰を激しく振った。私の頭の中が真っ白になった時客は射精した。
    傾いた家。壊れた夫婦。家族から愛されなかった娘は毎日毎日ただ黙々と男たちの精液を搾りだす。
    大丈夫。私は大丈夫。うわごとのように繰り返すとシャワーを浴びた。家族の記憶を洗い流すように。
    《弥生。終わり》

    2005-12-31 03:29:00
  • 10:

    ?あL1リ?

    続きみたぁーぃ?下手ちぁぅしぉもろぃゃぁン??待ってます?頑張ってくださぃ?

    2005-12-31 08:15:00
  • 11:

    名無しさん

    ?終わりなん?続く…やろ?下手くそ違うで?おもろいやん?書いてみたら?

    2005-12-31 08:21:00
  • 12:

    黒沢美月

    あいりさん、11さんありがとうございます?応援メッセージって泣けるほどメッチャ嬉しいです?こんな下手な文章やのにわざ?ありがとうございます?
    蝶が舞うは女の子ごとに話が違うように設定してみました。また書かしていただくのでよかったら読んでみて下さい。

    2005-12-31 11:28:00
  • 13:

    黒沢美月

    《愛》
    ここは大阪梅田。昼間は買い物客でごったがいするこの街は夜になると一変し怪しい光を放つ。兎我野はその中でも大きな風俗街だ。今夜もまた甘い光にすいよせられた蝶がここにも一匹。
    「前職はショップ店員か」面接表を覗き込むと店長の斎藤は愛に缶ジュースを渡した。

    2005-12-31 11:45:00
  • 14:

    名無しさん

    菜摘ひかるの小説そっくりですね

    2005-12-31 11:50:00
  • 15:

    黒沢美月

    14さん不快な気分にさしてしまったのならすいません。私自身菜摘さんのファンなので彼女のような小説が書いてみたいと憧れがありました。似てる話になってしまって申し訳ないです。

    2005-12-31 11:57:00
  • 16:

    名無しさん

    続きかいてね?めっちゃ楽しみにみてるからね?

    2005-12-31 13:12:00
  • 17:

    名無しさん

    16さんありがとうございます?そういってもらえると助かります?こんな話でよかったらお付き合い下さい?

    2005-12-31 17:22:00
  • 18:

    黒沢美月

    「えっと…はい…」愛はぺこっと頭を下げると缶ジュースを強く握った。(面接表なんかあるんや…住所書いて大丈夫なんかな)手にしっとりと汗をかいているのが自分でも分かった。(今なら引き返せるかもしれない)
    「緊張してるん?」そう言って斎藤はポケットからタバコを取り出した。「あの…私…風俗で働いた事ないんですけど…自分にできるのかなって」

    2005-12-31 17:40:00
  • 19:

    黒沢美月

    「大丈夫やって!ウチの店は素人多いよ〜今ウチのナンバー1やって未経験やってんから」斎藤は受け付けの横に貼られたパネルを愛に見せた。(まゆり)と書かれたパネルは他の女の子よりも一際目立っている。(まゆりさんか…美人やなぁ)
    「メッチャべっぴんさんやろ?もうすぐまゆり帰ってくるから会わせたるわ」斎藤はタバコを灰皿に押しつけると缶コーヒーを飲み干した。

    2005-12-31 17:48:00
  • 20:

    黒沢美月

    「お疲れさまです!」「お土産もらったで〜よかったらスタッフで食べて」ボーイと女の子のやり取りが聞こえた。
    「まゆりちょっと来い」斎藤はまたタバコに取り出す。「なんやねんなぁ!」カーテンで仕切られた部屋に勢い良く入ってきた女性は本当に美しかった。「今日から入る新人さん。名前まだ決まってないから一緒に考えてや」「店長はセンスないからな〜」まゆりもタバコを取り出すと味わうように深く煙を吸い込んだ。(いくつぐらいなんやろう…)

    2005-12-31 18:04:00
  • 21:

    黒沢美月

    「初めまして!まゆりです」まゆりはニッコリ笑うと髪の毛を耳にかける。「初めまして…大森です…」愛は恥ずかしくて顔を見れなかった。「大森って名字やん!」まゆりは愛の膝に手をおくと「可愛い子やな」ともう一度笑ってくれた。初対面なのに親しみやすい。

    2005-12-31 18:13:00
  • 22:

    黒沢美月

    「んーっ名前何にしよか?本名は愛ちゃんか…」斎藤から面接表を奪い取るとまゆりは真剣な眼差しで愛を見つめた。まゆりに見つめられて改めて気付く。(この人やっぱ綺麗やわ…自分が恥ずかしい)
    「綺羅ちゃん!」まゆりが手を叩いて愛を指差すと「どんな理由で?」斎藤がニヤリと笑った。「せっかく働くんやしこの世界でキラっと輝いてほしいやん?」

    2005-12-31 19:48:00
  • 23:

    黒沢美月

    「お〜いいやん!愛ちゃんにもまゆりみたいにウチの店を盛り上げてもらわんとな」 斎藤は携帯を取り出すと「もしもし?お疲れさん。新人さん名前決まったわ!綺羅ちゃん。…うん、うん。綺羅と話するからホテル一部屋開けて」と伝えた。その間にまゆりはもう一本っとタバコに火をつける。
    決まってしまった…私は今日からこの街で生きていく。風俗嬢になったんだ。

    2005-12-31 20:07:00
  • 24:

    黒沢美月

    私はどうしてこの仕事を選んだのだろう。借金があるわけでもなく貢ぐ相手がいるわけでもない。ただ退屈な日々から逃げ出したかったのかもしれない。生温い平穏な生活をぶっ壊してやりたかったのかもしれない。
    「綺羅、今から講習行くぞ」斎藤が携帯とタバコをポケットに入れると立ち上がった。「はいっ」慌てて席を立つとまゆりが頑張れと笑顔で見送ってくれた。

    2006-01-01 00:50:00
  • 25:

    黒沢美月

    部屋に入ると斎藤は愛の体には触れず口頭での説明のみで講習を済ました。
    「店長いくつなんですか?」「お前の7つ上。今年27」さっきから斎藤の事が知りたくて仕方ない。一目惚れなのだろうか。あの手の温もりが忘れられない。私ってば軽いなぁなんて考えながら斎藤を見つめる。斎藤は携帯番号とアドレスをメモ用紙に書くと愛に渡した。「店の子にはみんな渡すねん。何かあったらすぐ連絡しといで」「あっ…ありがとうございます」素直に嬉しかった。きっと顔ははにかんでいる。

    2006-01-01 01:23:00
  • 26:

    ?あL1リ?

    続きみたぃょォ? 美月さン?頑張ってくださぃ??

    2006-01-01 12:09:00
  • 27:

    美月

    あいりさん明けましておめでとう?応援ありがとうございます?励まされます?

    2006-01-01 13:53:00
  • 28:

    黒沢美月

    風俗嬢「綺羅」の初出勤の日。愛は胸まである髪の毛を軽く巻き睫毛にはたっぷりとマスカラを塗る。電車の中で何度も鞄から鏡を取り出して覗き込んだ。今にも泣きだしそうな顔だ。私はうまく笑えるだろうか。
    斎藤に会いたい…
    鞄の中から昨日もらったメモ用紙を取り出す。カチカチカチ…いつもよりもボタン音が大きく聞こえた気がした。「店長私不安です。綺羅」 送信しましたと画面が切り替わると携帯を握り締める。

    2006-01-01 18:45:00
  • 29:

    ?あL1リ?

    はぢまったぁ??頑張ってね?ぁけぉめです??

    2006-01-01 19:06:00
  • 30:

    美月

    あいりさんありがとうございます?よいお年になりますように?
    間違ってたらすいません?あいりさんって小悪魔ってお話書かれてますか?

    2006-01-01 19:14:00
  • 31:

    ?あL1リ?

    美月さン?ぉ話の途中妨害してしまってすぃませン?あL1リゎ小悪魔?書ぃてる?モノです? 知って頂けててすごくぅれしぃです????ぁリがとォござぃます??

    2006-01-01 19:25:00
  • 32:

    黒沢美月

    「綺羅!」その声に顔をあげると斎藤が立っていた。(汗かいてる…)愛は鞄からタオルを出すと斎藤に手渡す。「忙しい時にすいません…」「ホンマやで〜お前は手のかかる女や!メシおごれ」斎藤はタオルを受け取り軽く頭を撫でると愛の鞄を持ち歩きだした。(この人といると何でもできそうな気がする)愛の顔には笑顔が戻っていた。
    斎藤と食べるお好み焼きはおいしかった。斎藤は今日だけやぞと笑いながら出勤前にビールを飲ましてくれた。むせ返るような暑い夏の日私は彼に恋をした。

    2006-01-01 19:35:00
  • 33:

    美月

    妨害だなんてとんでもないです??実は私あいりさんの作品読ましていただいてるんですよ?あいりさんから励ましの言葉をいただいて光栄です??

    2006-01-01 19:37:00
  • 34:

    ?あL1リ?

    本間ですか?ぁリがとォござぃます?めっちゃぅれしぃです??ぢゃぁ他の方の迷惑になってしまぅのでこの辺にしときますね?またちょく?応援レスしてしまぅかもしれなぃですケドちゃんと読んでますんで頑張って書ぃてくださぃね??

    2006-01-01 20:27:00
  • 35:

    黒沢美月

    それから私は斎藤に認めてもらいたくて仕事を頑張った。私を見てほしかった。お前が必要だと言ってほしかった。
    愛が入店して半年後。まゆりからご飯に行こうと誘われた。「実は綺羅ちゃんに聞いてほしい話があってさぁ…カレシできてん」まゆりはビールを一口飲むとタバコに手をのばす。「まゆりさんぐらい綺麗やったらカレシぐらい…」愛が枝豆をつまもうとすると話を遮るようにまゆりは言った。「…身内やねん。系列の店長」

    2006-01-03 00:14:00
  • 36:

    坂口というその男との出会いは彼がうちの店にサービスチェックにきた時だったらしい。うちのグループは関西の中でも最大級で徹底したサービスが売りだ。ぬきうちで身内の人間を客として入れプレイ内容をチェックする事がある。まゆりさんは坂口と部屋に入るといつものように風呂の支度を始めた。もちろんこの時点で身内だとは知るはずもなく彼の横に座りキスをしようと顔を近付ける。坂口はまゆりさんの顔を両手で包み込むと「お前は心がここにない。寂しそうや」と呟いた。まゆりさんの目から一筋の涙が流れる。

    2006-02-03 04:32:00
  • 37:

    「嫌やわぁ…お客さんに気ィ使わしてしもて…ごめんなさいね」まゆりさんは慌てて取り繕うように笑った。風呂場に向おうとした時に坂口に腕を捕まれた。「ここで…俺の隣で座っとけ。今日俺はお前を抱くつもりで来たんやないから」 「でも…お金を払っていただいた以上満足して帰ってもらいたいんです」「えーから。てかお前新地で働いてたらしいやん。受け付けの兄ちゃん言うとったで」「…今私は風俗嬢です」まゆりさんの目は真っすぐに坂口に向けられている。その目に迷いなどなかった。

    2006-02-03 04:52:00
  • 38:

    ―この店の敷居を跨いだ時から過去の栄光や上辺だけの元同僚とも決別した―まゆりさんは誰かに居場所と存在価値を認めてもらいたくて夜の仕事をしてると話してくれた。「時々なぁ…ウチはどこにおるんやろうって…考えてしまうねん。あの人も心がここにないなんてうまい事言うよな。他のお客さんからは言われた事ないのにあの人はすぐに見抜いてくれた」坂口はその後プレイ時間いっぱいまでまゆりさんを抱き締めながら添い寝をしておもしろい話をしてくれたらしい。

    2006-02-03 13:45:00
  • 39:

    小学生の頃はデブだったとかサッカーが大好きだとか…久しぶりに笑ったかもしれない。坂口の体温が心地よくてこのまま時が止まればいいのにとさえ思った。坂口は最後に自分が身内であると証した。まゆりさんはその話には興味はないと坂口の胸に顔を埋める。「変わった女や。身内って聞いたらたいがいの女はすぐ股開くのに」坂口は笑いながらまゆりさんを強く抱き締めた。「そんなつまらん女にはなりたくない。アンタが誰であろうがウチには関係ないから」 その言葉に嘘はなかった。

    2006-02-03 14:21:00
  • 40:

    「お前さぁ…俺の家で一緒に住まへん?」「何言うてるん?普通会ってすぐの女にそんなん言わへんやろ。アホちゃん」まゆりさんは呆れたように立ち上がり睨み付けるように坂口を見下ろす。「欲しいと思ったモンは自分の手元においときたい。俺の事嫌いか?」「…会ったばっかりで嫌いとか好きとかまだ分からへん」「よっしゃ!とりあえず店終わったら迎えに来る。番号は?」坂口の押しに負けこうしてまゆりさんと坂口は付き合うようになった。「最初は色管理かと思った。あの人女好きやし。でも例え嘘でもあの人の存在はウチにとったらありがたかった」

    2006-02-03 17:10:00
  • 41:

    …なんて幸せそうな顔なんだろう。自分には何もない事が寂しくて惨めだった。「なんかゴメン。自分の話ばっかりして…綺羅ちゃんは?彼氏とか」「私なんか…何もないですよ」冷えた枝豆をつまむとグチュっと音を立てて実が潰れた。別に食べたいわけではないが何かに触れていないと落ち着かなかった。私なんか…何もないじゃないか。ただ少しの会話と彼の顔を見るだけで勝手に幸せな気分に浸っているだけだ。


    2006-02-05 20:54:00
  • 42:

    私だって愛してほしい。壊れるほど愛してもらいたい。他には何もいらないからただ愛が欲しいの。誰からも愛されるようにとつけられたこの名前が憎らしかった。私は一度でも誰かから死ぬほど愛してもらえた事があるのだろうか。お願いだから誰か私を必要としてよ。まゆりさんと別れた後虚しさがこみあげてきた。。流れても流れても止まることはない涙。そのうち歩くのも億劫になりHEP前で座り込んだ。

    2006-02-05 21:20:00
  • 43:

    通行人は泣いている私に目もくれずに早足で家路へ急ぐ。今日はその無関心さがありがたかった。胸が苦しい。座り込んだまま電話帳をスライドしていく。「店長」迷わずに通話ボタンを押した。「プッ…プッ…」しばらくしてコール音がなり響く。「もしもし?」斎藤の声だ。ずっと聞きたかった声。「…寂しい…寂しい。助けて」「綺羅?どしたん?」「店長…私店長の事が好き…」「…お前酔ってるやろ?」「酔ってない!最初に会った時からずっと好きやった。付き合って」「…ホンマか。ありがとうな。でも付き合う事はできん」

    2006-02-05 21:48:00
  • 44:

    「…なんで?」目の前が真っ暗になる。血の気が引いていくのが分かった。「お前は店の子。俺は店長。恋愛対象として見てないの。ましてやお前はまだ若いねんからもっといい男見つけて早く風俗上がれ」「…嫌や。店長がいい」「俺とおっても幸せになれんし無理やから」「…絶対?」「うん。絶対無理」これ以上彼の声を聞くのは今の私にとって酷でしかない。なんで電話なんかしたんだろう。私は何を期待していたの。何も言えずに電話を一方的に切ってしまった。ここから動けずに座り込んだまま泣き崩れる。

    2006-02-05 22:13:00
  • 45:

    頑張って?さぃ?
    綺羅?と斎藤サンゎうまく行くんゃろか??続きも楽しみ?

    2006-02-06 11:10:00
  • 46:

    >>48さん
    ありがとうございます?
    文章が下手で読みにくい部分もありますがお付き合い下さいね?

    2006-02-06 13:00:00
  • 47:

    なぜこんなにも苦しいほど求めてる愛情を誰もくれないの?私はこのまま愛される事を知らず真っ暗な闇の中でひっそりと死んでいくんだろうか。―そんなのは嫌だ―怖くて怖くて寂しくて辛い。この仕事を続けているうちに心が壊れてしまったのかもしれない。ボロボロ泣いた。通行人はみんな見なかったフリをしながら避けて通っていく。こんな女なんか誰も相手にしたくはないだろう。誰だって面倒な事はごめんだ…誰か私を愛してよ。私いい子でいるから。「何泣いてんの?」

    2006-02-07 00:11:00
  • 48:

    「…」無言のまま見上げるとそこにはホストが立っていた。「彼氏と喧嘩した?」彼は隣に腰を下ろして顔を覗きこむ。首を横に振りながら「彼氏おらんよ」と呟いた。「いや泣きながら電話してたから…」彼は煙草に火をつけた。「…なんでもない」そんなところを見られてたなんて恥ずかしくて携帯を鞄に投げ入れた。「今から俺とデートしよっか」彼は煙を空中に吐きだすと手を握ってきた。その手は泣きたくなるほど温かくて気付かれないように横を向いて涙を流した。「ここ寒くない?店行こうか?」私は頷く。彼は私の頭を撫でると「可愛い」と言ってくれた。煙草を消すと立ち上がって歩き出す。あの煙草の火のように私の恋は消えたんだ。次の恋をしたければまた火をつければいいだけ。私とまゆりさんは違う。彼女はきっと誰からも愛してもらえる。私はこの際嘘でもいいの。便利な女と言われても平気。でもお願いだからこれだけは聞いて。ちゃんとお金は払うから会ってる間だけは私を本気で愛して愛してるフリをして下さい。
    《愛・終わり》

    2006-02-07 14:57:00
  • 49:

    名無しさん

    菜摘ひかるの真似しかできんの?自分なりの文章をつくってみたら?

    2006-03-07 13:22:00
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