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━‥命‥━
-
1:
主 ◆HHc/D8tDGU
『死にたい』
《生きてる意味ない》 『誰も必要としてない』 《生きてる事が辛い》 『なんで生まれてきたんやろう‥』2006-02-26 09:20:00 -
2:
主 ◆HHc/D8tDGU
そんな事言わないで?
あなたが“この世に生まれてきて、今ここにいる” とゆう事は、あなたが必要だからだよ。2006-02-26 09:23:00 -
3:
主 ◆HHc/D8tDGU
辛い事も
たくさんあるよね?
でもそれは、あなたが成長していく為に必要な事。2006-02-26 09:25:00 -
4:
主 ◆HHc/D8tDGU
『なんで自分ばっかり‥』って思う事あるよね?
でもそれは、【あなただから】なんだよ。
あなただから乗り越えられる試練なんだよ。2006-02-26 09:27:00 -
5:
主 ◆HHc/D8tDGU
それを乗り越えた時、きっとすばらしい人になれるから。
頑張って生き抜いて―。
2006-02-26 09:31:00 -
6:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――
――――
――
私の友達は自殺しちゃったんだ。
それもある日突然。2006-02-26 09:33:00 -
7:
主 ◆HHc/D8tDGU
●中断●
最初に書くのを忘れていましたがレスは一番最後にまとめて書かさして頂きます。質問等も最後まで返事いたしませんのでm(__)m2006-02-26 09:37:00 -
8:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミ‥
私は後悔でいっぱいだよ。ナミの話、もっとちゃんと聞いていてあげればよかったね。
そこまで悩んでいたなんて気づきもしなかった。2006-02-26 09:39:00 -
9:
主 ◆HHc/D8tDGU
でも、ナミは負けだよ。
自分で命を断つなんて事ぜったいしたらダメな事なんだよ?
ナミは乗り越えられたはずなんだよ。2006-02-26 09:42:00 -
10:
主 ◆HHc/D8tDGU
私は薬が憎いよ。
ナミをあんなにまで変えてしまったんだから。
気づいてあげられなくて本当にごめんね?
ねぇナミ?聞こえてる??2006-02-26 09:43:00 -
11:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――
―――――
――
‐1999年4月‐
私達は出会ったね。2006-02-26 09:46:00 -
12:
主 ◆HHc/D8tDGU
そんな事を思いながら、 “ジー”っと見つめていたらナミと目が合った。
2006-02-26 09:50:00 -
13:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミは私に向かって笑顔を見せてくれたんだ。
私は“ドキッ”とした。
笑うとまた違っ雰囲気で、笑窪がとても可愛かった。2006-02-26 09:53:00 -
14:
主 ◆HHc/D8tDGU
慌てて私も笑い返した。
きっと、ひきつった顔してたんだろうな‥笑
2006-02-26 09:55:00 -
15:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミはもういないから聞く事さえもできないけれど。
2006-02-26 09:55:00 -
16:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――
―――――
――
少し緊張しながら、ひきつった笑顔を見せて固まっているとナミがこちらに向かって歩いてきた。2006-02-26 10:05:00 -
17:
主 ◆HHc/D8tDGU
《うそっどうしよっ(>_
2006-02-26 10:07:00 -
18:
主 ◆HHc/D8tDGU
なんだか“ドキドキ”してじっとしていられなかった私は、小走りでナミの元へとかけ寄った。
2006-02-26 10:09:00 -
19:
主 ◆HHc/D8tDGU
そしてお互いが1メートルぐらいの距離になった時、ナミが口を開いた。
《なんかアタシ超見られてたんですけど!(^皿^)笑》少しおちゃらけた感じでそう言ってきた。2006-02-26 10:12:00 -
20:
主 ◆HHc/D8tDGU
綺麗で少しツンツンした顔立ちからは想像できないぐらい親しみやすい感じで少し驚いたが、そのギャップがまたいいなとも思った。
2006-02-26 10:15:00 -
21:
主 ◆HHc/D8tDGU
『いやっ、自分目立ちすぎだから!笑』
私も笑いながら言い返した。
《いや、あんたにゃ負けるわ〜!笑》
ナミも負けじと言い返してくる。2006-02-26 10:18:00 -
22:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――― ―――――
――
私達の出会いって確かそんな始まりだったよね。
すごく懐かしい。2006-02-26 10:20:00 -
23:
主 ◆HHc/D8tDGU
それから私達二人はすぐに仲良くなり、毎日一緒にいるようになった。
二人の家も偶然近かったから、学校に行くのも帰りに遊んで帰るのも何をするにも二人一緒だったね。2006-02-26 10:24:00 -
24:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――― ―――――
――
私達が学校に行かなくなったのはいつ頃からだろう?確か2ヵ月も経ってなかったよね?笑2006-02-26 10:25:00 -
25:
主 ◆HHc/D8tDGU
行かなくなったきっかけはナミがタバコばれて停学になったから。
その日から私達は学校に行かなくなった。2006-02-26 10:28:00 -
26:
主 ◆HHc/D8tDGU
あの日からだよね。
毎日、毎日朝まで遊びまわるようになったのって。
今までは学校があったからそんなに遅くまでは遊ばなかったけど。2006-02-26 10:31:00 -
27:
主 ◆HHc/D8tDGU
あの時、辞めずに学校ちゃんと行っていれば何か変わってたのかなぁ?
ナミと一緒にいたくて‥‥遊んでいたくて‥‥‥‥‥そんな事思わなかったら、何か変わってた?2006-02-26 10:34:00 -
28:
主 ◆HHc/D8tDGU
いぃや。変わらないよね。私は私だもんね。
あの時もしナミに付き合わずに学校行ってたとしてもきっと私は辞めてたよ。
2006-02-26 10:36:00 -
29:
主 ◆HHc/D8tDGU
人間って生まれてきた時にはすでに、自分の人生って決まってるんだって。
だから後悔したって一緒なんだよ。
その時“何か”をしなくても、結果は同じって事。2006-02-26 10:38:00 -
30:
主 ◆HHc/D8tDGU
だから後ろは振り向かずに前に進まないといけないんだ。
でも、わかってても難しい事ってあるよね。
2006-02-26 10:39:00 -
32:
主 ◆HHc/D8tDGU
でもそれを乗り越えないといけない。
ナミ―。
あたし頑張るから。
ちゃんと見ててね?2006-02-26 10:45:00 -
33:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――― ――――――
―――
毎日繁華街に行ってナンパ待ちをし、毎日違う男達と遊びまわって朝方自宅に帰る。 そんなフラフラした生活が1ヵ月ぐらい続いたある日の事。2006-02-26 10:49:00 -
34:
主 ◆HHc/D8tDGU
‐1999年‐7月‐
とても暑い日だった。
母が勝手にクーラーを切ったのか物凄い暑さで目が覚めた。
2006-02-26 10:52:00 -
35:
主 ◆HHc/D8tDGU
汗で服が体に張りついている。
すごく気分が悪い目覚め方だ。
時計を見てみるとまだお昼にもなっていない。2006-02-26 10:54:00 -
36:
主 ◆HHc/D8tDGU
《うわ〜変な時間に目さめちゃったし‥》
とりあえずナミに電話をする事にした。2006-02-26 10:55:00 -
37:
主 ◆HHc/D8tDGU
私達の間では、どちらかが起きたら連絡する。
とゆう事が軽い決まり事のようになっていた。2006-02-26 10:58:00 -
38:
主 ◆HHc/D8tDGU
―プルルルル…プルルルル……
コールだけが私の耳元で鳴り響いている。
《まだ寝てるな‥》
そう思い、6回ぐらい鳴った所で電話を切った。2006-02-26 11:01:00 -
39:
主 ◆HHc/D8tDGU
ご飯でも食べようと思い、部屋を出て階段をおりリビングに向かった。
《誰もいないや〜。。》2006-02-26 11:03:00 -
40:
主 ◆HHc/D8tDGU
テーブルの上には母が私の為に作ったであろう目玉焼きだけがラップに包まれてポツンと置かれていた。
両親は離婚している。 私が小学6年生の時だ。 父の記憶はあまり無い。 いつも家にはいなかったから。
離婚してからは母が働いて私達を食べさしてくれている。2006-02-26 11:07:00 -
41:
主 ◆HHc/D8tDGU
兄弟は兄が一人いるが、もう結婚して家を出ていった為この家にはいない。
年に1度か2度、顔を見せるぐらいだ。
だから今は母と二人でこの借家に住んでいる。2006-02-26 11:10:00 -
42:
主 ◆HHc/D8tDGU
母は日曜日以外は朝の8時から夕方の6時まで仕事で家にいない為、夕方に出て行く私とはすれ違いで最近では顔を合わせる事も少なくなった。
2006-02-26 11:12:00 -
43:
主 ◆HHc/D8tDGU
別に父がいないから淋しいなんて感じた事はない。 小学生の頃家に帰ってきても誰もいなくて淋しい思いをした事が全くかったと言えば嘘になるけれど、母は父がいない分、私にたくさんの愛情を注いでくれていたと思う。
私は母の子でよかったと心からそう思う。2006-02-26 11:20:00 -
44:
主 ◆HHc/D8tDGU
““チーン””
2006-02-26 11:23:00 -
45:
主 ◆HHc/D8tDGU
レンジの音でふと我に返った。
ガツガツと出来上がった物を口に運び5分もしない内に部屋へ戻った。
2006-02-26 11:24:00 -
46:
主 ◆HHc/D8tDGU
ベッドに寝転がりながら、携帯を手に取り見てみると【着信あり】の表示。
2006-02-26 11:26:00 -
47:
主 ◆HHc/D8tDGU
見てみるとナミからだったのですぐにかけなおした。
2006-02-26 11:26:00 -
48:
主 ◆HHc/D8tDGU
話を聞いてみると、ナミはまだ寝ていないと言う。
朝方 解散してから、暇で眠れなかったので昨日ナンパしてきた奴とその後遊びに行ったらしい。
寝てたら悪いと思い、気を使って私の所には電話しなかったとの事。2006-02-26 11:35:00 -
49:
主 ◆HHc/D8tDGU
『今から海いかね?!』 ナミは元気よくそう言ってきた。
《いいね〜!!つか、ナミ寝てないのに平気なの?!》
『平気、平気〜!!アタシまだまだ若いから寝なくても余裕だし!』2006-02-26 11:38:00 -
50:
主 ◆HHc/D8tDGU
そんな会話をして待ち合わせの時間を決めて電話を切った。
《もう12時か〜早く用意しよっと。》
待ち合わせの時間は30分後。私は慌ててお風呂場へ向かい用意を始めた。2006-02-26 11:41:00 -
51:
名無しさん
頑張ってね?
2006-02-26 11:42:00 -
52:
主 ◆HHc/D8tDGU
あの時なんでもっと疑わなかったんだろう?
昨日はオールで飲んでたのに‥‥一睡もしないであんなに元気で‥‥
普通に考えておかしいよね。2006-02-26 11:47:00 -
53:
主 ◆HHc/D8tDGU
でもあの時の私には何の知識もなかったんだ。
別にそれは普通の事なんだって思い込んでた。
2006-02-26 11:48:00 -
54:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――― ――――――
――
待ち合わせ場所に着いた私は、早めに家を出すぎた事に後悔した。
ナミは遅刻の常習犯だ。 こんな暑い日に外で待つのは少々辛い。 《あっち〜(>_2006-02-26 11:53:00 -
55:
主 ◆HHc/D8tDGU
《おっそいなー》
そう思いながら時計に目をやる。
‐12:50‐
待ち合わせの時間からすでに15分も経とうとしていた。
今日はいつもより遅い―。遅刻の常習犯といっても、いつもは10分以内には待ち合わせの場所に【ごめ〜ん】と言い、笑いながらあらわれる。2006-02-26 11:59:00 -
56:
主 ◆HHc/D8tDGU
この暑さと待たされているのでイライラした私は、携帯を手に取り一人ブツブツと文句を言いながらナミに電話をした。
2006-02-26 12:02:00 -
57:
主 ◆HHc/D8tDGU
‐プルルルル…プルルルル……
‥‥‥…出ない‥‥‥‥
私はひつこく鳴らし続けた2006-02-26 12:04:00 -
58:
主 ◆HHc/D8tDGU
何回コールが鳴ったか分からないが、しばらくしてナミが電話に出た。
『もっしーごめん!今むかってるから!もうちょい待ってて!マジごめんね!』私にしゃべる隙間も与えずそれだけ言ってナミは電話を切ってしまった。2006-02-26 12:06:00 -
59:
主 ◆HHc/D8tDGU
いつものナミと違って、やけに早口で慌てている様子。
私は“急いでくれてるんだな”と思い、気持ちを沈めて4本目のタバコに火を付け、その場にしゃがみこんだ。2006-02-26 12:09:00 -
60:
主 ◆HHc/D8tDGU
それから10分程経ち、タバコを2本吸い終えた時に肩を“ポンッ”と叩かれた。
2006-02-26 12:12:00 -
61:
名無しさん
ひつこくじゃなくて、しつこくが正しい日本語
2006-02-26 12:13:00 -
62:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミだと思った私は、少し不機嫌そうな顔で叩かれた方へと振り返った。
『うわ〜!超こえ〜笑。そんな睨まないでよー笑』 そこには見た事もない男が立っていた。
“うわ〜やっちゃった〜”2006-02-26 12:16:00 -
63:
主 ◆HHc/D8tDGU
『睨んでないしぃ(^^)でも友達が遅くてちょい不機嫌だったんだ〜ごめんね☆』
《あ、そーなんだぁ〜友達ひどいね〜笑。って、俺も待たされてんだけどね!笑》2006-02-26 12:21:00 -
64:
主 ◆HHc/D8tDGU
そんな感じで待たされてる者同士で会話を弾ませていると走ってこっちへ向かってくるナミの姿が目に入ってきた。
『あ!友達きた(^^)あの子あの子』ナミの方を指さしてその男に言った。
《あの子か〜てか俺のツレまだこねぇし!笑。つか、今から何すんね?!》 『海だよ海!早く行って焼きたいな〜』
《まじ?!海とかチョー行きて〜つか、俺らも一緒に行っちゃダメ?!》2006-02-26 12:27:00 -
65:
主 ◆HHc/D8tDGU
『う〜ん‥友達もう来るから来てから聞いてみて!』私はナミの走っている姿を見ながらそう返した。
2006-02-26 12:28:00 -
66:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――― ――――――
―――
『ごっめーん!!ほんとゴメン!(>_2006-02-26 12:30:00 -
67:
主 ◆HHc/D8tDGU
『もう!ほんと待たせすぎだから!マックで勘弁してあげるよ!笑』
少しいたずらっぽく言ってみた。
《わかった!わかった!マックのセットごちするから許して!笑》
ナミはそう言って、顔の前に手をあてて【ゴメンね】と付け加えた。2006-02-26 12:33:00 -
68:
主 ◆HHc/D8tDGU
【つか俺の事忘れてね?笑】
『あっごめんごめん。忘れてた!笑』
《えっっ誰?!》ナミは男がいる事に今気付いたのか少し慌てている。2006-02-26 12:36:00 -
69:
主 ◆HHc/D8tDGU
【初めまして。俺ユウキ。よろしく〜(^^)】
『さっき知り合ったんだ〜待たされてる者同士で話盛り上がっちゃって笑』
《あっそなんだ〜初めましてナミです。待たしてゴメンね(^^;)笑》2006-02-26 12:38:00 -
70:
主 ◆HHc/D8tDGU
【今ねぇ、ミカちゃんと話てたんだけどさ、俺らも海一緒に行ってもい?!】 《あっいいよ、いいよ〜!みんなで弾けようよ!》
ナミがOKしたのでユウキ達も一緒に行く事になった。
しばらく自己紹介的な事を話していると、ユウキの友達が【わりぃ〜】と言ってやってきた。2006-02-26 12:42:00 -
71:
主 ◆HHc/D8tDGU
“フリでもいいから少しぐらい慌てろよ!” のそのそと歩いて来た男に少しイラッとした時横から声が飛んだ。
【お前少しは慌てろよ!笑】ユウキだ。
{ごっめーん!さっきまでは走ってたんだって!いやこれマジで!笑}そう答える男の声でその場は一気に明るい雰囲気となった。2006-02-26 12:48:00 -
72:
主 ◆HHc/D8tDGU
“なんか憎めない奴” そう思ったその男は【タクヤ】と名乗った。
タクヤが近くに車を停めているとの事なので、タクヤの車で行く事になり、車の場所まで歩いて向かった。2006-02-26 12:52:00 -
74:
主 ◆HHc/D8tDGU
そんな会話をしていると、タクヤの車が置いてある場所に到着した。
{後ろ乗って〜}
タクヤに言われた私達は後部座席へと乗り込んだ。2006-02-26 13:09:00 -
75:
主 ◆HHc/D8tDGU
〈早く着かないかな〜〉 〈チョー天気いいよね〉
などと話ながら海へとむかった。2006-02-26 13:15:00 -
76:
主 ◆HHc/D8tDGU
『タクヤ 超 運転荒いんだけど!笑』 左右に揺れる体をこらえながら叫んだ。
《ほんとだよ!レディーが乗ってんだからもっと安全運転してよね!笑》 私の言葉に便乗してナミも叫ぶ。
{平気、平気〜!笑} タクヤは笑いながらそう言うと、さらにスピードを上げた。2006-02-26 13:22:00 -
77:
主 ◆HHc/D8tDGU
キャーキャー叫んでいるといつの間にか、もう海の近くまで到着していた。
2006-02-26 13:24:00 -
78:
主 ◆HHc/D8tDGU
私達のテンションは更に上がった。
【窓あけよ〜ぜぇ】
ユウキの声で一斉に窓を開け、海の香りを楽しんだ。
“チョーいい感じ!”2006-02-26 13:27:00 -
79:
主 ◆HHc/D8tDGU
駐車場に車を止め、私達は海へと駆け出した―。
2006-02-26 13:28:00 -
80:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――― ―――――
――
お酒を飲み、騒いでいると気づけばもう辺りは暗くなりかけている。 少し疲れたので、みんなで横になって話す事にした。私、ユウキ、タクヤ、ナミの順番で砂浜に寝転がった。2006-02-26 13:35:00 -
83:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――――
――――――
―――
気づけば【私:ユウキ】、【ナミ:タクヤ】の2対2でいいムードになっていた。2006-02-26 16:27:00 -
84:
主 ◆HHc/D8tDGU
お酒が入っていたせいか、なんだか人恋しくなり、私はユウキと手を繋ぎながらイチャイチャしていた。
いや、この時すでに私はユウキに惚れていたのかもしれない。2006-02-26 16:29:00 -
85:
主 ◆HHc/D8tDGU
さっき初めて会ったばかりなのに、なぜか前から知っていたような、もともと友達だったような‥
飾らなくてもいい。ユウキの前では、素の私でいられる。
そんな気がした。2006-02-26 17:15:00 -
86:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――――
―――――
――
{そろそろ帰ろか〜!} タクヤのそんな一言で、私とユウキの手は離される事となった。2006-02-26 17:19:00 -
87:
主 ◆HHc/D8tDGU
“ありえないし!今チョーいい雰囲気だったのに!”
私はそんな事を思いながら渋々と体を起こした。
2006-02-26 17:20:00 -
88:
主 ◆HHc/D8tDGU
《キャーッッ!!》
2006-02-26 23:18:00 -
89:
主 ◆HHc/D8tDGU
いきなり叫びだすと、海の方へと走って行くナミ―‥
2006-02-26 23:22:00 -
90:
主 ◆HHc/D8tDGU
{酒よえーんじゃねぇの?}タクヤにそう言われ我に返る。
いや、ナミはどちらかと言うと強い方だ。
私なんか相手にならないくらい強い。2006-02-26 23:36:00 -
91:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――――
―――――
――
“まぁ、ナミはもともと元気な子だしな‥” そう思った時だった―‥。2006-02-26 23:38:00 -
92:
主 ◆HHc/D8tDGU
《ギャァーーーーー…》
今までに聞いた事もない、なんとも表現しにくい叫び声が、夕方の砂浜に響き渡った―‥‥2006-02-26 23:43:00 -
93:
主 ◆HHc/D8tDGU
●中断●
書き終えた所を読み返してみたのですが、誤字脱字が多く、読みにくくて申し訳ないですm(__)m2006-02-26 23:57:00 -
94:
主 ◆HHc/D8tDGU
一瞬にして目が覚めた。
【なんだ、なんだ〜?!】『えっっナミ?!』 {どした〜!?}
それぞれが思っている事を口にし、ナミのいる方へと目を向ける。2006-02-27 00:15:00 -
95:
主 ◆HHc/D8tDGU
そこには、うずくまって小さくなったナミの姿があった―‥
私達は慌ててナミの方へと駆け寄った。2006-02-27 00:17:00 -
96:
主 ◆HHc/D8tDGU
『ナミ?!どしたの?!』
{おい!大丈夫か!?}
【飲みすぎちゃった?!気分悪いの?!】2006-02-27 00:18:00 -
97:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――‥‥‥
2006-02-27 00:19:00 -
98:
主 ◆HHc/D8tDGU
私達の声が耳に入っていないのか、返事が返ってこない―‥‥。
ナミの体は小刻みに震えている。
“寝てなくてお酒飲んだらこんなんなっちゃうの?”その異様な光景を目にした私は、恐くなり声を発する事ができなくなってしまった。2006-02-27 00:25:00 -
99:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミ―‥。
本当バカだねあたし。笑っちゃうよね。 飲んでこんなんなるわけないのにね‥‥
でもこの時の私にはホント何の知識もなかったんだ。実はあの時ね、わたし心の中で
“寝ずにお酒飲むのはやめよう”“気をつけなきゃ”とかわけわかんない事考えてたんだ。2006-02-27 00:35:00 -
100:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミ今私の事バカだなって笑ったでしょ?笑。 ナミは元気にしてるの?
私の声は
届いてるのかな―‥‥?
2006-02-27 00:44:00 -
101:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――――
―――――
――
しばらくするとナミは立ち上がり《ホントごめん!ちょっと酔っちゃった〜笑。早く帰ろ〜ぜ〜!笑》と言いながら、私達に向かって笑顔を見せた。2006-02-27 00:48:00 -
102:
主 ◆HHc/D8tDGU
でもその笑顔は本物ではなかった―。
毎日一緒にいる私にはわかったんだ。
2006-02-27 00:52:00 -
103:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミはそう言った後、私と目を合わせようともせず、先に駐車場の方へと走って行ってしまった。
きっとナミなりに、場の雰囲気を壊さないように気をつかってくれていたんだと思う。
だから私も、ナミの不自然な笑顔と行動はそのまま流して追求しなかった。
私もその場の雰囲気を壊したくなかったから―‥2006-02-27 00:59:00 -
104:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――――
―――――
――
2006-02-27 01:01:00 -
105:
主 ◆HHc/D8tDGU
駐車場に到着し、行きと同じ席に私達は乗り込んだ。
{ナミ、お前よえーんだから調子のって飲むなよな〜まじ焦ったし(>_2006-02-27 01:07:00 -
106:
主 ◆HHc/D8tDGU
《マジごめんちゃい!以後気をつけま〜す!(^O^)だから許して!笑》
ナミは笑いながら顔の前に手をあてている。
{おぉ〜。つか、別に気にしてねぇからいいんだけどな!(^^)}2006-02-27 01:13:00 -
107:
主 ◆HHc/D8tDGU
““よかった””
気まずい雰囲気にならなかった事に、私はホッと胸を撫で下ろした。
2006-02-27 01:16:00 -
108:
主 ◆HHc/D8tDGU
その後の車内は笑いが耐える事なく、地元までの道程を楽しみながら帰った。
話した内容はあまり覚えてないけど、なんし笑顔が耐える事はなかったんだ。
2006-02-27 01:21:00 -
109:
主 ◆HHc/D8tDGU
ユウキの事もいろいろと知る事ができた。
年は18才で私の2つ年上だとゆう事。 現場で働いていて、毎朝5時前には起きる事。
私の家から歩いて10分ぐらいの所に一人暮らしをしている事。
上京してきた事‥‥‥‥‥2006-02-27 01:27:00 -
110:
主 ◆HHc/D8tDGU
タクヤの話も聞いたけど、ぶっちゃけあんまり耳に入ってきてなかった。
覚えている事は、ハタチでユウキと職場が同じ。
そして、それがキッカケでユウキと仲良くなったとゆう事だけ。2006-02-27 01:30:00 -
111:
主 ◆HHc/D8tDGU
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2006-02-27 01:47:00 -
112:
主 ◆HHc/D8tDGU
今日あなた達と出会えた事は運命だったのかな?
あなた達に出会えた事、そして仲良くなれた事で今の私がいるのかもしれない。
2006-02-27 01:54:00 -
113:
主 ◆HHc/D8tDGU
今まで起こった数々の喜びや悲しみは、私が生きる為に必要な事だったんだね。
ナミと出会った事。仲良くなれた事。ナミがいなくなってしまった事。私が母の子供であるとゆう事。父がいなくなってしまったとゆう事―‥‥
数えきれないさまざまな出来事達‥2006-02-27 02:01:00 -
114:
主 ◆HHc/D8tDGU
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2006-02-27 02:06:00 -
115:
主 ◆HHc/D8tDGU
意味ない事なんて何もないんだよ―‥
あなたが【この世に生まれてきた】
それは誰かにとって、あなたが【必要な存在】だって事。
2006-02-27 02:08:00 -
116:
主 ◆HHc/D8tDGU
あなたは私にとってとても大切な存在だった。
ナミ―‥‥。
あなたと出会えた事、そして友達になれた事、本当によかった。心からそう思ってる。そして、私に生きる意味を教えてくれた―。 本当にありがとう。2006-02-27 02:14:00 -
117:
主 ◆HHc/D8tDGU
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2006-02-27 02:29:00 -
118:
主 ◆HHc/D8tDGU
あの海に行った日から、一週間が経とうとしていた。
2006-02-27 02:30:00 -
121:
主 ◆HHc/D8tDGU
あの海に行った日から、ユウキとはいい感じになり、毎日連絡を取り合う仲になった。
ナミとも、もちろん毎日遊んでいる。
でもなんだか最近ナミの様子がおかしいんだよね‥‥
2006-02-27 02:37:00 -
122:
主 ◆HHc/D8tDGU
いつも“ソワソワ”した感じだし、早口になった気がする。
それに、なによりも一番わかる事は、急激に痩せてきてる事。
顔は痩せこけてきている。もともと細身な感じだったナミがダイエットなんかするはずない。
2006-02-27 02:41:00 -
123:
主 ◆HHc/D8tDGU
いくら知識なくて鈍感な私でも、さすがに分かるよ‥
そんな事を思い、一週間がたったある日の事。
私はナミに聞いてみる事にした。2006-02-27 02:44:00 -
124:
主 ◆HHc/D8tDGU
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2006-02-27 06:15:00 -
125:
主 ◆HHc/D8tDGU
その日は昼過ぎからナミが私の家に遊びに来ていた。
“今日は聞くぞ―‥‥”
私はそう心に決めていた。2006-02-27 06:20:00 -
126:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミは私が考えている事など知るはずもなく、いつものように無邪気にはしゃいでいた。
“何て切り出そう―‥”
【絶対聞くぞ】と決めていたものの、いざ聞くとなると、なかなか口がゆう事を聞いてくれなかった。2006-02-27 06:25:00 -
127:
主 ◆HHc/D8tDGU
内緒にされている事―‥‥
その事を聞き出すのにはとても勇気がいり、切り出すまでにかなりの時間を必要とした。
2006-02-27 06:27:00 -
128:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミの話を適当に相づちを打ちながら聞き、そんな事ばかりを考えているとすでに2時間もの時間が経過していた。
ナミが何を話していたかなんて全く覚えていない。
右から左へと、すべて流れ出ていた。2006-02-27 06:31:00 -
129:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――――
―――――
――
2006-02-27 06:33:00 -
130:
主 ◆HHc/D8tDGU
それから30分ぐらいは経っただろうか‥。
時間が経つのがなぜだかとても早く感じる。
2006-02-27 06:35:00 -
131:
名無しさん
面白いです。
2006-02-27 06:37:00 -
132:
主 ◆HHc/D8tDGU
しゃべり疲れたのか、徐々にナミの口数が減っていった―‥‥。
‥‥カチ‥カチ‥カチ‥カチ‥‥
“シーン”とした部屋には時計の針の音だけが虚しく響いている――‥‥‥
2006-02-27 06:43:00 -
133:
主 ◆HHc/D8tDGU
“よしっ!今だっ!!”
そう思い、口を開きかけた時――‥‥
2006-02-27 06:45:00 -
134:
主 ◆HHc/D8tDGU
《ミカさ、何かナミに言いたい事あるんでしょ??》
“ドキッドキッ”
私の脈拍はかなりのペースで上がっていった。
“なんでわかったの??”ズバリ当てられた事に動揺してしまい、喉まで出かかっていた言葉をまた飲み込んでしまった―‥2006-02-27 06:53:00 -
135:
主 ◆HHc/D8tDGU
二人の間に
沈黙が流れた――‥
2006-02-27 06:56:00 -
136:
主 ◆HHc/D8tDGU
やけに重たい空気が流れ、‥カチ‥カチ‥とゆう時計の針の音が、耳障りな程聞こえてくる――‥‥
きっと1分も経っていないだろう‥大げさと言われるかもしれないが、私にはその1分が何十分にも感じられた。
2006-02-27 07:02:00 -
137:
名無しさん
展開が遅すぎるよ
2006-02-27 07:03:00 -
138:
主 ◆HHc/D8tDGU
その重たい空気に耐えれなくなった私は、勇気を出して口を開いた。
2006-02-27 07:10:00 -
139:
主 ◆HHc/D8tDGU
『ナミ、何か私に隠してる事ない?』
―――――――‥‥‥
ナミは少しの間黙っていたが、重たい口を開いた。 《ごめん‥ある‥‥‥》2006-02-27 07:16:00 -
140:
主 ◆HHc/D8tDGU
そして、秘密にしていた事全てを話してくれた―‥。
――――バチンッ――――
気づけば涙を流してナミをぶっていた。2006-02-27 07:20:00 -
141:
主 ◆HHc/D8tDGU
勝手に手が動いていた。
こんなに仲が良くて、親友だと思っていたのに――‥そう思っていたのは私だけだったの?
秘密にされていた事が辛かった。悔しかった。 そして薬に手を出したナミ、あんたの事も、この時正直ウザイと思った――‥2006-02-27 07:26:00 -
142:
主 ◆HHc/D8tDGU
《ごめんね‥ごめんね‥》そう呟きながらナミも泣いている。
『なんでなの?ねぇ?意味わかんないし‥』
2006-02-27 07:28:00 -
143:
主 ◆HHc/D8tDGU
あたしは、薬物を使用する人は“チョー”がつくほど嫌いだった。いつだったか忘れたけど、ナミには話した事があるのでナミもその事は知ってる。
《ミカが嫌いなの知ってたから‥‥‥何度も言おうと思ったけど‥‥言えなかった‥‥‥嫌われたくなかったから‥‥‥‥》
ナミは小さな声でそう言っている。2006-02-27 07:39:00 -
144:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミの話を聞いていると、初めて使用したのは海へ行った日だとゆう事がわかった。
ナミの両親はもうすぐ離婚するらしい。毎日喧嘩をしている日々が、半年近くも続いていたのだと言う。 その日も朝方帰宅したナミの目に飛び込んできたのは両親の喧嘩の姿だった―‥その時ナミは聞いてしまったんだって‥‥
ナミをどっちが引き取るかでもめている事を――‥2006-02-27 07:48:00 -
145:
主 ◆HHc/D8tDGU
その場にいる事に耐えきれなくなり、さっきまで遊んでいた男に電話をかけ、遊びに行ったのだと言う。
その男は覚醒剤中毒者だったらしく、ナミにも勧めてきたらしい。
“嫌な事忘れれるなら‥”そう思い、勧められるままに手を出してしまったみたいだ。
ふと私の顔が浮かんだらしいが、その時の辛さに負けてしまいったらしい。2006-02-27 07:56:00 -
146:
主 ◆HHc/D8tDGU
――――――――
――――
――
2006-02-27 08:24:00 -
147:
主 ◆HHc/D8tDGU
毎日、毎日、嫌とゆう程一緒にいて、こんなにも近くにいたのに――‥ こんなにも苦しんでいた事に、何故気付いてあげられなかったんだろう‥‥‥‥
ナミは辛い顔なんて見せた事なかったから――‥ 自分が物凄く情けなくなった。そして自分を攻めた。2006-02-27 08:30:00 -
148:
主 ◆HHc/D8tDGU
―――――――‥‥
私はユックリと口を開き、ナミに語りかけた。
2006-02-27 08:46:00 -
149:
主 ◆HHc/D8tDGU
『ナミ‥辛かったね‥‥‥辛い顔なんて一つも見せずに‥いつも皆に笑顔を与えてくれてたね‥‥‥‥‥‥ほんとは辛かったのにね‥誰にも言えずに一人で抱え込んで‥‥‥辛かったね‥私が言った一言で‥ナミの事苦しめてしまったね‥‥今まで気付いてあげられなくてごめんね‥‥‥‥‥‥でも‥‥もう薬に逃げるのはやめてほしい‥‥‥‥‥私にとってナミは‥大切な親友だから‥‥‥‥‥‥‥そんな事‥ナミにだけは絶対してほしくないから‥‥だから‥お願い‥‥‥‥』
そう話し終えた時には二人とも涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。2006-02-27 08:49:00 -
150:
主 ◆HHc/D8tDGU
ナミは《うん》と言って私の胸にうずくまった。
そして私もナミの体を抱き締めた。2006-02-27 08:53:00