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「約束やで」
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1:
萌
私が小学3年生のころ、住み慣れた大阪の街から知らない場所へ引っ越す事になった。
「萌ちゃん引っ越すんー?」「萌ちゃん何処いっちゃうんー?」
と、仲の良かった友達は私にたくさんの質問をしてきた。
「場所はなぁ〜…忘れた!でもなぁ、きっと楽しい事いっぱいあるから、めっちゃ嬉しいねん☆」
私は思ってもない事を言葉に並べ、必死で笑顔を作った。
本当は悲しいのに
本当は不安なのに
本当は泣きたいのに
私は小さいながら、昔から本音を隠す子でした。
自分だけ我慢してれば親も友達も悲しまないだろう、そんなことを考える子でした。2006-02-26 15:50:00 -
13:
萌
私はその日、みっちゃんの家を訪ねた。私の家から遠くもなく近くもない距離。心なしか早歩きだった。
――やっぱり、みっちゃんの家はなかった。すでに空き地になっていた。ショックだったけれど…私のこと忘れてるんだろう。だって幼かったし。当たり前やんな……そう思うしかなく、私は家に帰った。2006-02-26 20:52:00 -
14:
萌
優「…もしかして、萌?」
萌「…優やんな?!」
優「やっぱり☆元気しとったん?!てか大阪戻ってきたん?」
萌「元気やで〜♪そうやねん、自分でもまさか戻ってくると思わんかったし〜!」
そんな他愛のない会話で盛り上がっていた。2006-02-26 21:00:00 -
15:
萌
少し昔話に浸っていると、みっちゃんの事が頭によぎった・
萌「優、今日このあと予定ある?」
優「ないけど!どないしたん?」
萌「聞きたい事あるから、昼ご飯たべるついでにどっか店いかん?」
そうして私達は近くの店へ場所を変えた。2006-02-26 21:04:00 -
16:
萌
私達は種類の違うスパゲティを注文し、まだ新しい制服にシミがつかないように注意をしながら、それをほおばった。
私はドキドキしながらも、重い口を開いた。2006-02-26 21:07:00 -
17:
萌
萌「優さぁ、みっちゃん覚えてる?」
優「…あぁ」
優の顔が一瞬、気まずいような何かを隠したがるような表情になった。2006-02-26 21:10:00 -
18:
海?
しおり?
主さん頑張ってね??
楽しみに読んでます??2006-02-27 17:36:00 -
19:
萌
ぁりがとぅ??頑張る〜?
2006-02-27 20:34:00 -
20:
萌
私は唖然としてしまった。
フォークをもつ手がかすかに震えてるのが自分でもわかった。
私が知らない間に、みっちゃんは色んな出来事、色んな想いで1人で抱え込んでいたんだ。私は情けなくなった、連絡をくれないみっちゃんに少しだけ怒ってたことに。辛い日々の中、私だけ平和すぎる日々を過ごしてた事。2006-02-27 20:38:00 -
21:
萌
優は続けた。
優「たまにみっちゃん見かけるねんけど、昔の“あの”みっちゃんじゃないねん。なんていうか…表情がないねん。喋りかけても、笑いもせぇへん。」
萌「みっちゃん、どこでよく見るん?」
優「ここの近くに商店街あるやろ?そうそう、さっき通ってきた場所!あそこに集団で居る時もあれば、1人でタバコ吸いながらボーってしてる時もある。」2006-02-27 20:43:00 -
22:
萌
萌「そうなん?人って変わるモンなんやなぁ^^;萌も優も、性格わ昔のまんまっぽいけどな☆」
優「なんなんそれ〜!笑」
私は優からみっちゃんの話を聞いて、何も思わんはずがない。正直つらかった。出来る事なら、その場で泣きたかった。でも、泣けんかった…。今までみっちゃん以外の人に自分の涙を見せた事がなかった。小学校入学した頃から親にも見せたことがない自分の涙を。2006-02-27 20:49:00