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疫病神な私〜代わりに私が逝けば良かったのに〜
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1:
美月
10月16日 午後4時過ぎ
私ゎまた一人ぼっちにされてしまった…
大好きだった人が離れて行くのゎこれでもぅ何度目だろぅ……お願いだから一人にしなぃで……2005-12-27 05:28:00 -
2:
美月
『ぁんたゎ疫病神だょ!!』母親に何度も言われたこの言葉が…今も頭からこびりついて離れない。自分でも気付いている。自分が疫病神だってことくらぃ…
ちゃんと分かってるよ…2005-12-27 05:35:00 -
3:
美月
私の家族ゎとてもじゃなぃけど、裕福といえるような家じゃなかった。父親がお酒とギャンブルに狂い多額の借金を母親に押し付けてでていった。その時、私ゎまだ小学生になったばかりだった。父親に逃げられ、親戚類にも頼れない母親ゎいくあてのない全ての怒りを私にぶつけてきてた。
2005-12-27 05:45:00 -
4:
美月
中学に上がっても、母親の虐待とも言える行為が続いた…でも私ゎそんな母親でも大好きだった。お酒に溺れた母だったけど、お酒を飲んでいない時の母ゎ本当に優しかったから。
お酒が入り、ヒス状態に陥り、私のちょっとした行為が気に食わなくなる、そうなるといつも『父親と一緒でできの悪い子!』と罵倒し殴りつけた。だけど、母親の目にゎいつもうっすらと涙がにじんてた……2005-12-27 06:02:00 -
5:
美月
ぁる時、いつものように家に帰るとめずらしく家に来客がきていた。靴を見てみると、男物の靴だった。
『ぇっ??男もんの靴??』めずらしすぎて、独り言を言ってしまった。母と二人暮らしだった私ゎ、家に男のお客さんなんてめずらしぃなぁって思いながら、玄関で大きく『お母さんただいまぁ』と帰ってきたことを知らせた。2005-12-27 06:16:00 -
6:
美月
私が靴を脱ぎ自分の部屋に入ろうとすると、『美月おかえりぃ〜』っといつもよりも明るく、元気な声で母親が出迎えてくれた。
『どぅしたんお母さん?なんか今日えらい明るいやん。』と私が言うと、『何いってんねんな、いつもとかわらへんよ!そんなんええから、ちょっとあんたもこっちおいでーな』母親が笑いながら私の手を引きリビングの方に連れて行った。2005-12-27 06:24:00 -
7:
美月
リビングに行くと一人の男がソファーに腰掛けていた……
沢木圭一
歳ゎ38だが、全然見えない…少し長めの髪ゎ茶色がかっていて、服もいつまでも若くいたいって気持ちがあるらしく、センス良く着こなしている。38才にしてゎモテるだろうなって感じの、整った感じの顔に長身で、雰囲気の優しいそうな感じのいい人。それが初めて会った時の印象だった。2005-12-27 06:51:00 -
8:
美月
『はじめまして美月ちゃん!』『あっ!!はじめまして…』ふぃに笑顔で言われた一言にビックリして、頭を膝まで下げるように挨拶をした。
『あはは。そんなふかぶか挨拶されたのゎ初めてやなぁ!でも京子さんのいうとおり自慢の娘さんっていうのわかるわぁ。京子さんに似てべっぴんさんやし。美月ちゃんこれからよろしくね』笑いながら母に話しかけてる姿を見て、子供ながらに、二人が付き合っているのが分かった。2005-12-27 07:03:00 -
9:
美月
母が圭一さんに寄り添うように横に座り昔父親がいた時のような笑顔で圭一さんに話しかけてる。
笑ってる母の顔を見たら少し安心した。『お母さん、うち自分の部屋戻るな』
『えっ?いいやん!美月ちゃんもこっち来て一緒にしゃべろうや!!これから家族になるんやし!!』
『ぇっ!!!』
いきなりの言葉に頭が真っ白になった。2005-12-27 08:08:00 -
10:
美月
『家族…??』私が愕然としてると母が『美月、急にに決めてごめんな。言うタイミング逃してたんやけど、お母さんこの人と再婚することにしてん。美月なら分かってくれるやろ??』『えっ…だってそんな急に言われても困るねんけど…』 『美月!!!』
私の言葉を遮るように母が怒鳴った。『あんたがなんで困るん?父親がおらんくて寂しい思いしてると思ってたから、少しでも楽にしてあげたいと思う母親の気持ちがあんたにはわからへんの?お母さんがどれだけ辛い思いしてんのかわかる?お母さんだって幸せになりたいねん!』2005-12-27 08:17:00 -
11:
美月
その言葉に、私はもう何も言い返すことができず、そのまま『わかったよ。お母さんが決めた人なら賛成する。』と言った。『ありがとう美月!あんたなら分かってくれると思っててん』母が笑顔になる。『これからよろしくね!美月ちゃん。いきなり会ったばっかでビックリさせたかもしれんけど、絶対に幸せな家族にしてみせるから!前の父親みたいなことは死んでもせぇへん。だから俺のこと信用してほしいな。』
『あっ…はい……』
これで、私は母の再婚に同意し新しい家族になる父との新しい生活が始まった。2005-12-27 08:29:00 -
12:
美月
ねぇ、お母さん……
この時もっとちゃんと二人の再婚を止められておけば、あんなことにはならなかったのかな……??ただ、私はお母さんに幸せになってほしかっただけなのに……2005-12-27 08:32:00 -
13:
美月
新しい生活は始めは慣れへんことばっかで、おどおどしてたけど、時間がたつにつれて慣れていき、誰から見ても幸せな家族だった。再婚して気持ち的にも落ち着いて母の暴力も直った。父は大手アパレル会社に勤める専務で、優しく、なんでも言うことを聞いてくれる父は、友達からも羨ましがられるほどだった。
2005-12-27 08:42:00 -
14:
美月
だけど、その幸せも長く続かなかった……
2005-12-27 08:44:00 -
15:
?ティァ?
邪魔になるので今回しかレスしませんが、読みゃすぃしズット読むんで完結ぉ願ぃします??
2005-12-27 09:31:00 -
16:
美月
ティアさん初カキコぁりがとぉございます??下手な書き方しかできひんけど、頑張って完結まで書くので、応援してくださいね?
2005-12-27 18:27:00 -
17:
美月
時が過ぎるのって本当に早く、もうこの生活にも慣れ一年が過ぎた。私も年頃になり16才の誕生日を迎えようとしていた…。
2005-12-27 18:31:00 -
18:
美月
お洒落にも目覚め、お姉ギャル系の服にバッチリメイク。彼氏は友達と遊んでる方が楽しくていなかったけど、それなりに男の子も遊んで楽しい生活だった。
2005-12-27 18:34:00 -
19:
美月
2月4日私の誕生日!
『美月!16才の誕生日おめでとお〜♪』家族で私の誕生日パーティを開いてくれた両親。おっきぃケーキに私の大好きなハンバーグ。キャンドルまで立ててくれて食卓はとても豪勢だった。2005-12-27 18:38:00 -
20:
美月
『美月!ホンマにおめでとう!これお前が欲しがってたプレゼントやで』父が私にプレゼントを渡してくれた。
『やったぁ!お父さんありがとう。何が入ってんの?開けていい?』『おぅ!ええで!開けてビックリすんなよ(笑)』
包装紙を丁寧に開くとそこにはLOUIS VUITTONと書かれた箱、中を見るとずっと欲しくてたまらなかった、モノグラムの財布があった。2005-12-27 18:48:00 -
21:
美月
学生でバイトもできなかった私にとって、ブランド物を持つというのはすごいことだった。
周りの友達も欲しがっていた。
『お父さんこれホンマにいいん?マジで!?めっちゃ嬉しいねんけど!お父さんめっちゃ好きやわぁ!さすが男前(笑)』
1番欲しかったプレゼントにテンションが上がり、この時間がとても幸せな時だった…
きっと、私にとってはこの時が今までの中で1番【家族愛】に溢れていて、幸せな時だったと思う。2005-12-27 19:00:00 -
22:
美月
誕生日パーティーが終わり。私は部屋に戻った。
時間はもう夜中の12時をまわろうとしていた。2005-12-27 19:06:00 -
23:
美月
ぅぅ"〜ん……知らない間に寝ちゃってたんかな…今何時なんやろ…?なんか体が重たい…寝ぼけながら虚ろな目を開けようとした。
霞む目でボヤける風景…だけど、今でもハッキリ覚えてる。暗い部屋のベットで寝ている私の体の上で…父が私の上にまたがり、少し笑っている姿が……2005-12-27 19:24:00 -
25:
美月
ぇっ……何?頭がまわらない…
2005-12-27 23:59:00