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魔女の桜。

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  • 1:

    名無しさん

    この話はフィクションです

    2006-02-11 02:06:00
  • 201:

    はるか?

    続きがものすごい気になります?楽しみにまってます?

    2006-03-24 02:48:00
  • 202:

    名無しさん

    海にそう言われたのは初めてだった山下は、唇を噛み締めながら初めて涙を流した。ホウキで押さえ付けられた体に痛みが走る事よりも、心の痛みの方が大きい。
    生徒は今起きている事を把握しようと必死だった。桜は山下を睨み、・桜「泣いたって無駄よ?あなた今まで散々な事してきたんでしょう?謝りなさいよ!」「ちょっと!空野さん教室から出てよ!」山下と桜の間に女子が入り桜を睨んだ。山下に付いて回ってる三人だ。
    ・舞「桜!教室戻ろう!山下さんも謝った方がいいわよ」舞が廊下からそう言うと、山下は下を向いたまま黙っていた。

    2006-03-24 02:49:00
  • 203:

    名無しさん

    ・桜「あなた達には関係ないでしょ?どきなさいよ!あたしは山下さんに直接話があるんだから!」・海「・・桜、もうその辺で許してやって…泣いてるし、僕から言っておくから」
    海にそう言われ桜はうなずき教室から出たとたん、バラバラバラっと山下の体を押さえ付けていたホウキが床に落ちて山下は教室を走って出ていった。

    2006-03-24 02:54:00
  • 204:

    名無しさん

    「ねぇ!今の一体何?!手品?!」海のクラスメイトが騒ぎはじめた。
    トイレから戻ってきた陸は教室の後ろの床に落ちている大量のホウキに目が行き驚いた。・陸「何だこれ?」「隣のクラスね空野さんが来て山下さんに怒鳴り付けた時いきなり…・海「陸ちょっと来て」女子と陸の間に海が体を割り込め教室に戻ってきたばかりの陸を教室から出した。
    「岡田!授業始まっちゃうよ?お前ぬけるのか?」教室から海の友達が声をかけ一瞬海は立ち止まり、振り向いて「悪い、適当に言っておいて。」そう言うと友達が二人のカバンを二人に向けて投げ渡した。

    2006-03-24 13:40:00
  • 205:

    名無しさん

    二人が歩く姿を廊下に出ていた他のクラスの生徒が見ていた。
    ・陸「おいっ、俺に説明しろよ??ちょっ、。海!待てって!そんな早足でどこ行くんだよ?」海は早足で階段を掛け下りてすいすい生徒を擦り抜けて行く。

    2006-03-24 13:45:00
  • 206:

    名無しさん

    桜は教室に戻らず一人屋上に出ていた。空は青く大きな雲がのんびり泳ぐ。
      「こ〜んな所にいたぁ(^-^)わぁぁ!気持ちいいねぇ」振り向けば片手にジュースを持ち空を見上げる舞だった。桜は少し微笑むと地面に座った。
    ・桜「はぁぁ…」ため息と同時にチャイムが鳴り響いた。・舞「さぼるの??」・桜「…うん…舞は戻った方がいいよ」・舞「あら、こんな気持ちいい日に暗い授業を受けるというの?!いやよ!あたしもここにいるわ★」舞は立ち上がり思い切り背伸びをして空を見上げながら微笑んだ。

    2006-03-24 13:55:00
  • 207:

    名無しさん

    ・桜「もし舞に迷惑がかかったらごめんね…」・舞「大丈夫だよ。。すかっとしたもの!まぁみんなは驚いてたけどね笑!気にするなって!」舞はそう言うと屋上のフェンスから下を見ていた。
    ・桜「ありがとう」桜はそう言って指でコンクリートの地面を触っていた。

    2006-03-24 14:02:00
  • 208:

    名無しさん

    ゆっくりと瞬きをする。視界に映る、風、髪、ゆれるスカート、空を見上げはばたく鳥が空中を優雅に泳ぐ。
    桜はそこに寝転びただ空を見上げ
      「わぁぁぁぁ!」

    2006-03-24 18:21:00
  • 209:

    名無しさん

    そう叫んで目をとじた。舞は一瞬驚いたが桜の仰向けになって寝転んでる姿を見てからまた外を見た。
    ・舞「空を飛ぶのってさぁ気持ちいいんだろうなぁ…地球には重力があるのにそんなのお構いなしなのね」桜は舞のその言葉を聞きながらゆっくり目を開きただ空を見上げた。
    ・桜「すばらしい景色よ。夜中の空から見る海と山の景色は。水面すれすれに飛ぶ時に自分の姿が海に映るの」

    2006-03-24 18:28:00
  • 210:

    名無しさん

    「わぁぁ★素敵!あたしにもそういう血が流れてたらなぁ!」桜はまた目を閉じた。
    ・桜「いい事ばかりじゃないもの。それなりに大変なんだから。どんなに大きな病気したって病院には行けないし…空だって自由に飛べるわけじゃないじゃない」

    2006-03-24 18:31:00
  • 211:

    名無しさん

    舞はにっこりほほ笑み桜の隣に座ると小指を出してきた。・桜「っえ?」・舞「ほら!や・く・そ・く」・桜「約束?…「どんな事があっても友達!って事!」舞は桜の小指に小指をからめ上下にふって、にっこり笑うと、桜も笑った。

    2006-03-24 21:38:00
  • 212:

    名無しさん

    ・舞「あたし草原の事、実は一目惚れだったのよ…ふふっおかしいわよねぇ…まさかあんな嫌な人だとは思いもしなかったもの」・桜「きれいな顔だもの…そういう子多いと思うわ…っけど!許せない!」
    桜は立ち上がりフェンスまで歩いた。風がさらさらの髪をゆらす。

    2006-03-24 21:42:00
  • 213:

    名無しさん

    フェンスから見下ろすグランドには生徒が体育の授業を受けているのだろう。桜からは小さな点がいくつも見えた。・舞「人があんなに小さく見える」・桜「山に疎って建ってあるから仕方ないわよ」
    二人で一時間ずっと話していた。

    2006-03-24 21:47:00
  • 214:

    名無しさん



    「ただいまぁ…」ガチャン。玄関のドアが閉まると同時に母親がリビングから走ってきた。・母「お帰りなさい!お客さんよ!早く入りなさい!」

    2006-03-24 23:33:00
  • 215:

    名無しさん

    ・桜「えっ?えっ?お客さん?」慌ててカバンを持ったままリビングに行くと、ソファに座っている美鈴がいた。
    ・桜「美鈴さん?!わぁぁ☆」・美鈴「ちょっと近くに用があったからお邪魔したの☆まぁぁ制服可愛らしいわね」

    2006-03-24 23:37:00
  • 216:

    名無しさん

    桜が美鈴の隣のソファに座ると、母親は「ちょっとお買物に行ってくるから…美鈴さんゆっくりしていってくださいね☆」そう言うと美鈴はにっこり微笑んだ。
    ・桜「美鈴さん今日なんかすごく綺麗!デートですか?」・美鈴「あはは、違うわよ(^-^)今日はね、仕事の面接があったの!」・桜「あぁ、そうですかぁ!面接かぁ。。この近くで?」

    2006-03-24 23:43:00
  • 217:

    名無しさん

    ・美鈴「ううん☆面接は地元であって本当は桜ちゃんに会いに来たの☆けど立派なお家に住んでるのね」
    美鈴は桜の母が入れた紅茶を飲んだ。・桜「わざわざ会いに来てくれたんですね!嬉しいわ!ありがとう」

    2006-03-25 00:11:00
  • 218:

    名無しさん

    桜と美鈴は、話に花を咲かせていた。美鈴は、二時間くらいゆっくりしてから帰って行った。

    夜、晩ご飯を食べた後すぐくらいに海から電話がかかってきて桜は部屋に行った。・桜「今日はごめんなさいね」・海『何を謝るんだい?』・桜「キスしちゃった事…あと巻き込んじゃって、、草原との事」

    2006-03-25 02:36:00
  • 219:

    名無しさん

    学校でいきなり海にキスした事を思い出し桜は胸が熱くなるのを感じた。
    ・海『あぁ…あれには正直おどろいたね…けど構わないよ?気にしないで。。草原の件だって僕にも原因があるんだし。。山下にはっきり伝えてよかったよ』

    ・桜「今まで何故言わなかったの?」・海『初めてなんだよ山下が感情むきだしにあんな態度とったり言葉ぶつけるのを見たのが…今まではウワサだけしか耳にしなかったからね』

    2006-03-25 02:41:00
  • 220:

    名無しさん

    桜はベットから立ち上がりソファに座った。
    ・桜「そうなの…けど本当に腹立たしいかぎりだわ!『ねぇ、会いたい』いきなりの言葉だった。海がそう言って黙ったから桜はドキドキした。

    2006-03-25 02:46:00
  • 221:

    名無しさん

    ・桜「…今から行くわ…あの湖で待っていて?」・海『いいのかい?』・桜「あたしも、あなたに会いたいもの…」・海『あぁ分かったよ。。今から行くから』

    そう言って電話を切り制服を脱ぎ私服に着替えた。

    2006-03-25 02:51:00
  • 222:

    名無しさん

    2006-03-25 04:54:00
  • 223:

    名無しさん

    湖まで飛ぶと、桜の視界に海の姿が入ってきた。真っ白な上下のスポーツウエアを着ていた。
    海が桜の姿に気付きすぐさま上空に向かい手を振った。桜はそのまま海の隣にゆっくり下りるとなんだか照れ臭いのだろううつむいた。・海「やぁ、前よりだいぶ早いじゃないか」・桜「ええ。今日は風があまり強くなくて…今日はスポーツウエアなのね?運動でも?」
    桜にそう言われ海はにっこり微笑んだ。・海「あぁ!少し走ったんだ」

    2006-03-25 13:25:00
  • 224:

    名無しさん

    桜は湖に視線を向けた。なんて静かな空間なのだろう絵になりそうな神秘的な空間だ。
    ・海「桜?」
    海がふいに桜を呼んだから桜はゆっくり海の方を見た。

    「君の事が大好きだ」

    2006-03-25 13:29:00
  • 225:

    名無しさん

    二人は、か細い三日月の下で唇を重ねた。

    ねぇ…海?

    行かないで。

    2006-03-25 13:31:00
  • 226:

    名無しさん



    空の中で私は、鳥になったつもりでいた。

    自由にはばたいているように思っていた。

    2006-03-25 13:34:00
  • 227:

    名無しさん

    「あなた飛べなくなったの?!」母さんがすっかり力なくした私に向かってそう言った。
    ベッドに横たわりただうなずいた。みんなにお披露目するはずの一日前、海の葬式がおわった。

    2006-03-25 13:37:00
  • 228:

    名無しさん

    海の遺体は、あの日の二日後、海の家の近くの駐車場で外傷もなく眠るように倒れていたらしい。
    自殺したのだ。
    死体解剖で大量の睡眠薬が海の体の中から出てきたらしい。

    2006-03-25 13:42:00
  • 229:

    名無しさん

    「母さん、あたしもう飛びたくもないの…」食欲さえもない私に何をしろっていうの?母はその後ため息をついて部屋を出ていった。

    有名モデルの自殺はテレビでも騒ぎになっていて私は何もせずただぼぉっとしていた。

    2006-03-25 14:31:00
  • 230:

    名無しさん

    学校は急遽集会が行われ、保護者集会に母は夕方行った。日曜日のお披露目は永久中止だろう。
    海の遺体を私は目にせずただ舞い上がる線香の煙の糸をぼぉっと眺めてはまわりのセセリ泣く声をぼぉっと聞くだけしかできなかった。

    2006-03-25 15:55:00
  • 231:

    名無しさん

    実感なんて全く湧かず、何故自殺したのかさえわからない。葬式の日泣き喚く山下さんの姿が今も頭の奥から離れない。
    空は晴れていた。
    ルイの言葉が分からなくなりはじめたのは日曜日に気付いた。ベッドに丸くなり部屋でただぼぉっとしている時「にゃお」と鳴いたのだ。

    2006-03-25 15:58:00
  • 232:

    名無しさん

    「……」ルイに視線を向けるとルイはまた猫鳴きをした。
    ・・・力がなくなる・・・

    部屋の壁に立て掛けてあるホウキに向かい腕を差出し力を入れた。

    2006-03-25 16:00:00
  • 233:

    名無しさん

    ・・・ぱたん

    少しホウキが浮いたが、すぐさま床に落ちた。。

    母に飛べなくなったと言ったのは嘘で飛びたくないと思っていたからで、まさか力が無くなっているのが実際に起こるなんて思ってもなかった。

    2006-03-25 16:03:00
  • 234:

    名無しさん

    一瞬焦ってソファから立ち上がりもう一度ホウキを呼ぶが、少し浮きすぐ床にぱたりと落ちた。

    ―――力がなくなる事だけは考えてはだめよ―――

    母があたしに幾度となく言ってきた言葉。

    2006-03-25 16:06:00
  • 235:

    名無しさん

    すぐ部屋を出て母がいるリビングに行き母の服を引っ張ると台所で何かしていた母が驚き振り向いた。

    「どうしたの?!」桜「力がなくなっちゃう!!母さん!」すがる思いだった。私たち魔女にとって力がなくなる事は死よりも恐ろしい事なのだ。魔女の血液が少しずつどろどろに変化し最後には石のように固まるのだ。

    2006-03-25 16:10:00
  • 236:

    名無しさん

    ???おもしろい??

    2006-03-28 11:05:00
  • 237:

    名無しさん

    母さんは私の腕をひっぱっりソファに座らせた。   ・母「ショックな事があったから力が弱まっただけで一時的なものだから…大丈夫よ…」母さんは頬笑みながら私の隣に座り私の両手を包み込むように握った。

    ・母「ココアでも飲む?心が落ち着くわ☆」母さんはぽんぽんとあたしの頭をなでるようにたたくと立ち上がりキッチンに行った。

    2006-03-29 12:43:00
  • 238:

    名無しさん

    ため息と同時に不安が押し寄せる。
    友達の死というのはこれほどまでショックが大きいものなのか。。。

    母さんがすぐさまミルクと砂糖のたっぷり入ったココアを私に差し出し、私はゆっくり飲みほした。

    2006-03-29 12:47:00
  • 239:

    名無しさん

    翌日学校に行くと、舞が教室にいた。海が消えたこの学校はあきらかに動揺を隠せずにいた。
    山下さんの姿は一度も見ていない。ショックだったのだろう。
    ・舞「おはよう(^-^)昨日は休んだんだね☆」笑顔で私に話し掛ける舞の目は少し腫れていた。きっと毎日泣いているんだろう。

    2006-03-29 12:51:00
  • 240:

    名無しさん

    しぉり?ぉもろぃ?頑張れ?

    2006-03-30 05:15:00
  • 241:

    名無しさん

    やばいハマった?続きめちゃ気になる?

    2006-03-30 06:47:00
  • 242:

    名無しさん

    ・桜「食欲もあんまりなくて…校門前の報道陣すごい数だし…」外を見ながら話した。窓に打ち付ける雨は少しずつ強くなっている。登校してきたクラスメイトは、ハンカチで濡れた制服を拭きながら何だか疲れているようだ。

    2006-03-30 07:01:00
  • 243:

    名無しさん

    ・舞「まだ何か信じられないわね…隣の教室に行けば岡田に会えそう…」ため息混じりに無理して頬笑む舞。
    考えるだけで胸の奥から何かがあばれそうだ。

    あの日以来草原の姿は見ていないし、今はそれどころではない。現実を受け入れるしかないが上手くいかない。

    2006-03-30 07:05:00
  • 244:

    名無しさん

    授業中私はずっと自分の手の平を見つめていた。魔力が確実に弱り始めたと気付いた昨日あたりからどうも上手く動かない気がする。気のせいだとは思うが、何となく焦りからかずっとしびれた感じもしてしまう。
    忘れたくてペンをつかんだ。。 やはり気のせいだろうか。

    2006-03-30 07:09:00
  • 245:

    名無しさん

    授業なんてきっと誰一人集中していないだろう。頬杖をつきながらぼぉっとしている。
    先生も理解しているのだろう、注意もしなかった。。休み時間、昼休み、みんなうわの空。心ここにあらず。それがぴったりと合う気がした。

    2006-03-30 07:12:00
  • 246:

    名無しさん

    「空野?」
    一日の授業が終わり何となく図書室へ行き、小説を探した。魔女が主人公の小説。たくさん所狭しと並んだ色とりどりの本から探すのにすっかり集中しすぎて周りを見ていなかった。

    2006-03-30 07:15:00
  • 247:

    名無しさん

    聞き覚えのある声がしたので振り返ると本を片手に持ち、少しやつれた笑顔で私を見る草原だった。
    私はその姿を見るなり慌ててその場から離れようとしたがすぐ草原が行くてを阻んだせいで動けなくなった。
    ・草原「捜し物はこれだろ?」草原はにんまり笑い私の目の前に持っていた本をちらつかせた。

    2006-03-30 07:20:00
  • 248:

    名無しさん

    2006-03-30 07:21:00
  • 249:

    名無しさん

    それはまさしく私が探していた本だったが私は目を合わさず
    ・桜「どいて下さい。その本ではないので」そう言って逆方向を向き早足で立ち去ろうとするとまた行くてを阻まれた。

    2006-03-30 07:22:00
  • 250:

    名無しさん

    ・草原「話があるんだ」・桜「あなたと話す事などありませんから!通してください」私が草原の体を押し退けようとしたが無理だった。

    2006-03-30 07:26:00
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