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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 2:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 3:

    簡単に手に入らんものって欲しくなるよなぁ?
    うん。なるなる。
    手に入らんから、余計欲しいねん。

    2006-01-12 12:52:00
  • 4:

    『ぇーなにぃ!』美羽がゅった。『俺なー、神田。ぁ!ゅってもーた!!』
    ちょっと派手目なカジお兄ふんばり声がゅった。なんか今思えば、コイツゎこん時からすでになんかおもろぃォーラを出してたな。ぅん!

    あたしナンパ嫌いやねんか。でもなんかコイツゎ違った。『ぉ前俺の名前ゅーな!絶対ゅーなょ!』って横にぉる連れにゅってた。うちら喋ってナイからね。ひとりで喋ってたヵラね神田くん。美羽もあたしも神田くんの連れも笑ってた

    2006-01-12 12:54:00
  • 5:

    ある日?の日、学校前の駐車場で神田くんにおいで?ってされた。周りのヤンキー恐いカラいかんかったら走ってきて『番号教えてや』って素の顔と声でゆわれた。神田くんも素あるねやん!

    ま・いっかって教えたら、あたしのコトきゅうりって登録しやがった!『何でやねん』って突っ込んだら、神田くんの連れがきて『コイツの彼女にカモフラージュゃで』って教えてくれた。『うっさいわ!うん、まーそーやけどな!』なんの開き直りでつか?

    『彼女おんのに番号きくなや』ってキモチと『正直やな』ってキモチがあったけど、いちお『彼女おる癖ききなゃ!』ってゆったら『あ!大丈夫!好きちゃうから!』やと。何が大丈夫なん神田くん☆

    2006-01-12 12:56:00
  • 6:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 7:

    あたしらの学校は朝?時から?時で、週?行けば?やねんかぁ。でもあの頃神田くんもヤンキー達も、あたしも美羽も毎日行ってた。ヒマやったんかなァァ〜

    あたしゎ携帯に『神田くん』って登録したけど、神田くんゎそれに納得いってなかった。まぁそんなんええとして、神田くんカラの着信ゎなかった

    『聞いといて何ぢゃ?』って思ったけど、学校で新しい友達ができたり、その子らと美羽と遊んだりで楽しかったし、あんまり気にせんかった。

    2006-01-12 12:57:00
  • 8:

    それでも学校行くとほとんど神田くんの姿ゎ見てた。ヤンキー達に囲まれて、騒いでた。人気者って感じがしてた。神田くんゎあたしを見ると『羽梨ー!』ってデッカイ声で呼んで『うりうりー』とか意味ワカランコトゆーてはった

    なんかだんだん可愛く思えてきて、名前呼んで手振ってバイバイするだけでも嬉しかったりしたんよ、あたし?。それだけでイヤなコト会った日も吹っ飛んで元気になってた

    学校も慣れてきた頃、帰りに美羽らとたむろってしゃべってたら、神田くんとその連れ?人がチャリ?ヶでこっちきて、『お気に入りどれや?』ってゆって騒いでた。『神田に番号聞かれたやろ〜?』ってあたしにゆってきた。それが龍くん。

    2006-01-12 12:58:00
  • 9:

    『ぁ〜はぃ』『ヤバィでぇーコイツに教えたァカンでぇ〜』ってニヤニヤゆった。『ぇ?』ってゅったら神田くんが自身満々に、『でも俺かけてへん!』やって。笑 ホンマ意味ワカランて、神田くん?

    『俺ゎぉ前がかけてきてくれるん信じてるから、なぁ!羽梨』…『イヤイヤ?』『かけてこい!俺カラわかけへんから!』『あたしもかけへんってば』『大丈夫やって!お前のコトきゅうりって入れてるカラ!』…や め て

    神田くんゎ人懐っこいしオモロイし可愛ぃ。モテると思う。でも、神田くんとつきあっていける人ゎこの地球上今ンとこおらんって今ゎ思ぅ?

    2006-01-12 12:59:00
  • 10:

    そしてまたある日の学校帰り、神田くんに『遊びいこや!』って誘われた。美羽が休みでヒマやったヶド、龍くんとか他のヤンキー達も一緒やったから断った。神田くんゎひつこかった。『また今度な』ってゆったら、『イヤやったらはっきりゆえよ!』ってゆった。別にイヤとかちゃぅけど。。

    その夜初めて『神田くん』ってディスプレイが光った。『はぃ』『羽梨さんデスか』『神田くんデスか?』『神田ちゃぅわ!』『もぉぇーて?笑』『さっきごめんな、今から遊ぼや!』『断ったょな?』『いーやんけ!車あるし』『ドコいくん?』『遊園地!』『今カラとかナイわ!笑』 ?分くらい喋った?

    結局遊ばんかった。美羽に電話のコト話したら『羽梨と神田くんお似合いやと思う!』って。

    2006-01-12 13:00:00
  • 11:

    美羽とゎ小学校ヵラの友達で最強に仲がイイねん?美羽にゎ当時?ネン続いてる彼氏がおってん。あたしゎ誰かとつきあっても続かんし、フリー期間が多くて美羽が羨ましかったりしたなァ?美羽ゎ逆にフリーの期間がなかったから

    ちょうど『そろそろ男欲しい!』って嘆いてたあたしに、神田くんが近寄ってきた。半年も彼氏おらんかった。幸せなりたいやん!?ぅん。次こそゎって思うやん??

    でも現実ってホンマに大概甘くナイ。神田くんゎあたしにそれを痛い程教えてくれたネ?

    2006-01-12 13:01:00
  • 12:

    しばらく経って、あたしゎ神田くんと結ばれた?何回か電話して、初めて遊んだ日やった。ドライブして、朝方まで色々話して。

    あんたの告白、めさめさトキめいたよ?多分人生で?バンなる思ぅょ!『俺ゎそんな力もナイしなんもできんけど、お前が困ったトキとか危ない時ゎ俺が絶対守ったる。俺力ナイヶド俺の周り強いから!ぶっちゃけ』またきた、変な正直。。?でも、あたしゎ神田くんの周りじゃなくて、神田くんが誰よりも強く見えた。神田くんゎ他の人が持ってナイ強さ持ってるように感じたカラ。

    でもあたしが感じた ソレ ゎ、やがてあたしを苦しめるよーになる。あんたのその強さゎ、弱さなんかもしらんな。。

    2006-01-12 13:02:00
  • 13:

    あんたゎつきあった瞬間から『毎日会うんゎャメとこな!』とかゆーてたネ。あたしゎ当時?のガキんちょで、淋しいコトゆうなぁ位に思ってた。?つの年の差ゎ今になってわかるわ

    つきあった日から、あたしゎ学校で神田くんに会うん恥ずかしくてしゃーなかった。笑 やっと神田くんゎ下の名前教えてくれた。『咲希』やって。呼び捨てしてってゆわれたヶド、あたしゎ神田くんでえーねん 笑

    神田くんのヤンキーな連れともちょっと仲良くなった?ゆーほどヤンキーじゃなかった。笑 でもなんか馴染めなかった。なんか世界ちゃうんよ。『メアド教えて』ってゆったら教えてくれたヶド、メール嫌いらしくて短文やった。つきあった日から、あたしゎ学校で神田くんに会うん恥ずかしくてしゃーなかった。笑 やっと神田くんゎ下の名前教えてくれた。『咲希』やって。呼び捨てしてってゆわれたヶド、あたしゎ神田くんでえーねん 笑

    2006-01-12 13:03:00
  • 14:

    ↑上おかしくなってごめんなさぃ??

    2006-01-12 13:04:00
  • 15:

    神田くんゎ前の彼女と別れたんゎ『お前のため!かもかも!』とかゅーてたヶド、あたしゎ嬉しかったな?

    同じ時期、美羽は彼氏と別れて、年上の子とつきあった。名前ゎキっくん。あたしゎ、よく別れれたなぁ〜?ネンもつきあった人と…とか思ったヶド、もち美羽を応援したよ??

    美羽とゎよく語ってた。神田くんとキっくんの話。?人ともあたしらより年上で、連絡も少なかったカラ、うちらゎ淋しかった。メールくるたび喜んだりしてたゎぁ

    2006-01-12 13:05:00
  • 16:

    神田くんと何回かデートしたヶド、その度冷たくなってるよーな気がした。『お前働け』とか散々ゆわれたし一緒におってもそんなに会話が盛り上がらんかったんよ。神田くんゎキャラよりも冷めてたヵラ。あたしが話すコト『そりゃそーやろ』みたいなんしかゆわんくて。。

    神田くんゎ連れとおる時ゎ楽しそーやけど、あたしとおる時なんか冷めてた。盛り上がる前に話切断されてた気がする

    ある日、『夜の仕事でも紹介したろか?』ってゆわれてガキなあたしでもさすがにわかってしまった。〈コイツ遊びやな…〉『俺ゎ働かんよーな人間ゎァカンと思うねん。別に夜ぢゃなくてもなんでもえーけど、夜のがお前向いてるわ。』〈…あたしそんなガキちゃうぞ!〉

    2006-01-12 13:06:00
  • 17:

    『ほな、夜しよかな』ゆってみた。『しろや!それで俺と遊んだらえーやん』冗談のよぅで本気。『引っ張る気?』『ちゃぅやん。つきあってんやから別にいーやん。俺別にお前だけに金出さすわけちゃぅねんから』素でゆぅからあたしも困惑すんねやんか。。

    ファミレスで出された水ぶっかけたった。『何すんねん!つめたつめたっ!笑』こんな時までチョケるか!!(`´)『あんたナメてんの?本気ちゃうやろ。』『何がやねん!俺ゎ今までの女にも同じ様にやってきたわ!』〈呆れた…コイツこんな奴なん。。〉『あたしにゎ無理やな』

    『別に無理にやれゆーてへんやんけ!』顔をふきながら神田くんが怒鳴った。『帰るゎ』あたしゎ悔しかってん。。席たったら『待てや』って腕を捕まれた。『何?』って怒ってゆったら『別れんの?』って。。

    2006-01-12 13:06:00
  • 18:

    『…』即答できひん自分がまた悔しかったヶド、『考えるわ』ってゆった。『今決めろや』とかゆーてきよってムカツいたわ!でもまたあたしも子供やって『別れへんけど』ってゆってもーた

    『お前が決めてんからな!』…ムカツいた。でも周りの客がジロジロ見てたし、とりあえず店出て、駐車場で『ほな?』って帰ろーとしたのにとめよれへんやん!あたし意地っ張りの負けず嫌いやカラ、そのままホンマに歩いて帰るフリして歩いてん。

    アイツ?人で車乗ってあたしの横通って、窓から『じゃーな!』ってゆって帰りやがった!!クラクション鳴らして!『コイツまぢ何?』ビックリやがな。ココあんたの地元ですやん。あたしんちまでどーやって帰れと!?

    2006-01-12 13:07:00
  • 19:

    その日金もナイあたしゎ美羽と美羽の彼氏に車で迎えきてもらって帰れたんやけどね。
    さすがにムカツいてたヶド、神田くんにとってはこんなん序の口なんよ。『お前が帰るゆーて勝手に行ってンやんけ』って素でゆーてはった

    あたしゎ考えた。『別れよかな。』でもあたしこの頃弱かってん。それに神田くんの本性まだわかってなかった。
    働かんのゎあたしがダラけてるからやし、神田くんゎあーゆー子なんやって思う部分もあった。

    2006-01-12 13:09:00
  • 20:

    ただ単に、半年ぶりにできた彼氏と別れるんが淋しかった。ひとりになるんがイヤやっただけ。
    デモ、別れは突然やってくる。。

    ある日遊んでたらメールが入った。『別れよ』ショックやったし、ムカツいた。『別れたいん?』メールうつ手は震えてた。。
    『もーいーやろ?』〈…は?何がやねん〉あたしは我慢の糸がキレた

    2006-01-12 13:10:00
  • 21:

    電話したヶドでよれへん。『電話でろや』メール送った。そしたら電話かかってきたと思ったら、『電話代アレやからかけてきて!』とかいいよった!マヂなんなんですかお前!!!

    電話してボロクソゆーた。神田くんゎあたしが遊びやと思ってたってゆった。ムカツいてムカツいて、あたしは神田くんを呼んだ。

    神田くんがきた時、スグわかった。〈コイツ飛んでる。。〉『よぉ!わざわざきたったぞ!』『こっち座りや』

    2006-01-12 13:11:00
  • 22:

    『やめぇや…』『無理。しかも俺のんは法違反ちゃうから。
    お前も欲しかったら売ったんで!俺のモトカノってコトで安したるし』『いらんわ』…神田くんに失望したんじゃなくて、神田くんをとめられへんって直感した自分に失望した。終わりを感じた。『あたしのコト遊びやったん?』

    『別に普通にお前本命やったで。お前とつきあってる間俺ダレともヤってへんもん』
    『何それ。。』素でゆうなよ。。『あたしのアカンとことか全部ゆーてよ。最後やし』

    2006-01-12 13:13:00
  • 23:

    神田くんあたしのコトほんまに好きやったん―――?
    『別に。これといってナイけどな。かといっておもろ!とかナイし。フツーやな。』それって一番痛いやんか…『俺の勝手やし気にすんなよ!お前そこそこ可愛いし、次いくらでもおるやんけ』『あんたあたしのコト好きちゃぅのにつきあったやろ』

    『てゆーかお前ならずっと一緒におれると思ってんけどな、俺。でもやっぱ無理やったわ。まぁごめんな!俺が悪いし。なんでもしてええで。そんかし車と携帯にゎ手ぇださんといて!』車の前で両手広げてはる。
    『あほちゃぅ!まぁあたしぢゃ無理やったってコトやな』『だからお前悪ナイて。俺がこんなんやねん』淡々と悪びれる様子もなく喋る神田くんが淋しいって思った。

    2006-01-12 13:14:00
  • 24:

    『いつか神田くんが本気になれる女が現れるわ』『ナイな!俺わこんなんやねん。可愛い子と遊べたらそれでイーしな。』『あたしゎ?』『お前ゎなんかちゃぅ。結局ヤらしてくれんかったしな!』?ヶ月そこらでヤるわけない。

    別れ話のつもりがそこから色々朝まで話した。学校のダレの話とか、タイプの話とか、地元の話やら。そろそろ帰ろーってした時、『羽梨、最後にバイバイのチューして!ん』口尖らしてる神田くんに『別れた人に無理』ってゆったら、『じゃぁほっぺでいい!』ってゆったから、しゃーなしでほっぺに唇近付けたら、神田くんがこっち向いて唇があたった。―チュッ。

    『何するん!もぉ!』あたし真っ赤になってたと思ぅ。神田くんはめさ可愛い顔で笑ってあたしの髪をくしゃってして『またな!』ってゆってクラクション鳴らして帰っていった。あたしゎ車が見えんくなるまで立ち尽くして動けんかった。

    2006-01-12 13:15:00
  • 25:

    神田くん、楽しかったよ。たった?ヶ月。でも、神田くんと一緒におったら自分がスゴイちっちゃくて狭い狭い世界おるみたいでバカらしいって気持ちになるねん。あたし。神田くんの世界がスゴイ広くて、キラキラしてるよーに見えた。恋よりも憧れやった。間違ってても、否定されても、自分を強く信じてるあんたがすごいあたしの憧れやった。今でもやで!??

    不思議と涙はでんかった。この?時間後くらいに神田くんから電話があって『女紹介してや!』っていつものひつこさでまた素で言われたりして、泣くのはバカらしく思ったんヵモ?
    でもあたしはこの日からスゴイ変わったと思う。

    2006-01-12 13:16:00
  • 26:

    同じ日に美羽も彼氏と別れたらしくて『さすがニコイチ?笑』って笑ってやった。もぉ次の女探してる神田くん見て、立ち止まったりすんのあほらしく感じた。まぁそれでもあたしらこの日から恋愛に対してディープに語るよーになった。

    あたしらの恋が終わった日、あたしの人生が大きくそれた。神田くん、うちらはココが始まりやったんやって今は思う?

    学校はきまずいと思ってた反面、『羽梨!羽梨ー!!』って無視しても話しかけてくる神田くんが目に見えてたカラ。いつものヤンキーの群れ。『喋りかけんといてくれる?笑』『さみしーコトゆーなや、うりうり!なぁなぁなぁ!』相変わらずが嬉しいよーな切ないよーな。

    2006-01-12 13:17:00
  • 27:

    あたしはスグに神田くんの連れの勇介とイー感じになった。おないやし、おしゃれさんやし楽しいし、優しい。言うトコなし?でも男ってはじめはみんなこんなもんなんやなァァ〜。

    ある日学校で、『お前俺と別れた直後に勇介とかナイわ!ヒドすぎるぞ!ボケ』と神田くんが言ってきた。『ゆわれたナイわあんたに!笑』『まぁな!でも俺よりイー男はお前にゎ絶対おらんて。な!』『そーかもな』『まぁ俺も今2.5股中やし』『なんやねんそれ。笑』

    『?人は上戸彩似やで!』『可愛んやろ??人でイーやん』『アホやな、上戸彩も毎日じゃアキルわ』『ハイハイ?』別れてからの方が会話も続くし連絡も多かった。神田くん、あんた変わった方がイイ。いつか変わるやろ…そぅ秘かに思っててんで、あたし。

    2006-01-12 13:17:00
  • 28:

    勇介は『神田くんはあーゆー人やから治らへん』ってゆってた。神田くんと喋ってたら妬いてくれたりしたし、毎日一緒におった。でも勇介は『俺飽き性やねん』ってゆってた。

    不安やった。つきあいはしんかった。でもチューはあった。勇介はあたしにシャネルやらディオールやら服やらいっぱいプレゼント?してくれた。『お前コレ似合う思ってん』って。それに色んなトコに連れてってくれたり。なんしかこの子は尽くしてくれた。

    あたしはだんだん、〈こんなにあたしに色々してくれて、好きってゆってくれてるのに、付き合うんはイヤとか、えっちはイヤとかゆぅんって悪いな…〉って思うようになってた。あくまで友達以上恋人未満。この頃あたしは何を求めてたんやろぅ?

    2006-01-12 13:18:00
  • 29:

    勇介の誕生日、あたしをあげるってなワケちゃうけど(笑 勇介にカラダ捧げた。『ホンマにいーん?』『うん。好きやし…』どーでもイーヶドこの子はドSやった?笑 カラダの相性もあった。

    それからも勇介とは一緒におったヶド、勇介は仕事始まったりして忙しくなったりしてあたしに構ってくれんくなっていってん。あたしさみしくてよく電話した。今まではずっと勇介からやったのに。。

    勇介はだんだん連絡少なくなって自然消滅にもっていかれた。いっぱい泣いた?『あたしって飽きられる子?!』って真剣悩んだりもしたなぁ。そこでまたゆってもーてん!『もー男なんかいらん!?』美羽『はぃきたーー笑』『イヤ、きたとかちゃうねん、イラナイあるよ』『またそんなんゆうて?笑 でも羽梨は自由が似合ってる』

    2006-01-12 13:19:00
  • 30:

    あたしは多分ハタから見たら冷めてて遊んでそーで自己中やけど、実は淋しがりで情に熱いねんよ。笑? 束縛とかマヂ無理やし、それがフツーやと思てて、?チェックなんか異世界の話と思ってたもん。うん。

    あたしは秘かに勇介を見返したいと思ってた。そんな時、神田くんから着信。
    『お前勇介とヤってんやろ!パンコ』…『いきなし何。』『俺とはヤラんかったくせに!』何の用事やねんコイツわ。。『しゃーないやろ』『なんでヤったん?パンコやなー笑』『好きやってんもん、パンコ?うっさいわ!笑』『ふーん、俺のコトゎ好きぢゃなかったんお前』

    2006-01-12 13:20:00
  • 31:

    ドキっとした…黙ってたら、『お前今どーせヒマやろ?』『どーせヒマでつよ』『お前の地元おんねんヶド飯オゴれや!』『あ??』『話ぐらいきーたるやんけぃッ!!』『…』『なッ!家の下いくわ!』ゴハン行くコトになった。

    神田くんと会えば勇介のコトもちっぽけなコトって思える。あたしにとって神田くんは空みたいな存在――。くさすぎて鳥肌たった↓↓笑?用意してたらうっさい車の音きこえてきた。

    『よッ?ぱん子』お願いやからせめて?声のボリュームを下げてくれ…車のってファミレスに迎う。神田くんゎ上戸彩と別れたぃのに別れられへんやら、引っ張る女が切れたとか、女ネタでしばかれそーなったとか延々喋ってた。

    2006-01-12 13:21:00
  • 32:

    店に着いたと思えば『コレとコレとコレ、あ、コレ一番始め絶対もってきて?』とか『コレ冷たくでけへん?』とかめんどくさい注文つけて注文してた。ありえへんぐらいの量を。。ウエートレスも『何こいつ』って顔してますよ、神田くぅん。?

    『お前ゎ?』『あたしチーズハンバーグセットで?』『遠慮すんなや!』『うるさい、以上でお願いしマス』
    『お前もっと食えや。俺おなかへって可哀相な子みたいやんけ!』あんたが可哀相とか…ナイわぁぁ。

    2006-01-12 13:22:00
  • 33:

    〈細く見えるヶド筋肉あるしぇぇ体よなぁ。〉って見てたら『なんやねん、ちょーだぃゆーたらやるやんけぇぇ?ぃ』『いらんから?』

    食べながら神田くんが口開いた。『お前つきあってナイのにヤるな。』いきなりビックリした。『え?』『どんなけ好きでもハタから見たらアホやぞ』『でも…』言い掛けた時あたしの目ぇ見て、
    『お前の女の価値が下がるねん。ゴチャゴチャゆわんとわかったゆーとけ』

    2006-01-12 13:23:00
  • 34:

    って言った。胸がすごい熱くなった。キュン死にやわ…笑 『わかったぁ。』『わかったか!じゃぁ食え!』ってゆーてまたガツガツ食い始めた。
    〈神田くん、ありがとう〉

    『お前の女の価値』ってゆーのがスゴイ嬉しかった。あたしにも価値があるってゆわれたみたい。神田くんがゆーから説得力あるんかな。

    2006-01-12 13:24:00
  • 35:

    食べ終えて?店出てブラっちしてた。『ホンマにあたしにオゴらすかぁ?笑』『えーやんけぇぇ?ぃ』なんか語尾にけぇぇ?ぃって上げてゆうの神田くんの中の今の流行みたいデス。『そろそろ帰るぅ?』ってゆわれて『そぉする?』ってゆったら『なぁ羽梨、今晩俺をレンタルせーへん?』ってゆってきた。

    『はぁ?笑』『レンタルゥ〜しよぅ〜♪』『なんなん神田くん。笑』気付いたらラブホ街やん!『あんたさっきゆーたんは嘘か!』『何がや!俺は手ぇださんやんけ、レンタルしてゆーてるやん』『信用できんわ?』『絶対ヤらん!?万かけたるわ』神田くんにとってお金は一番大事なモノ。『…いいよ』ホテルに入った。

    2006-01-12 13:24:00
  • 36:

    部屋に入った瞬間、神田くんが押し倒してきたやんか!『イヤー!嘘つきぃ!』って叫んだら、『アハハ!本気でビビってるやん!笑』『なんなんもぅ!』離れてタバコ吸い出した。
    めっちゃ心臓ドキドキしてる…やばい、やばい。

    『おちょくってるやろ?』『お前やっぱり?才やな』こん時は意味がワカランかった。反応がガキやったんやろーね。『羽梨ー』ってゆってあたしの膝にねっ転がってきた。可愛いなぁ…。そっから色んな話をした。

    2006-01-12 13:25:00
  • 37:

    神田くんはお兄ちゃんと妹がいてるらしい。あたしと一緒や。ほんで母子家庭。似てるなーあたしと。?人兄弟の真ん中はしっかりしてるってゆう。親に甘えたりしーひん子多いってうちのオカンとかがゆーてた。うちらは多分ホンマは寂しくて寂しくてしょーがナイんや。

    神田くんは金持ってるヶド最強にシビアやった。『金は神様や』ってゆーのが口癖やった。『金なんか多少あればいーんちゃうの?』この頃あたしの考え。欲があんまりなかった。でも神田くんは『もーちょい年とればお前にもわかるわ。』ってゆーてた。

    『愛で米ゎかえん。しかもつきあってもいずれ絶対別れるやん』永遠なんてない。『そりゃそーやけど…』神田くんの女遊びは『ヒマ潰し』らしい。『でも俺?年半くらいつきあってた女おったけどな』うそん!箱入りのお譲様やったらしい。どんな人かスゴイ興味があった。

    2006-01-12 13:26:00
  • 38:

    あたしの恋愛体験を話したら笑って、『お前はこれからや。イー女なれよ。』ってゆわれた。『イー女って?』『まず働け。金持て。』『また金なん。』『そーや、まず金や。今のお前やったら寄ってくる男のレベルなんかしれてんぞ』そんなにお金が大事なん?みんながみんな金目当て?純粋にそー思った。『よくわからん。でも働こかなって思ぅねんな。』

    『紹介したるわ!』『いらんわ!』『俺お前真剣に夜であがっていけるヤツやと思うねんけどな〜。』あたしを引っ張る気やと思った。神田くんはあたしを怒る時も誉める時も何でも素で喋るから、心に響くんかな。

    しらん間に寝てたみたい。ん――?神田くんおらん!!『え!』起き上がって『神田くん、神田くーん!?ぇ、ちょっとまってぇ…』なんとなしに泣きそうになった。そしたら風呂場カラ出てきて『羽梨お風呂入ろー♪』おった…『え!てかお前なんで半泣きなんキモッ!笑』『キモくて悪かったなぁ!』ってゆったらあたしの手繋いで『俺ここやんけぇぇ?ぃ?』って笑った。

    2006-01-12 13:27:00
  • 39:

    『風呂とかイヤやし!』『いーやんけぇぇ?ぃ、不潔!ハズヵシイーん?』ニヤニヤ笑いやがって。。『そりゃぁなぁ。』『俺を信じろ!』信じてどないなん!半強制で風呂場に向かったヶド、あたしはバスタオル?枚巻いてがっちり押さえてた??

    神田くんが電気暗くしてくれた『しゃーないなぁ、お前は。』でもあたしゎ、男の子と風呂なんか入ったコトなくて、しかも中途半端な暗さと熱気でハンパなくドキドキきしてた。『何興奮してんねん!』『黙って!笑』湯槽に神田くんが後ろであたしを掴んでる感じでつかった。

    『めっさきもちー!』〈はっ!?〉変に"きもちー"って言葉に敏感なる。あかん、あたしアタマがエロい!笑 『熱いカラあがってよろし?』『まだぬくもってへんやろッ』ギュってキツく抱き締められた。〈もぅ無理やって!笑〉神田くんの手が胸にちょっと触れてる。

    2006-01-12 13:28:00
  • 40:

    『Cやな!』『ぇっ!!?』ビクってした。『当たりやろ?』軽くもまれた!『やめてや!』って神田くんの方向いたらチューされた。『んッッ…』『もぅ!』唇離して睨んだら、ニコって可愛い顔して笑った。〈ヤられるかも?〉軽くビビったあたしは警戒して湯槽からジャンピングダッシュした。『待て!あほ!』って手延ばされけど逃げたった。フゥ?危ない?…

    あたしは神田くんと近いよーで遠いんやな ッて感じた――。

    ダッシュで拭いて着替えた。服は風呂場おいて湿気ちゃったからラブホにあったちょぃエロちっくなんをキタ。『これゎちょっとヤバイか?んん。。』あたしはテンパってた。神田くんが出てきーひんから、こそっと見にいったら

    2006-01-12 13:29:00
  • 41:

    『なぁ羽梨洗ってぇ』ってタオル渡してきた。『ぇぇ?』『ぉ願いやんけぇぇ?ぃ?』しゃーなし背中ゴシゴシ、腕ゴシゴシ?さすがに下半身は洗えませんでした。笑 タオル巻いてるとはいえ何でコイツは恥ずかしくナイんやろぅ?

    『大事なトコもちゃんと洗えよ。笑』ってまたあたしのコトおちょくってきたカラ、とっさに『あたしシャンプーうまいねん!美容師に習ったコトあるから!』ってゆってアタマにシャヮーかけたんやん。笑

    2006-01-12 13:30:00
  • 42:

    お風呂あがってベッドん横になった。神田くんが狼になるコトもなくうちらはその日抱き合って眠った。
    多分『幸せな夜』やった――?

    起きたら神田くんはおらんくて?万円札が代わりにあった。寂しくて、でも心地良い目覚めやった?

    2006-01-12 13:31:00
  • 43:

    その日も学校。神田くんがあたしの教室きてこいこい?されて『お釣りかえせ!』『え?お釣りとかナイで。』『何でやねん。』『だってタクで帰ったも?ん。』『ちょーちょーみなさんきいてー!!』叫び出してみんなが神田くんに注目した。『俺昨日こいつとな?』『ああぁあなんもないでぇ!』おなかしばいたった。『返すやん!ケチ!』『よし!』大ガニ股で教室カラ出ていった神田くんでした?

    それから?ヶ月――。
    夏休みも挟んであんまり神田くんに会う機会もなくあたしは居酒屋でバイトしはじめて遊びに行ってってゆう生活。彼氏できるワケでもなく、また学校が始まった。でもしばらく神田くんは学校にきいひんかった。

    2006-01-12 13:31:00
  • 44:

    少し歩いて『何アイツ!!笑キモすぎる!笑』『ほんまそれな!何でおるん!笑』って?人で笑いながら愚痴ってた。神田くんもいつもの調子の暇潰しやろ。って思った。

    それから毎日のよーに神田くんは香代を連れて学校にきた。あたしはなんか気にいらんくて、神田くんをわざと避けたりした。遊びでもキモイゆーねん!ある日、龍くんに話かけられた。『なぁなぁ、神田と最近じゃれてへんよなぁ』『ぇー、あーはい。』

    『香代になんかゆわれてんのォ?』『イヤ??まさか』『何その言い方!笑 神田とられていー気しんねやろォ?笑』『まさかまさかまさか?あたし香代チャン嫌いなんですよ。モトモト』『そーやろな〜。』『あの?人つきあってるんですかぁ?』『さぁ〜。』『神田くんキモイ?笑』『神田にゆーとくわ!笑』龍くんは楽しそうに去っていった。あの人も変子やなぁ…歩く時手足がだいぶ大きく揺れるねん。

    2006-01-12 13:34:00
  • 45:

    それからも神田くんを避け続けたら、香代チャンも神田くんもうちらに話しかけてこんくなった。〈あたしはただの暇潰しよな―。〉その日学校終わった後バイトで怒られて、イライラして家に帰ったんやん。

    『アンタいー加減にせえや!』玄関あけるなりハッキョウされて皿が飛んできた。『ィッタ…』ガラスで腕がうすく切れてる。うちのヒステリママです。時々こんなんなるねん。心の弱い人やから。『何。』『何ちゃうやろ!家のコトなんもしーひんし、遊びまわって。アンタ家族のコト大事ちゃうの!?』慣れっこやねんヶド、今日はヤケにイラっとくる。黙って奥の部屋にいく。

    おにいが寝ようと布団に入ってた。『お前片付けろや、汚いねん。』フゥ?今日はコイツも機嫌が悪い。『俺寝るカラ電気消すで。』『待ってや。』『お前なんかすんねやったらむこー行けや。はよ寝たいねん。』…今日はほんまにイライラする。。『あっそぉ。』隣の部屋にいく。

    2006-01-12 13:35:00
  • 46:

    『ちょー触んなや!』極めつけにはこの妹。あたしの大事にしてるCDやらプリ帳をあさるんよ??『あっごめぇん。』『うっといねん!触んなゆーたやろ!』怒鳴ったらオカンの部屋から『うっさいねんアンタら!』って怒鳴られる。もぉ?いい

    あたしはオカンのヒステリを無視して家を出た。近くの公園で美羽に電話する?『大丈夫か!?美羽いま彼氏ンちやねんやん?ごめぇん』『いーよ?。』他の友達に電話したヶド、タイミング悪くみんな忙しかった。

    電話帳じーっと見つめる。『?神田くん?』…かけてみる。プルルルル………〈でぇへんよな…〉プッ『羽梨か!』『あっ、神田くん!?』出た!嬉しい。暇やってゆったら近くおるからきてくれるって。さっきまでのイライラが吹っ飛んだ?

    2006-01-12 13:36:00
  • 47:

    『よぅ!』〈きた!〉『神田くんっ…』目疑った。『羽梨チャンこんばんわ〜』香代チャンが車から降りてきた。〈フツーにありえへんし…〉泣きそーになった。

    ?人でちょっと喋ったら、『俺用事あるから香代送るわ!』ってゆって帰った。〈あたしアホみたい…。〉公園でひとりブランコ乗ってたら、我慢してた涙が出てきた。色ンな意味ある涙。なんかイヤになってしまった。全部、ぜ〜んぶ。。

    2006-01-12 13:37:00
  • 48:

    下向いて、泣いてるかわからんよーに泣いてた。
    ブーン…カタッ、『帰ろ…』って立ち上がったら、また目疑った。神田くんの車。窓あけて『ただいまぁ?』ってゆった。あたしはビっくりして涙がとまらんかった。

    『意地悪したった!お前龍に俺のコトキモイゆーたらしーやん!』『ぁは!』『てか、お前泣いてるん!?キモチわるっ!笑』―悪かったな!
    神田くんはあたしの腕の傷に気付いて『お前こんなしょーもナイことするより薬のが素晴らしいぞ』って素でゆった。『誤解や誤解!』

    2006-01-12 13:38:00
  • 49:

    『そーなん?やんなぁ。お前ゎしーひんよな。そんなん。香代がそれやから。』『そぉなん?』『アイツの腕やばいぞ!』あたしの隣のブランコに乗ってこぎながら喋りだした。『お前俺が香代とおんのが気にいらんねやろ!』『そんなんちゃうもん。』『心配すんな?アイツはこれ?だけやから。』『そーなん?』『うん、ほんで連れて歩いても様なるしゆーことなしやろ。』

    『可愛いし好きやろ?』『可愛いけどパンコやん。腕きったりウジウジするよーなヤツゎ無理。あいつは本にゎ無理やわな。』『ふーん。ヒドイな、神田くん。』涙拭ってゆったら『別に。アイツもそれでイーねんからイんちゃぅ。俺も嫌いちゃうし。』冷めた目で言う。

    『まぁなんしそんなウジウジしてたら俺に嫌われんぞ!』『はいはい?』それから少し喋ったら神田くんは帰っていった。イベントいくってウハウハやった。あたしはスゴイ元気になって家帰った。

    2006-01-12 13:39:00
  • 50:

    次の日の学校帰り。『ちょぃきてぇ。』香代チャンに呼ばれて駐車場に行った。
    〈なんの用やねん―。〉

    『アンタ昨日香代帰った後咲希とおったやろ。』〈げ…なんでしってんねん〉ミスったって思った。
    『香代な、あの後咲希に車おろされて、まさかと思って公園戻ってんやんかァ』 『…』〈ダルイ…〉ヤンキー達はガン見やし、肝心の神田くんはおらへんし。。

    2006-01-12 13:40:00
  • 51:

    あたしはややこぃ話なるんがダルくて黙って聞いててんけど、香代チャンの遠回しなガッつき方にイライラしてきた。『てか、帰ってイイです?バイトなんで。』『はぁ?なんなぁん、自分。』周りが見てるカラ、強く出てくる

    『てか、どーしたらイイんです?』あやまって神田くんの番号を消せって遠回しにゆーてきた。〈なんであたしがあやまらなアカンねん。〉美羽が耳打ちで『いっとく?笑 いっちゃぅ?笑』ってずっとゆーてた。笑

    そんなこんなで話してたらイカツメの女出てきて、野次馬集まってきた。龍くんは『やれやれぇ?』ってゆーてはる。すると香代チャンが調子乗ったんかして『きーてんの?』ってゆってあたしの肩を押してきた。

    2006-01-12 13:41:00
  • 52:

    『キモッ…』多分美羽の声が香代チャンに聞こえたらしく、軽く美羽を蹴った。その瞬間どーでもよくなったあたしは『うっといねん!』っつって香代チャンを蹴飛ばしてしまってん。龍くん『わーをっ?』

    香代チャン『何すんねん!お前ら先輩ナメてるやろ!』立ち上がってあたしの胸ぐら掴んできた。『やめて?パンコうつる!』あたし多分性格悪いカラキレたらえぐいコトゆーてまうねん?『お前こっちこいや!!』草村に連れていかれた。

    一発目、顔しばかれてムカついたんもあって思ってたよりもしばきまわしてしまった。香代チャンが謝ってきたカラ、『ギブ?ギブ?ごめんなさいわ?土下座して。』美羽はケラケラ笑って『羽梨!アカンて羽梨!笑』ゆーてた。あたしはキレさしたらヤバキツイヵラ、美羽に連れられてその場を離れてん。

    2006-01-12 13:42:00
  • 53:

    ?人でラーメン食べにいって『やったったな!笑』ゆーてずっと笑ってた。『やりすぎたカナ?』って思ったヶド、美羽の手ぇ出したコトが一線を越えたカラ、しゃーない……

    美羽とバイバイ?した後、携帯見たら《着信?件アリ》…神田くんや。神田くんが?回以上かけてくるなんて珍しい。ちょっと気まずいヶド掛けなおした?プルルルル…

    『もしもしぃ??』『お前よぉやってくれたなぁ。』〈ぇ…。〉いつもと感じが違う…『ぇ?』『コレ以上香代になんかしたらお前学校もこられへんよーするから。』『は?』―神田くん?怒ってんの?なんでなん…?―あたしの胸にデッカイ石が降ってきた感じやった。

    2006-01-12 13:42:00
  • 54:

    『なんで?』思わず聞いてしまった。『なんし、お前地元も歩かれへんよーになんで。』―ちょっと待ってや。―確かにアンタの"彼女"しばいたヶド…美羽が…あたしの親友が香代チャンに…彼女ゆぅてもその子…――『まぁそーゆーコトやから、もぅ掛けてこんとって。番号も消しといて。』―ブチッ―。ツーツー……電話は一方的に切られた。

    『あんたの"本命"じゃナイやんか……。』あたしはドキドキとズキズキがとまらんくて、道路の脇にずっと立ち尽くしてた。周りの雑音が遠くに聞こえて、急にひとりぼっちになった気がして、、美羽に電話してた。多分声は震えてたと思う。。

    美羽はスグ戻ってきてくれて、あたしの話を黙って聞いてくれた。ほんで聞き終えた後に、『羽梨は神田くんが好きやねやろ?』って優しくあたしに聞いてきた。『うん…好き。』答えた瞬間に涙がこぼれた。『美羽は気付いてたで?』ニカッて笑って美羽が言った。あたしは初めて美羽に抱きついた。笑 『好きゃぁぁあ〜!!!?』『キモイキモイキモイ!笑』?月の肌寒い夜やった。

    2006-01-12 13:43:00
  • 55:

    神田くん、あたしは出会ったその日カラあんたに恋してたんやわ。でもそれに気付かんとつきあって、あっとゆーまに別れた。別れてカラも、勇介とつきあってた時も、一秒一秒ごとにあんたを好きになってた。だんだん、どんどん魅かれて、離されて、近づいて。神田くんがあたしの心の中住み着いてるのに気付かんかった。美羽、ありがとう?でも、ちょぴっと遅かったンかなぁ……

    美羽は『大丈夫やって?!』って何回もゆって、あたしはその日バイトサボって美羽とカラオケ?オール言って歌いまくった。失恋ソングを……笑

    次の日、あたしらは寝やんと学校に向かった。ホンマは行きたくなくてしゃーなかってんヶド、『香代チャンに負けたみたぃやん!』って?人共ゆーてたから、根性出して行くコトにした?そぅ、あたしら?人かなり負けず嫌い。笑

    2006-01-12 13:44:00
  • 56:

    運良く香代チャンも神田くんも来てなかった。でも昨日香代チャンの味方してたイカツイ女の人らが謝ってきた。『龍に聞いたンゃけど、羽梨チャン別に悪なかったよなぁ。ごめんなァ。香代自分が可哀相な風にゆぅから。。』『全然イーですよ?』龍くん『やるなぁお前!笑 先輩やろ?笑 もっそエグイ顔しとったぞアイツ!』『ちょっとやりすぎました?笑』

    『神田もコレ聞いたら"俺も見たかった!"とかゆーねやろなぁ〜笑』 ズキッとくる。。龍くんはしらんみたいやな…

    それから?週間ぐらい経っても、神田くんも香代チャンも学校にくるコトゎなかった。〈今頃?人でラブラブしてんかなぁ…。〉なんだかんだで神田くんも香代チャンのコト好きやったんやろ?――あたしは神田くんの番号を消した。

    2006-01-12 13:45:00
  • 57:

    胸にモヤモヤを残したままでも、毎日は過ぎる。あたしは、隣のクラスの光太郎って子と仲良くなった。美梨は光太郎の友達のタダシって子と仲良くなって、毎日?人で遊ぶよーになった。楽しい毎日。なんか足りひん理由はわかってる…。

    神田くぅん、番号消してもあんたの中にちっさくても残ってる?『羽梨』ってゆー存在。それだけが気掛かりやわ、あたしは。。?

    そのうち美羽は彼氏と別れてタダシとつきあった。美羽のめちゃくちゃタイプらしぃゎ?前の彼氏のコトは『好きやけど働かんし先が見えへん』かったらしい。好きでも別れるコトってあるんやなってその時のあたしわ思ってん。

    2006-01-12 13:46:00
  • 58:

    あたしはというと、光チャン(光太郎)と付き合うん秒読みやった。スゴイ複雑なキモチやったヶド、好きやったし、何より連絡もマメで優しすぎるくらい優しくて男らしくて中身が好きやったカラ。それにもぅ引き返されへんトコまできてたんよな。

    そんなこんなで文化祭の日がきた。こんなチャライ学校やけどイベントはちゃんとしとったんよ?あたしは美羽とクラスでやってるたこ焼きを手伝ってた。『男前おらんかな。』『おらんでしょ〜』世間話してたら入り口らへんに人だかりが見えた。『男前か?』『まさか』

    『ちょー見て!羽梨!!』美羽があたしの肩をボンボン叩く。『やめろっ!待て!』あたしはタコ焼きひっくり返すん必死やって美羽を無視した。そしたら『待ってて!』ゆーて入り口の方へと走っていった。

    2006-01-12 13:47:00
  • 59:

    あたしはタコ焼きを見つめながら考えてた。〈光チャンそろそろ告ってくるやろな。〉そん時、一瞬神田くんの笑った顔が浮かんだヶド、考えるのをヤメた。
    『くお。』タコ焼きを?つ口に突っ込む。『バリうまい。』

    『羽梨!お客さん!?個チーズ入り!』美羽が戻ってきた。『はぁ?チーズ今ムリ!ノーマルや…。』顔あげた時、時間が一瞬とまった。
    『なんやねん!笑 お前ハムスターやんけぇぇ?ぃ!』

    2006-01-12 13:48:00
  • 60:

    ぅそやろ…

    神田くんや…―――。

    『なんでおるん…』口からタコ焼き出たやんか!『汚い汚い!笑』美羽と神田くんが笑ってる。

    2006-01-12 13:49:00
  • 61:

    美梨が気ィ遣ってくれてタダシのトコ行ってくる?ってスキップしていった。『はょ作れや!』『ウン…てか、てかなんなん!自分!』『へ?』『こないだ、ヒドくナイ!?』『お前が俺の女しばいたからやんけ。お前が悪いンちゃん?』―ズキッ。痛い。でも『あたし悪いと思てへん。』 『…』『…』

    デコピンされた。『ぃった…何する…ッ』『嘘じゃ!ボケ!』『はぁ?』『アイツにあーゆえゆわれてんやん。隣おってんやん。』いつもの素の早口口調で喋る。『だからってするか?』『アイツまだまだ引っ張れとったからあそこで切ったらもったいなかったの!』『ふーん。』あたしは会えたコトが嬉しくて怒ってなんかなかったヶド、怒ってるフリしてみた。

    『そーなん、でもあたし結構ショックやってんヶド。』タコ焼き作りながらゆってみた。『あー、あの後すぐお前に電話しよ思ててンけど喧嘩なって携帯おりよってんやん、あの女。』『マヂ?』『おん。マヂ焦るやろ。大人しそーなフリしてやりよったわ。まぁその分引っ張らしてもらったヶド。てか、はょひっくり返せや。』『あーっ、うんうん。』

    2006-01-12 13:50:00
  • 62:

    内心ウハウハやったあたし?
    『まぁなんしだから連絡できんかってん。てか、お前が信じる思わんかったし!』『信じるやろ!』『ふーん。ゴメンな。』許すやんか神田くん??

    『はい。』タコ焼き渡した。『見ろ、カッコいーやろ。』最新機種の携帯。『貢ぎモン?笑』『うん、香代の最後のな。』―別れたんや。―『番号かわってん。はぃ』携帯渡されたカラ、ワンコしたら『きゅーりでえーやろ。』ってゆってきたから『なんでもえーわ。笑』ってゆった。

    2006-01-12 13:51:00
  • 63:

    『あそ!ほな俺可愛い子探して番号いれなアカンから!』携帯おられて女の番号が消えたんが世程イヤやったみたい?。『あっそ!』
    神田くんは人だかりの中に帰って行った。―相変わらずやな。―でも、なんし良かった……。

    美羽は『だから大丈夫ゆーてたやん!』ってゆーてた?笑 『だって羽梨、絶対神田くんのお気に入りやもん。』"お気に入り。"あたしはそれだけでイイってその時思ってしまってん。

    2006-01-12 13:51:00
  • 64:

    光チャンはタイミング良く仕事でこられへんってメールがきてた。『フゥ?』タメ息が出る。後夜祭?。タダシと美羽は踊りに行ったから、あたしはクラスの子とタコ焼き食いあさってたら、『全然ァカンゎぁ〜!』って神田くんがまたきた。

    『可愛いの全然おらへん!』『そーなん!』なんであたしが口ン中にいっぱいハイってる時にくんの?『まぁ?人だけ番号きけたけど!』『ほーなん!どんな子なん?』口頬張って必死で喋ったら携帯見せられた。あたしの口からまたタコ焼きが出た。

    2006-01-12 13:52:00
  • 65:

    『?うり?』―――――

    『汚いねん!笑』『ゴメッ…笑』神田くんはニカーって笑って『照れてるぅ〜』ってチョクってきた。胸きゅんやわぁ…もぅ…『コレやるわ!』偽物の500円玉のストラップ。『何これ。笑』『いーやろ、さっきサッカーのんして貰ったからやるわ。』『ありがとぅ。笑』『ほなまたな!』神田くんは帰っていった。

    2006-01-12 13:53:00
  • 66:

    その夜あたしは光チャンに告られた。OKした………。
    あのストラップは財布の中に入れた。あたしのお守り。神田くんへの想いはこの500円玉に封印した。…つもりやったのに………

    あたしは毎日光チャンと遊んだ。光チャンは仕事忙しい子やって、夜しか一緒におられへんかったから、あたしはバイトを辞めた。思ったよりもあたしは光チャンのコトが好きになってたし、美梨とタダシとも仲良くて楽しかったし、『光チャンとつきあってよかった』って思ってん…

    2006-01-12 13:54:00
  • 67:

    幸せやった。送り迎えもしてくれて、ずーっと一緒にいてくれた。仕事で疲れてるハズやのに。あたしが帰ろってゆわな帰らんかった。おそろのストラップつけて、ネックつけて。あたしはそーゆー彼氏彼女チックなコトするんは初めてやったから新鮮で嬉しかったな。

    ―大丈夫。あたしは間違ってナイ、幸せになれる――。神田くん、アンタいつかゆーてたやんなァァ?『恋愛するん飽きた。』って。人は恋愛に飽きるコトがある?恐いモンなしに見えるあんたも、傷つくんが恐いんかな?

    ある日光チャンが学校にきた。『なぁ、神田くんと龍くんにつきあってんのバレたぁ〜笑』『ぇっ…』光チャンは?人の後輩やから、話しててんやろぅな。若干きまずぃってゆーかそわ?する?龍くんは感づいてて、神田くんに『光太郎、お前の妹とつきあってるらしーでぇ。笑』『うそやろ!』ってゆーてたらしぃ。

    2006-01-12 13:55:00
  • 68:

    光チャンと廊下を歩いてたら、あたしのマフラーを後から引っ張られた。『ぅっ!死ぬ!』神田くんが『羽梨!光太郎!えいえいっ』とかゆーてうちらをマフラーで巻いた。笑 やめてくれ。笑 『なんなん!笑』『なんもナイわ!あほぉ!』神田くんはいつもと変わらず。あたしと神田くんの言い合いを光チャンは笑って見てた。

    ちょっと切なく感じたりする。でも、これでイーよな?神田くんはあたしがダレとつきあっても態度かえんと接してくれる。それはあたしも一緒やで。でもな、それができるんは多分、あんたが誰も愛さへんから。
    それに、もちろんあたしのにも愛なんてナイから…。

    2006-01-12 13:56:00
  • 69:

    何よりもあたしが神田くんの心に入り込むのを知らず知らずに拒んでたから。
    あたしだって、傷つく勇気がなかったんよ…。

    神田くんは依存しーひん強さを持ってると思う。断ち切る強さと、常に上へいこってゆぅ向上心が人引き付けると思うねん。でも人懐っこくて人気者で、でも明らかにエグいコト平気でしたり。一緒におったらきっと限りなく世界が広がる。でも、限りなく傷つく覚悟がいると思う。

    2006-01-12 13:58:00
  • 70:

    この距離がちょうどイイんかもしらへん…誰かの手の中に入る人じゃない。

    それにあたしには光チャンがおる。大好きな光チャン。でも幸せなんは始めだけ。『会う日数減らさへん?』『メール返さんぐらいでゴチャ?ゆーなや。』『疲れてんのわかれや。』?ヵ月もしんうちに、喧嘩ばっかりな毎日。連絡も減って、光チャンは日に日にぇらそーになる。

    そーこーしてるうちに、美羽はタダシにフラれた。?人で遊ぶコトもない。美羽は『もー本気になんかならん。男なんかいらん。』初めて口にした。どんなコトがあっても次にすぐ進んでた美羽。キっくんとタダシが美羽を変えてしまった。ううん。美羽が変わってしまった。。

    2006-01-12 13:59:00
  • 71:

    あたしは光チャンと会う時以外はずっと美羽と一緒におった。淋しーのを紛らわすよーに、色んなコらと遊ンだ。

    光チャンとは相変わらず喧嘩ばっかりで、でも最後にはあたしから謝ってた。そんな毎日が苦しくなってきてん。こんな時、神田くんのことば思い出す――。
    『お前はまだまだ見てる世界が狭いねん。毎日おもんないとか思うヒマがあったら何でもやったみたぁえーやんけ。夜の世界もそれはそれでおもろいぞ。』

    2006-01-12 14:00:00
  • 72:

    決めた!あたしは美羽とキャバするコトにした。夜になるとヒマで淋しいし、遊ぶお金も尽きてきてたし。光チャンにゆったら『昼探せば?まぁ別にいーけど。』って。あたしは基本ダルがりやけど、ちょうど連れがキャバしてたからすぐに行動に移した。

    初めての夜の世界は緊張したヶド、楽しかった。喋るんも好きやし、店の女のコは優しいし、何より給料日がウハウハやった???でも多分この頃カラあたしらは金に蝕まれていった。笑 男に対する考え方も。

    光チャンとは相変わらずやったヶド、クリスマスは指輪くれた。でも、あたしは気付いてた。光チャンは自己中満開。あたしはナメられてた。あたしばっかり泣いては悪ないのに謝って、気ィ遣っては疲れて。。でも、別れられへんかった。あたしは弱いわ…?

    2006-01-12 14:01:00
  • 73:

    冬休みは神田くんとも会うコトなく、光チャンも仕事?であたしは仕事がスゴイ楽しかった。やっぱウチら負けず嫌いやん?成績あげたいやん?客電ゎ死ぬほどダルかったけど、負けたくナイやん、給料あげたいやん?でも、同伴だけはしーひんかった。なぜなら今更光チャンがキャバのコトごちゃ?いーだしたから?『うっさいねん。』って思ってた。だってかまってくれへんやん、淋しいからやん、何がアカンの?でもけじめのつもりで同伴はしんかった。

    光チャンの誕生日にはキーケースをあげた。自己中でも好きやったんよ。依存してしまってた…あの頃のあたしは。でも週に?回光チャンとラブホに泊まる習慣ができて、それを楽しみに毎日過ごした。喧嘩にも耐えて…

    冬休み明け学校で神田くんに会った時、『あたし今キャバ嬢?』ってコソってゆったら、『おお!お前ならNo.1なれるわ!俺は信じてる!だから服買って!』『あほちゃう?』ってちょっとだけ喋った。

    2006-01-12 14:02:00
  • 74:

    学校もおろそかになり始めた頃、ささいなコトでまた光チャンと喧嘩した?『もぉ、終われへん?』『イヤやし!あたし悪いトコ治すから!もぅ我儘ゆわんから!お願いやから…。』『こんなんゆぅんアレやけど、俺好きとかあんまわからんねん。』『じゃぁなんでつきあったん!?』『たかが?ヵ月でホンマに好きとかナイやろ。』光チャンは落ち着いてゆった。あたしはめちゃ?悔しかったんを覚えてる。

    光チャンは神田くん程じゃナイヶド結構冷めてる人やった。『あたしは別れたくナイよ。』『お前はもっとお前のコトわかってくれるヤツとつきあった方がイイ。』『あたしは光チャンが好きやねんもん…!』光チャンは明日の朝までに結論出すカラ、仕事おわったら連絡しろってゆって別れた。

    仕事なんかできるか…気が気じゃないまま無理矢理笑って接客した。キャバを初めてしんどいと思った日。だってわかってたから。朝になれば、大好きな光チャンにフラれるコト――…

    2006-01-12 14:03:00
  • 75:

    朝になった。メール送る。別れカラは逃げられへん――…。『終わったよ?』ドキドキは半端じゃない。返事がきたら即効開いた。
    『ごめん、別れよぅ。』
    ドックン…わかってた。わかってたはずやのに、受け入れられへん…。痛すぎる心を無理矢理落ち着かして、メールを送る。

    『何でなん?』『俺じゃ羽梨を幸せにできひんから…別れよ。』―――――。我慢してた涙が一気に溢れた。『なんでッ…ぃややぁ…ゥッ…ゥァ〜光チャ…ぅ…』家の近くの公園で?人で声を出して泣いた。子供がダダこねるみたいに。。

    2006-01-12 14:04:00
  • 76:

    怒りとか、ショックとか、疲れとか、空虚感とか、解放感とか、切なさとか、ホンマにいっぱいごちゃまぜの涙やった。『あたしじゃなくて光チャンがしんどいねやろ?』メールを送る。別れに綺麗事なんかいらん――。『それもあるけど…お前が悪いんじゃないで!』―――そんなんゆわれても余計辛いんがわからんの………――

    あたしは家に帰って布団に入った。涙はとめどなく流れる。おにぃが横で寝てンのに、声が出てまぅ。『ウッ…ゥゥッ…』?ヵ月間の思い出が頭を駆け巡る。初めてチューした時、えっちした時、マフラー買いに行った日、ラブホ、クリスマス、誕生日、学校、ファミレス……全部全部、笑ってる?人―――…『なんでなん…ゥッ…光チャン…』何で思い出になった瞬間美化されてしまうん?

    『綺麗な思い出とかいらんわ。』神田くんがゆってたこの言葉をフッと思い出した――。あたしは携帯を握ったまま、いつのまにか寝てしまった。

    2006-01-12 14:05:00
  • 77:

    光チャンの夢を見てた…起きたら泣いてた。〈夢じゃない…。〉ズキズキしてたまらへん…助けてや。光チャン…でももぅ、会われへん。。光チャンは別れたらもぅ会ったりしーひん人らしい。あたしはとりあえず美羽に電話で報告した。『羽梨〜ッッ…?』半泣きっポイ声やった。変に慰められるより全然嬉しかったよ?美羽???

    あたしは強がりで負けん気強いんやけど、もぅ元気なフリする元気もなくて、周りビックリするくらい、アホみたいにいつでもどこでも泣いてた。勇気出して、光チャンにメール送った。『あたしやっぱり光チャンが好き。一緒におりたいねん。しんどくてもイイねん…あたしもぉちょっと大人になるから、待っててくれへん?』

    2006-01-12 14:07:00
  • 78:

    強がらんと、カッコつけんと、等身大の剥き出しのあたしでぶつかった。光チャンの心にぶつかった
    返事がきた…
    『わかった!お前が変わってくれんねやったら待つわ!俺も変わらなアカンとこあるし。』

    救われた気がした。"絶対戻れる" 確信した。
    したのに…………。

    2006-01-12 14:07:00
  • 79:

    あたしは光チャンに認めてもらぅ為に、学校も真面目に行って、仕事も頑張って、明るくしとこ、泣かんとこって決めて毎日過ごした。辛かったヶド、連絡したかったヶド、しんかった。

    ?週間くらい経って、光チャンから電話がきて、久しぶりに会った。『やっぱ好きやな。』って再確認した。でもその時光チャンは、『お前俺と戻らんかったらどーするん?』とかゆーてて、『戻るもん!笑』『彼女できるかもやん、俺。』
    何でこの時すっぱりきられへんかってんやろぅ…

    2006-01-12 14:08:00
  • 80:

    その時、『昨日さやかチャンに送ってもらってん。』って話てたけど、あたしはさほど気にしーひんかったんよな…でもその日、確かに『またな!』ってゆってバイバイした――…。またな って。

    美羽や他の友達にこの話をしたら『よかったやん?がんばれ?会いにきてくれてんやったら大丈夫。』ってゆってくれた。でも神田くんはあたしを落ち込ますようなコトをゆったんよ。

    たまたま学校の食堂で会って光チャンの話をした時に、『お前、期待するだけ無駄!頑張っても意味ないで!』『なんでそんなんゆーん?』『はぁ!?なんでって無理やろ!』って笑いながらゆったんよ。あたしは泣いてもーて、『ヒドイし、神田くん…』それだけゆーて走って食堂を出た。その場におった龍くんと美羽が揃って『今のんはないわ!』って怒鳴ってんのが聞こえてた。

    2006-01-12 14:09:00
  • 81:

    あたしは別れてから初めて神田くんと喧嘩?した。
    糸が切れたみたぃに泣きじゃくってたあたしを無視して神田くんは通り過ぎて行った―――。
    でも神田くん。あんたのゆうコトはあたるなぁ…いつも。

    光チャンからまた電話があって会った時、えっちしてしまった。あたしは、『もーそろそろイーやんな。』ってその夜に寄り戻そう?ってメールを送った。でも返事が返ってきたんは次の日の夜で、予想外の言葉にあたしは切れてしまった。

    2006-01-12 14:10:00
  • 82:

    『まだやろ!昨日は俺が悪かったけどまだ無理やって!』………またなんかが崩れた。『何なん?それ。別れたいんやったらハッキリゆーてくれていーから!』返事はナイ。。―光チャン、あたしそろそろしんどいよ…

    次の日も返事はナイ…。煮を切らして電話した。"もぅ終わろう…" プルルルッ……『光…』『今忙しーから!!』―ツーッ…―

    終わりを感じた。また泣いた。朝から晩まで……ずっと泣いた。仕事の合間も。ごはん中も。

    2006-01-12 14:11:00
  • 83:

    そのうちごはんも喉通らんくなって、カロリーメイト詰め込む日々。イライラしてたんは美羽やった。『あんな男忘れ!』美羽は人の悪口なんか滅多ゆわんコ。これ以上ひきずったらアカン…あたしなりのけじめをつけよう。

    メール送る。『もぅメールとかもダルイと思うヶド最後やからお願いやから返して?最後に会って話したい。』―笑ってバイバイしたいんよ…―返事がきた。
    『イーけど俺今風邪やねん。』ちょっとホッとする…。涙がでる。『電話するから出て?』

    2006-01-12 14:12:00
  • 84:

    あたしは最後の電話にすべてをかけた。?%に賭けて、泣きながらすがりついた。『お前のコト冷めたワケじゃないねん…』『じゃぁあたしでいーやんか…!傍におらしてやぁ…絶対好きにさせるからぁ…』『無理やねん、そんなんじゃナイねん。』あたしは相当ひつこかったと思う。『嫌いちゃぅやろ?彼女おんの?ハッキリゆって。最後の優しさとかいらんから!』『彼女はおらん!でも無理やねん…』

    仕事の待機中、あたしは階段で泣きじゃくった。電話越しの大好きな光チャン…。『…ゥゥッ、ぅッ…』『…ごめんな。』だから謝んなって…『あたしのコト…フッ…冷めたんじゃナイんやったらもっかいつきあって!ゥッ…』最後の最後の光チャンのファイナルアンサーは『きらい…』やった……―――

    『泣くなよ…』『ウゥ??…ぅぁゥーッ…』喋られへんかったヶド、声振り絞ってゆった。『そかぁぁ…フッゥッ…ごめんなぁッ…ひ…つこ…くてぇ…ェッ…。』『またメールするわ、、』『ウッん…バイバッイ…。』電話が終わる頃は化粧も髪も服も涙でボロボロやった。

    2006-01-12 14:13:00
  • 85:

    美羽が『よーがんばった!?』って泣きながらハグしてくれた。?回目?笑 『スッキリッ…したぁああ!ゥッ…ぅ〜何でお前が泣くねぇ〜ん!笑』『だってぇぇ??うちら?人で?つやぁんッ笑。』
    あたしの本気の恋は終わった……

    次の日光チャンからメールが入ってた。『色々キツイ事ゆって傷つけてごめん。今までも色々ごめん。』
    これ以上あたしを泣かせんといて…――。最後の返事を返した。『光チャンが謝る事じゃないよ。あたしこそごめん。あたしすっごいいっぱい光チャンに幸せもらったよ。まだ好きやわ…ごめんなひつこくて。笑 幸せになってな?』〈送信完了〉もぅ光チャンからメールがくる事はナイ――。バイバイ、光チャン。

    2006-01-12 14:14:00
  • 86:

    もちろん涙が枯れる事はなかったヶド、ごはんはもり?食べれるようになった?笑 不思議やね…日が経っていったらわかる。中途はんぱが一番しんどい。しつこい女なってもーたヶド、今でも後悔はしてないねん?

    あたしはそれからとゆーもの金のモウジャになった???店では同伴始めてナンバー入りして、仕事が終わっては遊びに行って、たまに学校行って。『お前スゴイな!笑』ってみんなにゆわれるくらいに動き回った。

    でもやっぱり?人になると泣いてまうんよ…夢にも出てくるよ、光チャン。携帯か、コンビニとか、日常茶飯事なコトとかモノでも光チャンが浮かんで痛くて?…?でも…財布の中の500円玉ストラップを手にとる。

    2006-01-12 14:16:00
  • 87:

    あたしはわかってしまった。お金ってスゴイ。どれだけ埋めてくれたやろぅ?心にあいた穴。虚しいのはわかってる。でも、この時のあたしはそーは思わんかった。お金と友達。あたしの宝物。光チャン以外にも、大事なモノはたくさんあるよ。あたしはひとりじゃないよ。ううん、そんなんもぅどーでもイイ。

    神田くん、あんたはこんなんもぉ経験済みやったんやなぁ…ほんのちょっとやけど、初めてあんたのゆーてる意味がわかったカモ。。

    あたしはだんだん夜の世界の汚さをしった。No2の静香チャンってコがおってンけど、くるみってコが成績あがって静香チャンを追い越してんやん。静香チャンは色・枕MAX!って感じのコやって、くるみの客色ったりしてたねん。そんなんはイーねんけど、しまいには店で暴れて酔った時にグランデーをくるみにぶつけて、くるみは頭切って入院してんよ?しかもちゃっかり泣いて土下座して謝って許してもらったと思ったらくるみの潰し全開やん、入院中に?

    2006-01-12 14:18:00
  • 88:

    夜のコってどっかちょっとおかしーんカモ。ゆーても、世間的に見たらね。お金って一種のドラッグよな。人間変わってまうんやから。

    あたしは決意したコトがあった。〈光チャンのコト忘れよーとしても無理やし、よし!〉『あたし戻る為に頑張るコトにする?』美羽『マヂで?』『ウン。しかもむこーから戻ってってゆわす!笑』『見返すってやつやな!笑』『それ??』女のコやったら?回は思うんちゃうかなぁ?

    ある日の仕事帰り、店の女のコと朝マック行った帰りに神田くんの車を見つけた。『うそんッ。』あたしは車のとめてある近くのコンビニにわざと入って偶然の再会を装おーと思った。笑

    2006-01-12 14:19:00
  • 89:

    ちょっと待ってみたヶド神田くんが来る気配もナイし、帰ろヵナと思ってコンビニから出たら、神田くんらしき人が見えた。『あ!』足がとまった。女とおるぞ…

    キレ可愛い感ぢの人。『彼女かな?』あたしは隠れて見てた。なんか…ヶンヵしてる?ちょっと言い合いした後に女が足で神田くんの車を思いっきり蹴って『もぅお前なんかいらんわ!』って怒鳴って歩いていった。神田くんの『待てや!!』って叫んだ声が妙に印象的やった。

    神田くんはハァ?って感じて一瞬しゃがんで頭抱えたと思ったらすぐ立ち上がって車の方へ歩いてきた。『ぇっ!』ごっつ目が会った――ぅゎ…。『よっ?』めっさ神田くんビックリしてたな。笑

    2006-01-12 14:20:00
  • 90:

    『なんやねお前!笑 びっくりしたわびっくりしたわ!』『あたしも?笑』『お前見てたやろ!やらしーわ!笑』『偶然やんか。笑』『ボケ!』神田くんは傷いった車を撫でて『ハァ??』ってデッカイため息ついた後、『泣いてイイ!?』ってでっかい声でゆってあたしの手をひいて車に乗せた。

    あたしは『ハァ!?笑』ってゆって笑った。『泣きや泣きや!笑』冗談のつもりでゆった。やのに、神田くんはハンドルに腕ついて顔ずっと伏せてる。まさかと思って『神田くん?』って肩を叩いた。

    『…ッ。』あたしは絶句した。初めて神田くんの涙を見たから――…。『…ごめん。』しばらく沈黙が続いたんやけど、あたしは胸がうずうずするんがたえれんくて『てか、なんでマヂ泣きなん!笑』ってノリに持っていった。

    2006-01-12 14:22:00
  • 91:

    痛い…。『…薄々はわかってたよ。』そぅ、あたしはわかってたハズ。光チャンがいつか話してた名前。。「さやかチャン。」感づいてたのに、きづかんフリをしてたかった。ううん、『彼女はおらん!』光チャンの最後の言葉を信じていたかっただけ。嘘やと思いたくなかっただけ――。あたしはいつのまにか泣いてた。

    『ははッ?もらい泣き、さっきの神田くんの!』『お前アホやな。』神田くんはフッと笑った。『マヂあほ!笑』あたしは何日か振りにまた泣き崩れてしまった。別れても光チャンを支えに頑張ってた毎日。辛くても前を向いた。ひたむきに『頑張ろ』って思った。ホンマはまだまだ泣きたかったし『辛い』って言いたかった…。信じてた望みなんか、実際は欠片もない。それが現実。

    『戻れる』わけがない――…………

    2006-01-12 14:24:00
  • 92:

    あたしが泣いてた間、神田くんは携帯もいぢらんとただ黙ってた。喋ってな死んでまいそうな人が。ジッとあたしが泣き止むのを待ってくれた。『ごめぇん…神田くん。』『謝るくらいなら泣くな!』『ほんまそれな…笑』気付いたら、外は学生やリーマンが歩き出してるくらいの時間になってた。

    その後家の近くの公園に行って缶コーヒー飲みながら喋った。キャバの静香チャンの話、客の話、金の話。神田くんは薬の話とか、車の話とか、色々。お互いフラれた事にはふれんかった。

    『眠い!帰ろや!』神田くんが立ち上がった。でもあたしはひとりになりたくなくて、思い切って、神田くんの手を握った。『あたしレンタルせーへん?』いつかのあんたの台詞。『ドコいくん?俺金ないけど。』『あたしが出すから。』内心ドキドキしながらゆった。

    2006-01-12 14:25:00
  • 93:

    『俺お前借りれるねやんな?』『うん。』〈隣におって…今日だけでイイから―…。『俺お前の事好きにするで。それでもいーんやったらいーけど。』ドキっとした…『いーよ』〈…あたしもぅ、神田くんやったらいーカモ…いーねん。好きにして―。〉

    〈今、あたしをひとりにせんといて――…〉『お前意味わかってる?』『わかってるけど。』すると、神田くんはあたしの手をギュっと強く握り返してきたたと思ったら、そのままあたしの手を持ったまんま軽くあたしのほっぺたを叩いた。―パチンッッ…―。『な…に』

    『甘えんな!』そう言って自分の手を離した。〈ぇっ、あたし……。〉あたしの手はほっぺたにくっついたまんま。『お前もそんな女なんの。』向こうを向いて神田くんがボソっと言った。『…あたし……。』『来いや。』あたしらは車に乗った。

    2006-01-12 14:26:00
  • 94:

    ドアを閉めて神田くんがゆった。『で、どーする?帰んの、帰らんの。』あたし『……帰るわ。』家の前で車を停めた。『お前はそれでえーねん。』って笑ってあたしの髪を撫でて、そっとキスした。神田くんの車を目で追う事もなく、あたしは真っすぐ家に入った。

    あたしは布団の中で神田くんの言葉を思い出した。ほんで小声で『大丈夫。』って胸を押さえて言って、あたしは眠りについた。

    その夜、起きて仕事に行った。美羽は『そろそろ彼氏でもつくろかな?笑』ってキラキラしてた。『合コンでもやるか!』って女のコ達と騒いだりした。学校ではやたら騒いだ。買い物・映画・遊園地。やりたかったコトとかを一個ずつ友達と実現した。小さいコトから?

    2006-01-12 14:28:00
  • 95:

    なぁ神田くん。星の数やんか、男も女も。ほんでもあんたはあの時?人の女のコトで涙流したよなぁ?あたし軽くショックやってんで?でも、反対に嬉しいのもあってん?あんたも人を愛せるんやんか。あたりまえかもしれんけどね。みんな病んでるからね……

    そんなこんなで元気なあたしに戻ってきた頃、事件は起こった。美羽の携帯がずーっと電源切れてる。『どないしたんやろ?』あのコは常、充電器持ってるし電源なんか絶対きらんのやん。胸騒ぎした。

    地元の男友達から電話がかかってきた。『山下(美羽)ヤバイ、香代サンともめてんねん。』『はぁ!?どゆコト?』香代チャンなんか存在忘れてたもんやから?『詳しいコトはわからんヶド、けっこーヤバイみたい。香代サンバック出してきてるから。』『バックってドコの誰なん?』『〇〇のゴジラ知ってるやろ?』この辺では有名なキチガイの?コ上。ヤバイかも…

    2006-01-12 14:29:00
  • 96:

    その電話切った直後、次は女友達から電話。『かなえやけど!美羽の話きーた!?』『きーた!美羽今ドコなん?』『学校の裏の駐車場おるらしーねん、かなえ今カラ行こ思てんやんかぁ』『あたしも行くわ!』かなえは姉チャンにこの話を聞いたらしい。

    でもあたしはヤバイと本気で感じててん…。ゴリラは金属バットで人どついたり、強盗やったりホンマにキチガイで有名やったから。でもなんしいかな!原チャリダッシュで地元の中学の裏に行った。いちよ戦闘態勢でスゥェットきた。

    ついてみたら暴走族みたぃな奴らがたまってた。あたしらの地元の人らじゃナイ。『ヤバイやろ…。』素で思った。みんながあたしをジロジロみる。その中にかなえがおった。『羽梨!』

    2006-01-12 14:30:00
  • 97:

    かなえは地元では一番のヤン女。彼氏もいわゆるヤンキー。かなえの彼氏がゴリラとしゃべっとった。『なぁかなえ、美羽は?』『わからへんねん、今彼氏がゴリラにきーてんやヶド、ゆいよれへんねん。』『香代チャンとおるやろな…。』『でも大丈夫やろ?香代チャンやで?』特にキチガイでもヤンキーでもナイただのぶりっこ女の香代チャンやもんな。。『ウン、大丈夫やんな。』

    でも嫌な予感がするんは何で?そのうち、かなえの彼氏とゴリラがしばきあいになった。『必殺!ポリよんだんねん!』ってかなえは警察に通報した。何しでかすかわからへんからな…携帯が鳴った。『はぃ!もし』

    学校の子ヵラやった。『学校前の駐車場で美羽が女の人にしばかれてる!なんかやばいねん!』『ぃくゎ!』〈美羽がしばかれてる―…?〉なんかおかしーやろ…。なんかおかしい…。とにかくダッシュした。

    2006-01-12 14:31:00
  • 98:

    着いた瞬間あたしは目ぇ疑った。香代チャンは自分の手首から血ィ流しながら、鉄パイで美羽をしばきながら泣き叫んでる。美羽の頭からも、血ィ出てる…。〈何――…?ちょっと待ってや…〉あたしはこの時ゾクッとした。―恐い…―

    よく見たら美羽の服はボロボロで顔の形もおかしい…カラダもふらふら。固まってたら香代チャンがあたしに気付いて近寄ってきた。『お前なんなぁん?お前も香代に殺されたい〜ん?』こわい…!明らかに視点定まってへんし、血だらけ……。シャブや――。

    『何してんねん!』その時、龍くんが学校から出てきたみたいで、香代チャンの鉄パイを奪って押さえつけた。ハっとしてあたしは美羽のトコへ駆け寄った。『美羽!美羽!大丈夫!?』あたしはたぶん今までの人生の中で一番恐怖と怒りを感じた。腕と鎖骨あたりに注射器の後と、足元に転がってる注射器…。美羽はボーっとあたしを見て、『羽梨やんなぁ?まぁ〜じあの女殺してゃぁ…』って泣きながら笑った。

    2006-01-12 14:32:00
  • 99:

    たぶんこれがあたしの『ホンマに切れた』ってやつやと思ぅ。

    龍くんを突き飛ばして香代チャンの顔面を思いっきり力いっぱい蹴った。『イ゛ダ〜イーッ!!』もぅ香代チャンは妖怪みたいやった。『お前ふざけとったアカンぞ!!殺したるからなぁ!!』無我夢中で髪の毛を引っ張り回しておなか蹴りまくった。『やめろ!!羽梨チャン!!やめろってホンマに!!』『うっさいねん!離せやぁ!』あたしは龍くんも蹴飛ばしてしまった。

    『ゃめてぇぇっ!!なんで香代がごんなん…されなアカンのぉぉお!香代は悪くナイ〜!!』震えて泣き叫び出した事にあたしは余計に血がのぼって、『ぁぁ!?なんて!?なんて!?ハッキリ喋れや!!きーてんのか!』て言いながら頭押さえつけて背中蹴った。

    2006-01-12 14:33:00
  • 100:

    龍くんが必死にとめてもあたしには聞こえてなくて、ただひたすら馬乗りなって顔しばいてた――。そしたら、いきなり後ろからスゴイ力で腕引っ張られて、あたしはコンクリに叩きつけられた。香代チャンの仲間がきたと思って、思いっきり振り返って睨んだ。『やんのか!!』―――ッ。

    あたしは我にかえった。
    『ぁ…。』神田くんやった。『ぼけ!』と怒鳴った。あたしは目の前の光景にまた固まる。涙ダラダラで『ゃめ…ゴメンナザィあぁ…』って喋れてナイおばけみたぃな顔して倒れてる香代チャン。龍くんに抱えられてボーっとあたしを見てる美羽。そして、手がパンパンに腫れてるあたし……。

    2006-01-12 14:34:00
  • 101:

    自分ってコワイカモって初めて思ったわ…?神田くんが香代チャンに寄って『お前生きてるかぁ?』って話しかけたら、『ウぅ〜…』って神田くんに抱きついた。
    あたしがふと周り見たら、すんごい人だかりやん!あたしは〈恥ずかしッ?〉って、ちょっと正気に戻ったヶド、まだ心臓はバクバクゆってる…。

    美羽はあたしの方見てガッツポーズして、『死んだかぁぁ〜??笑』って笑った。あたしは一瞬ホっとして美羽の所にいこーとした。その時、『やめろや!!』って神田くんの怒鳴り声に振り向いた。

    2006-01-12 14:35:00
  • 102:

    目が点になる。『ちょっと!』香代チャンがカッター握ってこっち見てるやん!あたしはめっさ恐かったヶド、またイラッてきて、『今からリスカパーティですか?笑』ってゆってもーた。『あほ!』って神田くんが怒る。

    周りの人だかりの中カラ神田くんの連れのヤンキーが出てきて、『香代チャンやめぇ!!』ってゆった瞬間、自分の胸にカッターを振りかざした。神田くんの服には血ィ…『キャー!!』一瞬静まり返った直後にヤジウマ達が騒ぎ出した。

    あたしはビックリしてまた固まってた。『ゥゥ゛…香代はなんも悪ナイねんからぁぁ!』ブラジャー丸見えの香代チャン。もぅ本間に恐ろしい光景。。神田くんも後ずさって、『マヂやばない?笑』てあたしにゆった。神田くん、顔笑ってんで!笑 あたしも何故か顔が笑ぅ。多分ひきつり笑い。

    2006-01-12 14:36:00
  • 103:

    またカッターを上から振りかざした!次は足…〈めちゃエグイ…。〉ジーパンから血が滲み出てる。神田くん『リスカパーティじゃおわらんやんけ!笑たっかい服やのに最悪やわ!笑』あたし『煽ってごめん…笑』あたしは笑ってたけど恐ろしくてたまらんくて神田くんのセーターの裾を握った。

    その瞬間、『オマエ…コロス。』ってスゴイ形相で香代チャンがあたしを睨んだ。あたしは体が一瞬ビクっとしたんやん…したら、『ぎゃぁぁぁあ!!!』って叫びながらカッター両手で握っで、あたしの方へ走ってきた!

    2006-01-12 14:36:00
  • 104:

    〈やられるッッ――…!!〉あたしは歯くいしばって思いっきり目を瞑った…。『キャー!!』叫び声が響く。………ッ――?
    痛くない…恐る恐る目あける。

    あたしは泣きそぉになった……目の前には神田くんの背中…。あたしより少しだけ大きい体…。『神田!』龍くんが叫んだ。ヤンキー達が香代チャンを取り押さえてた。あたしは神田くんをこっちに向かせた。『なぁ神田くん!?』

    2006-01-12 14:37:00
  • 105:

    『いったたたた!!やられたぁ〜』って痛そうに笑った。あたしはバって体を見た。どこ…!?―左手を右手で押さえてる…そこから血がだらだら垂れてる…。『うそやろ…。』

    あたしは泣きながら神田くんの手を覆うように握った。『ごめん…本間にごめん…!』『痛いゆーとるやろ!笑 触んな!笑』『ごめん〜…ッ!!』龍くんがあたしの肩をポンポンってして車のキーを渡してきた。『大丈夫やで!羽梨チャン、美羽チャン連れて車のっといて!』ってゆってあたしの背中を押した。

    『でも…神田くん…。』『大丈夫やから!不死身やからコイツ!』あたしは美羽の腕を肩にかけて神田くんの車の方へ向かった。何回も振り向いて見たら、『死ぬかおもた!!』って神田くんが龍くんと笑ってる後ろ姿が見えた…。『大丈夫やんなぁ…?』

    2006-01-12 14:38:00
  • 106:

    あたしはヤジウマを通り抜けて車に乗った。『美羽?わかる?大丈夫?』グッタリした美羽に話かけたら、『あんたこそ。笑』ってかすれた声でゆった。注射の後が痛々しい…。

    頭の傷は大した事ナイみたい。―良かった…―?。『頭痛い?』美羽『キリキリする。ハゲるわ。笑』いつもの冗談も声に張りがなかったで。この時はさすがに。美羽『でも神田くんの方が痛いンちゃうかな…。』『…うん。』さっきの血を思い出す。。ガチャッ――。

    『お!美羽アンパンマンやんけ!』神田くんと龍くんが戻ってきた。美羽『美羽そんなヤバイん?笑』龍くん『てか、自分ら何があったん?』あたし『龍くん、とりま病院向かってくれません?』『そやな!後できこか!』あたしらは龍くんが通ってたってゆー「闇な病院」に向かった。『大丈夫か?』って思ったヶド、美羽のシャブの事があるからかなって思ったから黙っていってん?

    2006-01-12 14:39:00
  • 107:

    病院に着いた。のはいいけど、何ココ…??ボロイ、暗い。おまけに本棚にブラックジャックがずら〜っと…『ヤブとかナイよな??』あたしがきいたら『ナイわ?笑』って龍くんが突っ込んだ。個人がやってる小さい病院。

    病院に着くまでの車の中、神田くんに『本間に大丈夫なん?』ってきいたら、『このタラシが?男より連れの心配せんか?ぃ?』って前を向いたまま答えた。あたしは血ィ見てビビってたヶド、シャブ打たれたであろぅ美羽も内心心配やった。〈おかしなったりしーひんよな…?〉

    医者っポイおっさんが来て龍くんと話してた。その間?人で待合室におったら、かなえから電話が鳴ったからあたしは外に出た。『もし?』『もし羽梨?今ドコ!?あんな――』

    2006-01-12 14:40:00
  • 108:

    かなえのトコは何とか落ち着いたらしい。ちゃんとポリが来て、ゴジラはどっかに行ったらしい。香代チャンはどうなってんやろぅ?ヤンキー達が落ち着かしたんかな?『なんし落ち着いたらまた電話するわ』って言って電話切った。

    病院に戻ると、神田くんも美羽もおらんかった。龍くんがきて『とりあえず美羽チャンは入院な。あの顔で家帰れる?』『無理デスね…』美羽の家は母子家庭でオバちゃんが朝から晩まで働いてて、『おかんには迷惑かけられへん?』って美羽はいっつもゆってたよな。『そろそろ彼氏作ろかな?』ってゆってた美羽の可愛らしい顔思い出した。。

    『龍くん、あたしよぉわからへんけど美羽シャブ打たれてるよなぁ…?ラリったりするんですか?』『あー!あの子ほとんど正常やん?笑 ?回打ったぐらいやったら大丈夫や思うで』『そぉなんすか?』なんかあたしが思ってたんと違う言葉が返ってきて拍子抜けした。

    2006-01-12 14:41:00
  • 109:

    『神田くんゎ…?』『あの猿は手術中!』『え゙!!?』あたしは変な声出した思う。笑 手術ってゆー響きだけでビビってまうねん、あたし。『縫うねんて!』『マヂすか…。』〈縫うって…。痛いよなぁ。〉

    『さっき神田かっこよかったやろ??』『え?』『羽梨チャンかばった時。』『あ、ちょっと???笑』『俺もやりたいわ!』『でも怪我しますよ。笑』『俺はあえて怪我する!』?人でこんな会話してんけど、嘘。―めっちゃめちゃ!!かっこよかったよ??笑 あんたが王子様に見えたもん。

    あたしはなんかドッと疲れてしまって、龍くんに話もしんと待合室で寝てしまった。『あつっ!!』『呑気な奴やな!普通は終わるまでお祈りして待ってるんちゃん!?』神田くんがあたしのほっぺたに缶コーヒーあててゆった。『ごめん?!大丈夫か?』左手は包帯ぐるぐる。。

    2006-01-12 14:42:00
  • 110:

    あたしの横にドスっと座って『大丈夫やし、縫っただけやし。』『何針?』『?!』『?!!!』『なんちゅー顔やねん!笑』『ごめんなごめんなさい、すいません。』あたしは頭下げてゆったら、『大袈裟!』ってまた缶コーヒーあててきた。

    神田くん。あんたは普段はアホみたいやし傷つく事平気でゆーけど、あたしが本間に困った時いつも助けてくれるよなぁ…『美羽みにいく?』ってゆわれたから、美羽の病室に行った。龍くんはヤンキーらのトコにいったん戻ったらしい。

    美羽はスースー眠ってる。『大丈夫かなぁ…。』神田くん『こりゃしばらく入院やな。』『マヂ?そんなに?』『こんな顔が外うろついてたら危ういやろ。』『顔かよ!笑』『ほんでオマエは何で無傷やねん。笑』『ほんまごめん…笑』『てか、シャブ打たれるとかコイツはヤクザとでもモメたんか?』

    2006-01-12 14:43:00
  • 111:

    あたしは神田くんに知ってる限りの成り行きを話した。神田くんもゴリラ知ってて、『あいつは本間にヤバイ。関わらん方がいい』ってゆってた。香代チャンの事は、『あいつが薬漬けやねやったら俺もっと引っ張れた!』やら、『自分の腕だけじゃたりひんのか!』とか慰謝料やら示談やらゆーてたヶド、どーやらゴリラが香代チャンに惚れてるみたいやから危険みたい。

    うちらは美羽が寝てるベッドの下に地べたに座って話してた。『この病院恐いな』ってゆったら『俺しばかれた時もココ運ばれたしな。』龍くんは腰が悪くて通ってるらしい。どうりで歩き方がなんかおかしいわけや…笑

    一瞬シーンってなった。あたしは沈黙がもっそ苦手やねんか。『ごめんな。』ってまたゆってんか。『謝りたらんのやったら体で返せ!』神田くんがゆった瞬間あたしは神田くんの口押さえた。『美羽に寝てンねんで!笑』ってゆった。『何本気にしてんねん!エロいわお前!笑』『黙ってくれ!』思いっきりまた口押さえた。

    2006-01-12 14:43:00
  • 112:

    そしたら神田くんがあたしの手掴んでグっとあたしの体引き寄せて『はい。』ってゆって目瞑って待ち顔した。『なんなん!笑』『早く!』『…マヂなん。笑』『早くって!』あたしは初めて自分から普通にキスした。。

    『もっかい?』『嫌。』『お願いぃー!!』またデッカイ声出す…?『はぃはぃ。』もっかいキスしたら、あたしの事ギューってして『俺かっこ良かったやろ。笑』ってゆったから、『うん、めっちゃ。』『よしよし!可愛い。』痛いくらいギュッて抱き締められた。この頃から思い出した。―あたしらの関係は何?――

    いわゆる《友達以上恋人未満》でも神田くんからしたらこんなん日常茶飯事かもしらへん。でもセフレじゃない。キスフレ?なんか違うよな?でもなんにしろ、神田くんはあたしの心の支えになってた。あたしを助けてくれる。でも…

    2006-01-12 14:44:00
  • 113:

    デッカイ着うたが鳴った。『もし!あ、ウン、うん、ちゃうねん、トラブりんぐやってん、向かってるし、まっとけよ!』電話を切ったと同時に龍くんが戻ってきて『ちょー俺マイと遊ぶ約束しててん!車のキーかせ!あとオマエに任せるから!』…また女…。あたしは別に特別じゃナイんか?あたしだって女やねんで、神田くん。あたしはやっぱり『妹』とまり?

    神田くんが出てった後にあたしはついタメ息をついてしまった。『ハァ???』『あ、ごめんな俺で。笑』龍くんが笑った。『イヤ!そんなんじゃナイです!』『またまたぁ〜笑 てか、羽梨チャンは帰らんでいーん?』『大丈夫デスよ。てか、ココ泊まってもイーですかね?』『いいでぇぇ、ココなんでもありやから。』

    『俺も女と遊ぶねん?』龍くんがゆった。『いーっすね。笑』『羽梨チャン神田のことどー思う?』『変子やなって。』『俺も?笑 好きじゃナイん?』『好きデスよ。』『神田も好きやと思う。』『妹でしょ?笑』『どうやろなぁ…。微妙。』こんな微妙な会話をした後龍くんも帰っていった。〈好き…なぁ。。〉

    2006-01-12 14:45:00
  • 114:

    あたしは病院に泊まって考えてた。〈美羽は大丈夫かな?〉〈保険証いらんのかな。〉―神田くんとあたしってなんなんかなぁ?――…答えもナイまま夜が明けた。

    朝から美羽は元気マン?やった。『入院とかイヤやしな!?』『香代チャンこの恩は絶対いつか返す?』鏡みては『ダレなんこいつ!笑』かばん見ては『ケータイ潰れてるし!?』しまいには『シャブはまるわ!笑』あほ満開。『てかなんでアンタはこんなんされたんよ?』

    あたしが聞くと美羽が話し出した。美羽がスロット打ってた時に、となりに香代チャンが座ってきたらしい。それで無視ってたら『挨拶ナイん〜?』とかゆわれて外に連れていかれたんやと。そっからゴジラが出てきたらしい。すでに?人もラリってて、無理矢理シャブを打たれたらしい…

    2006-01-12 14:46:00
  • 115:

    それから、ゴリラにしばかれた後、香代チャンに場所変えてやられたらしい。『ムカツクなぁ。』『多分地元に人集まってきたカラ学校前移動してんやわ?でも龍くんらきてくれてよかったわ』美羽は笑ってたヶド、シャブ打たれるとか絶対恐かったやろぉな。男に殴られたんも。

    『ちょっと美羽かっこ悪ぃ?笑 でも羽梨も神田くんもカッコ良かったし、まーいーわ?』って腫れた顔で笑った。
    美羽は強いなぁ…あたしはなんか嬉しかった?

    2006-01-12 14:47:00
  • 116:

    数日後、美羽が退院した?ゴリラは音沙汰なかった。何故なら、うちの兄貴ががっついたから。笑 今更やけど、うちのおにいも名の知れたヤンチャボーズやねん?おにいはかなえの姉チャンにこの話を聞いたんやて。おにいはかなえ姉に惚れてるカラ…笑 あたしがあの時おにいを呼んだらイイ話やってんけど、おにい出すとか、やっぱ負けず嫌いなあたしは嫌やん?

    香代チャンがどーなったんかは謎のまんまやけど、おにいがゴリラからふんどった金で神田くんらにお礼をする事になった。

    鍋を食いに行った。『え!勇気くん!?』ビックリしたんが、神田くんと龍くんがうちのおにいと知り合いやったこと。『オマエ俺ら出る幕ナイやんけ!笑』うちら実は繋がりあったんやな?笑 なんか不思議な感じがした。『妹サンとは良いお友達させてもらってマス!』とかわけわからん事ゆーてたな。神田くん?笑

    2006-01-12 14:48:00
  • 117:

    ってゆっても連れの店やった。ある日の仕事帰り、ワクワクして?人で行った。めーっっさ楽しかった??笑 そこで美羽が恋をしてんな、翔太クンに。。あたしはホストは論外って頭の子やから、ちょっと心配やったな…

    でも美羽は『ハマる事はナイ。美羽はもぉ本気になられへんからな。』って淋しそうにゆってたんを覚えてる。人間、恋して、傷ついて、病んで、シビアになって、その後どーなんねやろう?光チャンや美羽みたいになる?それとも神田くんレベルまでいってまう?それか、また純粋に愛す事ができる?

    あたしはできひんと思う。今のあたしには、無理。香代チャンもキモイ人やったけど、多分、愛されたくて仕方ナイ弱い人やったと思う?

    2006-01-12 14:50:00
  • 118:

    翔太クンは、ホストっぽくナイホストやった。だって無口…笑 でも雰囲気はある。うちらは?回しか店にいかんかったけど、毎日のよーに翔太クンから美羽に連絡があった。しばらくして、?人はつきあった。美羽は『翔太は裏切らんかもしらん。』って前向きな事をゆーたよな、あの時。

    でも喧嘩はしてたな。でも翔やん(あたしはそー呼んでる?笑)の偉いんはサッとホストを上がった事。〈美羽は愛されてるなぁ。〉ってあたしも思ったもん?美羽の幸せオーラが羨ましくなってきた頃。

    2006-01-12 14:50:00
  • 119:

    あたしは耳を疑った。もぅ鳴らんハズの光チャンの着信音――…!!直ぐ様ケータイを開いた。
    「元気か!?」
    たった一行のメール…あたしは嬉しくて涙が出た。〈あぁ…あたし光チャンの事まだ好きなん…。〉『羽梨は一途すぎ!』美羽はそーゆったけど、違うネン。あたしは未練たらしーだけ…?

    それからチョコっとだけやけど光チャンからメールがくるよーになった。ある日。『俺も新しい一歩踏み出したんやで!』ってゆぅメールがきた。『光チャン彼女できてんやろぉ?おめでと?』と、送ったら、『おらんで!俺一人暮らしするねん』ってきた。彼女がおらんのは嘘やってわかってたヶド、『そーなん?おめでとぉ?イイな?』って返した。

    2006-01-12 14:51:00
  • 120:

    なぁ神田くん。別れてからも嘘突き通す光チャンに、メール返さんかったら良かったんかなァ?そしたら、あたしら、もっと近付けた?あたしは間違ってたかなぁ…?あんたに教えて欲しいねん。自分を信じてる神田くんに。

    ある日、光チャンから『今ヒマ?』ってメールがきてん。あたしはその日熱あったんやけど『ヒマやでぃ』って送ってしまった。光チャンと遊ぶ事になった。ドキドキする…〈もぅ会われへんと思ってたのに…〉あたしは、髪綺麗に巻いて、化粧もバッチリ、気合い入れて会いにいった。

    2006-01-12 14:53:00
  • 121:

    「見返したんねん。」って気持ちの裏に期待してる自分――。女々しいわぁ…
    『よ!久しぶり?』あたしは思いっきり明るくいった。「もぅ普通に立ち直ってんで。」風に。笑 『久しぶりやなぁ〜?』ちょっと前髪が伸びた光チャン。?ヶ月前とかわらへん。

    会えた事が何より嬉しい??人共付き合った当初ぐらいに笑顔やった。不思議やな…あんなに辛かったのに。『俺の一人暮らしの家見にいくぅ?』ってゆわれて、チャリンコ?けで見に行った。

    2006-01-12 14:54:00
  • 122:

    あたしンちの近くやった。綺麗な?K?まだ何もナイからっぽの家で?人きり。色んな話をした。香代チャンの話、キャバの話、美羽の話。光チャンは仕事の話、学校ヤメる話、連れの話。あたしがしらんことになってるから、"彼女"の話はもちろんなかった。

    光チャンがあたし前にして座った――…。ドキッとしたヶド、違和感はナイ。付き合ってた時の感覚が残ってる。でもこの人は「元彼」。そして「彼女持ち」…。あたしはそんな光チャンとえっちしてしまった………。

    『甘えんな!』いつかの神田くんの言葉が一瞬頭の中で響いた…。あたしは汚れな女になった。でも、光チャンのぬくもりが心地良すぎて、あたしは偽物の『幸せ』を感じてしまってん…。

    2006-01-12 14:55:00
  • 123:

    その日は明け方まで一緒におった。光チャン『キャバいつヤメるんお前。』『??なったらかな。笑』そー答えた。光チャンは『別れたんはお前がキャバしたからもある。』ってゆーたけど『今更なんやねん、関係ナイやんけ。』って内心思ってた。

    そいでバイバイした。『またな!?』―また…―今度はほんまやんな?光チャン。。だってこうやって、また会えたもんな。あたしはその日幸せな気持ちで家に帰った。

    それからまたちょく?連絡をとっては会った。えっちもあった。あたしはこの頃はまだそこまで意識はなかったんよ…〈浮気相手〉ってゆー意識。意識しやんとこーと無意識にしてたんやな、今思えば。。

    2006-01-12 14:56:00
  • 124:

    神田くん、今のあたしをあんたが知ったらどぅ思う?もぅ、〈お気に入り〉でも、〈妹〉でさえもなくなってしまうんやろーな…。

    そんな事を気が付けば考えてた。

    それでも光チャンと会うんをヤメれんかったある日。付き合ってた頃毎週行ってたラブホに行った。『なついーッッ?』?人ではしゃいでた時、光チャンの携帯がベッドに落ちた。『あー!』急いで光チャンが携帯をポケットに戻す。

    2006-01-12 14:57:00
  • 125:

    あたし、見えてたよ?ぅぅん、見んでもわかってたよ。彼女、"さやかチャン"のプリクラと、名前掘ったストラップ…あたしと付き合ってた時は、『携帯にプリクラ張るん嫌いやねん』ってゆってたのになぁ……

    『光チャン、一緒にお風呂はいろか?』『え!ハズイし!』あたしだって恥ずかしい。それやのになんかゆってしまった。男の子とお風呂なんか、神田くんしかない…神田くんしか。。

    お風呂あがってあたしは光チャンの上に乗ってキスした。長〜いキス。そして体を重ねる…今日も。光チャン『お前今日大胆やな!』自分でも思った。今日のあたしはなんかおかしい――。 終わった後、『俺お前好きやで。』光チャンがゆう。『あたしも。』あたりまえのように、言い返す――。

    2006-01-12 14:58:00
  • 126:

    あたしはその日からいつもに増して仕事に励んだ?翔やんの束縛で成績が下がる美羽を追い越して追い越していく。気付けば静香チャンもくるみも追い越して、とぅとぅ??。『お前なら??なれるって信じてる!』―――…夢の??まであと、一歩。

    あたしは明日、一番熱い客と同伴の約束をした。それがうまい事行けば今月、???になれる。でも、ふと浮かんでくる疑問。神田くんが信じてくれた夢の??…なれたとする。「そのあとにあるものは何――?」分厚なった給料袋。楽しい遊び。その後。またなんかを目指すん?それって何―?

    同伴の日、あたしはちゃんと起きてまずは学校に行った?久しぶりやぁ。駐車場を見る。いつものよーに神田くんやヤンキー達がキャピ?群れてて、『羽梨久しぶりやんけー!どこの男と遊びほうけとって?ん!』神田くんがデッカイ声で叫ぶ。なんか安心する。"いつも通り" 昨日の胸のモヤモヤはもー吹っ飛んでた。

    2006-01-12 14:59:00
  • 127:

    授業にも出た。美羽が遅れて入ってくる?『翔太ダルイ〜!』顔はほとんど綺麗になった。よかった???この学校はあたしの嘘のナイ居場所やった。店ではもちろん嘘もつくし、光チャンとおる時も、嘘をついてたと思う…

    放課後、神田くんらとちょっとだけ話した。みんなで香代チャンの事件のコトネタにして爆笑して楽しかった??笑 神田くんの左手を見たら、手の甲に縫った後があった…あの時の傷や…でも周りにみんながおったから、何となしそのコトにふれんかった。

    『あたしそろ?行くわ?』客との約束の時間が近づいてきた。神田くん『仕事かぁ?』『うん?もしかしてもしかしたら??カモやねんなぁ。笑』『マヂで?そーなん!ユニバでも連れて行けや!俺まだ行ったコトないねん!』またあたしにセビるやろ?笑 でも『ホンマになれたらな?』って答えた?神田くんと遊園地かぁ…出会った当初ゆーてたよなぁ〜。

    2006-01-12 14:59:00
  • 128:

    想像したらニヤるわ。笑 〈バリ?絶叫タイプやろなぁ…笑〉『羽梨顔キモイ!笑』美羽もニヤけて言う。『ちょっと前のお前よりマシやろ!笑』神田くん『まぁ頑張れ!また報告しろよッ?楽しみにしてるからな俺!』最後にそうゆって、あたしは?人学校を後にした。

    『楽しみにしてる』――。あたしはその言葉を思ってもナイ形で裏切るコトになる…

    『もーちょぃおりたかったなぁ…』?人言ゆいながら待ち合わせ場所に向かう。その途中に光チャンから電話?があってんけど、なんとなしとらへんかった。待ち合わせ場所に着いた。

    2006-01-12 15:01:00
  • 129:

    『さきチャン?』客がきた。あたしの源氏名は「さき」神田くんの下の名前を勝手に使わしてもらいましたの?笑 なんたって神田くんはあたしの"憧れ"やから?そんなんはいーとして、駅近くのバー?に入った。

    客の名前は「近藤サン」通称「ゴンちゃん」??歳。オっさんってあだ名喜ぶやんか?笑 ゲーム会社の社長息子で、爆弾?とまではいかんけど、なか?金は持ってる?顔はよくみたらキモイけどあんまみんかったら?笑 性格はちょっとオカマっぽいけどノリも良くて優しいから、客の中では結構好きやったし信用もしてたんよ。

    『乾杯??』あたしはカクテルを飲んだ。酔うワケいかんもん?『さきチャンはホンマ可愛いね〜。』ゴンちゃんは地方の人で同伴は初めてじゃない。『ゴンちゃんこそ〜?笑』あたしは色営は無理やから常ノリ混じり接客。

    2006-01-12 15:02:00
  • 130:

    それでも普通にうまくやってるつもりやった。『ゴンちゃん何時頃店いくぅ〜?』『もーちょっとイーじゃない?』『そやね?ちょっとトイレ?』トイレに入って携帯を開く。メールが?件。

    ?美羽?「今ゴンちゃんか???笑 静香チャン焦って客電してはるでぇぃ?笑」〈もぅ店着いたんやな、美羽。〉「今ゴン?笑」とだけ返す。そんでもぅ?件は?光チャン?「遊ぼーやー!」遊びの誘い。「ごめぇん?仕事やぁ?」とだけ返して席に戻った。

    『おまたぁ??笑』たわいもナイ話をした。ゴンちゃんの会社の新作ゲームの話や、好きな芸能人の話。…やったと思う…今となってはほとんど覚えてへんヶド、話してるうちに、あたしはボーっとして頭が回らんくなっていった。

    2006-01-12 15:02:00
  • 131:

    ガチャッ…バスルームからゴンちゃんが出てきた。裸にバスタオル…『さきチャン、ごめんね。』〈気持ち悪い…〉と、〈嘘やろ〉って気持ちでぐちゃぐちゃ。あんまり頭がまわれへん。…でも即座に思った――逃げな!――

    『なんでこんなんするん?ゴンちゃん嘘やろ?』とりあえず、なだめた。気持ち悪いヶド、恐いヶド、体を守らな――…『さきチャンいつも俺のコト好きって言ってたよね?じゃぁいーでしょ?』一瞬あたしは漫画の中の世界にいる感覚になった。〈いーわけナイやろが!〉でもすぐ現実に戻る。

    『嫌やで?』立とうとしたら力が入らんくてベットから落ちた。その瞬間ゴンちゃんが覆いかぶさってきた。拳に一瞬力が入ったヶド、殴れるわけもナイ…『マヂ嫌?離して?』叫んだ瞬間あたしに拳が飛んできた。《…ッタァ》

    2006-01-12 15:04:00
  • 132:

    半泣きになった。『何で嫌がるんだよ?嬉しいンだろ!なぁ!』…何この人…いつものゴンちゃじゃナイ、言葉使いも変わってる。あたしは恐くて黙ってしまった。『そうそう、イイ子だね…』ゴンちゃんがあたしの唇を触った。〈さわんな!!〉ココロの中で大声で叫んだ…ゴンちゃんは押さえ付けるよーなキスをしてきた。『やめ…ぅッ…んッ』〈―本気やめて…!〉

    ゴンちゃんの唇がだんだん下にはい回る。首…胸…〈キモチワルイ…!!〉もはやこの人は"客のゴンちゃん"でも"男の人"でもなく、"ただの気持ち悪いオっさん"…太ももを触られた瞬間鳥肌が立って、あたしは全身の力を右足に込めた。

    ドンッ―――!ゴンちゃんのあれを思いっきり蹴った。『ぁあ゛!!』悲痛な叫び声を出して体を離した。それを見た瞬間座ったままもぅ?発蹴りを入れた。『ぃだぁぁッ!!』―今のうちや!―あたしは縛られてる両手でそばにあった花瓶を掴んでバットを振るよーにゴンの股間にあてた。『ぐゎぁああ!!』声にならへん声を出しながらあれを押さえてのたうち回るゴン…

    2006-01-12 15:05:00
  • 133:

    あたしはとっさに割れた花瓶の欠片を掴んでゴンに向けた。『くんな…きたら切ってまうで。あたし本気やで!』手は震えてる…『ごめん!ごめんねさきチャン!』あそこを押さえなが謝るゴン…冷静なら笑える話。『謝ってすむ思てんのか!!』怒鳴ってる本人は足も震えてた…

    ガクガクがとまらへん…『ほんとにごめん!許してさきチャン!ね!?ネ!?』ゴンはひざまづいて必死にあたしに謝ってる。〈恐い…。〉花瓶の欠片を持ったまま、カバンを必死で探して手に取った。『さきチャ…』『くんなっつってるやろ!』びっくりたあたしは持ってたガラスをゴンに投げた。頬に当たって、切れて血が出てる…

    それをみて恐さMAXになったあたしは、今までで初めてくらい全力疾走した。両手は縛られたまま…ドアを開ける。―ガチャガチャッ―『くっ!』開いた!階段を?段飛ばしぐらいで掛けおりた。『ハァッ…ハァ!』頭痛いし息が切れそう、バランスがとられへんくてこけそーになりながら外に辿りついた。ドクン…ドク…心臓の音の早さもMAXのまま、ラブホ街を走った。

    2006-01-12 15:06:00
  • 134:

    街を歩くカップルがあたしを見てなんやらゆってた。あたしは気にせず走った。無我夢中で走った。ゴンは追ってきてはなかったけど、ひたすら走った。そしたら公衆トイレが見えた。

    ―バンッ―ガチャ!駆け込んで鍵をしめる。『ハァ、ハァ……。』〈もぅ、大丈夫やんな?追ってきてたりしんよな…〉しばらくして、あたしは力が抜けてトイレで座り込んだ…『こぁかったァ…ゥッ。』ホッとしたからか、涙が出てくる…『ぅぅ…きもいゴン〜…』

    少し泣いた後、カバンからライターを出してあたしの手を縛ってるネクタイに火をつけよーと試みた。『あっつ!アッツ!ぅ゛ーッ…。』ちょっと無理がぁるみたい。ふと、胸元を見たら、さっきの出来事がかなりリアルに蘇ってきた…『キモチわるぅ…』立ち上がったら、鏡に見たくナイあたしが映った。

    2006-01-12 15:07:00
  • 135:

    化粧はボロボロ、つけまつげも半分とれて…笑 左頬は赤く腫れて、服ははだけ…紺色のネクタイが両手にまかれて、極めつけには、首に青〜いキスマーク…〈あたしは誰のモノでもナイ…。〉一瞬おかしくなって『ぁは!』と、?人トイレで笑ったあたし。さらにおかしい。おかしすぎて泣けてきた。色ンなコトを想いながら…

    あたしはもぅ一度ライターを手にとって火をつけた。『ッー!!…』ボヮっとあたしの手に火が広がるのを見た。でもすぐに水を出して腕に流した。『何してンの…笑』両手がヒリヒリ、ジワジワしてなんともいえん痛さやった。〈何がしたいん、あたし…。〉

    一瞬自分の手首にカッターを振りかざす香代チャンを思いだした。カバンから携帯を出す。〈誰か…。〉夢中で着暦開いた。

    2006-01-12 15:08:00
  • 136:

    ?ゴン?
    ?光チャン?
    ?光チャン?
    ?美羽?
    ?オカン?

    2006-01-12 15:09:00
  • 137:

    ?美羽?…接客してる姿が目に浮かんだ。『仕事中やもんなぁ…。』
    ?光チャン?…"彼女"とイチャ?してる姿がふいに浮かぶ…『ハァ?…』トイレの中はため息で充満?涙を拭いて、まつげをとって服を整えてトイレから出た。

    変にあたしは冷静やった。『店の近くやん…。』店長から電話が鳴ったヶド、でよか迷ってたら切れた。恥ずかしい…下向いて、タク乗り場に歩く。〈とりあえず地元かえろ…〉家に帰る気も店に行く気もなかった。『ハァ??』何回目のため息やろぉ。。

    2006-01-12 15:10:00
  • 138:

    いつもは騒がしい駐車場。黒のワゴンの裏に隠れるよーに座った。ボーっとして、色ンなコトを想い返してた。入学した頃、神田くんとつきあってた頃、勇介と遊んでた頃、香代チャンの事件、仕事、光チャンとの出会いと別れ…色ンなコトがあったなぁ…。

    久しぶりにボーっとした時間やった。あたしは基本誰かとおるねんいつも。誰かと喋ってるんが好き。だからこーゆーひとりのゆったりした時間がなかった。ひとりになったら、いらんコトまで考えるやんか。それが嫌いやった。

    「いつになれば幸せになれる?」みんなゆーヶド、幸せなんか一瞬よな…とか、色々ディープに考えた結果、また泣いてしまった。

    2006-01-12 15:12:00
  • 139:

    ??になる為に必死で笑って接客して、オっさんと外でまで会うよぅなあたし。しまいには犯されそーになって必死で逃げてきたあたし。そんな思いまでして金に蝕まれてるあたし。

    そして、大好きな彼氏にフラレタあたし。それでも諦めきれんくて、「浮気相手」にまでなるあたし。またそれを悪いと思わへんあたし。ちっさいちっさい、アホみたいにへちょいあたし…。

    あたしはこの時自分が『堕ちてる』コトを認めた。気付かんフリも、否定もしんどい…『あたし最悪やぁん…』こんな女のコト好きになる奴とかおるん?客ぐらいやわぁ…笑 世の中汚い、み〜んな病んでる。あたしはそう思って泣くのをヤメた。

    2006-01-12 15:13:00
  • 140:

    『何してンのぉ?』急に車の影から誰かきてびっくりして『え?』ってキョドったら『え?うりうりかぁ?』こっちに寄ってきた。『え?誰?』『俺やん!』しゃがんであたしの顔を覗き込んだ。『龍くん?』『うん?なぁしてん?オバケかおもたカラしゃべりかけよか迷ったわ!笑』

    『ナイっすわ。笑』一言ゆってあたしは顔を伏せた。〈こんな顔恥ずかしいし…てか?人でこんなトコおってキショイ!〉自分に突っ込んだ。『どったん羽梨チャン??』『なんもナイっすぅ。』『泣いてんの?てか、?人なん?』〈?人やけど何か?笑〉心ん中で言い返したけど、実際言い訳が思いうかばへん……?

    『龍くんこそ何してンすかぁ?』顔を伏せたまんまきいた。『俺?俺は車とりにきてん!さっきまでそこの吉牛ぉってんかぁ〜てか、羽梨チャンどしたんさ!』〈龍くん車もっててんやぁ…笑〉『買ったンすかぁ?』『うーん!てか、買わした!』『女っすか?恐いなぁ…笑』龍くんも神田くん的男なんやな…『てかどーしたんって!オマエ怪しすぎるで!笑』

    2006-01-12 15:14:00
  • 141:

    『何も。ボーっとしてたんす。』無理矢理言い訳したら、龍くんがあたしの手ェ見て『てか何この手?どーしたんさ??』赤くただれて皮がめくれてた。『ちょっと火傷…?』『ちょっとちゃうやろ!火傷は後残るで!痛いやろ!病院は!?いくか!?』『あの闇なトコですか?笑』『あそこいーやろ、俺は腰が悪くて歩き方があれやから…っておーーぃ?』むこうむいて叫んだ。あたしはそんな龍くんを見て笑った。

    『帰ります?』立ち上がった。『まち?どーしたんかゆーてみ?送ったるし』『イヤ、あたし変コなだけでホンマになんもナイんですよぉ〜』って笑った。あたしの顔みて龍くんが一言心配そーにゆった。『神田よぼか?』―……――。『イヤ?いーっす??なんもナイし。』帰ろーとしたらかばんを引っ張られた。

    『何スか??笑』『送るゆーてるやろ??』『イヤ、いーっす?笑 ホンマに!』『早くしぃ??』『ちょッ、やめて下さいって?かばんちぎれるやん?』綱引き状態。笑 〈神田くん並みにひつこい?〉『家近いし!』『あかん?俺が神田になんかゆわれるやろぉ!』かばんを離した…『よし!のりなさい!』

    2006-01-12 15:15:00
  • 142:

    あたしはカバンを人質?にされて車に乗った。笑 『逃げたら刺す?』そーゆって龍くんは缶コーヒー買ってきてくれた。『ありがとござます。嫌味ですか?笑』熱いから持たれへん。『ミスったぁ?テヘ?』やっぱ変コやなこの人も…。灰皿から赤玉らしき薬が見えた。

    『これ食ったら人生楽しくなりマス?』あたしがゆーと龍くんは灰皿を急いでしまって『なる!でも羽梨チャンには残念やけどあげられへん!』とゆって車を出した。『なんで??』『神田になんかゆわれるから?』『神田くんあたしのコトなんかゆーんですか?』

    『うん。ゆわれるってか怒られそーやもん。』『大丈夫デスよ。』『だって羽梨チャン大事にしてるもんアイツ。』〈大事に…?〉『そーかなぁ…』『まぁ俺からみたらな。まぁアイツはわからんけど。自分の女風俗飛ばしたりする奴やしな。』〈そこまですんの…〉軽くショックやけどびっくりはしんかった。〈手におえん。〉神田くんと別れた時にあたし自身で感じたコト。

    2006-01-12 15:16:00
  • 143:

    家の前に着いた時、車の電気をつけた龍くんはあたしをびっくりした目で見て、『なぁ…ヤラれたん?』って小声できいてきた。『まさか?ありやす』そーゆって家に入った。逃げるように。

    部屋に入るとおにいはおらんかった。いつのまにか不在着信がいっぱい。ゴンと羽梨と店から。なんかどーでも良くなって電源をオフった。ヘッドフォンを大音量にしてトランスを聞きながら布団に入る。今頃になって手が痛い…もぅ寝てしまおぅ。。

    その日夢の中で、神田くんがあたしに風俗を勧めてる夢をみた――。「神田くんに頼ったらあかん…。」目が覚めてそう思った。―神田くんに裏切られたくナイ―このままあたしの憧れでおって欲しい……。

    2006-01-12 15:17:00
  • 144:

    あたしはこの時、あんたのコト信じられへんくなってた…ごめんな、神田くん。適度な距離を保つのに必死やった。あんたに傷つけられたら、あたしきっとホンマに堕ちていくから――。

    美羽に電話して昨日のコトを一部始終話したら、『大丈夫なん?なんしこのままで終わらしたらアカンで。』来てくれるってゆったけど、『いーよ?おかんと飯いくねん?』って断った。なんとなく、会う気にならんかった…学校も休んで光チャンの誘いも仕事以外で初めて断った。家でこもってたらヒステリック女が怒鳴ってきた??

    『アンタなんなんその顔!手も!毎日?最近遅いし何してんの!?』タイミング悪くいつも以上にヒステリ爆発のォカン…『バイトやって』『なんでアンタはそんなふてこいの??自分のコトしか考えてへんのやろ?そゆとこアイツにそっくりやな?』この人はゆったらアカンコトをゆう。『アイツ』とはおとんのこと。でも今日のあたしはイラっともしんかった。"可哀相な人。"そぅ思って黙ってたら、『なんでアンタはそんな冷たいのん??』って切れておなかを蹴ってきた。『もぅ嫌やわお母さん??』

    2006-01-12 15:18:00
  • 145:

    〈こっちが嫌やわ…〉心の中で呟いた。おかんはその辺のものを散らかしてしばらく切れて泣きだした。『うッ…ぅぅ。』これはおきまり。〈こっちやから?泣きたぃのん?笑〉心の中で突っ込んであたしは携帯と財布だけ持って家から出た。

    とりま、いつもの公園でタバコ。『ふぅ??』空は綺麗や…とか臭いコトを考えた。笑 考えんのに飽きて、?人で満喫に行った。ハッピーエンドの漫画ばっかり。羨ましい話ばっかり…笑 イーコトがあって、悪いコトが起こる、この歯車どーにかならん?不幸な人は山ほどおる。神様なんかおらん。だから神田くんの神様は金なんかな?

    漫画も飽きて、外ブラ?してたヶド、やっぱ?人はヒマや?〈こーゆー時、彼氏がおったら素直に頼れるかなぁ?〉思えば、光チャンに頼ったコトなんかなかったなぁ…とぼ?歩いてたら、家の方向に戻ってた。〈結局あたしの帰るトコはここかぁ…〉同じトコをぐるぐるしてるよーな、ちっさい自分。ムシズが走るわ…笑

    2006-01-12 15:19:00
  • 146:

    おなかが減ったから家の近くのコンビニに行った。〈コンビニ飯あきたな…?〉とりあえず立ち読みしよー。しゃがみ込んで雑誌を読む。『可愛い〜…』独り言炸裂。笑本読みすぎて目が痛い…『ふぅ?』ため息と一緒に立ち上がって振り向いた瞬間あたしは絶叫した。『ぎゃあああ!!!!!』

    目の前にフランケンシュタイン???『お前遅いねん?』この声は…オ面を外したら『俺ずっとコレつけてめっさ笑われとったやんけ?』『神田くん?いつからおるん?え、まって??』なんしびっくりしてテンションがあがる。『お前がコンビニ入った時からおったわ?』『うそん?ぜんっぜん気付かんかったし?笑 え、てか何でおるん??笑』

    『お前が昨日電話してきてんやろ?龍之介にきーたけどお前なんか話でもあるんちゃん?お前ンちピンポン何でないねん?』『もしかして家きたん??』『おん。オバちゃんと初めて喋ったわ?綺麗やん』『ナィゎ?笑』めっちゃビックリした。神田くんがあたしを探して家まできてくれたコトに。

    2006-01-12 15:20:00
  • 147:

    『待ちくたびれたわ?コレ買え?』持ってたおにぎりを渡してきた。『電話してくれたらョカッタのに。』『ぁほ!電源きっとったやんけ!』『あぁ…。』忘れてた。〈わざわざ待っててくれてたんや…。〉以外やった。呼んだワケでもナィのに…

    とりあえず食物かって外に出たら、向かいに神田くんの車が停まってた。〈気付かんかったし?〉ボーっとしすぎてたな。。『乗れや。』近くの公園に車とめたら雨が降ってきたから、中で喋ってた。『最悪?』『ホンマそれ。俺今日山ぃくのに』『山?』『心霊スポット!先輩と。』『いかんでいーん?』『まだいい!お前もいちよ女やし俺は女優先!』『ありえへんやろ?笑 女きたらあたしほったらかすやろ、どーせ。笑』『まーな!笑』

    〈まーな!かぁ…。〉『まぁあたしなんかそんなもんよな?』『どーゆー意味?』『あたしは所詮その程度の女ってコト!笑』『何で?』『なんとなし!そんなん思う今日この頃。笑』ャケ食いみたぃにパンと唐揚げをガツガツ食ってたら、神田くんがあたしをじーっと見てきた。

    2006-01-12 15:21:00
  • 148:

    『何ィ?』『お前また俺のコト好きになってきたな!』ニヤニヤ笑ってゆぅ。あたしはどきッとしたヶド、『ううん!』って素で否定した。『あっそ?』あたしの唐揚げを食ってきた。『やめれ!』『お前みたいなんこーしたる!笑』残りのんを全部食われた。『どーや!』『最悪!マヂ最悪…。』すると神田くんは?回『ふぅ???』ってデッカイため息ついた後に、呆れた口調でゆってきた。

    『で、その手ェはなんなん。』『ぇ…』一瞬ビビッタけど、『火傷やで。ライターで。』と普通に答えた。『ありえへん!何でそんなんなんねん。』あたしはボロボロの手見られんのが恥ずかしくてトレーナーの中に手を隠した。『みしてみ!』『嫌。』『みしてみって!』『ィーャー!』こぅなったら神田くんはひつこい?『見せろや!』『キャー!!』服をまくってきた。『やめ!あほ!』そんなんしてたらふと顔が近づいて目があった。

    神田くんはあたしの体ジーっとみた。〈何…?〉めっちゃドキドキすんねんけど…固まってるあたしに神田くんが真剣な顔してゆった。『…コレ誰?』『へッ?』神田くんの視線の先は、あたしの首…――『あッ!』あたしはとっさにあのキスマークを手で

    2006-01-12 15:21:00
  • 149:

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    あぼ~ん
  • 150:

    『やや!!みんとって!』大声を出してしまった……神田くんは一瞬とまって手を自分の膝に戻した。〈ぃやや。見られたくナイ―……。〉沈黙になった。

    首を手で押さえてうつむいてるあたしを見て、神田くんがまた普通に話し始める。『誰なん?』『…』なんてゆったらイーかわからんくて黙ってたら、『龍之介?』ってきーてきたから、『ちゃぅちゃぅ!』と手を振った。『やんな。アイツはお前なんか眼中ナイやろーしな。』〈…悪かったな!笑〉『わかった!彼氏できたん?』『まさか!』『えー!んじゃー誰なん!』神田くんはひとりでごちゃ?ゆーて考え出した。〈バレへんよな…〉なんてゆおーかドキドキしてた。。

    しばらく考えて、『もしかして光か?』『…』『光なん!?』『…』『マヂゆーてる!?』『違う!光チャンじゃナイ!』あたしはとっさに言い返した。"このキスマ"は、光チャンじゃない―…。このキスマは…。

    2006-01-12 15:22:00
  • 151:

    あたしはたぶん、神田くんの前では「汚れてナイあたし」でおりたんかったんやと思う…。昨日は神田くんに頼ろうとして電話した癖に、今になっては知られたくナイって思ってる。金欲しさに同伴した客に犯されかけたコトも、光チャンの浮気相手になってるコトも――……。

    『お前昨日駐車場で何してたん?』急に話が変わった。『あー、別に何も。』『ふーん、仕事やったんじゃナイん?』『あー…そーやねんけど…無理やった!??!笑』あたしは笑って神田くんを見た。
    『え?』『あたしには無理やわ!ユニバいきたかったけど!笑』『何やねんそれ』『なんし無理やってん!?』なんか笑うしかナイやん。あたしはその後もぉかんの話とかを笑いながら神田くんに話した。なるべく、おもろく…

    2006-01-12 15:23:00
  • 152:

    携帯ネタになったトキに、あたしは電源をつけたら、メールが入ってたからチェックしてた。
    ?光チャン??件。
    ?美羽??件。
    ?ゴンちゃん??件……あたしはゾクっとしてゴンちゃんのメールを開いた。
    『ッ――…。』見た瞬間あたしは泣きそーになった。

    2006-01-12 15:24:00
  • 153:

    あたしが悲壮な顔して携帯みて固まってたんに気付いたんかして『何なに!喧嘩かぁ〜!?』ってあたしの携帯をとった。『ぁっ!!』あたしが振り向いた時には遅かった……。神田くんは携帯の画面に釘づけになって、口を開く…『なんなん、これ。』

    あたしは思わず携帯を奪い返した。『なんもナイ!』心臓はバックバク…『なんもナイことないやろ!』『なんもナイって!』『ゆえや!』『もーイーやん!なっ!』『いーからゆえって!』…ホンマに大概神田くんはひつこい。『もーえーて!うるさい!』あたし焦ってはちょっと半切れ風にゆってしまった。

    『なんなんそれ!』神田くんもちょっとイラついてる。『てゆーか神田くんに関係なくない!?』――ゆってしまった…――だって、見られたくなかった、知られたくなかったんやもん…――。神田くんはあたしの携帯をもぅ?回奪ってあたしにみして怒鳴った。『これの何がなんもナイねん!』『…』あたしは下を向いて黙った。

    2006-01-12 15:25:00
  • 154:

    ゴンからの写メつきメール。。昨日ホテルで寝てるトキ撮ったであろぅ、縛られて、服もはだけて寝てるあたしが映ってる写メ………そして文字が?行――…。
    『逃がさないからね。』

    『……』〈嫌…嫌ゃ…〉昨日のコトがバレたコト、こんな写メを見られたコト。もぅ全部嫌やった。。〈なきそうやし…。〉あたしの嫌いなきまずいムード。神田くんに真剣に怒鳴られたんは初めてや…『客?』神田くんがあたしの膝に携帯を置きながらいつもの口調に戻ってきいてきた。

    2006-01-12 15:26:00
  • 155:

    『ゥン…。』『お前こいつの身元知ってんのか?』『知ってる…。』『ふうん…てかおまえ…』神田くんがしゃべり終わる前にゆった。『てか、絶対誰にもゆわんといて?お願い。あたしも悪いし何とかできるし、誰にもこんなんで迷惑かけるとか嫌やし。』あたしがそーゆーと、神田くんは飲んでたジュースを車の窓から投げ捨てた。―ガンッ…―。『てゆーか、なんなんそれ。』〈神田くん怒ってる…?〉あたしはちょっとビクっとした。『何がなん?』

    『何でお前は俺にもそんなんなん?』〈はぁ…?〉あたしは昨日の嫌なコトがバレたコト、昨日の龍くんの話とか思い出したり、自分のバカさにイライラしてきて神田くんに初めて切れた、ぃや、八つ当りしてしまった…『てかな、神田くんはあたしの何なん?別になんもナイよなぁ?あたしは誰にも頼りたくナイだけ!神田くんはあたしの話きーてくれたりするけど実際あたしは今ひとりやねん!意味わかる?なんしほっといてほしーねん!』ゆってる間にも後悔してたコト、今でも覚えてる…

    あたしが車から出ようとドアを開けた時、腕を引っ張られてあたしはいすに押された。『ゎッ!』―バタンッ―神田くんがドアを閉め

    2006-01-12 15:27:00
  • 156:

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    あぼ~ん
  • 157:

    『俺だってお前のコト守れるやんけ。』一言そーゆってあたしの手を離した。あたしはいつのまにか泣いてた。『泣くなや…』『ウン…ごめん…』涙がとまらへん…『まぁ別にへちょい傷やけどなこんなん!』〈そんなコトない…〉あの時のコトを思い出した。〈あたし守ってくれたんやなぁ…〉あたしが黙って泣いてたら、神田くんが車降りてドアを開けてきて、そっと手を差し出した。

    『濡れときマス?お嬢さん。笑』『ははっ!』あたしは神田くんの手に自分の手を乗せた。グっと引っ張って『ちょーまっ…ドシャブリやん!?』『洗い流せ!全部!笑』神田くんはあたしの手掴んで振り回した。『待って?!泥つく!笑』『気にすんな!今は女を捨てろ!』って意味ゎからんことゆーてあたしをこかしたりしてドロドロにしてきた。笑 あたしも負けじとこかしたりした。

    『ついでやから化粧も洗い流しとけ!』『うっさいわ!笑』大雨の中うちらはほんま子供みたいにはしゃぎまわった。始めはドラマみたい?とか思ったけど、はたから見たらほんまキモイ?人やったと思う。笑 めさめさ楽しかったけど。

    2006-01-12 15:28:00
  • 158:

    あたしはこの時思った。〈ホンマにコイツはそんなに悪い奴なん―?〉「女から金引っ張る最低な奴」「風にまでおとす奴」「薬売ってる主犯格」「アイツは一生かわらへん」「アイツに金より大事なモノなんかナイ」「アイツだけはヤメとけ」「やるコトほんまえげつない」いつか誰かがゆってた言葉達が浮かんでくる。あたしは戸惑う。〈今目の前におるこんな可愛いらしー子が…?〉あたしを守ってくれた人が?

    食べてしっかり味わわないとわからんコトってあるよな?あたしは多分、ほんのちょぴっとあんたをかじったコトしかない……。

    なぁ〜神田くぅん。あたしらの人生はあみだくじやんなぁ。どんぞこに落ちてもそれる道はいっぱいあるやんか。でもあんたもあたしも、間違った道に進んでても誰にもとめる権利はナイよな?だって答えなんかドコ探してもナイから――。

    2006-01-12 15:29:00
  • 159:

    疲れた頃には?雨も病んでた。『てか、うちらどーするん??笑』ビショ?のドロ?。笑 『こんなんで車のられへんわ!笑』神田くんの大事な大事な相棒やもんな。あたしは家からバスタオルもってきた。『ふこ、とりあえず。』『お前んちいこや!』『嫌や!?』『なんでなん!』『友達入れれるよーな家ちゃぅねんよな〜笑』あのヒステリがいてるから、あたしはあの人に彼氏なんか紹介したコトもない。うん、てゆーかしたくもない?

    『しゃーない!俺ンち入れたるわ!乗れ!』『マヂでッ!笑』つきあってる時は『絶対入れたれへん!』とかゆーてたのに!神田くんちはあたしンちからけっこー遠いらしい。向かってる途中『山は?』って聞いたら『今日のお前は山に買った!』やって。笑 『オマエ顔薄いぞ!笑』『バリ化粧したい?笑』そんなんいーあってたら神田くんちに到着した。

    普通の一軒家?『なぁんや…』『なんやってなんやねん!』ちょっと期待外れやった。何かしら変わったんを想像してたから。なんかのビルの屋上とか変な事務とか。笑 家にあがって『お邪魔しまーす』ってゆうと、『いらっしゃーぃ』ってお母さんの声が返ってきた。〈普通の家

    2006-01-12 15:30:00
  • 160:

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    あぼ~ん
  • 161:

    『おー!』『何のおたけびやねん。笑』初めて入った神田くんの部屋。以外と普通…。笑 服やらCDやらエロDVDが転がってる。『まぁぁ〜さか!お前こんなん気にしぃひんよな?』エロDVDのパッケージをあたしの目の前に近付けてきた。『まぁぁぁさかぁあ?笑』ゆったけどあたしは目ぇ反らしてた。『お前ホンマこーゆん弱いな!』神田くんは笑いながらゆった。当時あたしはまだ青かったの。笑

    『まぁ先俺風呂入ってくるからあんまいじくんなよ』そーゆって服を脱ぎだした。『なんでココで脱ぐン??』『何がやねん?笑』あたしは目ぇそらしながらもチラみしててん。笑 程よい筋肉。〈男の子やなぁ…〉って実感した。ちなみに白いし毛も薄いっす、神田くん?笑 『みとれんなや!えっち!』デコピンして下におりていった。

    あたしは部屋を見渡した。怪しげな薬とかビデオとかあったけどあえてあんまりみんかった。〜????〜デッカイ着メロが鳴る。神田くんの携帯をのぞいたら女の写メが出てた。『いーんかなぁ…』ふと、疑問。神田くん今彼女おるんかな?

    2006-01-12 15:31:00
  • 162:

    神田くんがあがってきた。『お前も入り〜。』『いーよ、人んちやし?』『このドロ女!きちゃない?!』『入らしてもらいます?』Tシャツとジャージ渡されて、風呂に案内された。『はじめにゆっとくけど俺はのぞく!』あたしは神田くんを脱衣所から追い出して?ビクビクしながらお風呂に入った。のぞきにこんかったやん。笑

    〈スッピンマジ嫌や…〉とか思いながら部屋にあがったら神田くんが携帯片手にシーってあたしにジェスチャーした。〈写メの人やな。〉あたしは黙ってベットに座った。『なんし今日無理やねん。何でやねん!やめとけ俺がおるやんけ!』ペラペラ早口で喋る神田くん。神田くんの友達多い理由もわかるなぁ。

    『うざッッ!』電話終わった?秒後ぐらいに神田くんがダルそーにゆった。『彼女〜?』『ちゃう??金』〈納得?〉『可哀相やんか』『コイツが俺のコト好きやねんもん。』『さすがやな。笑』『でも最近ダルいわ。束縛してきよんねん、あれすんなこれすんなって。つきあってないのに。』『マヂでぇ。』喋ってたらあたしのうしろに座ってきた。『かせ!』あたしの髪をわっわっさと拭いてくれた?『いーたーいー笑』『エクステうざ

    2006-01-12 15:32:00
  • 163:

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    あぼ~ん
  • 164:

    神田くんはおとんにちょっとだけ似てる。よくしゃべるトコとか、女癖悪いとことか。シャブもしてた…うちのおとんはそれプラス暴力であたしも訳なくよくしばかれた?「この人まぢやばい。」周りの人も昔からゆーてたなぁ…うちの親の別れの決め手は、おとんがぉ兄をしばいておにぃが肋骨を折った時。おかんは『もー我慢できひん』かったらしい。ちっちゃい時はよく遊びに連れてってくれたよなぁ…何年も会ってナイ今は、好きでもナイし嫌いでもナイ。とゆうかどーでもイイ。

    と、神田くんに髪を拭いてもらってる間、久しぶりにおとんのコトを思い出してた。『神田くんうちのおとんに似てるわぁ』『どこが?』『女癖悪いとことか!笑』そーゆーと、『俺女癖わるいけどちゃんと本命きめてんもん。』ってゆった。―本命―かぁ…。おとんの本命はおかんやったんかな?じゃーなんであんな傷つけるんや?…わからへんなぁ。あたしには。

    人間、無条件で愛してくれる人が必要とかゆーけど、家族以外でそれは成り立つモンかなぁ?大事な人傷つけて傷つけて、冷められて気付くん?手遅れやったらどないしますん?見返り求めるんが人間やん?信じるって残酷

    2006-01-12 15:33:00
  • 165:

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    あぼ~ん
  • 166:

    『で、どーしょーか。』神田くんの一言ではっとした。『え?何がなん?』『まぁ洗い流して綺麗なったしとりあえず?発やるかぁ!』布団に押し倒された。『何でそーなんの!』『そーやろ!おきまりやんけ!』『やーめーてー!!笑』はじめはちょけててンけど、神田くんがあたしの手掴んだまま離してくれへん?『ちょっと?』無言で首元にキスしはじめた。〈マヂ――…?〉

    『ちょ…やめてや。』『嫌』押し退けよーとしたけど、押さえられてて全然手動かへん。男の力ってホンマスゴイ。神田くんの唇が胸におりてきた時、『嫌やぁ』『俺もやめんの嫌。』そぅゆってシャツめくってきた…〈いたッッ――……。〉『神田くん、痛い…手…』スゴイ強く掴まれてたから…

    そしたら神田くんは顔あげて『痛いん?』ってきーてきた。『ウン…痛い。』『嫌?』あたしの目ぇ見てゆってくる。『嫌。。』『怖い?』頷いた。すると、今までされたコトないくらい強引なチューしてきた。『ンッッ……ッ』いつもみたいに、軽くするんじゃなくて、激しくてディープなやつ…〈アカン―ッ…やばぃかも…!〉

    2006-01-12 15:34:00
  • 167:

    そう思った瞬間唇を離した。『…ッ神田くんあのッ…』あたしが言いおわる前に神田くんが口を開いた。『こんなんされたん…?』〈ぇっ……。〉『…』黙ってたら『なぁ。ゆえや。』って自分の体を起こした。『ウン…』小さい声でゆーと、神田くんが手をグっと引っ張ってあたしを座らした。

    『あーもー!さいやく!!』そーゆーて思いっきりあたしを強く抱き締めた。『へ!?何!』あたしはもー心臓マッハでどっくん?ゆってて顔なんか真っ赤っか?笑 『マヂなんかー、あー!むかつくなー』神田くんが独り言のよーにブツブツ愚痴るよーに喋ってたけと、おかまいなしであたしは「ヒーフーハー!」とか心ン中でゆーて落ち着こうと必死やん?笑

    ちょっと落ち着いてきた?『…神田くぅん…いたぁぃ?』『うっさい黙れ!』…〈なんなん。笑。〉神田くんはギューって抱き締めたまんま聞いてきた。『最後まで?』あたしは神田くんの胸にすっぽりはまってる。『ウウン。』『どこまで?INした?』〈インゆーなや。笑〉『INしてない。笑』『乳ゎ?』〈チチゆーなや!笑〉『ウン…。』『下ゎ?』『ちょっと…。』さすがに下はゆわへんオチャメな神田くん?笑

    2006-01-12 15:34:00
  • 168:

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    あぼ~ん
  • 169:

    『なんでそーなったん?』神田くんがあたしの体をそっと離した。あたしはあの時のいきさつを事細かく説明した。もぅこの時は恥ずかしいとかゆぅ気持ちはなくて、必死で話してた気がする。話し終えると、『事情はわかった!』そーゆって神田くんがまた抱きついてきた。笑

    『痛ッ?』首をめっちゃくちゃ吸ってきた?笑 『痛い!痛いて!笑』『これでいーやろ!これ俺がつけた事な!』ゴンのキスマがある所の上から更にキスマをつけたみたい。そーゆってニカっと笑ったもんやから、あたしも釣られて笑ったんやん…『でも色おかしい?青紫やん!』『俺の色や!』

    『てかお前、さっき俺がホンマに襲ってきたおもたやろ!?』『かなり!笑』『そんなォカマ客と一緒にすんなや!』『ホンマそれ?笑』『でもお前俺やったらイイと思ったやろ?絶対!』〈思ったカモなぁ…。〉こん時の心の声はあんたには秘密??

    2006-01-12 15:35:00
  • 170:

    その夜、神田くんがチャーハンと唐揚げを作ってくれた?料理できるとか以外!?『これぐらい普通やん。』ってゆってたけどその普通はあたしには無理デス?笑 家族の人とは別に、自分のご飯は自分で作ってるみたい昔から。〈えらぁ〜…〉以外な一面やわ。美味しく?人で頂きました??

    夜寝る時。『俺にまかしとけ!』あんたの一言であたしがどれだけ安心できたか―…。あたしは携帯の電源をまた落とした。誰にもなんも言われたくナイ…神田くんだけ今は信じる。今は神田くんの言葉だけでイイねん…

    電気を消したら、神田くんがあたしの胸に顔うずめてきた。『何ぃ!!?笑』『羽梨ィ〜…。』子供みたいで胸がキューンってなった…『どしたん…』『…なんもぉ〜…。』あたしは神田くんを抱き締めて眠った。"この人は守ってくれる"ってさっきは思った、でも、この時は、この人"守ってあげな" ッて気持ちになった。あんたもあたしも、結局は誰かにそばにおってほしいんやな…。

    2006-01-12 15:36:00
  • 171:

    目が覚めると、神田くんはまだスースー寝てた?すごい微笑ましい気持ちになった。〈ちゃんとおる?〉いつかラブホに入った時、目覚めた時あんたがおらんかった事があったよな。あんたはちょっと目ぇ離したらあちこちいってまいそーな奴やけど、そこがいーところやな。だから追い掛けてしまったらアカン気がした。

    起きひんからゆすって起こした。『なぁ?、暇?』『ん〜…』『暇やゆーてるやん』『んん!!』『なぁ!』『……』『もぅ??』………………〈イイよな。〉あまりに寝顔が可愛いから軽くキスした。するとガバっと起き上がって『ちゅーしたぁ!羽梨が俺にちゅーしてきよったぁ!』って叫んだ神田くん。笑 あたしはしらんプリしながらまた赤面??笑 多分こーゆー空間を「幸せ」ってゆーんやと思う。

    あたしらが『カップル』であたしがあんたの『本命』やったら一層ね……。

    2006-01-12 15:37:00
  • 172:

    『なんか食いいこー?』あたしらは飯食い行ったり、ゲーセン行ったり、ツタヤ行ったり普通の事をした。"普通の事"が"普通以上"に楽しかった。携帯も気にせず、なんも気にせず遊んだ。神田くんはチョコ?電話鳴って出てはったけど。ユーフォーキャッチャーでルフィのぬいぐるみとってくれた??うちらワンピース大好き?笑

    『学校は?』聞かれたけどいかんかった。仕事も無欠してしまった。でもこの時のあたしには、そんな事よりこの時間が大切やった。この時?人で笑う事が大切な気がしたんよ。。この日の帰りの車の中、ジュディマリの(Over Drive)がめっちゃ心地良くキコエタ――。

    何をゆう訳でもなく、神田くんの家に帰ってきた?この夜は色〜ンな話をした。ホストをしてた話、大工してた話、ヤクザに売られそーになった話、様々な女ネタ…?でも話せば話すほど見えてくるよ、ホンマのあんたの姿。あんたの世界に比べたら、あたしなんかちっこい??どーしたらそんなにおっきくなれるんー?純粋にその時はあんたにひかれてたなぁ。

    2006-01-12 15:38:00
  • 173:

    今でも良く覚えてるんは、あたしがこの夜ルフィを抱き締めながら『マヂワンピースの世界いきたぁぃ??』ってゆった時のあんたのカウンター??
    『現実よぉ見てから夢見ろな!』 あんたは冷めてる?でも現実をよぉわかってたんやね、神田くん。

    うちらはその夜も抱き合って眠った。こしょばし合ったり、ツネり合ったり。笑 昔、ぉにいとじゃれあってた小さい頃を思い出した。〈子供でおりたい…。〉あたしはかなりトイザらスキッズやわぁ…笑

    2006-01-12 15:39:00
  • 174:

    でも、幸せな時間はあっとゆーまに過ぎていく。ううん、「しんどい」時の方が「幸せ」に敏感になれるだけ。幸せってセンチメンタルやね?

    次の朝?『帰るゎぁ』『ホンマ?』『うーん…』『そか!送んの夕方でイイ?』『うん。』?の電源をつけてみたら、おそらく爆切れしてるやろーオカンと、心配してるやろー美羽、店、なんもしらん友達からのメールでいっぱいやった。『あぁ〜?!』『何やねん!』『なんも!もー朝やな!笑』そぅ、あたしはもーすぐ息苦しくてリアルでしゃーない毎日に戻るんや?

    『俺ちょっと用事いってくるわ!』『ぇぇ??』『まっといて?』『ひとりで人ンちで??』すぐ帰るってゆって神田くんはどっか言ってしまった。『なんやねんなぁ〜???』あたしはひとり寝転がった。色々?考えた。

    2006-01-12 15:40:00
  • 175:

    まずゴンの事――。あのメール以来連絡はナイ。でも恐い。どーしたらイーやろか?神田くんにゴンの名刺を渡してある。どーするつもりやろ?まだ悩んだってしゃーナイよな…。美羽、連絡しやなな。そして、ォカン…。いい加減あのヒステリにはついていけんわ…もぅ金ためて、家出るしかナイな――。まだ誰からのメールも開いてナイけど、オカンは確実にヒステリ起こしてるハズ。〈喧嘩したまま出てきたしな…〉

    考えてるうちに寝てもーたみたい。『おい!そろ?起きろや!』『ふ?』目をあけると神田くんがマクド持って立ってた。『え?うそん、寝てもた?もぅ夜やん?てかおかえり?』『だいぶ前から帰ってたし?』『起こしてくれたら良かったのにィ??』『踏んでもおきひんかったやんけ!』『イヤ踏むなよ!?笑』あたしは?回寝たらやたら起きひんねやん?笑

    『おなかへった??笑』『お前牛やな!』?人でマクド食べた?『うま〜い?』『お前ホンマに帰んの?』『う〜ん』『何で?』『う〜ん、そりゃなぁ…帰らなァカンやん。笑』『ふーん。お前ゴンから連絡きたら俺に即連絡しろよ!絶対』『ウン。でもどーするん?』『まぁ大丈夫やから心配しんとくえ!』?人で

    2006-01-12 15:41:00
  • 176:

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    あぼ~ん
  • 177:

    ルフィを抱きながら窓から景色を見てた。だんだん見覚えのある景色になっていく――。なんか落ち着くよりも、切ないって感じ。帰りの車の中は何故か?人共無口で、会話はなくて、ただ鳴り響く(Over Drive)が今日はなんか切なくキコエタ―…。

    〈このままどっか行かれへんカナ―…。〉そんなん思ったりしたけど、当たり前にあたしんちについてしまった?『ほな…ありがとうな、色々。』笑って車から出て帰ろーとして家の玄関に向かって歩いた。

    『なぁ羽梨!』『え?』振り向くと、神田くんが車から出てきて離れたあたしに大きい声でゆった。『俺と一緒におらへん!?』〈…ぇ――……。どおゆう意味?〉ドキっとした…でも一瞬のうちに「告白な訳ナイ」って解釈した。"あの"神田くんが…「あたしともう一回なんて思ってる訳ナイ。」と……。

    2006-01-12 15:42:00
  • 178:

      

    2006-01-12 15:43:00
  • 179:

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    あぼ~ん
  • 180:

    ―着信中―?美羽?
    『もしもし!美羽?ゴメンな、あんなッ―…』説明しよーとした瞬間、聞こえてきたんは弱々しい泣き声。『ゥッ、ゥッ―…羽梨〜ッ…?』 『へ?どったん何何?』この泣き方はただ事じゃナイ!と思ったあたしは『なんし行くわ!』って電話を切って美羽ンちの下に急いだ。

    あたしが到着すると美羽はドレス姿でしゃがんで泣き崩れてた。『どーしたんよ?』『ゥッ…店カラッ、帰ってきたったぁ〜!笑』『なんやそれ!笑』『なんし大変なんよなぁ…ゥッ。。』とりあえず自分の着てたジージャンを美羽に着させて近くの公園に向かった。

    2006-01-12 16:36:00
  • 181:

    ?人でミルクティ飲みながら話してたら美羽は落ち着いてきて本題に入った。『美羽なぁ、翔太と別れよかな』『は?なんで?』『色々理由はあんねんけど…』聞く所によると、翔やんは自分がホスあがったのにお前はなんなん的考えで、キャバに納得してなかってん。それが今日いきなり店にきたらしい?『店くるとかキモすぎひん?笑』ほんで他の客と接客中に翔やんから指名を入れられて、美羽がイラ?してたんやと。。

    美羽『あんた何できたん?』翔太『お前が心配やったからやんけ!!』と、意味わからん逆ぎれで店ん中で大ゲンカになったらしい。しまいに翔やんは、『でんぞ!』って美羽の腕を引っ張り回して外に連れていかれたらしい。店長やボーイをしばいちゃった翔やん…笑 羽梨『やりすぎやわ。笑』

    『やろ?笑 美羽バリハズかったし!』そりゃなぁ…笑 『しまいにはこれや!』美羽がドレスをめくって太ももを見せた。でっかい青タン…『噂のDVや!笑』『マヂ?』翔やんに失望したわ、あたし。『まぁ美羽も蹴り返したったケド!』『さすが。笑』『でもやっぱ恐なって逃げて帰ってきたわ。。』『なるほろなぁ…』

    2006-01-12 16:37:00
  • 182:

    美羽『このカッコで帰ったらオカンにバレるやん、キャバ。』羽梨『ラブホでも行く?笑』なんだかんだでうちらはミテコ。美羽『翔太から電話バン?きてるけどとりあえずシカトやから。』そぅはゆぅもののずーっと携帯鳴りっぱなしで充電切れそうな勢い。

    〈こんな男あたしやったら無理やわ…。〉悪いけどそー思ってしまう。『美羽、ヤメたくナイんよなぁ〜』『うん…。』あたしらが夜の仕事を選んだ理由は、淋しいから。お金がナイから。なんか変わりたかったから。実際、思ってたよりしんどいし病む。そして思ってたより金の魅力はスゴイ。。

    あたしはつい最近この仕事をしてるならではの災難にあった。でも仕事をブチってもヤメる気はナイ。なんかヤメたらあたしじゃなくなる気がするねん…美羽『せっかくウチらにもやりたい事できたやんかぁ。』確かにキャバを『やりたい。』イヤ、今更誰にも止められたくナイなぁ。美羽も一緒の気持ちやった。

    2006-01-12 16:38:00
  • 183:

    この日、神田くんちに泊まってた事、光チャンの事、ゴンの事を全部美羽に話した。『羽梨はなんも悪ナイよ。しゃーないねん…』美羽はそぅゆった。しゃーないって。『みんなどっかおかしいやん。』そぅ、思うねん。"普通"って何――?昼働いてる人?両親が揃ってる人?前向きな人?〈みんな自己中やんか…〉

    『でも神田くん以外やわ。笑 バリいーやつ。笑』美羽は笑った。この後、美羽に服を貸して送って行った。『まぁ翔太の事は考えるわぁ!』〈別れたら―?〉そうはゆえんかった。だってそれは美羽が決める事。何ゆっても、無駄なトキは無駄やから。。

    それから何日かが経って、美羽は翔やんと別れた?『正味好きやけど暴力はついていけんわ!可愛い顔が翔太のせいでおじゃんとかイヤやしな!!?笑』〈辛いやろうな…〉でも正直あたしはホっとしたよ?美羽は涙なんかみせへんかった。

    2006-01-12 16:39:00
  • 184:

    あたしはというと、いたって普通。ゴンからの連絡もなく、店にくるコトもなく???は諦めたヶドあたしはまた仕事に適度に精を出したり。光チャンは連絡がとられへんあたしにブチられてると思ってたらしい。でもあれ以来会ってナイし、何事もなかったよぅに過ぎて行く毎日。ある日地元のコらと久しぶりに遊んでたら、うちのおとんの話が出た。

    『羽梨のおとん見た!フィリピン人っポイ女と歩いてたで!笑』『きっしょアイツ!笑』おとんは離婚して、うちらが引っ越してからよく嫌がらせしてきたりしててん。うちらのちっこぃ家に明らか邪魔なぉにぃのデーッカィ机を送ってきたり、妹は学校の前で待ち伏せされたり。あたしの友達に電話したりすることもあった?でもココ半年ぐらいおとなしくしてたから、あたしら家族も安心しててん。。

    ある日家でオカンがあたしに何やら険しい顔でゆってきよってん。『なぁ羽梨。最近家の前黒いベンツとまってるやろ?』『え?そーなん?』『オカン"アイツ"ちゃうかな思うねん。』〈そー言えば前とまってるん見たなぁ…。〉『中ガラ悪そうなハゲの男?人組がおんねんけどな、オカンが仕事いく時ジロ?見てきてなんかゆ

    2006-01-12 16:40:00
  • 185:

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    あぼ~ん
  • 186:

    『ふぅん?』『大体アイツがおとなしい方が気持ち悪いねん!』『う?ん…』うちのオカンちょっぴり被害妄想激しくて、おとんのコト大っ嫌いやねんか?だからあたしは考えすぎやろ〜って思ってあんま気にしぃひんかってんやん…。

    ある日、光チャンから電話がかかってきた。やっぱりドキドキしてまうんは何でなんやろう――?『もしィ?』『今仕事終わった!』『あーうん。』『何してるん?』『今なんもしてへんでぇ』『俺な、オマエに真剣な話あんねやん!』――ピンときた。おそらくあたしは「切られる」ねやろうって…

    2006-01-12 16:41:00
  • 187:

    息を飲んだ―…『何…?』『うーんと…言いにくいねんけどぉ。』『うん。』〈くるッ――……?〉
    『もぉ会うんヤメへん?』

    〈きた――……。〉

    2006-01-12 16:42:00
  • 188:

    ズキンって胸に刺さった言葉やったヶド、〈大丈夫。〉そぅ一言自分に言い聞かせてあたしは口を開いた。『あーそーなん?ヤメるん?そおゆうと思ったわぁ。笑』『うん…。』あたしはもぅすがるような真似はしいひん。光チャンが最後に嘘をついた時から、決めてたコト。

    『別に光チャンがそーしたいんやったらそーしよぉゃ。』あたしはそれでイイと本気で思ってたんか、強がったんか、多分その中間の気持ちやった。『お前はどーしたいん?』『あたしは別にどっちでも。光チャンが会いたいなら会うし、イヤならヤメるし。どーしたいとかナイなぁ。』もぅなるようになれ!あたしはもぅ傷つきたくなかってん。だから光チャンに答えを任せた。

    『まぁ光チャンも彼女に悪いモンなぁ。』『彼女は今は関係なくて俺はお前に悪いなと思って…』『何でぇ?あたしは別にイーしなぁ、気ぃ使ってもらわんでも。』精一杯"あたしまだあんたのコト好きとかナイよ" って見せたかった。フラれた女のプライドや???笑

    2006-01-12 16:43:00
  • 189:

    そしてもぅひとつ。あたしは光チャンの彼女「さやかチャン」を知ってる。芸能人みたいに綺麗な顔でスタイルもいい。あたしが光チャンと付き合ってた頃、『俺さやかチャンに好きゆわれたらお前捨ててまぅゎぁ〜笑』こんな冗談を光チャンがゆったんを覚えてる…『あの人には適わんやろ』神田くんもゆってたもんな。正味あたしも勝てる気がしん。。

    『うーん…なんしメール送るわ!口じゃ言いにくいから!』そーゆって電話を切った。多分光チャンも、こんなんしてたらアカンって思ったんやろぅな…生真面目な子やから。―????―『フゥ…』一回息を吐いて携帯を開いた。あたしは何度も何度もメールを読み返した――。。

    『俺に彼女おる事お前知ってたんやな。ごめんなゆわれへんかった。もぅ正直にゆぅけど、お前と別れてからお前の事ばっかり思い出すねんやん。これがほんまの『好き』って事かな?とからしくなぃ事考えたりするねんやん!笑 だから俺がほんまに好きなんはお前なんかもしらん…あと、羽梨としかえっちしてないから!意味不明でごめんなm(__)m 光太郎 』

    2006-01-12 16:44:00
  • 190:

    家の下で光チャンを待ってると、黒いベンツの中からハゲの男が出てきてあたしに近寄ってきた。オカンがゆうてた奴やな…〈何…?〉あたしは腕を捕まれた。『ちょッ??何よ??』叫んだ時ちょうど光チャンのバイクの音が聞こえた。その瞬間、あたしを離して男は車に乗ってどこかへ消えた。〈何なん――?〉恐かったぁ…『何してるんお前?』光チャンが近寄ってきた『ううん!なんもナイと??笑』

    〈アレもおとんの差し金か…?でもなぁ…〉なんか寒気がしたけど、光チャンには言わんかった。『なんなんお前その手!』まだただれて皮剥けてる手ェ見て光チャンがゆった。『火傷ぉ。』『何でやねん!』『何で怒るん。笑』光チャンのバイクに乗ってコンビニ行って、光チャンの家に向かう。

    光チャンの?人暮らしの家はもぅ家具とかも揃ってて、前きた時とは違う「部屋」になってた??『イイなぁ〜一人暮らし!!?』『やろ?』光チャンの匂いがする。『羽梨こっちおいで。』光チャンとイチャ?する。こんな嬉しい事はナイ。でも、でもな…なんかどっからか違和感を感じる。この夜もちゃっかりえっちして、朝帰りした――。?

    2006-01-12 16:45:00
  • 191:

    次の日の出勤前、光チャンが家の下に来て『はい。』とあたしに袋を渡した。『ん?』開くと、火傷の薬が入ってた。『コレやったら跡残らんから?』『ありがと…』『ちゃんと塗れよ!』そうゆって店まで送ってくれた。『頑張れよッ。』『はーい??』

    店の前で美羽に会って、『戻ったん??』って聞かれたから、色々説明すると、『羽梨やるやん!見返せてるやん?!』ってゆってくれた。確かに、薬を買ってきてくれるなんか初めてやった。付き合ってる時よりもだいぶ優しいし…でも所詮ハタから見たらあたしはただのキープみたいなもん。あたしはこの頃自分の気持ちがわからんまま光チャンと遊んだりしてた…

    自分の気持ちがわからんから、光チャンが彼女と別れよぅとしぃひん事も「別にいーや。」って思ってた。仕事の休みの日はほとんど光チャンちにお泊りしてた?多分、友達じゃ埋められへんモノを光チャンに埋めて欲しかったんやと今になれば思う――。

    2006-01-12 16:46:00
  • 192:

    ある日学校に行った時、神田くんに会った。可愛い女の人連れてて、あたしに『ヤバ可愛いやろ!』とかゆーて自慢してきた?一緒に過ごした?日間なんかなかったような感覚になった…。うちらは、いっつもそうやな。近づいて歩み寄っても、ぴったりひっつく事はナイ。ほんでいつもの"兄妹"なうちらに戻る――。何でなんやろうなぁ……。

    ある日いつもの様に光チャンの家でまったりしててんやん。そしたら光チャンの携帯が鳴ってんけど光チャンは爆睡中?あたしは無視してごっつのDVD見てた。ずーっと鳴りやまん携帯…〈ひつこいなぁ?〉光チャンを起こそーか迷った矢先―…。 ―ピンポーンピポピポピンポーン―あたしはドキっとした…

    『光太郎!あけてや!光太郎!!』〈まさか……〉そぅ、まさかの"彼女"。―ドンドンッ―『光太郎!!』ドァ越しに聞こえる"彼女"の声…〈ヤバい…!〉あたしは心臓バックン?で光チャンを起こす。『光チャン!』光チャンは起き上がって玄関に向かう。〈寝呆けてる―???〉あたしはキョドりまくりで部屋の隅に三角座り??

    2006-01-12 16:47:00
  • 193:

    『今日バイトでなぁ〜』
    『キャハハハッ?』
    『急にきちゃったぁ〜』
    ………………………………光チャンと"彼女"の話し声は丸聞こえ。あたしは楽しそうな普通の"カップル"の会話をただうずくまって聞いていた。時間が経つに連れて笑けてくる。何してんねやろう…とかじゃなくて、あたしもよくやるな ってね――。〈?階から飛ぶとかあたしキャッツアイやん!笑〉?人ニヤけてた。だってもぅ、楽しむしかナイやろ!

    2006-01-12 16:50:00
  • 194:

    ただただ暗い空を眺めて、〈?番目上等や〉と心の中で嘆いてみた。
    いつのまにか光チャンにフラれた冬から春になってる街の風。光チャンとさやかチャンにとっては幸せの春やろなぁ。でもあたしは別に不幸じゃナイ。冬はもぅ終わったもん―。あたしは自分のしたい事をするだけ――。

    そーゆー『春』。
    幸せかどうかはあたしが決める。後悔なんか確実にしいひん。自分に都合のイイ夢は見ぃひん…そうやで、あたし「現実」を見てるから。もぅ子供じゃないから。

    2006-01-12 16:51:00
  • 195:

    しばらく経って、黄昏るのにも飽きてイラ?しだした。光チャンがおりてくる気配も一向にナイ。『だるぃ!』あたしはなぁんにも持たずに裸足で自分ちの方向まで歩いた。人通りの少ない道を選んで…家の鍵も携帯も財布もな?んもナイ。行くあてもなく気が付いたら家の近くの公園のブランコの上…『どーしょっかなー???』

    体ひとつでなんもできひん事が身に染みてわかる。何もできひん中、心の中はどこへイコウと自由やねんなぁ。。
    "神田くん" なんであたしはあんたを想うんやろう?あんたの姿や言葉を想い出すだけで、あたしもあんたみたいに強くなれる気がするねん。大雨の中、ここで?人暴れたよな、楽しかったな―……。

    2006-01-12 16:52:00
  • 196:

    『洗い流せ!全部!』――
    なぁ。あたしは洗い流せてなかったわ…光チャンと未だにあってるのが何よりの証拠やな…。へちょいわぁ、あたし。。光チャンの"彼女"目の当たりにして逃げてきたんも同じ。

    プップー!――『羽梨!?』まさかと思って振り向いた…!『あぁ…ぉにぃか?』『オマエ?人で何してるん?キモいで!笑』おにいは車の窓からおちょくってきた。『飯いくけどオマエもいく??』『いく???』救いやと思ってぉにぃの車に乗り込んだ?

    2006-01-12 16:53:00
  • 197:

    『あたし裸足のゲンやねぇ〜ん?笑』『何で?ホンマキモイオマエ!笑』ぉにぃはケラ?笑いながらあたしに100均ぞうりをかしてくれた。おにぃ、大好き?笑 『今日はいっぱいおるけど仲良くしろよ!女もおるから』『え〜?』あたしは実は女が苦手…。だから遊ぶんなんかほとんど美羽だけ。笑 だって女めんどくさいやん?

    〈どうせ光チャンもあたしのトコには来られへんやろ…。〉そんな事を思いながらある居酒屋の前に着いた。ぉにぃ『オ〜す!こいつ俺の妹!?人で公園で遊んでてあんまりにも悲惨やったから連れてきてん!笑』『遊んでへんわ!』ぉにぃは連れが多い。色んな人が話しかけてくる。『え〜妹なん?』『勇気紹介してや!笑』『似てな〜い。』ぉにぃのこーゆぅ誰とでも仲良くできるトコ、羨ましいわ??

    『こんちわ!』なんか歩き方がおかしい人が挨拶してきよんなぁ〜…と思ったら『龍くんやん!笑』『おひさ〜?』『なんか歩き方おかしい思いました??笑』『ゃろぉ??俺ってすぐわかるやろぉぉ?っておーーぃ?』"っておーーい"って空に叫ぶのは龍くんの持ちネタみたい。笑 〈もしかして…〉辺りを見回した。?

    2006-01-12 16:54:00
  • 198:

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    あぼ~ん
  • 199:

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    あぼ~ん
  • 200:

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    あぼ~ん
  • 201:

    女は無言でキッとあたしを睨みつけて自分の席に戻っていった。『お前なんでサエコにあんな冷たいね〜ん!』向かいに座ってた人らが茶化すと神田くんは、『そりゃそーやろ!あれやぞ!』と素で答えてビールを一気した。『神田くん、あの人彼女?前学校連れてきてた人やろォ?』あたしが聞くと、『一応な!でも今日あたり別れる!』とメニューを開いてたんたんと宣言。『あんなけ可愛いゆーとったやん。ぁ、軟骨唐揚げ』

    『お前きた時見たやろ?石焼きピビ!』『何がょ?モッツァレラピザ!』『だからサエコのスッピンやんけ!ぁ!玉葱抜き!』『え?もしかしてあのふてこい顔で睨んでた不細工?』『お前えげつないな!笑』あたしらの会話を聞いてた人らは爆笑してた?なんし、サエコってコは誰かワカランくらいの化粧詐欺子らしい。笑

    その後サエコの話は流れてイベの話でうちらの席は盛り上がった。あたしも呑まれる位に飲んでて気もちー気分で話に交ざってた。テンションも上がってさっきの出来事なんかもぅ頭になかった。光チャンも"彼女"もハットリクンも…。ハットリクンになってたあたしはなんかワカランけど演技をしていたよーにも思う。。

    2006-01-12 16:56:00
  • 202:

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    あぼ~ん
  • 203:

    『素のあたし』が今やなとふと思ったりした。神田くんの隣におったら虚しい気分が飛んでいく。不思議な人。『神田くんビールぅ』『あぃやぃ!』神田くんも他の人らも楽しそーに笑っててあたしはなんか安心してた。光チャンとおる時、こんな"楽しい"気分にはならへんコトにも気付いてしまった――。

    仕事はお水。客の前で演技してなんぼやんかぁ。恋愛では?番目。虚しくならん為に楽しんでみせた。でも家に帰ってもすぐおり辛くなる。あたしは決して不幸じゃナイし友達もおるしお金もある。でもな、あたしだって"あたしだけの居場所" が欲しかったと思うねん。

    2006-01-12 16:57:00
  • 204:

    『解散やぁ!』うちのおにぃの一言でみんなが立ち上がり店をチラホラ出ていく。その頃にはあたしもなか?まわってしまってた。
    神田くん『出んで!』
    あたし『あたしトイレ〜?』『しゃーナイな!ついてったるわ!』あたし『えっち??』『キモイ!はよいけ!笑』『へ〜い〜』フラフラと店の女子便に向かった。用も足してスッキリ〜ってドアを開けたらなんかぶつかった。―――ゴンッ――ウン?

    『ッたぁッ…。』目の前には噂の化粧詐欺師の"サエコ"がおでこを痛そうに押さえていた。『あッ!スイマセン大丈夫デスか?』頭を下げて謝ったのにまだ『いったぁ…』ってゆうもんやから『みして下さい』っておでこに添えてる手を除けようとした。―パンッ――…手を払われた、とゆうよりはたかれた。『大丈夫やし!』

    2006-01-12 16:58:00
  • 205:

    『あ、すんません。』…あたしのコト嫌いな人って大概あたしもその人が嫌いってゆぅパターンが多い。あたしもこの人パっと見でイー感じしいひんかったんは当たりみたいやな?〈もぅいーや〉って戻ろうとしたら、『ちょっときて!』と止められて、トイレの中に?人で入った。

    『あんた勇気くんの妹やからって調子のっとったらアカンで。』『は?』ガッツくのはイーとして、あたしは"おにいの妹やからって" とかゆわれるんはかなり鼻につくんよ?初対面やし、地元の先輩でもナイし、神田くんの「彼女」やけど、別に「本命」ちゃうし。たかが?ネン?ネン早く生まれてるだけでこんなんゆわれたたまりませんわ?

    『調子乗ってませんけど何か?』酔ってたんもあってかんなりふてこいあたし。『はぁ?マヂ何あんた?』『イヤ?ゆーてきたんそっちでしょ』『真剣ムカついた!あんたなぁ、ゆうといたるケド、たいして可愛くもナイのに皆がちやほやしてくれんのはお兄ちゃんあってのコトやねんで?その辺わかってる?』…ダルイダルイ…こいつ本気ダッルイぞ!?

    2006-01-12 16:59:00
  • 206:

    化粧詐欺師ゎとまらずペラ?あたしに吐き続ける。『大体な、あんた咲希と学校一緒なだけやろ?咲希は勇気くんの妹じゃなかったらあんたみたいな子喋ったりさえしーひんで。あんたに優しくしたら自分が得やから!意味わかるやろ?アイツはそーゆー奴やからな?』…ムカっときた。だから??神田くんネタを出されたらイライラ度がなぜか上がる。。ビンボーゆすりしてたら足をわざと蹴られた。『あっ、ゴメン』

    ――――?――――
    切れそぉおお???

    2006-01-12 17:00:00
  • 207:

    でも安心して?あたしはヒステリ女とキチガイの血が確かに?流れてるケド、かっこ良く切れるから!―グニッ―『いだッッ!!』足の指先に全体重を掛けて?秒ぐらい踏み返したった。?倍返し???サエコの歪んだ顔をにこっと見つめて、『スイマセン?』と一言行ってトイレから出た。

    〈ぅしッ?あたしカッコイー????〉ニカニカして店から出よぅとしたら、おにぃがレジのトコにいてて『オマエどーするぅ?神田送るゆーてるけど。』『え?おにいどっかいくん〜?』兄妹が微笑ましい会話をしてたら、トイレからスゴイ音がした―ドスンッッ…!―店にいてた人はみんな一斉に振り向いた。

    あたしは目ェが「・」になった―。サエコが足を抑えて倒れ込んでる。『どしたんサエ?』女友達らしき人らが駆け寄る。『足踏まれてめさ痛い…』『はぁ?赤なってるやん!誰にィ?』『…』みんなの視線は今トイレから出てきたばっかのあたしに集まった。〈はい…?〉一瞬シーンとなったけど、おにいがゲラゲラ笑い出した。『オマエなぁして?ん!狂暴やな!?』あたしの頭をぐりぐりしよん。『イヤ??…』〈あれが狂暴?〉あたしは踏んだ瞬間をよく思い出したケド、倒れるほど絶対に踏んでませ

    2006-01-12 17:01:00
  • 208:

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    あぼ~ん
  • 209:

    『え…?羽梨チャン何で?』女友達らしき人はあたしに気ィ遣って遠慮気味に聞いてきた。『あたしやられたカラやり返しただけデスけど。』しれッと答えると、『そうなん?』と女友達がサエコに聞いた。『あたしワザとしたんちゃうのに…。たまたまあたって謝ったのに、あの子が…』『…』〈なんであたしが悪者?〉

    きまずいオーラになってたら、外から龍くんが入ってきて『どったんスか????キャハハハんっ?』と、おかまいなしにいつもの変人テンションであたしにおいで?した。『羽梨羽梨〜?〃帰んでェェ〜?神田皇子がまってるから早くゥゥ?』『え…あ…』前みたいなひつこさで『早く?〜?』とあたしのトレーナーを引っ張った。『ぃた?痛いて?コラ?龍く??』あたしは引きづられて店から出た。『きーつーけーてーなー?』おにぃは歌って笑っていた?

    外に出ると龍くんは『今神田車とりいってるから?』と笑って『じはんいこ?』とまたあたしのトレーナーを引っ張ってきた。〈かばってくれたんヵナ?〉龍くんの思考はイマイチわからへん。でも香代チャンの事件の時やら何やらかんやら、悪い人じゃなさそーや。。でも変コ。かなりの変コ。あたしもそんなテンションになりた

    2006-01-12 17:02:00
  • 210:

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    あぼ~ん
  • 211:

    ?人でボスを飲んだ。
    龍くん『ンン?ボス??』あたしのボス缶に自分のボス缶をあてた。多分『乾杯』の意味やろ。『龍くんていつも変なテンションですね』あたしがゆうと、『羽梨チャンはいつも神田の女にからまれまちゅね。』フッと笑ってゆった。龍くん、よく見たら男前?綺麗な顔してる。

    『いつもってゆうか…香代チャンとさっきの人。あの手のタイプに嫌われるんですよ?笑』『羽梨チャン女に嫌われそぅ?』『あ、はぁぃ。笑』『まぁでも神田の女に何やらからまれるんは神田が羽梨チャンに優しいからやろな。』『そぅかな。誰にでもあんなんちゃいます?女やったら。笑』『まぁな?でもみんな初めだけやで、どんな可愛くても神田一筋なコでも。』そーゆうと立ち上がってボス缶を思いっきり投げた。遠くへ行ったであろぅボス缶の方を見ながらあたしに聞いてきた。

    2006-01-12 17:03:00
  • 212:

    『神田と出会ってどれ位?』『ちょうど?ネンぐらいデスかね。』『おらへんで、他に。金とか、なんかの目的以外でアイツに?ネン切られへん女ゎ!』『…。』なぁ、龍くんはあたしに何が言いたいん…――?―ブーーン…―神田くんの車の音が聞こえた。 あたしが立ち上がると、龍くんがあたしの顔をみてゆった。

    『わっからへんな―?』『は?』『俺わからーん!』『何がすか?』『なんもなーい!』そー叫ぶと龍くんは神田くんの元へスキップしていった。〈…?マヂ変コやな。〉あたしも神田くんの車へ歩いた。

    ?人で車に乗り込むと、『まず龍之介!』そーゆって龍くんチにまず車を走らせた。以外と近くてビックリ。『またねン??』相変わらず変な左右不対象な歩き方で龍くんは帰っていった。『次!羽梨スケ!』『コロスヶみたい。笑』あたしンちに向かった。

    2006-01-12 17:03:00
  • 213:

    『サエコになんかゆわれたやろ?』鼻歌歌いながら神田くんがきーてきた。『ウン。』『俺への嫉妬からやな!すまんな!〜♪』なんやコイツは?素でゆうからなんか、なんかなぁ…。『あたしおかげで悪者やわ。笑』冗談でゆったのに、『悪者でもイーやん!事実大事にされてんのはオマエやねんから!〜♪』とまた鼻歌混じりで言う。"大事にされてる"そうやな、あたしは知らず?に神田くんに"大事にされてるコト"に変な自信があった。それが同性には伝わってたんカナ?とも思う。

    昔からあたしは何もしらん女カラはよく「シタタカ」に見られた。ヤンチャな名の知れた兄貴、調子乗りな性格、女より男友達とよくはしゃいでたし、何よりキツそぅってよく言われてた。顔がキツそーなんはオカンゆずりです?はたから見れば"兄貴おるカラ調子乗ってる男好きな女" まぁしゃーないし別にイーんやけど今更。。

    地元の女の子ともよくモメた。美羽だって小学校からの付き合いやけど、ホンマに打ち解けるまでには色々あって??ぐらいからカナ?"親友"呼べるよぅなったんは…かなえともモメたなぁ…あ、香代事件を教えてくれた友達ネ??

    2006-01-12 17:04:00
  • 214:

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    あぼ~ん
  • 215:

    そんなコトを思い返してたらいつのまにか寝てしまった?起きるまでに何が起こってるかもしらずに――…。

    『…ふ!?』
    ふと目が覚めて隣を見ると神田くんがおらん…あたしは助手席で?人で寝てたみたいや。〈うそ〜んッッ?〉ふと時計を見るともぅ朝方の?時半。『…ずっと寝てた?』周りを見渡した。あたしンちの近くのコンビニの前。『…神田くんドコや?』酒でガンガンする頭を抑えて神田くんを目で探した。

    2006-01-12 17:05:00
  • 216:

    『はぁ?ドコぉ〜?』帰ってきいひんもんやから、車を降りてコンビニに入った。―おらへん…。携帯も持ってナイから連絡とられへんし、あたしはなんか不安になってきて車の周りをウロチョロした。そしたら、マンションの駐輪所で神田くんらしき人が見えた。

    〈―――ぇッッ――!?〉
    あたしは心臓がかんッッなりドックンゆった…隣の男の子…。よく見慣れた男の子…
    光チャン――…‥。

    2006-01-12 17:06:00
  • 217:

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    あぼ~ん
  • 218:

    ―ドキドキ…―しながら寝たフリしてたら、神田くんは『ハァ…??』っと?回タメ息を着いた後、あたしのほっぺたをゆらした。『羽梨?アホ?起きろ?』〈ヤメテ??肉ゆれる?笑〉『…んぅ〜?』見事に今起きました風に起きてみせた。『はいこれ?』ボンっと膝の上になんかを乗せた。―あたしのカバン…―

    2006-01-12 17:08:00
  • 219:

    『ぇ…』あたしは驚いてる風に演技しながら内心はドキドキしてた。
    『今お前ンちの前で光太郎に会った?』
    『そうなん…』なんて答えたらイーねんな。。
    『それ俺が渡しといたるゆーてもらってきたから!』『ありがとう…』ほら、な〜んとなく、きまずいやん…。。『………』
    『いだッッ??』?人共黙ってたら、いきなしチョップされた。

    2006-01-12 17:09:00
  • 220:

    『なあすんねんな???』『お前なんしてんねん?まだアイツと会ってるとかよーやるわ?女怖いん知ってるやろ?』以外と普通に喋ってくれたコトに安心した。『わかってるケドぉ?』
    『あの人はバックもややこいんじゃ。光はなんもゆいよれへんかったけど、靴とかあるあたり大方お前が光の家おる時に女きたとかそんなんやろ?ほんでお前が逃げてきたんちゃん?』………大ビンゴ? 『ほんま神田くんスゴイわ?笑』『当たりやろ?わかるわ!』言いながら神田くんはタバコに火をつける。

    『神田くんすげェェ??笑』あたしは自然に笑けてきた。『お見通しじゃ!』光チャンはどぅ思ったやろぅ―?神田くんとおったコトにちょっとでもショックやったりしたカナ?そんなコトを考えてまぅあたしはこすい女なんかなぁ…。。

    2006-01-12 17:11:00
  • 221:

    『お前そんな光太郎のコト好きなん?』呆れた感じで聞いてきた。『う〜ん…なんか正味わっかれへん??』あたしも正直に答えた。『ドコがそんなえーん?つきあっててそんなおもろかったんかぁ?』『おもろくはナイけどなぁ…笑』『前の女とか興味ナイわ俺!よっぽどおもろいとかナイと。』

    『まぁ正味ゆうたら光チャンはおもろさには欠けるわな。それに比べて神田くんはだいぶオモロイよなッ??笑』
    冗談半分でゆった一言で、あたしの人生のあみだくじは落ちる方向が回転するコトになる…

    2006-01-12 17:12:00
  • 222:

    『そりゃそーやろお前?笑俺やぞ?笑 光太郎なんかと比べられたら終わりやわ?』
    『キャハハハハッッ??さっすが?』〈神田くんのこーゆうトコがあたし好きやわぁ…〉なんとなし、ふッとそう思って笑った時、神田くんはなんかためてたんを吐き出す様に話し出した。

    『てゆーか?てかてか?』『んー?』

    2006-01-12 17:13:00
  • 223:

    『コホンッ?』口に手を当て出した。『何やねんな?笑』『ちょー待て?な?待て?』神田くんは車の窓に飾ってるぬいぐるみにかけてるキャップをとって深く被った。『え、何?笑 ドラマ始まった?もしかして!笑』『うっさいわ?笑 お前ちょっと黙れ?』あたしはおもろくてケラケラ笑っててんケド、神田くんが下向いて『ホンマに黙れ!』ってゆったから、口をつむった。『…どったん?』

    神田くんは姿勢を正して前を見たまま口を開いた。
    『てかな、お前俺のコトはどーなん!』『ふぇッ??』あたしはビックリしすぎて変な声出してもーた?笑
    『だぁからぁ!俺のコトはどーやねん!』『…どぅって。笑』『てゆか、お前俺でイーんちゃん?』『は?』『イヤ、むしろ俺がイーはず!』神田くんはタバコを窓から思っきりほってあたしの方を見た。

    2006-01-12 17:14:00
  • 224:

    あたしもドキドキしながら神田くんを見る?。お互い顔をジーっと見る。『ギャハ??あかん?わろてまぅ?笑』『何やねんなあんた?笑』なんてムードのナイうちら↓???ネン間のうちらのなんとも言い難い微妙な関係がこの大事な瞬間を茶化してしまう。

    気を取り直して神田くんがまた『コホン?』って咳払いをする。あたしも黙る…。神田くんはまた口を開き始めた。『てか、なんか俺ら今更やけど、お前には俺がいーと思う。てか!お前とは色々あったケドこーやって今もツルんでるやん、俺なんか自分でもわからんけどお前は絶対切りたくナイって思うし、これからも離す気ナイねんやん!』――あたしは息を飲んだ…。この時胸がうずうずして、軽く震えてたんを覚えてる――。

    2006-01-12 17:16:00
  • 225:

    『だーかーらぁ?』
    神田くんは落ち着きなくジタバタしてからゆった。
    『正味ィ?、てか、ぶっちゃけェ??お前が光のコトで色々ゆーたり泣いたりしてんの見てて思った?そんなダルイ奴みんと俺の方がイーんちゃん?てか、イーやろ??』…あたし顔りんごちゃんやったと思う??

    2006-01-12 17:17:00
  • 226:

    色ンなモンが胸の奥の方から一気に込み上げてくる!
    『え…あの…笑。てかな、神田くんはあたしのコト好きなん…?笑』あたしは精一杯でそぅ聞いた。
    『うん……それ!それや!』帽子をだぁいぶ深く被って下向いて答える神田くん。あたし色ンなあんた見てきたけど、こんな照れてるあんたは初めてやゎ…耳まで真っ赤であたしら?人りんごブラザーズやん?笑

    『あの…笑 そりゃあたしも好きっちゃ好きやケドな?神田くんの"好き"ってほら、なんてゆぅん…一瞬やん?笑』冗談混じりで真剣な会話をしてるうちら。笑ってまう、、『ウンそーやけど?だからお前はなんかちゃうねんて?なんかわからんけど、俺お前やったら金持ってなくてもイーし、守ったらなと思うし。なんてゆーか…まぁなんしお前は俺ん中じゃ他のベッピンとか貢ぎ女とは別格やの!』

    2006-01-12 17:18:00
  • 227:

    ―あたしは久しぶりに嬉しくて飛び上がりたい気分になった。でもそんなキモチは隠して話を続けた。『それは嬉しいけど…笑 なんか、怖い。神田くん手におえへん思てたし、冷めてるし…彼女だっておるし…』
    『サエコとは別れる?』
    『ウン…別れんのはあれやけど。。なんてゆったイイんやろ…』あたしは戸惑ってた。なんでこの時こんな曖昧な返事しかできんかってんやろう……。

    2006-01-12 17:19:00
  • 228:

    『でもあたしら?回うまくいかんと別れてるやん』とか、『あたしとつきあったらつきあったで他に女作るやろ。笑』とか、『飽きるって。』とか、『今だけ』とか…
    今思えば、信じたいカラこそ、疑う要素をほじくりあさった。傷つきたくナイからこそ、好きやからこそ、信じたくなかった。

    『それに神田くん…』あたしがまたペラペラ言いだす前に神田くんはあたしの手を握った。 ―ドキッ…―
    『お前のゆーコトもわかる!俺もこんなんやし、自分でもあんましわからへんけど"お前やったら"って思うネン!』―あたしやったら…―?あんたを変えていくコトが出来るん――?金とかじゃなく、"キモチ"だけであんたと繋がっていけるってゆうん――…?こんなあたしが?あんなあんたを?

    2006-01-12 17:20:00
  • 229:

    考え込んでるあたしにキャップを被してキスしてきた。―ッッ…―めぇっちゃ優しくて、長くて、"守ってもらってる"よぅなキスやった。そっと唇を離した後、優しくあたしを抱き締めた。大事そうに触るあんたの手がめっちゃあったかかった…そして耳元でこうゆったやんな。『―羽梨が好き。』おしゃべりなあんたのシンプルな一言。あんたはあたしに?回目の告白をしてくれたね。。

    『俺お前やったらいけるわ、多分…』『何がいけるんよ。笑』『なんかわからんけどいけそう!』
    抱き締められたまま、キャップであんたには見えてナかったと思うけど、あたしは泣いてた…
    〈かけてみたい…〉この時、あたしは確かにそう思ってんで?「いけそう」を「いける」って、曖昧なうちらの未来…確実にできるんちゃうかって――。この時、あたしと神田くんの未来がちょっとだけ見えた。そんな気がした。

    2006-01-12 17:21:00
  • 230:

    でもな、あみだくじは「タイミング」で変わってしまうんやで?真逆にだって…

    人生に「確実」なコトなんかナイね――。。

    ――もぅどれ位うちらはハグってたんやろう?笑 神田くんはそっと体を離して、あたしの頭をくしゃっと撫でた。『羽梨可愛い?』『神田くんもな。笑』『その帽子あげるわ。』『え、いいん?笑』『記念や!』なんの?笑 『あーがとう。笑』出会った時から車に飾ってあったキャップやからなんか嬉しい?

    2006-01-12 17:22:00
  • 231:

    『俺がさっきゆーたん考えとけよ!』『了解?笑』なんかちょっと照れながらタバコを吸った。『お前ゴンからは連絡ナイんか?』『あーもぅ大丈夫やで多分。』『ほーん。まぁ色々あるけど人生ゲームや思てうまいコト操作しろよ!お前も!』『ゲーム…なぁ〜。そーもいかんのちゃう』『イヤ?俺はなんでもゲーム感覚で楽しんで見せる?』
    そんな話をしてその日は別れた――…。


    家に帰って携帯を開くと光チャンからのごめんメールが?通きてた。〈……しょうみあんまりどうでもいい。〉あたしは部屋に置いてるルフィを抱き締めて眠った。神田くんとの色ンな出来事を思い出しながら――…。

    2006-01-12 17:23:00
  • 232:

    ―???―いつものバカデカイアラームで目が覚めた。今日も仕事か…ダル?ふとルフィに目をやった。ルフィの横に転がってる緑と白のキャップ…〈神田くぅん…??〉確かに昨日、あんたはあたしに"好き"って言ってくれたんやな―。?嬉しくなって飛び起きてお風呂に入ってお化粧する?

    この時のキモチは一生忘れへん??神田くんの"好き"を手に入れるコトはあたしにとって、店で??になるコトよりも、光チャンに長文メールをもらうよりも遥に?嬉しいコトやった――。
    そぅ、あたしのキモチは傾いてた…『光チャンのコトが好き』なあたしはもぅすでにおらへんかった。人のキモチってスゴイ。

    2006-01-12 17:24:00
  • 233:

    そんなこんなで化粧終わる頃に携帯がなった。
    〈―着信?光チャン?―〉
    『もぉしイ??』『羽梨?昨日マヂごめんな?』『あーいーよー?あたし光チャンちから飛んだ時キャッツアイっぽくなかった?バリスリルやわ??笑』『ホンッマあんなんさして悪い。』『いーよ??あたしも闇楽しかったしな。笑』『今カラいける?』『あー今日仕事やねんなァ?仕事までやったらぁ〜』
    『ほな俺ンちの近くの公園きて!』電話を切って着替えてちゃっかり神田くんにもらった帽子かぶって公園に向かった。

    2006-01-12 17:25:00
  • 234:

    『よッッ??』『おぅ!』作業着のまんまの光チャン。〈仕事頑張ってるんやなぁ〉とりま自販で?人でミルクティ?『昨日彼女大丈夫やった?』『ウン普通に。俺はずーっと心臓バックン?ゆぅとったけどな!笑』『アハハ?笑』普通に話してたら光チャンが嫌味な感じで聞いてきた。

    『てかお前何俺おらんからって神田くんと遊んでんねん!?笑』『イヤ???たまたまやでェェ?、おにぃと会ってついていったらぁ?…』〈つかお前のせいやろがイッッ??〉ちょっと鼻につくけど気にせず会話続行。『ふ〜ん。てかそれ神田くんのやろ。』あたしの帽子をジト〜っと見る。『あぁコレ可愛いやろ?もらってん??』あたしが自慢したらキャップをとってすべり台の方へ投げやがった??
    『いやん?何すんの?』
    走って追い掛けるあたし。

    2006-01-12 17:26:00
  • 235:

    『も〜?やめてや。』パンパンッ―とキャップちゃんをはたいて頭に戻す。
    『そんなそれ大事なん?』ふてこく言う光チャン。。何なんでつか?『大事やもん!』そーゆーと光チャンはもっとふてこくなってきたからあたしもイラ?してきた?
    『そろそろ行くわ。』一言そうゆってあたしは店にむかうコトにした。〈何なん?アイツ…!〉―???―店の下に着く頃また携帯が鳴った。

    光チャンや…??『何。』ふてこく電話に出る。『もぅ店ついたん?』『ついたけど何。』『怒ってるん?』『別に。』『ゴメン。』『ウン。』『なんしメール送るわ!』『はいよ。』〈何やねんな…?〉着替えて店に入った。『おはよ〜?』『おはよ〜?』挨拶してたら光チャンからメールがきた。

    2006-01-12 17:27:00
  • 236:

    「さっきごめん。俺お前が神田くんと仲良くしてんの嫌やった。」……即効でメールを返す。―カチカチカチッ― 「てかな、光チャン彼女おるやん?あたしも光とチャンと会ったりしてるけど正味うちら別れてるやん?」《送信》 光チャン、あんた、ワガママゆうたアカンよ――?

    《メール受信》即効で開ク。
    「うん、それはそーやけど俺前ゆうたやん?お前のコト好きかもって」『ふぅ…??』―カチカチカチッ―
    「でもな、実際光チャンが今つきあってんのはさやかチャンやん?そぅゆってくれんのは嬉しいケド、正味別れてからゆぅコトじゃない?」―???―即メール返ってくる。「あの人とは別れる。今すぐは無理やケドそーするつもり。」『…はぁ?』タメ息をつきまくってたら美羽があたしの肩をポンポンってしてきた。

    2006-01-12 17:28:00
  • 237:

    『客呼びてこづってまっか?笑』『おー美羽サン?呼びましたん?笑』『熱いの呼びましたがな?笑』『ハハ?あたし客どころちゃぅがな?』美羽と非常階段に移動してペチャクチャトーク。うちらのプライベートな話はいっつもココ?笑

    『えぇ?神田くんマヂでぇ???』たまりたまった話を美羽に?コずつ話すこの時間があたしは大好き?
    『マヂやねんなぁ?笑?』 『お前やるやんけぇぇ?ぃ??』『お前神田くんかよ!笑』『イヤーハッハッハ?笑 でもマヂスゴイコトなってんなぁ。恋のトライヤングルやんけ??笑』『ロンブーかよ?笑』階段で話し込んでたら、あたしの携帯が鳴った。

    2006-01-12 17:29:00
  • 238:

    《着信?神田くん?》
    『バリなんかムカツク??笑』『ハイ?ごめん?〜もし』美羽から少し離れて電話に出る。『おぅ?仕事中?』『うん。』『ふーん?どーやねん仕事ゎ』『ウン?普通、てかァカンな。うん。笑』『お前客ぐらい呼べや!色ったれ!』『嫌じゃ!笑色無理やねん!』『じゃー俺にゆってきたアレはなんやってん!』『何がや!笑』そんないつものボケとツッコミやけど、なんかいつもと違う感じ――。??美羽たんが睨んでるYOO―!!

    2006-01-12 17:30:00
  • 239:

    『ははッ?嘘?。まぁなんし、頑張れよッ!』『おー!ありやッッ?す??笑』
    そんな感じで電話を切った。美羽がニヤニヤしてはりマス。『あんたら常夫婦漫才やな。笑』『上等やわ。笑』
    あたしも顔がニヤけてきマス。

    2006-01-12 17:31:00
  • 240:

      

    2006-01-12 17:32:00
  • 241:

    名無しさん

    コピペ嬉しい!長いのにありがとう!

    2006-01-12 18:46:00
  • 242:

    だってな、神田くんって会ったらそっからだいぶたたないといっつも連絡ナイねんやん。多分な、今のは『仕事頑張れ』を言いたかったがタメの電話やと思うねんやん?〈可愛いー??〉
    あたしはやる気がドンドン湧いてきて客電炸裂??よし?ラブメールつくろか??
    カチカチカチッ―とハイスピードでメールを作ってるあたしを見て美羽が叫び出した。『いーな?羽梨バリ幸せそぉ???美羽も幸せなりた?ぃ?笑』『叫びな?笑 アンタあたしがどんなけ光チャンのコトで泣いたか知ってるやろ?あれ乗り越えてやっと今やで。』『そうやなぁ…』その後心配そうに美羽は続けた。
    『でも羽梨、光クンはもぅほんまにいいん―…?』
    ――ドキっとした。あんまり触れられたくナイとこやった。

    2006-01-12 19:41:00
  • 243:

    だって自分でもわからへんトコやったから―…。
    『うーん…それなぁ…』言い掛けた時、ボーイが階段を降りてきた。『美羽!客きてる!すぐついてぇ!』『マッヂでぇ?いくわ?』また後で話そってコトで美羽は階段を上がって行った。
    〈光チャン…なぁ。。〉あたしは?人光チャンのメールを何回も読み返してた。保護ったりした昔のメールから、さっきまでしてたメールまで――。
    なぁ神田くぅん?女から金引っ張る時、あんたに"情"なかったやろ?あたしを振った時もなかったやろ?
    "情"――。あんたはある意味すごい奴やで。人間弱い生物やよ?あたし、自分の性格でめっさ嫌いであんたと正反対なトコある。。

    2006-01-12 19:42:00
  • 244:

    ――《優柔不断》――

    人間誰でも悪いトコあるやん?でもそれって良イトコでもあるやんか。これやから人ってムズカシイ――。

    その夜、あたしも客がきてだいぶ飲んだ。忙しい夜やった。帰る頃にはくったくた…?送りの車で家につく――『おつかりィイ??』車を降りた瞬間、目を疑う―――。

    2006-01-12 19:43:00
  • 245:

    『光チャン??』
    『おぅ?』いま朝の?時。作業着姿…まだ明け方は冷える。『なぁしてん?』あたしはビックリしながら駆け寄った。『お前がメールブチるからきたったんじゃ!??電源きれてるし』
    『マヂ?ごめんってぇ?接客中やから返せんかってんてぇ〜』…ビックリ。ホンマに?ビックリや。計画的なA型光チャン、待たされるン大嫌いな自己中光チャンが―…いつになるかワカランあたしの帰りを待ってるなんて。。ありえん??

    『マヂビックリ!いつからおったん?』『?時位。』『何時なるかワカランのに?』『金曜やからこんくらいかなと思って!』……

    2006-01-12 19:44:00
  • 246:

    ―つきあってる頃。あたしがキャバ嬢成り立てホヤホヤの時。『金曜ゎ遅くまで営業ネン?華金ゆーねんてぇ?』お水の語り入ってあたしが興奮してた話を、『それが?』かぁんなり興味なさげに聞いてた、夜なんか全く知識のナイ光チャン。。
    〈あたしの話したコト覚えてたんやな――…。〉
    『ほんでどーしたんさ?』『うーん…』駅の近くのコンビニまでテクテク歩いた。
    〈懐かしいなァ。。〉よくココバイクで通ったよな。激寒いのにこのコンビニの前で?人で語り明かしたよな。あんまり喋らんかったあんたと。美羽とタダシがつきあってた頃は?人やったよな。あん時のオデンうまかったよなァァ…。
    蘇る、いろ〜〜んな思い出たち。

    2006-01-12 19:45:00
  • 247:

    "想い出"とは不思議なモノで、狭い場所におるからこそ溢れそうな程そこにあるよな。だから例えば、ウチらにしてみたらこのコンビニ。
    でも決して「綺麗なまま」じゃなくて「綺麗になってる」よ?喧嘩もうざい位にしたさ?大したデートもしてナイさ…でもでも、ココに確かにあるんよナ、"ただ?人でおりたかった"時の想い出が。

    2006-01-12 19:47:00
  • 248:

    あ〜胸がかゆい?
    コンビニに入った。もぅオデンは売ってナイな…。光チャン。『なついな、ここ。』『ウン…』明け方のコンビニの前で、昔話をいっぱいした。
    『お前このコンビニで鼻血出したよな!笑』『アレな??笑 なーつーいー??笑 楽しかったなァ?あの時かなり!』そうあたしが言うと光チャンは声のトーンを下げて話し出した。
    『ぶっちゃけ俺な、さやかチャンのコト好きやと思うヶドなぁんか違うネンなぁ。思ってたんと。今になって思うネン。お前とはしょーもナイコトばっかしてたヶド楽しかったなぁって。寒いのにずっと外おったりして。笑』 『楽しかったなぁ…』
    ―ナンテ返せってゆうん?『だからいずれお前と戻りたいなぁ…』『う〜ん…』―だからな、ナンテ返せと?『お前は俺のコト好き?』――あたしに何を言えと……?

    2006-01-12 19:48:00
  • 249:

    あたしは息を飲んでゆった――。『好きやけど、あの頃までじゃナイなぁ。てか、もぅあの頃ぐらい好きになるコトはナイんちゃう?』
    『何やねんそれ!笑』
    『だってそーやろ!笑 別れてんねんで?嫌いまでゆわれていくらあたしでもなぁ。』『あーゆわなお前ずっとゆってきとったやん!』『…それぐらい拒否られたってコトや!わからへんやろーけどあたしめちゃくちゃ辛かってンから!』
    ―…ッ。。ヤバイ。あのフラれた瞬間がフラッシュバックして泣きそーになった。

    2006-01-12 19:49:00
  • 250:

    『なんし、あの頃のキモチに戻るコトは絶対にナイし、そんな"いずれ"とか"いつか"とか、いらん。あたし「今を生きる子」やから?笑』
    グッと涙を飲み込んで言った。〈ヨシ??〉泣きたくナイ、あんたのコトではもぅ、涙は流れ切ったんデス、あたし―。『俺のゆぅてるコト信じられへんの?ホンマに好きじゃなかったってコトちゃん?』あたしは立ち上がって尻をはたきながら笑顔でゆってやった。
    『信じひんなぁ!?好きやったけどな!むーっちゃくちゃ!』
    あたし、カッコイー????笑 ―人のキモチってスゴイねんで、光チャン―。
    あたしは背を向けのびをして歩いた。『かえろかッ』つきあってる時、絶対自分カラ口にせんかった言葉を発して――。

    2006-01-12 19:50:00
  • 251:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 252:

    布団にくるまる。
    ルフィに抱きつく。
    〈神田くん…〉―神田くんの声がききたい―。
    ―プルルルッ…プルルルッ…―
    ……8、9、10。。『出てやぁ〜…』切るボタンを押して寝た…爆睡した。

    2006-01-12 19:51:00
  • 253:

    布団にくるまる。
    ルフィに抱きつく。
    〈?略部?〉
    ……8、9、10。。『出てやぁ〜…』切るボタンを押して寝た…爆睡した。

    2006-01-12 19:52:00
  • 254:

    夢を見た―。光チャンとさやかチャン、あたしと神田くんでダブルデートなんかしちゃってるおかしな?夢…。
    目が覚めると夕方やった。携帯を見る?神田くんカラの着信は……なかった。メールがきてる。『うん?』

    ?美羽?
    『美羽今カラ飛ぶわ???』……………………………………………?………………『はいぃいいぃ????』部屋で叫んだらおにいにどつかれた?痛い?てゆーかなんやねんコイツ??急いでテル????―プルッ―?『何?』―はやッ?てか??『何ちゃうわ?笑 ドコ?』あたしはテンパって美羽に居場所を聞いた。

    2006-01-12 19:53:00
  • 255:

    『ワンダーーーランッッ?』…コイツしらふか??『正気?君大丈夫?』『ユニバの横の海ぉるぅ??羽梨?海風キモチいーぜーッッ?キャハハんッ?』……―コイツ?人でこのテンションか?『てか店を飛ぶ訳?』『ウン?てか、すべてからや!美羽はもー嫌になってもーたわ!人生に!』…人生…でつか?『何がなん、どしたんなんなん一体!笑』『きてみればわかるさぁぁ!』―ブチッ―ツーツー…〈はい?〉電話ゎ切れた。

    『ァカン?』
    あたしは独り言をブツブツ言いながらそっこーで用意をした。―タダごとじゃナイ―!おにいに万券を?枚握らす?『え?何いや?』『ユニバの海まで連れてって?至急!』『ユニバの海?なんやそれ?』『わからん?なんし向かって!』車をブンブン走らせた?こーゆー時、金がモノをいわすな!おにいはルンルンで運転してはる。ちょろいモンやわ???

    2006-01-12 19:54:00
  • 256:

    『美羽自殺か??』楽しそーにゆーな兄ちゃん??
    『ナイ??そんなヘマはしん』それにしてもユニバの海って…何??美羽只今音信不通?あたしは最終手段を取るコトにした。―プルルルッ…―
    『もぉし??どしたん羽梨』『もし翔やん?あんた美羽の誕生日あの子とユニバ行ったやろ?海って何??』『へ?ぇ、あー横の海やろ?』〈やっぱり…!〉翔やんなら知ってると思ってん。

    2006-01-12 19:56:00
  • 257:

    翔やんいわく、ユニバの隣に船乗り場があるらしい。あたし行ったコトナイからわからへんヶドとりあえず向かった。"ユニバの海"へ。。
    『ココでいーよ?さんきゅ?』『いえ??またつこたってぇ??』車を降りてプーマジャージで美羽を探した。海…海…―ここ?―闇な道を入っていくと海らしきものが目に入った。そこにポツンと三角座りしてる女の子発見??間違いない。おそろで買ったプーマジャージ。

    2006-01-12 19:57:00
  • 258:

    『オィ?おっさん?』
    『あぁ??』ニカっと笑って大きく手を振ってる能天気な女の子。人生に嫌になってしまった女の子。あたしの片割れってゆってもイーぐらいの人生の友。中学のトキも、こんなコトがあった。美羽が"人生嫌になった"時が――。『あんた何してん?キモイで?笑』走って駆け寄る。『お前もな?笑』
    ―ここがユニバの海ネ…―

    『てかバリ腹減った?マクソいかへん?』きちゃナイなぁ?『あたしも腹減ったカモ?』すぐに本題に入らへんのは、多分うちらのテレ隠しやろなぁ。笑 ユニバの入り口のマクドに向かう。

    2006-01-12 19:58:00
  • 259:

    『ここまできて遊園地入れんとか…?』美羽『ほな入るぅ?』―プーマジャージにスッピン近い手ぶら女?人組…遊園地ではしゃぐかぁ…ナイゎぁぁ〜。神田くん、あたし先にユニバにきちゃったよ。こんなカッコでマクソにな…『お持ち帰りで?』『え?何でお持ち帰り?』『海で食うネン!』『あそ?』…海…ねぇ。うちらはマクド片手にさっきの場所へ戻った。階段に座ってモクモク食べる?

    食いながら海(?)をボーっと見る。船が出てる。
    『海賊なりたいなぁ…』
    『イイなぁ?冒険したい』 『ワンピース探し行く?笑 ぁ、無理ゃ?美羽泳がれへんもんな?笑』そんな夢の話をしてたら、なんか店なんかどーでもよくなってきてあたしもブチってしまった。風が気持ちイイ…。

    2006-01-12 19:59:00
  • 260:

    『美羽な、しんどいねん最近。』『何がぁ?』ちょっとずつ本題に入っていく。『翔太と別れたら仕事もっとできる!って思ってたけど…実際成績上がらへんし、客もキレテクし…。向いてへんかもやし、ニコニコ笑ってほっぺたいがんできたわ!』…『確かにしんどいわな。』『でも羽梨は仕事結果出せてるやん?』美羽はキャバってゆう仕事に真剣に悩んでたみたいや。

    『まぁでもお金家入れてるし、オカンも喜んでるし。頑張ろカナって思ててんけど…』フムフム…『はぁぁ???』美羽が下を向いてタメ息をついてダルそーにゆった。『今朝家きよってんな…オっさん。』『マヂ??』あたしは口からポテトが飛んだ。『ほんで美羽がオカンに渡してた金とオカンの給料持っていきよったわ…』『マヂか…』

    2006-01-12 20:00:00
  • 261:

    「オッサン」とは美羽パパの事で、美羽が中学?年の時にオバちゃんと姉達とオッサンから逃げた?と言っても、地元から近い所やけど。
    暴力振るう・金入れへん・チンピラ etc…いわゆる、うちのおとんと一緒の"キチガイ"の部類の人やった。
    ちなみに、昔あたしもこの人にチャリパクされた事がある。笑 あん時ゎヒビッタなぁ……??

    2006-01-12 20:01:00
  • 262:

    当時姿くらました美羽は学校にもこんくて心配した。でも、卒業あたりに元気な姿を見せた。『あのキチガイから逃げてん!笑 家知られたらきよるから、内緒な!』美羽はオバちゃんとひっそり暮らしてたワケやねん。でもオバちゃんゆぅてた。『いつかバレるわ…』

    その"いつか"がきてしまったワケね。。

    『あいつ来るなりオカンしばきよった?美羽、"もーえーわ"おもて給料袋投げてゆうたったわ。「これやるから二度とくんな?」って??笑』『カッコエ?笑』『やろ?またくるけどな?絶対。』『ヤバイな、それ。。』『ウチんち破産やわ?笑』美羽は立ち上がって踊り出した。〈そりゃ踊りたくなるわな…〉

    2006-01-12 20:02:00
  • 263:

    金でモノゆわすんは簡単ゃけど、キチガイ相手じゃ話は別やわ?弱肉強食。権力大切。血を分けた家族でもまるで関係ナイ人らもいてはる。恐い世の中やなぁ〜…?
    病んでる、病んでる。。

    今日ココに来たんは正解やったカモしれへん。こんな病んでる世の中から逃げたくもなるわな?笑って?飲んで?心を隠してお金を儲ける。そんな毎日。癒しさえもなかったら自分まで病んでまぅよな、美羽たん。

    2006-01-12 20:03:00
  • 264:

    『美羽翔太が好きやわぁ』踊りながら美羽がゆった。『マヂで?』『元彼にこんなん思うん初やわ。戻りた?い?』歌うよーにゆう。『さっき翔やんと連絡とったで。連絡すれば?』『いーわ?美羽、羽梨みたいに強くナイから。笑』―あたしが強い?―『どーゆー意味?』『羽梨は光クンにフラれた時めさ頑張ってたやん?色々。美羽ゎ無理やわ。真似できひん。傷つくん嫌やもん。笑 翔太傷つけといて何やけど。笑』…別に強さであーしたんじゃナイねんけどなぁ??

    『美羽光クンがまた羽梨の事好きって聞いて鳥肌たったもん!笑 あぁ、羽梨すげぇ!信じたら叶うねんなみたいな!笑』『運やろ。笑』『違うて?絶対羽梨が頑張ったからや??』『ナイわぁ…笑』"頑張ったら"とか、"信じたら"とか、思うんって素敵な事やけど、あたしは もぅ 無理デスわ…

    2006-01-12 20:03:00
  • 265:

    『羽梨?飲まへん??』『マヂ?笑』美羽の提案でコンビニで酒とつまみを買いあさって海を見ながら飲み明かした?笑 …あかんわ、うちらマヂ変子やわぁ??若干そんなん思いながらも楽しい時間やった?笑 恋の話をやたらした。
    その時、美羽はあたしにこぅ何回もゆってた。

    『よぉ考えや!羽梨』
    『あんなけ大好きやった光クンやで?こんなイイ話ないで』『神田くんはヒーロー的存在なワケやん??』……………にゃあるほろ?コイツは光チャン賛成派なワケね。ふーん…『まぁ羽梨が決める事やけどな!』そう、結局あたしが決める事やねんな。。

    2006-01-12 20:05:00
  • 266:

    夜が明けてタクつかまえてアットホーム?〈なかなか楽しかったにゃぁ?〉部屋に入ってねっ転がる。神田くんカラの着信………はナイ。
    『なぁしてんのよ…』そして爆睡した?変な夢はみいひんかった―――。

    んー朝や??…じゃなくて夕方や?すでにあたしの活動時間はココからってゆうのは染み付いてる。『うし??』客電?、メール?…あたしはキャバをヤメる気はナイ。そしておそらく…―???―『お?』〈メール受信〉?美羽?『同伴しいひん??笑』『…やっぱりな。』美羽もヤメる気はナイ。頑張るしかナイでしょ???

    2006-01-12 20:06:00
  • 267:

    昨日の海での飲み会?楽しかったな。ケドあれは「現実逃避」した?日。それであってそれもまた現実。今日もあたしらは店でスマイリーするでしょう?営業スマイリーを。。??

    『あんたぁぁ???』『ふぇ?』考えながらお化粧してたらヒス女が登場した。『何?』今日もけっこぉヤバめなオカン…〈ダルイ。。〉

    『アンタあんなけゆぅてんのに遅なる時連絡しんなぁ!』『ごめんって。でもバイトやねんもん。』『朝まで未成年働かすトコなんかロクなトコちゃぅゎ??』〈ダルイダルイダルイ?〉あたしは手を休めず答えた。『そんなんゆーてもあたし金ほしいし。』そーゆった瞬間オカンはあたしのおりたたみ机をちゃぶ台返ししよった??―ガチャーン―?一瞬シーンとなった。

    2006-01-12 20:07:00
  • 268:

    『あんたは…金?て、ホンマアイツにそっくりやな?』―キター???って位オキマリの台詞にいつもの倍イラ?するあたし…?眉かきが折れてる…買ったばっかし。『世の中には金で買えん大事なモンいっぱいあるんじゃ?』―そんなんゆぅてんちゃうねんケド…―『大体あんたはなぁ』ガミガミ口がとまらへんオカン。うるさい…妹が部屋を覗いてる。
    〈見んなや????〉あたしのイラ?も大概MAX。

    『アンタお母さんどんなけ必死かわかるか?アンタら食わすんに?』『…』『そんな好き勝手なヤツはアイツんトコ行ったらよかったんや?』―ガチャーン―!普段はこの人には滅多に言い返さへんあたし。ヒステリ悪化させるだけやから。でもこの台詞にあたしはキレてしまった。。

    2006-01-12 20:08:00
  • 269:

    立ち上がって机を蹴った。そしてオカンにこうゆった。嫌、ゆってしまった…… 『自分もおとんと変わらへんで?大概キチガイやわ!』 『なんやって?もっぺんゆぅてみこのガキィ?』オカンの血相が変わった時、ちょうどおにぃが部屋に入ってきてうちらの間に入った。『お前、もぅいけ。』そぅ一言ゆってオカンをなだめてくれたから、あたしはそのスキに荷物をカバンに詰め込んで家を出た。ジャージにぞうり。中途半端に化粧した顔で――。

    なんし公園。いつもの公園。イラ?する…なんとなくまた神田くんに会いたくなって電話した。『電波ノ届カナイ場所ニイラレルカ…』―なぁ、何で出てくれへんの―…?
    空を見た。周りを見た。嫌になった…―???―
    《着信?光チャン?》―なぁ、何であんたは出てくれへんかったん……―?

    2006-01-12 20:09:00
  • 270:

    『もし。』『何でそんなふてこいねん?笑』『嫌別に。』『どしたん?てかドコ?』『家の近くの公園。』そーゆーと光チャンはあたしのトコにすぐ来た。今日も作業着。多分仕事帰り。
    『大丈夫か??』『ウン余裕。笑』そんで、あたしはオカンの事を話した。光チャンは、ごはん連れてってくれた。ファミレスに入る。

    『お前はコレやろ?』ニコっと笑ってあたしに聞く。あたし、光チャンのその笑った顔大好きやったわ―。普段ちょっとイカツイから余計に笑ったら可愛いねんな―…『ここドリンクバーいけてないよな。笑』食いながら色々話した。記念日に、ココでパフェ食った話…食後にそのパフェを注文した。

    2006-01-12 20:10:00
  • 271:

    『うま?ぃ??』『お前ホンマこーゆーん好きやな?笑』パフェにむさぼりついてるあたしを見て光チャンは、ニカっと笑った。〈可愛い…〉ドキっとしました。。? 更に光チャンはゆった。
    『やっぱお前可愛いな!』…ドキっと?回目?普段こんなんあんまりゆわん人やからね…ウン。

    店を出た。『ありがとぅごちそー様??』『お前どーすんねん?今から。』『ウーン…今日は仕事いかなアレなんよなぁ?昨日無欠したしイ?』『そのカッコで?顔で?笑』『?笑』『家で化粧したら?』『ありがとぅ。』こうして光チャンちに行く事になりました…。バイクでブーンブーン―…到着。

    2006-01-12 20:11:00
  • 272:

    さっそくお化粧タイム??『今日は彼女きたりしんよな?笑』『今日は大丈夫!笑 まだあの人仕事やもん!』『ハットリキャッツアイ?回目はナイでぇぇ〜??笑』
    なんとなくそーゆわれてもどっかでビクビクドキドキしてた?こないだの事がかなり恐かったモンやから。。笑

    『俺風呂入るから。』『あッは〜ぃ?』―バタンッ― 化粧完了??〈コテがナイから髪は放置やな。〉かなり無造作ヘァやけど。?……『ヒマやなぁ。』部屋を見渡す?〈綺麗にしてんな〜…さすがA型…〉ふと目に入ったモノが胸に軽く刺さった。―"彼女"のモノであろぅ付け爪――…『ふぅん…』

    2006-01-12 20:12:00
  • 273:

    …てゆぅか、見渡せばこの狭い部屋に"彼女"の痕跡はいっぱいある。
    灰皿に埋もれてる口紅のついたタバコ、シャネルの紙袋に、光チャンは食べへんお菓子、ビデオ…―
    『ラブラブやぁ…』ふとテーブルの上に目をやると光チャンの携帯?張ってあるプリクラの中の"彼女"。べっぴんすぎる"彼女"――。 光チャンがあたしを捨てて選んだ"彼女"――…

    2006-01-12 20:13:00
  • 274:

    ―ガチャッ―『羽梨バスタオルとってぇ〜!』風呂からあがった光チャンの声で我に帰った。『ほいほ?ぃ?』バスタオルを持っていく。『ヤダ?隠してよ光チャン??笑』そんなこんなで?人でテレビを見てたら、光チャンがうしろに回って抱き締める態勢を取った。
    『羽梨…』光チャンの手が胸に触れそぅになった時、あたしは口を開いた。
    『そろ?ぃかなやわ?』
    『もぉ行くん?』
    『ウン?遅刻した店長うっさいネン!』『ふーん。』ふいにおちん光チャンを無視してあたしは荷物をまとめて立ち上がった。『ほな?あ?がとうな!』『…送ったるわ。』『え…』結局、店の下までバイクで送ってくれた。『ありがとう〜?』『お前ちゃんと家帰れよ!』そーゆうと光チャンは軽くキスをしてきた。『ほなまたな?』そうして光チャンは帰って行った。

    2006-01-12 20:14:00
  • 275:

    あたしはいざジャージ出勤?『おはよ???』『さきチャンヤンキーやん?笑』ボーイや女の子らにイヂられながら?人着替えにいく。
    更衣室で、色ンな事を考えた。〈店まで送ってくれるとか…〉初めてやった。とっても複雑なキモチ。。
    どんなけあたしに優しくしてくれても、「本命」は「あの人」。あの部屋がそれを物語ってたもん――。

    2006-01-12 20:15:00
  • 276:

    接客中、キャピキャピ話しながら頭では色ンなコトがぐるぐる?回っていた。
    光チャン…オカン…さやかチャン…………神田くん……―。 ふと横に目をやると静香チャンがマイクを持ってちょうど歌おうとしてるところやった。―???―イントロが流れる。。
    〈ぁ。Over Drive…〉

    2006-01-12 20:17:00
  • 277:

    歌い出すと同時に美羽が出勤するのが見えた。横にはとびのお兄サン。
    〈ホンマに同伴してるしッ!〉昨日のコトなんかなかったようにケラケラ笑ってる美羽がそこにおった。多分そーゆーのを"強さ"ってゆぅんやろゥ。。あたしも笑ってブランデーを作る。
    〈強くなりたい。〉光チャンを突き放せる強さが、この時あたしは欲しかった。

    その日美羽ンち?に泊めてもらった。オカンと顔会わすんがきまずかったから、起きてオカンのおらん時間帯に家に帰った。『お前何バトってん!』風呂あがりのお兄さまがおにぎりを食ってた。『昨日ゴメンなぁ?あのオバちゃんやたらうっとかってん?』『確かにな。でもお前がキレるとかめずらしーなぁ?』……『あたし家出たい。』

    2006-01-12 20:18:00
  • 278:

    『お前仕事続けるんやったら出た方がイーな。そのうちバレんで。』おにいは唯一家族であたしがキャバ嬢なコトを知ってる。オカンにバレたらどぉなるコトか……
    ヒステリのキチガイが目に浮かぶわ??『俺も出たいけどなぁぁ?』
    おにいは当時21歳やったけど、なか?スネかじりでヤンチャぼーずで、車のローンに追われる居酒屋の社員やった。

    2006-01-12 20:19:00
  • 279:

    『まぁなんし出る方向で考えるわ!金貯めるし??』あたしはそぅおにぃに告げてチャッチャ着替えてまた外に出てチャリにまたがった。『ウシ?』チャリンコをチリンチリンこいである場所を目指す。
    〈もしかしてやけど…〉 微な期待を胸に到着。その場所は…。

    2006-01-12 20:20:00
  • 280:

    『羽梨チャン久しぶりや?ん?』学校?。。あたしがあんたと出会った場所。何かなぁ、ココにきたら「あんたに会える」って心のどっかで思ってんねんよ…あんたはどうなん?神田くん。

    相変わらず駐車場にたまって騒ぐヤンキーの群れから?人、ライン頭のハゲがあたしに近寄ってきた。

    2006-01-12 20:21:00
  • 281:

    『おはよー?』『おはよーざぃまぁす?笑』闇でヤンキー達と顔見知りなあたし?笑 辺りを見渡す。
    『あの…神田くんは?』『きてへんで!アイツ最近何してんやろなぁ〜携帯も繋がらんし…』―そうなんや…――内心ガッカリしてたあたしの肩を誰かがポンっと叩く。
    『龍くん?』
    『久しぶりうりうり〜?』ニッコリ笑うちょんまげの龍くん。〈やっぱこの人可愛いなぁ〜。〉

    2006-01-12 20:21:00
  • 282:

    綺麗な顔のちょんまげ龍くんと他愛もナイ話をして
    『ほんじゃぁ?』学校に入ろうとすると、腕をグっと引っ張られた。『えッ?』龍くんの綺麗な顔があたしにもっそ近づく。
    〈ぇぇ???笑〉っと思った瞬間、あたしの耳元でちっさくこぅゆったんよ。 『ちょっと後でイイ?』あたしが頷くと、『車おるから?』と、ニコっと笑って手を離した。『はい…』としかゆわんあたしを残して龍くんはヤンキーの群れに帰っていった。

    2006-01-12 20:23:00
  • 283:

    あたしはドキドキしながら教室に向かった。 〈何??〉とりあえず授業を受ける。なんとなく、神田くんのコトかなぁと思った。――なんか、なんか胸騒ぎがする………。
    ――キーンコーンカーン?―――

    授業が終わり、あたしは即効で学校を出て龍くんの車を探した。〈何やねやろ…〉変にドキドキする胸を押さえながら、、
    『うりうり!??』―おった!?? 黒のワゴンから手を振ってる龍くん。 『乗って??』言われるがままに車に乗り込んだ。

    2006-01-12 20:25:00
  • 284:

    聞いたコトナイ洋楽を鳴らして、散らばってる変な薬…アンパンマンのぬいぐるみグッズ…ペイント。。
    〈やっぱこの人変コやな?〉車に乗るなり、『はいっ?』とミルクティをあたしに差し出す。なんて優しぃ…?さすがこの車女に貢がすだけありマスねぇ??
    龍くんも神田くんも優しいカラ、本来"こーゆー人"なんを忘れかけてまうねんな…

    『ありがとうございマス。』軽く頭を下げたら、龍くんはあたしのアゴをくぃっと持ち上げた。『何スか??』ビビルあたし?すると『神田とチューした唇ぅ!?』とケラケラ笑っておちょくり出した。―何なん??― 最近やっと気付いたヶド、この人やたら女慣れしてる上、天然?。。あたしのペース乱しよる、なぁんとなく男で苦手なタイプ。。

    2006-01-12 20:26:00
  • 285:

    しばらく笑うと龍くんは車のシートを倒して、タバコを吸い出した。『羽梨チャン、神田に電話した?』煙を吐くと同時に話し出す。 『ぇ…ぁ。ハイ。したんですけど繋がらナイんですよね。何回もかけてんのに??』『そっか?』一言そーゆってニッコリ笑ってあたしに携帯を渡してきた。
    『しゃべりたい?』ニカニカして聞いてくる。『連絡とれるんですか??』『まぁな。てか、だから学校きた癖に!?』とあたしのホッペタをツンツンしてきた。あたしはこのトキ思った。必要以上のボディタッチ!?これで女は落ちるんやなって??笑

    『で、しゃべりたいの??』『…?…しゃべりたい。』『どん位?』『かなりめさくさやばい位!!』あたしが半分切れた感じでそぅ怒鳴ると龍くんは転げ回って爆笑しだした。『ナイわ!ナイわ!?マヂナイわぁ〜?笑俺にキレるとかナイわ?』―何この自意識!??―そぅ思いつつ携帯を奪った。 『どれでかかんのよ?』

    2006-01-12 20:27:00
  • 286:

    『何のタメ口なん??ナイわぁ?キャハハ?』…このテンションはホンマに羨ましいと心底思う。『これやで、はい。』そぅゆって龍くんは携帯を渡してくれた。
    〈しゃべれるッッ――ッ…〉 そぅ思うだけで異様にドキドキする…―プルルッ…―
    『もォォォォ???し??』

    2006-01-12 20:28:00
  • 287:

    『ッ……―。』
    〈神田くんやぁ…。〉
    『もォォしもォォし????』『……ぁ。』
    ぁたり前やねんけど、そんなめっちゃ久しぶりとかちゃうねんけど、めっちゃ聞きたくてしゃぁなかった神田くんの声を急に聞いて、第一声が出てこぇへん―…〈ぅゎ…喋らなッ?!〉 『羽梨ィ??』ードキンッー…『ウン。。』

    2006-01-12 20:31:00
  • 288:

    『おぅ!羽梨かぁ〜!』………神田くぅん…??なんか軽く感動やわ!笑 『神田くん?なぁしてん?あたし何回も電話したんやでぇ!!?』テンション上がる魔法やわぁ…あんたの声。『あーゴメン?!ちょぉ色々あってあの携帯今手元ナイねん!龍之介おるんやろ?』『そーなん?隣おんでぇ?』〈ヨカッタ…。。〉いつもと変わらんあんたの声、早口な口調。。ヨカッタ。良かった………ッ。 変に安心した。

    なぁ神田くん、あたしに何でこの時ちゃんとゆってくれへんかったん‐―?あたしにだって、何かできたかもしらんやん?
    力になれたカモしらんやんか……―。。あんなん、ならんかったカモしらんやんかぁ……―――。

    2006-01-12 20:32:00
  • 289:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 290:

    『龍之介に変わって!』『はぁぃょ。』その後龍くんに電話を変わって、何やら?人喋ってはった。
    『ウン。了解。なんし俺もその辺調べとくし、ウン、わかってる!お前もな!ほなうりうりに変わるで!』そぅ言うと『ハイ??』と龍くんがあたしに携帯をまた渡して、車を降りてどっかに歩いていきはった。

    『もしもしィ?』
    『もし羽梨?』『龍くんどっか行った?笑』『そ。てか、どーなんお前は!なんか変わったコトある?仕事はどやねん?』―喋りたいコトはいっぱいあった。。 『ウーン…オカンとめさバトった?笑 あたし家出る準備でもするわ?』『マヂ?本気出んの?甘ナイで!』『本気やで。真剣出よ思てるし!』『ほ〜かぁ。まぁなんし困ったら龍之介にゆえな!』……あったんやけど、なんかこんなコトしか話されへんかった…数分間の電話。

    2006-01-12 20:35:00
  • 291:

    そろそろ切ろうとした時、神田くんがゆった。
    『羽梨!俺のコト好き?』 『何さいきなし!笑』
    『イーからゆえや!』

    『………好きやで…』

    2006-01-12 20:36:00
  • 292:

    あたしの、うちらの、ある意味初めて気持ちが通じた瞬間やった。

    『俺も好き。めっちゃ好き!笑』『…あたしも!笑』『ハハッ?!笑 可愛いやんけ!笑 まぁなんし落ち着いたらまた会おな!約束!』『ウン。約束??』『じゃーまたな!バイバイ!』『は?ぃ?バイバイッ!』

    「約束」。。初めてうちらはこうゆう未来の「約束」をしたんよな、、いっつも行き当たりばったりやったうちらが…。。

    2006-01-12 20:37:00
  • 293:

    思い返したら出会って?年ちょっと――。出会いはあんたから声をかけてくれた…つきあった期間は?ヶ月。そこから別々に過ごしてきた今日まで――…。お互い新しい恋したり失恋したり、色ンなコトがあったと思う。その中であたしとあんたが一緒におった時間なんて、数える程しかなかったカモしらへん。それも全部偶然のよぅなモンやった。

    でもな、あたしは何回もあんたに助けてもらった。しんどい時、隣におってくれたんはいつもあんたやった…。
    神田くんが大好きやで? あんたの強さにあたしはひかれた、憧れた。誰よりも。でも、あんたにも弱さがある。泣くコトもある。しんどい時も、ある…。絶対。それにもっと早く気付けば良かった。あんたはいつでも"大丈夫"な事……。。

    2006-01-12 20:38:00
  • 294:

    電話を切ってすぐ龍くんが戻ってきた。
    『ラブ?テレフォン終わり??』『…?ありがとございマス。』携帯を返す。するとまた新しいミルクティをくれた。『え?笑』『もっこあげるから、俺のノロケ話きいて???』ニカーっと満面の笑みで聞いてくる。『いっすよ。笑』…でも何でこの人は違うのん買おとか思わへんのかしら??ミルクティを?本、膝に乗せた。

    『見ろ??』可愛い顔して…?みしてきたんは携帯の待ち受け?めさベッピンの髪巻いてるお姉な感じの女のコ。『かわいッッ?』思わずそーゆったら、龍くんは自慢気にニヤニヤ笑った。『彼女デスかぁ?』『ウン?可愛いやろ?俺の舞タン?』言いながら画面にチュゥ?………。『笑。でもアレでしょ?失礼デスけどすぐ別れるでしょ??』"そーゆー人"で通ってたから。。神田くんと龍くん。。

    2006-01-12 20:39:00
  • 295:

    でも、誰かがゆってた。 『神田は変わらんやろなぁ〜』〈………〉電話を終えた龍くんがあたしの横にきて笑って言う。
    『それはどぉかなァァ??笑』ナイス??龍くん!笑?あたしも龍くんと顔会わして笑った。
    ――人は変わる―。ホンマのホンマは、金とか薬とか、仕事とか以前に、"人"だけが人を変えるコトが出来るんやろうな――。。

    2006-01-12 20:41:00
  • 296:

    帰り、龍くんが家まで送ってくれる事になった?
    信号待ち。。『羽梨チャン、神田も変われると思う〜?』龍くんが遠くを見つめて聞いてきた。『…変われるでしょ。龍くんでも変わるんやし。笑』と、答えると『ナ〜マ〜イ〜キ〜?笑』ってむくれはった。『キャハハ?笑あ、青ッスよ。』 信号が変わった瞬間に龍くんが言った言葉、忘れもしいひん…。

    2006-01-12 20:42:00
  • 297:

    『光でもイイんやで…?』 ―――は?……。『え?』ゆってる意味がワカランかった。。―プップー!!―
    後ろの車がクラクション鳴らしてる。『神田はしんどいで。』一言そうゆうと、龍くんはまた車を走らせた。
    『あの…』『例えば。今の俺ラの状況とか無理。とか。』『え?』『それとか…』言い掛けて龍くんはフっと笑った。『色々な?』

    2006-01-12 20:43:00
  • 298:

    龍くんの言葉の意味もよく理解しんまま家の近くに着いた。『ありがとうございマス。』『何かあったらすぐ俺に連絡して?神田やと思って??』〈…ナイわぁぁ〉と思いつつ『はい?』って答えた。笑 『ほんじゃぁに?』龍くんが帰って行った―。。『ふ〜?』
    さぁ家に入ろうって思って振り向いたら、ありえへん光景が目に入った!?

    2006-01-12 20:44:00
  • 299:

    『帰ってゆーてるやろ!ポリ呼ぶで?』
    ――道端で怒鳴ってるのはウチのヒステリおかん!そしてその横には何年か振りのキチガイおとん…??一瞬、昔の光景を見てる様で心臓が早くなった。
    『おぉ?久しぶりやな?』あたしに気付いたおとんが普通に話しかけてきた。 『あぁ…』戸惑うあたしにおかんが怒鳴る。 『あんた家入っとき?はよ?』

    2006-01-12 20:44:00
  • 300:

    『ゥ、ゥン?』―言われた通り玄関に向かうあたしにおとんが近寄ってくる。
    『羽梨!飯いかんか??久しぶりにお前が好きなコンペイ党(お好み焼き屋ネ?笑)いくか?』
    『イヤ…いーわ?』…『あんた弁護士通してからゆぅてくれるかぁ??』すかさず怒鳴りまくるオカン?? 〈イヤとかイイヨとかの前に、あたしまでこのヒステリに怒鳴られるんよ??〉―巻き込まれたたまりませんヮ…―あたしはさっさと家に入ろーと早足で歩いた。。?

    2006-01-12 20:45:00
  • 301:

    その時おとんが近寄ってきて何か紙キレみたいなんをあたしに握らした。
    〈何????〉オカンはそれに気付いてなさそうやったから、あたしは黙って家に入った。怒鳴り声が聞こえてくる……。
    昔の癖で、なんとなくドキドキが止まれへん――。
    「あの人らの喧嘩」に。。?

    2006-01-12 20:46:00
  • 302:

    拳をソッと開いたら、微妙にガッカリした。『何や…?』おとんの電話番号が書いてある紙きれやった。
    〈金やと思ったしな??〉そこにおにいと妹が寄ってきた。
    おにぃ『お前もそれ渡されたんか!笑』『おにぃも?笑』『まさか!俺は嫌われてるしナイわ!笑 コイツ?!』おにぃが指差した先にはまだ中学入ったばかりの少々反抗期気味な妹。ぶかぶかのセーラー服短くしたりしてるあたしの妹。
    『優も〜?』と笑い同じ紙切れを見せてきた。今更やけど名前は優でつ?。笑 もぅ登場しないです。ハイ。

    2006-01-12 20:47:00
  • 303:

    おにぃ『電話するコトなんかナイやろ??』『ナイな?』家のゴミ箱をオカンがあさる危険があるコト知ってたあたしは、財布にその紙切れを突っ込んどいた。優もマネして突っ込んではった??笑 あたしのマネばっかして…。笑

    2006-01-12 20:50:00
  • 304:

    『今更何がしたいんやろーな。』おにぃは無関心そうに言うと、自分の部屋に戻っていった。
    〈確かにな…〉
    あたしは多分、命に関わる危険がナイ限りおとんに連絡するコトはナイやろぅ。。
    そぅ思ってた。。

    2006-01-12 20:52:00
  • 305:

    『ホンマにアイツだけはダルイわ?』―数分後―オカン無事帰宅。軽くホッとする。
    その後オカンはうちら兄妹?人を居間に集めて何回もこう釘を刺してきた。
    『アイツに絶対何が何でも会いに行ったらアカンで!わかってるやろ?』
    『オカンのコト裏切らんとってな?』って、、何回も何回も。 まるで何かの宗教かって位オカンはこの台詞を繰り返してた――。。

    2006-01-12 20:53:00
  • 306:

    話し終える頃にはおにぃはイラちきてはって、『死んでもあんなんに頼らへんわ?』って愚痴ってはった。
    〈死んでも…なぁ?〉あたしもこれでおとんに訳無き暴力やか受けてた子やから、おにいと同じ気持ちでもあったんカナ。けどなんし、キチガイやし、関わりたくナイっすヮ―……???
    結局オカンの話によると、ちょっと前のベンツ?人組もおとんの仕業やったらしい。――そんな子供に会いたかったんカナ?一瞬そんなん考えたりしたけど。やっぱいらんわ。。関係ナシ。

    2006-01-12 20:54:00
  • 307:

    でもね〜ぇ?
    あたしは『冷たい子』カナぁ?オカンにもおとんにも、おにいにも妹にもゆわれるんやけど…?
    でもな、ホンマんとこ、あたしが一番熱い奴やと思うんよね?絶ーッ対!!

    2006-01-12 20:55:00
  • 308:

    誰よりも熱いあたしを知ってるんはおそらく美羽くらいやろおなぁ…?
    なぁオカン、裏切る結果になってしまってゴメンな?でもあたしだって、手段選んでられへん位、守りたいモノあるんよ。。
    それをわかっておくれ…

    2006-01-12 20:57:00
  • 309:

    突然のおとんの出現で、オカンとあたしの対決はないがしろなまま毎日が過ぎた。仕事?の毎日。
    〈家を出よう!〉目的持ったあたしは強い???ガッポ?稼ぐ。光チャンとは相変わらずダラダラ連絡を取ってた。
    …神田くんからの連絡はナイ。

    2006-01-12 20:58:00
  • 310:

    『約束!』
    ――その言葉だけ頭にある。いつなんてわからへんケド。疑うコトなく純粋にただただ信じて"それ"を待ってた。

    そんなある日。光チャンとまた会うコトになった。 〈そろそろちゃんとゆわなアカン…。〉おしまいにしよう。この関係――…。

    2006-01-12 20:59:00
  • 311:

    神田くんからもらったキャップを深くかぶって、光チャンの家に向かった。
    『羽梨見てぇ!』新しい作業着を着て嬉しそうな光チャン…。。『カッコイイやぁん?』―今ここで切ったら、もぅ多分、元カノとしても、友達としても会うコトはできひんやろう…涙が込み上げてくる。〈何でやねん…〉
    『やるわッ』光チャンが紙袋を差し出してきたた。『?何?』

    2006-01-12 21:00:00
  • 312:

    『今日給料日やったし、バレンタインのお返しあげてなかったしな!』『マヂで?笑』『あけろや!』―カサカサッ
    ―…………ドレスやった。黒のスリットが深く入ってる、セクシーなドレス―。 『ありがとぉ??めさ可愛い〜??笑』『別にお前のキャバ応援してる訳ちゃうけどな!』そう光チャンは付け足してたケド、正直あたし感動してもぅたわァ…

    2006-01-12 21:01:00
  • 313:

    〈アカン…!〉頭ではそぅわかってたんやけど……。 嬉しかったんよォ…。。
    キャバを嫌がってた光チャン、女の子の店なんか死んでも入られへんような光チャン…新しいドレス欲しいってあたしがゆうてたんちゃぁんと覚えてた光チャン…。

    『会うんヤメよう』――この一言、とうとうあたしは喉の奥にためたままになってしまった…。

    2006-01-12 21:02:00
  • 314:

    〈ごめん…〉フッと頭をよぎるんは、やっぱりあんたの顔やわ…神田くん。
    でもな、、目の前で嬉しそうに笑ってる光チャンを突き放すコトができひん…これがあたしの弱さ――。ごめん。〈ゴメン…〉ごめん。。 何回も心の中で謝りながら神田くんの顔を思い出してた。こんな時でも、あたしの想いの先は確かにあんたやった。嘘じゃナイ。嘘じゃナイんやけどな…?

    その日、光チャンと別れた後、なんとなくボーっと歩いてたら、いつもの公園にきてた。『ふぅ??』
    何をする訳でもなく、ベンチに座ってタバコをふかす。道を歩いてる幸せそうなカップル――。そうじのオバちゃん。犬サン、猫サン…仕事が休みの日、こうしてるとなんか安心したりする…〈あぁ…みんなそれぞれ過ごしてるんやな。。〉あたり前のようで、あたり前じゃない。

    2006-01-12 21:03:00
  • 315:

    だって、早すぎるネンもん?毎日?、ハイスピードで流れてて、起きたら夕方で…。色々ありすぎて「日常」を忘れかけたりしてしまう。今のあたし…。あたしの人生は、この時最速で向きを変えまくって、"次のコース"に向かってたんやろう。。

    自分を見つめ治す時間とか、将来を考える時間なんか全然なかったけど、イヤ、そんなんこの頃必要なかったけど?笑。―心休まる瞬間はいっぱいあったな…。光チャンも、美羽も、その時隣におってくれたりしたネ。。でも、一番は、やっぱりやっぱり…―――。
    ―???―この先を考える前に、携帯が鳴った。心から目に神経が戻る?
    〈メール?件〉?光チャン?

    2006-01-12 21:05:00
  • 316:

    メールを開く―――。
    「紙袋ん中みた!?」
    ウン…?『何のコトやぁ?』さっきもらったドレスの紙袋をあさる。『あッ?』 底の方に手紙が入ってる。〈マヂで…〉おそる?手紙を開く。
    "見たくナイ!"―――…反射的に、心のドっかでそぅ思った記憶がある…

    2006-01-12 21:06:00
  • 317:

    『ふぅ?…??』

    手紙を読み終える頃には、あたしはデッカイため息をつきながら頬には涙がダラダラ流れてた。。 なぁ、このタイミングの悪さは一体何モンなん?笑 あたしドコで間違えた――?

    2006-01-12 21:07:00
  • 318:

    光チャンからの手紙は、綺麗な字で、何回も書き直した後があってこう書かれてた。
    「羽梨へ
    お前に手紙書くとか付き合った日以来やな!笑 てか、ドレス気にいるかな?イヤ、気に入らんとかゆわさんわ!怒 恥ずかしい思いして店入ってめっちゃ選んでんからな!大事に着ろよ!…てゆうか、こんなんが言いたいんじゃなくて…!」↓続く。

    「俺、お前のコト真剣に好きって気付いた!でももぅ遅いんかな?もしそうでも、俺が悪いな!だからしゃーないけど、出来るならお前とやり直したい…。もし次があるなら絶対もぅ離さへんし、泣かせへんし、お前のゆぅコト何でも聞く!笑 調子乗んなよ!笑 でもそれ位お前が好きや!本気のつきあいしたい。俺ともう一回つきあって下さい。そんで一緒に住もう?前みたいに会われへんとかなくしたいし、ずっと一緒におろ?俺の一生のお願いデス!笑」

    2006-01-12 21:08:00
  • 319:

    「P.S☆あの人とは別れた。俺はやっぱりお前のコトが好きやから!家が嫌なら俺んトコこいよ!!面倒みたるから!
    光太郎。」

    2006-01-12 21:10:00
  • 320:

    その手紙を握り絞めて、あたしは公園を出た。
    ポロポロぽろぽろ。。止まらへん涙。。意味が、ワカラン…その後すぐ光チャンからメールがきてた。
    「手紙読んだ?今すぐじゃなくてイイから考えといて!」
    〈考える?何を…?〉 ここまできて、光チャンと神田くんを天秤にかけろってゆうん?……あたしに?

    2006-01-12 21:10:00
  • 321:

    そんなんする権利あたしにはナイし、したくもナイ。
    「答え」はすでに決まってたハズ――。。

    神田くん、あんたのその強さが欲しい。今欲しい。断ち切る強さ。"前に前に進んだれ!"ってゆぅ、その強さ――。。あたしに足りひんその強さ。

    2006-01-12 21:12:00
  • 322:

    あたしはメールを返さずに店に向かった。出勤日でもナイけど。〈なんかしてたい…〉
    光チャンからもらったドレス…美羽『めさ可愛い!??良かったなぁ!きしたるわ!背中?!笑』『めさ可愛い????』女の子達が誉めまくる。…………………"良かった"―…??

    2006-01-12 21:13:00
  • 323:

    あたしは美羽とロクに会話もせんと自ら新規の客の席に着いた。いっぱい着いた――。いっぱい飲んだ。いっぱい喋った。

    『女の子あがりィ?!』…何でこんな時の仕事はあっとゆぅまやねやろう。仕方なく着替える。 〈まだ帰りたナイしな…?〉そんなん思ってたら携帯が鳴る
    ―???????―

    2006-01-12 21:14:00
  • 324:

    『客かにゃッ????』期待して画面を見るとガックシ? 〈着信中?おにぃ?〉…何やねん。。
    『もし?』『おーお前神田の番号教えて!』『神田くん今携帯な?い。』『やんな?龍のんわかる?』『?わかるけど…』『即効送って!』――何やら慌ててる感じのおにぃ。。『イイけど何でなん?』あたしが聞くと更に焦った感じでおにいが言った。

    『神田アイツえらいヘタうちよったみたいやな!俺も呼ばれてんねん!』『は?何がなん?』―ドキっとした。
    『ん?てかぁ!話せば長なるし急いでるし!また後々!ほな送ってな!』『は?待ってや!何があったんよ??』明らかに焦りすぎのおにいの口調…胸騒ぎがする。。!

    2006-01-12 21:15:00
  • 325:

    『なんしアイツヤバいぞ!』『だから何がよ???』トコトン聞いてくるあたしがうざかったんか、『ん?…てかもぉいーわ!お前もくる?!でもなァ…』ブツブツゆーてるおにいを無視して答えた。
    『行くわ!今仕事おわったし店の下きて!待ってるから!んじゃ?』―ブチッ―。一方的に切ったった!??
    『トラブってるからお先!?』あたしは美羽をもほっといてダッシュで下に降りた。―ドクン、ドクン…―。 何これ、、?心臓がやたら早い… ―プップー!―
    『おにいやん!』『乗って!早く!』―バタンッ―
    直ぐ様車に乗り込んだ。

    2006-01-12 21:17:00
  • 326:

    『ドコ向かってるん?』
    『南港!』『南港??』『チッ!?』―信号無視で他の車を追い抜いていくおにい。〈運転コワッ?〉身の危険を感じたあたしは即座にシートベルッッ??『龍にかけて今ドコか聞いて!』『ハイ?』なんかおにぃ恐い?ゆわれた通りかける。『もし!ドコですか?っておにぃが!!』

    『えッ??羽梨チャンもきてんの?』『ぁ、ハイ?』『…マヂか。。出来たら羽梨チャン降りて欲しいねんけど。』いつもとは違う、低いトーンで真剣に話す龍くんの声…『えッ…?』その時おにいがあたしの携帯を奪った。『龍?どこやねん!ウン、ウン。だいぶヤバいぞお前!』……龍くんの声が受話器から漏れてた。?人の会話を聞いてて身震いした。
    〈なんなん…?〉

    2006-01-12 21:18:00
  • 327:

    『ウン、ウン?そやな、なんしマッハで向かってるから?』―――おにぃが運転しながら片手で携帯を返して早口で喋る。
    『お前は車絶対降りんなよ!危ないし厄介やからな』『ゥン?わかったけど…神田くん一体何なん?』
    ――龍くんの言葉が気になる…。

    『お前アイツがヤーさんから直で薬引いてたん知ってる?』『はぁ…?』〈…ヤーさんから…直で…。。薬…〉無知なあたしはあんま意味がワカリマセン?。。『ゆったらアイツが売人やねん、わかる?』…売人って、あの黒人の?!…あたしの知識ってこんくらい?。。神田くん、よく考えたらあたしあんたのコト、なんも知らんカモ……。

    2006-01-12 21:19:00
  • 328:

    『ん?…お前ワカランかもしらんけど!アイツの薬のさばき方とかに問題あったんちゃう?俺もよぉワカランけどなんしかヤクザと金が絡んでんねん!それだけでだいぶヤバいんわかるやろ?』
    『ウン…。』一言あたしが頷くと、おにいは次々誰かに電話し始めた。。
    話を聞いた瞬間、おにいの声や外の雑音が遠くに聞こえて、ボーっとしてしまった。。〈なんで…?〉

    2006-01-12 21:20:00
  • 329:

    『羽梨!龍の番号!』――
    ぉにいの声で我に返る。 『あッ!ハイハイ!』………携帯を渡す。。〈ヤクザとか…何で?…〉薬とか、ヤクザとか、そんなんあたしにワカラへん。――…ちゃぅねん、あたしが一番ビックリしてビビッてるんはあんたがヘマをしたコトやねん…。何でもうまいコト切り抜けれそうな、器用なあんたが――。。。

    ―キキッーッ!―…色々?人で考えてる間に南港に着いてた。
    『お前絶対降りてくんなよ!』おにいはそう言い残してどっかに走って行った。〈そんなん…?。〉あたしは?人車の中でキョロ?してた。『…めっさドキドキしてんねんけど…』やたらソワソワして独り言をゆってたら、車の窓を叩かれた。 ―コンコンッ―!

    2006-01-12 21:22:00
  • 330:

    『ひぇッ???』
    ビクっとして振り向くと、龍くんやった。―ガーッ―。窓を開ける。
    『羽梨チャン、勇気クンは?』『今向こう走っていきましたよ!』『そぅ。』あたしが答えると、龍くんは後ろにひっついてた女の人を前にして肩を持ってあたしの前に立たせ、こう言った。

    2006-01-12 21:24:00
  • 331:

    『前ゆってた舞チャン!』 『こんばんわ。』と軽く会釈してきた、"龍くんの大切な彼女"は、写メよりも美人で柔らかい雰囲気の人やった――
    『こんばんわ。』あたしも軽く頭を下げる。
    『羽梨チャン。舞チャン一緒に乗せたっといてくれへん?』『あッ!はい、どーぞ!』 すぐ様ロックを解いた。 『すいません。』彼女は礼儀正しく頭を深く下げて遠慮がちに車に乗った。

    2006-01-12 21:25:00
  • 332:

    後座席の窓を開けて、龍くんと彼女が少し話してるのを黙って聞いてたあたし。

    『舞チャンごめんな、ちょっと行ってくるから待ってて』彼女の頭を撫でる龍くん。『龍、ホンマに大丈夫なん…?』心配そうな彼女に『心配すんなぁ??』とまた頭をポンポンってする龍くん。『…咲希は?』『だーいーじょーぶー!?』そして軽く彼女にキス…
    〈こっちがハズイがな??笑〉あたしはモチ!見てみぬフリ????笑

    2006-01-12 21:26:00
  • 333:

    『じゃぁイイコにしときや?』そして龍くんは次はあたしの前に移動してきた。
    『うりうり!悪いケドうちの舞チャン頼んだでッ?』 ほっぺたをクニッ――……『ハイ!わっかりましたぁ!??』
    そして『神田、大丈夫やからな。』って優しく笑っておにいが行った方へ走って行った。。

    2006-01-12 21:27:00
  • 334:

    残された彼女とあたし―。〈絶対きまずい??今さっきチューしてたもんな…笑〉 あたしが一人でそんなん考えてたら、『食べる??』と言って彼女がガムを差し出してきてくれた。
    『あッ!ありがとございマスッ??』『ありがとうなぁ、舞のしてくれて。』『イエ??全然ィっすよ?龍くんの大事な?彼女サンやし。笑』『アハハぁ?』〈照れてる…めさ可愛い?笑〉
    "この人イイコや――…"って、すぐにわかった。

    2006-01-12 21:28:00
  • 335:

    『羽梨チャンは咲希の彼女やねやろ?』『へ??イヤ??ちゃいマスよッ???』
    舞チャンは人当たりがイイ感じであたしに色々喋りかけてくれた。
    『そーなん?舞、龍に咲希と羽梨チャンの話色々聞いてて彼女や思てたわぁ?』 『ハハ?笑。舞チャン神田くんと知り合いなんデスかぁ?』――あたしの質問にびっくりMAXな答えが返ってきた―。。

    『ウ〜ン…知り合いってゆうか、舞、咲希と昔つきあっててんやん。』

    2006-01-12 21:29:00
  • 336:

    『そうなんデスかぁぁぁ???』〈あッ…??〉明らかに声がデカなってもーた!笑『ってゆっても?年ぐらい前やねんケドな??』―――…直感した。"女の感"ってヤツやな。。
    "唯一?年つきあった彼女"は、この人やったんやぁ…って。。
    『チナミにどれ位??』念の為聞いてみた。『ちょぅど?年ぐらぃかなぁ〜。』 〈やっぱり。。〉

    2006-01-12 21:30:00
  • 337:

    『そーなんですかぁ…すごぉぃ…』思わず口にしてしまったら、『別にスゴくナイで??舞とつきあい始めた頃はあれ…咲希もあそこまでヒドなかったし。笑』……
    〈あぁ、この人は神田くんのコトちゃんと知ってんねやなぁ…―〉
    そう思ったらなんか悲しい様な悔しい様な複雑な気分になって心ん中でちょっとショゲた。。

    2006-01-12 21:31:00
  • 338:

    『神田くんにも可愛い時あったんデスよね。笑』あたしがそうゆうと、舞チャンは少し笑って、でもちょっと淋しそうにこう話してくれた――。
    『咲希めっちゃイイ子やねんで?ホンマは!…ただ家の事情やらで荒れてたり色々あって…あんなんなったってゆうか…。』
    ―いつかあんたゆうてたもんな、、"オカンの背骨折れるまで蹴った"とか、何やら…ね。。
    『でも。。』

    2006-01-12 21:32:00
  • 339:

    『舞がそれを止められへんかったって話やねんけどな!?』笑って言った、舞チャンを見て、あたしはまた、なんとなくわかってしまったよ、龍くん。。
    アナタの愛する彼女は、まだ神田くんのコト、好きなんやろうな――…ってコト。ほんでまた、そのコト、龍くん。アナタ、知っててつきあってるんやろォ―?

    2006-01-12 21:33:00
  • 340:

    〈切ないなぁ…。〉
    今さっきの龍くんと舞チャンのやりとりを思い出した。龍くんから舞チャンに、溢れんばかりの愛情。。あたしもしっかりこの目で見たから……。
    〈切ないなぁ――…。〉 いつか、美羽が病院に運ばれた時のコトを思い出した。 "俺マイと遊ぶ約束してんねん。"ねぇ神田くぅん、""マイ"ってこの舞チャンやってんなぁ?また女の感が勝手に働いてしまったから…――。笑
    セツナイナァ…。。

    2006-01-12 21:35:00
  • 341:

     

    2006-01-12 21:36:00
  • 342:

    名無しさん

    早く続きみたい?

    2006-01-13 00:59:00
  • 343:

    名無しさん

    ちょっと懐かしいわ??コピペ人さん頑張ってな??

    2006-01-13 01:05:00
  • 344:

    名無しさん

    2006-01-13 02:41:00
  • 345:

    名無しさん

    こっちに感想書いたらまた倉庫いくやん?

    2006-01-13 05:06:00
  • 346:

    『でも咲希な、羽梨チャンのコト、大好きやで?』『へッ?』舞チャンがニコ?笑って言った。
    『あたしにゆーてたもん。「羽梨はなぁんか違うネン!」って。笑』
    ――出た。"なんか違う"?笑
    『龍くんも舞チャンのコト言ってましたよ?笑』『ハハッ?笑 流行やなぁ!笑』 ――あたしも舞チャンも笑った。

    2006-01-13 05:45:00
  • 347:

    『だから羽梨チャンも咲希のコト"なんか違う"って思うんやったら、頑張って欲しいネン。笑 咲希は龍とは違うし、しんどいコト多いカモしらへんけど…。』
    ―違うよ?全然違うよ―…あたしにとって神田くんは…
    『てか何で舞にこんなんゆわれなアカンねんって感じよな!笑 ごめん〜?笑』 『イヤイヤいや???笑』
    ?人でまた笑った。 なぁ、例えばな?

    2006-01-13 05:46:00
  • 348:

    「運命」ってゆうヤツがもしあるなら、素敵な様で悲しくもあるよな?
    「夢」が必ず叶うなら、素晴らしいようでおもんなくなるよな?
    全部が全部自分次第なら、「頑張るコト」は「信じるコト」に繋がるのにな…。

    恋愛ってな、人ってな、出会った時から…イヤ、出会う前から糸で繋がってるんやと思うネン。しかもその糸は必ず絡まってて、それをほどいてくコトで深まると思うネン。ただそれを途中で投げ出すか、諦めるか、はたまた飽きてまうか、目移りしてまうか…。そんなんを繰り返してるうちに疲れてダルなって、変わってしまったりするんやろう…。。

    2006-01-13 05:47:00
  • 349:

    でもその糸の絡まりがなくなる時の快感にハマんねやろなァ〜…。

    あたしも、美羽も、翔やんも、光チャンも、龍くんも、舞チャンも、神田くんも。。 みぃ〜んな、一緒なんかもしらへんなァァ…――。。

    2006-01-13 05:49:00
  • 350:

    ―ブーン…!!―
    そんなコトを考えててんけどバイクの音でハッとした。 〈何…?〉窓から外を見ると、暴走族みたいな人らがいっぱい…!??
    『何なんあれ?笑』『あ!舞あの人知ってる!』――よく見てみれば、学校のヤンキーの人らもチラホラ。
    なんしかすごい人数であたしはテンパッてた。〈何でこんな集合してるん??〉

    2006-01-13 05:50:00
  • 351:

    『あ…?龍らや!』舞チャンが指差す方に目をやると、神田くんが見えた。
    〈あッ…!!〉
    神田くんの横に龍くんと、うちのおにいとその友達。その向かいに黒人!?に、チンピラっポイ人らにヤンチャそーな兄サンら。なんしいっぱい。
    『大丈夫なん…?』あたしと舞チャンは窓からずーッと静かに覗いてた。

    2006-01-13 05:51:00
  • 352:

    何やらおにぃらとチンピラサンらが話してるみたい…。
    今思えば、我が兄貴ながらおにいもこんな人らと絡んでるん全くしらんかった自分がキショい。。?
    『キャッ…!』
    舞チャンが叫んだ。今、龍くんがチンピラに胸ぐら掴まれてる…。『大丈夫やで!舞チャン!』俯く舞チャンの手をギュっと握った――。。

    2006-01-13 05:52:00
  • 353:

    次に、チンピラに札束を渡して何やらゆうてる神田くん…。
    〈大丈夫…!〉あたしは震える胸を押さえて心の中でそう唱えた。何回も――…。。次の瞬間―――…。
    神田くんがチンピラにパンチされて吹っ飛んだ――…。〈嫌…ッ!〉反射的にあたしも目を伏せてしまう、、

    2006-01-13 05:53:00
  • 354:

    『今、咲希がッ…』舞チャンが泣きだしてしまった。 『大丈夫やって!神田くん不死身やから!笑』
    ―いつか龍くんがあたしに言ってくれた台詞を舞チャンに言った。イヤ、自分に言い聞かせた……。
    〈見たくナイ―…〉 でももぅ一度顔を上げた。

    2006-01-13 05:53:00
  • 355:

    また目を伏せてしまった…神田くんの周りに寄ってたかるチンピラと黒人――。
    なんかの映画見てるみたいや…。ココからよく見えへんけど、多分蹴られてるんをおにいがとめてる……。〈なんなん…ッ!〉『アイツッ!』――目ん玉が飛び出そうになった。黒人が持ってる鉄パイ!!?
    頭ん中で"あの時"の香代チャンが浮かんぶ。。それと同時に、"あの時"の美羽の頭の傷――…。

    2006-01-13 05:54:00
  • 356:

    〈恐い――…!〉血の色をリアルに思い出して鳥肌が立った―。。
    『羽梨チャン、イヤや…。』顔に手あてて泣いてる舞チャン〈あたしだってイヤやし!〉―でも…。
    「ウチの舞チャン頼んだで!」 …龍くん!頼まれても困るし?!あたし一応年下やねんし?!?
    舞チャンの隣に移動して、舞チャンの背中を叩いた。 『大丈夫??!!』

    2006-01-13 05:55:00
  • 357:

    神田くん、あんたが今こうゆってくれたらもっと"大丈夫"になんねんけどな…!

    『ん??あの子どっかで…』チンピラの横で楽しそうに?人ケラケラ笑ってるミニスカのギャル…『あぁッ?』―思い出した。アレ「化粧詐欺師」??の…名前なんてゆったかな?なんし、神田くんの元カノであたしガッついてきたヤツ!!!!!! 何でおんねん…!?!

    2006-01-13 05:56:00
  • 358:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 359:

    ?回そう思い込むと、恐さよりもイライラしてくる…?
    その時、黒人が停めてあるバイクに鉄パイを振り下ろした!
    『うわッ!?』バリ悲惨…あのバイクの持ち主!〈あたしやったら泣く!原チャでも泣く!?笑〉―?人そんなコトを考えてると、いつのまにか化粧詐欺子が黒人から鉄パイわ受け取ってた。 〈…え??〉

    2006-01-13 05:58:00
  • 360:

    化粧詐欺子は偉そうに腕を組んで、倒れたバイクに足を乗せて、神田くんらに何やらゆってるみたいやった。
    『あやまってぇ?キャハハハッ!?』――この車にまでその声は響いた。
    舞チャンも見てる…。――その時、端にとまってた神田くんの車に思いっきり化粧詐欺子が鉄パイで殴った。…―パリーン―ッ!…………窓ガラスが割れた。。

    2006-01-13 05:59:00
  • 361:

    〈はぁ?〉素で思った。 アカン……イライラ、イライラ込み上げてくる!『…何なん、あの女。。』

    神田くんの大事にしてる車やねんけど?あんたも助手席乗ってた時あったんじゃナイん――?
    『アカン…イラっとする。』 ―おにいが化粧詐欺子になんかゆうてるけど、聞こえへん……―。

    2006-01-13 06:00:00
  • 362:

    『なんやね!!お前はぁ!』
    また詐欺子の声が響いた。その瞬間の光景を、あたしは瞬きひとつせず見てた―――。
    おにいに掴みかかって、鉄パイで左肩を殴った―…。でも、大丈夫。多分―…あの女そんなに力強そうじゃナイし、うちのおにいは中山きんにくん並の筋肉やし。………………………………………………デモ。。。

    2006-01-13 06:01:00
  • 363:

    チンピラ達はケラケラ笑ってその光景を見てる。
    黒人はつっ立ってる。
    ほんで多分、うちのおにぃ切れてる…。 『ヤバくナイ?あの人ッ…』泣きながら舞チャンが嘆く。。『ヤバい。死ぬ程ムカつく』『羽梨チャン…。』
    〈我慢。我慢…〉あたしが出た所であの女の火に油注ぐだけ――おにいや神田くんらに迷惑かけるだけ――…みんな耐えてる訳やし。。ヤーさん絡んでる訳やし…車から絶対出んなゆわれたし――…ウン、ウン。。。

    2006-01-13 06:02:00
  • 364:

    でもフと思ったんよ。
    〈コレいつまで続くん…?〉

    どうすれば解決すんの―?詐欺子の気が済むまで―?チンピラ達の気が済むまで―?その辺の車やバイク全部ぶち壊すまで――――――?神田くんらがボロボロなるまで――?
    金で解決しいひんの――?するなら位出せばいーの?………………………………………………………………ウン?――ウン…………?

    2006-01-13 06:03:00
  • 365:

    ない頭ヒネくり回して考えるけど答えが出ぇへん…混乱する。。
    ―ガシャーンッッ!―
    その間にもガラスが割れる音が耳に入ってくる。。 『…。。』―お前ゴジラか?――――――――――…舞チャンはさっきよりも悲壮な顔して見てる。
    『龍の車いきそう…ッ』 ―ガシャンッッ!!―……いきよった。。

    2006-01-13 06:03:00
  • 366:

    あんな?確かに!その車は確かに確かに龍くんが好きでもナイやろぅ女に貢がせた車やけどな…?
    ケドな?何でその車を傷つけてんのが貢いだ女でもなく、お前なん――?ん??

    『あれは誰のなぁ?ん?』詐欺子の声がまた響いた。『羽梨チャンッ!くるでッッ…!』『えッ??』――コトもあろうに詐欺子がゴジラの様にこっちに向かってる。 〈嘘やろ――?ちょっとまって?〉

    2006-01-13 06:04:00
  • 367:

    この車はな?うちの兄貴がナイ金はたいてイッショ懸命働いてやなァ??ネン前のローンが今でも残って毎月せっせ?と働いて払ってる訳よ!そんな車をやなぁ?!

    とかゆってる場合じゃナイ?詐欺子がもぅすぐそこまで来てる??〈アカン…!!!!!!〉―ガシャーンッ!!!!!―………遅かった。

    2006-01-13 06:05:00
  • 368:

    詐欺子は多分、あたしらが車の中におるんをわかってて後部座席の窓を割ったと思う。
    あたしは割られた方の窓側に座ってて、とっさに背中を向けて舞チャンを覆う体勢になってた――。
    『…ッッ――。。』耳元でガラスが割れる音であたしは心臓が飛び出そうやった。―ドクンッ、ドクン…―
    ―自分の心臓の音だけが聞こえた。

    2006-01-13 06:06:00
  • 369:

    『やぁぁ〜〜???』
    先に叫んだんは舞チャンやった――。
    『羽梨チャン!羽梨チャン?血ィ出てる!イヤや!大丈夫???ック…』〈血…?〉痛くナイけど――?
    『え…てか大丈夫。笑』―…こうゆう状況で笑けてくるんはきっとビビってるからやろうなぁ…。足がガクガク震えてる――。。 『羽梨!!!』おにいの声で割れた窓の方に振り向いた。

    2006-01-13 06:07:00
  • 370:

    『あぁ!あんた勇気くんの妹やんなァァ〜?あたしのコト覚えてる?』『…。』
    〈アカン…まってぇ…〉めっちゃ悔しいけど、声が出ぇへん。怖い――…。。

    そこに、おにいが走ってきて詐欺子の腕を掴んだ。 『なぁコイツ関係ナイやろ!たま?連れてきてもーただけやねん!コイツには手ェ出さんといたってくれ!頼むわ!』…そぅ言ったおにいの手を詐欺子は思いっきり振り払ってまた鉄パイを左肩にぶつけた………。

    2006-01-13 06:08:00
  • 371:

    『うっさいネン?黙っとけや?何の兄弟愛なん?笑 笑けるわ?そーやってアンタが妹甘やかすから、この子こんな生意気なるんちゃん?こーゆー調子乗ってるヤツホンマムカつくんじゃ?』―――ガンッ――…車のケツがへこんだ。ごめん…おにい。ゴメン…!明らか切れたいやろうに必死に堪えてるおにいの顔見てたら、あたし…。。『お前降りろや!』
    詐欺子が腕を引っ張ってきて車から降ろされた。

    2006-01-13 06:09:00
  • 372:

    『あんたこないだの事覚えてる?覚えてたら今ココで土下座してくれへん?』
    『…。』『別に無理にとはゆわんけど。』
    〈土下座…?は…?〉足、まだ震えてるし、皆こっち見てるし…。。横目でチラっとおにいを見たら、片目を軽く動かしてあたしに訴えてる。
    ――「ゆー事きいとけ」って―――…………。。 『なぁすんのしーひんのどっちなん??』詐欺子が怒鳴る。。

    2006-01-13 06:10:00
  • 373:

    ―ドクンッドクン…―。。
    まだ心臓ドクドクゆってる。周りを見た。―泣き崩れてる舞チャン―…倒れ込んでる龍くん…、無差別に傷つけられてる車やバイクに、その周りに無造作に散らばってるガラスの破片――……ドクンッ、ドクン――。。
    みんな、あたしを見てる…『ベッピンさんが土下座かぁ!みたいなぁ〜』と、チンピラ……。。「土下座」。。半泣きになる‐‐。。

    2006-01-13 06:11:00
  • 374:

    無意識にあたしは詐欺子の前にしゃがみ込んでた。。『はよして?ちゃんとオデコつけてね?キャハハッ!!??』……手を地面につけた。。コンクリが痛い。。
    〈デコ…つけたらえーねやろ?みんな…我慢してんネンから――。。車とかまで傷つけられてんねんから……〉

    ヤバい。泣きそ………。

    2006-01-13 06:12:00
  • 375:

    『早くしろや?』
    詐欺子が怒鳴った瞬間、下を向いて思いっ切り目を瞑った――。多分涙?滴ぐらい出てたと思う。
    『羽梨のけ!!!』
    『えッ??』おにいの声で思いっ切り顔をあげた。 『………………ッ。』 〈嘘やろぉ〜〜…〉

    2006-01-13 06:13:00
  • 376:

    …目の前にはいつか見た光景――。あたしこの時鳥肌立ったんやで?

    ―神田くん――………。

    2006-01-13 06:14:00
  • 377:

    あたしと詐欺子の間に立ってる神田くんは、詐欺子の鉄パイを力一杯掴んでて、欠陥浮き出てた…。
    神田くんの後ろでへたり込むあたし――…。。一瞬何が起きてたんかワカランかった。
    『やめたって!』
    神田くんの声でわかった、詐欺子、あたしの頭、殴ろうとしてた――…?

    2006-01-13 06:15:00
  • 378:

    おにぃがあたしに駆け寄ってくる。『お前大丈夫か?』『えッぅん…。』
    …詐欺子のあたしを睨む目がゾクっとしてあたしの足の動きを止める…。

    『サエコお願い。やめたって?』〈"サエコや??"〉名前がやっとわかって変にスッキリ…。。? 『咲希は関係ナイやん?どけや?』―鉄パイを離そうとしいひん神田くん―…。

    2006-01-13 06:16:00
  • 379:

    『離せゆーてるやろ??』『土下座して欲しいんやったら俺がするから!お前がムカついてんの俺ちゃうん?俺がやるやんけ!』
    ―ドキンッ―……。。やっぱあんたはあたしのヒーローやで…―?
    『あーそぅ?ハハ?えーよ!ほなはよしてや?ちゃんとゴメンナサイゆうてな!?』 座り込む神田くん――。 ドクンッドクン――…。 『…』〈アンタが土下座とか…ナイやろ……―?〉 ヒーローやけどな――…?

    2006-01-13 06:17:00
  • 380:


    あたしの目の前に、神田くんの体。。いつもあったかくて、あたしをギュってしてくれた体――。。

    「今、ちっちゃく見えるよ――…?」
    神田くんの頭が前に少しずつ下がっていく。手をついて、ひざまづいて――。。『謝って?』 追い打ちを掛ける様なサエコの言葉―――…

    2006-01-13 06:18:00
  • 381:


    「え。てか、何でそんな神田くんちっさいん――?」

    2006-01-13 06:19:00
  • 382:

    『…』
    神田くんが口を開く、"ゴメンナサイ"を言おうとする、その瞬間やった。

    あたしは確かにこの時、無意識やった――…はず。。

    2006-01-13 06:20:00
  • 383:

    ―グイッ―!!
    神田くんの左腕を力一杯思いっ切り両手使って引っ張った。『…何!?』
    …目ぇ丸くしてビックリしてる神田くんに、あたしは確かこうゆった――。。
    『立って?てか、何してるん?あたし神田くんちっさいのイヤややねんけど?』
    あたしのこの言葉で一瞬シーンとなる――。。

    2006-01-13 06:21:00
  • 384:

    静まり返った中で、一番最初に口を開いたんはやっぱり神田くん――。
    『はぁ?笑 何ゆってんのお前??』――え…?
    『え…てかだから!なぁしてん?笑 おかしーやろ、立って?』
    『お前がおかしーわ?笑』〈……………ハイ?〉 『…イヤ??!笑 あんた男やろ?土下座とか恥やで?やめてやっ。めっちゃイヤやあたし!!笑』 『俺だってイヤじゃ??笑』 〈いつもの、神田くん…や、な。。〉

    2006-01-13 06:22:00
  • 385:

    『お前のタメやんけ?』
    『だから嫌ゆーてるやん!嬉しナイて!??笑』 笑けてしまう!!
    そこにサエコが唖然とした顔で口を開く。
    『何なん?あんた???』右手には、鉄パイ―。。 〈ヤバ…??〉パっと横を見れば、ウザそうな、でも半笑いのお兄さま……。

    2006-01-13 06:23:00
  • 386:

    『サエコ!』神田くんがサエコの肩を掴む。
    『離して!あたしコイツホンマにむかつくネン??』―――サエコはかなり頭に血がのぼってるみたいで、あたしを睨む目がめちゃくちゃ恐い。。でも、なんでかなぜか、あたしはさっきより恐さはだいぶ減ってて、足の震えがとまってた――。

    2006-01-13 06:24:00
  • 387:

    神田くんが必死でサエコをなだめてる時、ふと車に目をやったら、声を出して泣いてる舞チャンに気付いた。『ック…ぅッ…ふッ―…!』―倒れ込んでる龍くんの方を?回見て、あたしはサエコを無視して舞チャンの方へ駆け寄った。
    『…舞チャン!舞チャン大丈夫デスか?』『ゥン…ッ…舞は…でも龍…ッ、咲希もッ……。』『大丈夫やから泣きやんで下さい!ネッ??』―龍くんの笑顔が浮かんだ。言葉が浮かんだ――。

    2006-01-13 06:24:00
  • 388:

    その時――、サエコがあたしの服を後ろから掴んだ!『ゎッ??』『お前が土下座しろ??』
    …目の前の鉄パイが怖い―…!〈美羽、アンタもこんな怖い思いしたんか―…ッ〉その時美羽の顔が浮かんだ、、サエコが"あの時"の香代チャンに見えた。
    『サエコ!』――神田くんとおにいがサエコに近寄ろうとした時、鉄パイを持ってる方の腕を振り回した。『わッ??』『お前らは引っ込んどけや!!』……際どい、あたしとサエコ、おにいと神田くんの距離――。。

    2006-01-13 06:25:00
  • 389:

    『なぁ!!』―胸グラを掴まれた――。
    "悔しい…"――怖くてもそんな感情がだんだん大きく揺さ振ってくる…。
    『あやまれや?なぁ?』 『……。』…周りの人らはシーンとなって、あたしらを見てた。けどもぅなんか、言ってやろぅと思った。
    「しばきたいんやったらしばけや!!」―――って、もぅ喉まで出てた、その瞬間――。。

    2006-01-13 06:26:00
  • 390:

    『やめて下さい??』
    舞チャンが車カラ降りてきた。『何自分?このコの連れ?』『やめて下さい…お願いしマス…。』
    〈舞チャン……いいって!〉 サエコが舞チャンを睨む。。

    『舞チャンのいとけ???』 その時、離れた場所で倒れ込んでる龍くんが今までナイくらい大きい声で怒鳴った。

    2006-01-13 06:28:00
  • 391:

    『…ふぅん。アンタは龍の彼女なん?』サエコはあたしを掴んでる手を離した。…コクッと頷く舞チャン―。。涙がボロボロ流れてる……。 『あたしの連れ、アンタの彼氏と付き合っててんケドな、エライえぐい事されてんねんよな〜!』
    『え…。。』キョドる舞チャン。。

    2006-01-13 06:29:00
  • 392:

    『あんたもどーせ貢がされてヤラれてポイやで?笑』 『…。』黙り込む舞チャン。。〈ミスった―…!〉
    そぅ思った通り、サエコは舞チャンにこう言い放った。『舞チャン?龍とこのコの代わりにあたしに謝って?できるやろ?笑』――クスクス笑うサエコ―…。
    『…』『何黙ってんネン?そぅなんもゆわんかったら可愛いとでも思ってんの?』サエコが怒鳴ったその時、舞チャンが倒れ込んだ――。 〈…ッ!〉……腰に鉄パイを振られた……………。

    2006-01-13 06:29:00
  • 393:

    おにいも、神田くんも、その時一番近くにおったあたしら。。……誰も止める暇もなかった――。
    一瞬固まってスグ舞チャンを抱えた。『舞チャン!!』『ッ…――…』―腰を押さえたまんま歯をくいしばってる舞チャン……………。
    『サエ〜!べっぴんサンにそんなんヒドイんちゃうけぇ〜!』ケラケラ笑う、チンピラ………………………………〈龍くんゴメン……!!!〉情けなくなった。。

    2006-01-13 06:30:00
  • 394:

    『てか、そこまで倒れる程じゃナイやろォォ???笑』……腹を抱えてキャッキャ笑う、サエコ――。
    〈何がおかしいねん…?〉みんな"―もうどうしようもない―"って顔で、サエコを、うちらを見てた。
    神田くんと、おにいの顔は、ひきつってた。サエコ以外誰も口を開くコトはなく、、サエコの笑い声だけが響いた――…。

    2006-01-13 06:31:00
  • 395:

    その時、何故かあたしは美羽の顔が浮かんだ――。 なんかワカランけど。。美羽と笑ってる光景が浮かんだ。〈美羽…………。。〉 その時――…

    『いい加減はょ立てやぁ??』―サエコがまた、鉄パイで座りこんでる舞チャンをなぐろうとした――――――――……、、

    2006-01-13 06:32:00
  • 396:


    『いー加減にしろや!!!!!!!!!』 ―――――ついに、喉まででかかってた言葉が出た。
    あたしの口から――。たった一言。。
    『あぁ????』サエコがあたしをギっと睨んだ!それと同時に、その場におる人全員の視線があたしに集中する―――――。 ―ドクンッ、ドクン…―!

    2006-01-13 06:33:00
  • 397:

    『アンタ何様?状況わかってる?』サエコは今にも飛び付いてきそぅな顔であたしを睨みつける。。
    ―ドクン、ドクン―。。
    『…わかってるけど、アンタこそ一体何様なん?』 『はぁ?笑』―〈あ…。〉おにいがまた目であたしに訴えてる?、"何ゆーてん?"って――。周りが、ザワめき出す。あたしはそれを無視して続けた――。 『てゆぅかな。』
    『アンタは何がしたいん?どうしたいん?』
    『どうとかナイからぁ?あたしは山口サンにやれゆわれたからやってるだけ。あの人な!』――指差した方には、おそらくこの中の頭であるチンピラ「山口サン」が、タバコを吸いながらあたしを見てニヤっと笑った。 〈あの人か…〉なんとなく、おとんの面影がある。意味ワカラン灰色のズボンに黒のセーターに帽子… 〈漫画かよ…?〉―あたしは変に冷静やった。

    2006-01-13 06:34:00
  • 398:

    〈…もーいーや。。〉 ――あたしの中で踏ん切りがついた。
    『…あの人にゆわれたからこんなんしてんの?アホやろ?』――サエコの目付きが変わる――。
    『は?何…?アンタお子チャマやな!笑 あーゆー人らには逆らったらァカンねんで?だから勇気クンも誰もあたしに何もできひんねんやん、何されてもボーっと見てなぁ!笑 逆わらへんで?強いモンには!そんなんもわからんの!?』
    〈"強いモノ"…ね……。。〉『そーやな』

    2006-01-13 06:35:00
  • 399:

    そんなん痛い位わかってる――。。いつだってそうやったサ?神田くんだっていつもゆってた。でもな?

    『でもあんたは何なん?人の後ろ盾無かったら何もできひんの?』『は?』 『イヤはとかじゃなくて。でけへんの?ただのしゃしゃりやん!』―ドンッ――――その言った瞬間鈍い音が鳴った――。『羽梨ッ。』おにいが差し出した手をはらって続けた。肩が痛い…。。

    2006-01-13 06:36:00
  • 400:

    『あんたアホやなホンマに!めっっっちゃキショイで??それに気付いて?ヤーさんバックに鉄パイ振り回してな?』『羽ー梨ッ…!?』
    背中を叩いてくるおにいは素無視!
    サエコ『何とでも言いや?何言ってもあたしの勝ちやけどな。笑 その証拠にほら、皆黙って見てるやんか。』簡単に"勝ち"なんてゆって欲しくナイわな――。。『…あんたじゃ話ならんわ。』

    2006-01-13 06:37:00
  • 401:

    あたしは覚悟を決めて、"山口サン"の元へ歩いた。 『羽梨いーから!』神田くんがあたしの腕を掴む、けど、『イヤ大丈夫。』とだけ言って手を振りほどいた――。
    ―ガシャーン―!! その時、サエコがまた、おにいの車のガラスを割る音がした。〈………ッ―。〉
    この音で、あたしの中の何かが切れた――。

    2006-01-13 06:38:00
  • 402:

    あたしはサエコのそばに立って、車を蹴った。―ガンッ―!!そして言った。
    『それ、新車で絶対かわすから。』『は…?』
    サエコが口を開く前に鉄パイ思いっきり引っ張った!サエコ『ッ…何すんねん!!』――綱引き状態。 『クッ…!』
    奪ったのはあたし――。力でこんなヤツに負ける気がしん!

    2006-01-13 06:40:00
  • 403:

    そして倒れたサエコを見下ろして、周りに聞こえへん位小声で言った。

    『そっちがその気ならこっちももぅそーさしてもらうから。後悔さしたるわ。』
    呆然としてるサエコを無視して、鉄パイ握りしめて山口サンの元へ一直線で歩いた。

    2006-01-13 06:41:00
  • 404:


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    2006-01-13 06:47:00
  • 405:

    名無しさん

    2006-01-13 10:54:00
  • 406:

    『何や、姉チャン?』鉄パイを持ち上げた時、神田くんが追い掛けてきてあたしに怒鳴った。
    『羽梨!やめ!』
    『エェ根性しとるやんけ、姉チャン。』あたしは山口サンを見上げて言った。

    『これ、お返しします。』

    2006-01-13 13:34:00
  • 407:

    『!?』神田くんも周りの皆も「へ?」って顔であたしを見てる。
    あたし『…もぅいいでしょ?』鉄パイを受け取る山口サン。。
    『まだやなぁ〜、ワシの気がすむすまん以前に、コイツらがこんなんじゃ済まされへんコトしとんのや。』――軽くビビるあたし??…でも大丈夫!
    〈ウチのおっさんのが怖い!??笑〉
    山口サン『オイ!火ィや。』『はぃっ!』あたしはチンピラが出す前にジッポを差し出した。

    2006-01-13 13:35:00
  • 408:

    『山口サンすいません!』そう言って振り向いて、あたしに "あほ!"って口パクした。後ろ手でシッシってしてる。。〈…?〉
    その時山口サンが口を開いた『この姉チャンお前の女か?』
    『イヤイヤイヤイヤ???』……?人揃って断固否定?笑 それを見て山口サンはハッハッと笑い出した。
    『おまえこの姉チャンやったらたこう売れるんちゃうかぁ?』〈…―?????ぅ、ぅ、ぅ、"売る"?〉あたしは真剣ビビった顔をしてしまった。。

    2006-01-13 13:37:00
  • 409:

    『イヤイヤ?笑 そんなんヤメたって下さいよ!』ノリで返す神田くん。
    〈冗談―…??〉
    山口サン『まぁそんな冗談はええとして』
    〈そんな冗談ヤーさんがゆうなや???〉心の中で突っ込むしかナイ。。
    『お前やったら女?人泳がすん屁でもナイやろ。ハッハッハッ!』〈―泳がす??海に…???〉またあたしの頭は大パニック?笑

    2006-01-13 13:38:00
  • 410:

    『イヤ、コイツはムリなんで勘弁して下さい!』頭を下げる神田くん。
    〈誰も沈めたらアカンて!?神田くん!??笑〉
    山口サン『ほぉ〜。。ハッハッハッ!ほんならお前らどぅケジメつけんのや?サエコはまだ気ィ済んでへんみたいやからの〜。』――そこにサエコが走ってきてあたしに掴み掛かってきた。
    『ッわ??』

    2006-01-13 13:39:00
  • 411:

    そんで左頬を思いっきりブタれた。―バチンッ…―!
    『お前うっとイねん?』そう言って次はおなかを蹴ってきた。
    『ッ……』〈ヒールとかせこいわ…!〉うずくまるあたし。結構痛い…
    『サエコ!』神田くんがまたあたしの前に立つ。〈あかん…。〉そんなんしたらサエコが余計逆上するて―…。

    2006-01-13 13:40:00
  • 412:

    『咲希なんで…?何でなん?なんでそんなんすんの?』『何でってコイツ何も関係ナイからやん!』
    サエコが涙目になりながら続ける――。
    『…あたしがどんなけ咲希のタメに働いたり、イヤやのにヘルス行ったり、咲希のタメに部屋も借りたやん?家具も揃えたやん?それやのにあたしのコトフッたんはこの子のタメなん…?』
    『そんなんちゃうって!』神田くんが一言冷たく否定する。〈…。。〉

    2006-01-13 13:41:00
  • 413:

    『あたし本番もしたんやで…?でも咲希がおったから、咲希のタメやから、体も売ったし家族だって捨てたんやで??それやのにな…何でこの子は何もしてなくても守ってもらえんの?勇気クンの妹とか関係ナイやろ?あたしだってそれ位わかるねんで?』
    『…』
    涙ボロボロで、最後の方はヒクヒク言いながら話すサエコを見て、わかってしまったコト。。
    "絶対根は悪い子じゃナイ"コト。。そして、"ただ神田くんのコトが大好きでたまらん純粋すぎるくらい純粋な女の子"なだけッてゆぅコト。。

    2006-01-13 13:42:00
  • 414:

    神田くん『ごめん。』
    サエコ『…ゥッ…ゥッ。。』

    どんなけ思っても伝われへん想いがある。報われへん時がある。そぅ、何でかワカランけど、頑張る分だけ、傷ついてしまう時がある…。神田くんを「信じた。」そして「裏切られた」時、、きっとカラッポになって、おかしくなってもーたんやね…。。

    2006-01-13 13:42:00
  • 415:

    サエコ『…ッ…あたし悔しい…ゥッ…ッ』

    泣いてるサエコは、さっきまでの鉄パイ振り回してたゴジラじゃなくて、むしろまだ子供な、"可愛い女の子"に見えた。。

    『サエコ…』神田くんをしゃべらさんとサエコは言う。

    2006-01-13 13:43:00
  • 416:

    『…だからあたし咲希のコト許されへん…あたしにはもぅ何もナイねん…。薬だって手ェ出したやん、あんたのタメに。。……もぅ今更ひくわけにいかんねん!!』
    そぅ怒鳴ると、山口サンの足元に置いてた鉄パイを掴んであたしを睨んだ。
    〈――くる…。〉サエコが手をあげたと同時に言った。

    2006-01-13 13:45:00
  • 417:


    『あたし旧姓花村!!花村羽梨!』

    もぅ"しょうがナイ"と思った――。

    2006-01-13 13:46:00
  • 418:

    一瞬シーンとなって、皆があたしを見た。そして、山口サンの顔色が一気に変わる――。。
    山口サン『花村て…あの花村か?』
    あたし『…。』
    おにいがデッカイため息をついたんが聞こえた――。
    〈ごめん…おにぃ。。〉

    2006-01-13 13:47:00
  • 419:

    山口サン『…ほな、お前花村サンの娘か?』
    『そぅです。』

    ――そぅ、あたしはとうとう自分自身で一番嫌いでやりたくなかった方法を使ってしまった――。。
    "おとん権力"。。?

    2006-01-13 13:48:00
  • 420:

    『…ホンマか?』山口サンは明らかに"ヤバイ"って顔で聞いてくる。
    『はい。』
    神田くんや周りの人らは"何?"って顔で見てた。 おにぃは呆れた顔でその場に座り込んだ。『…チッ』てゆぅ舌打ちが聞こえる…あたしはポケットから財布を出して中をあさる。 〈あった――…。〉それを手に取り、携帯を開く。

    2006-01-13 13:50:00
  • 421:

    〈出て――…!〉

    ―プルッ―…『誰じゃぁ?ぃ??』〈即効出るやん!笑〉『おとん?あたし羽梨!』『おー!お前か!やっぱりお前はかけてきてくれたなぁ!』明らか嬉しそぉなおとん?〈やっぱりて何やねん??笑〉
    『今な、あたしの連れが山口サンて人とモメてんねんけどな…。』『山口?それドコのモンぢゃ??』―すでにキレ気味なおとん。。? 不安そぅにこっちを見てる山口サン。。 『ちょっと待って、変わるわ。』

    2006-01-13 13:51:00
  • 422:

    『変わってくれません?』山口サンに携帯を渡した。 『もしもし…。』
    おとんと山口サン電話中。。
    おにい『…お前あと?絶対ダルなんぞ??』あたし『しゃーない…シュウシュウつかへんやろ。』おにぃ『チッ!』かなりダルそうに何回も舌打ちするおにぃ――。。 神田くん『え!てかお前のオッチャンもしかしてヤクザ?!』

    2006-01-13 13:52:00
  • 423:

    あたし『ウウン、ただのキチガイ』
    神田くん『何やそれ!笑』おにい『でもまぁオッサンらの年代には結構有名?。。ただキチガイすぎるだけやねんけどな。』
    神田くん『ヤクザもビビるキチガイッスか!笑』
    あたし『笑い事ちゃうからな?。この場はしのげるけどその後どぉなるかはあたしにもわからへん。』
    神田くん『何やそれ!笑』そぅやな、例えるなら、じゃりんこちえのてつのヒドイばん…?

    2006-01-13 13:53:00
  • 424:

    もちょっとキョドってるサエコチャンに釘を刺しておこか。。
    『あんた、どーなるかしらんで?悪いけど。』『は…?』
    おにぃ『まぁこのコにはコレでえーんちゃう??俺のシルビーにアホみたいにバンバン鉄パイぶつけよってんからな!』おにぃはサエコから鉄パイを取り上げてあたしに向ける。
    『ほんで何でお前もどさくさに紛れて蹴っとんネン?笑?』『痛ッ!いでッ!?』 軽くケツに当ててくる? 神田くんはちょっと緊張が溶けた様に笑ってた――。。

    2006-01-13 13:54:00
  • 425:

    山口サンが携帯をあたしに返してきた。
    『もしもし?』『おーお前山口なんかヮシ聞いたコトなんか聞いた事ナイぞ!ただのイチビリのチンピラやぞ!』 〈お前も大概な……?笑〉『そーなん』『ヮシの事知っとるみたぃで謝ってきよったがな。』『マヂで!さすがおとん!?』(←あえてやで?笑)
    〈良かった…とりまおさまる。〉
    『ありがとぉな?またかけるわ!』…と、思ったのに……………!?

    2006-01-13 13:55:00
  • 426:

    『今からヮシもそっち向かうから待っとけ!』
    〈…は??〉
    『え?こんでイイで???も?大丈夫やし??』
    『そーゆーチンピラは一回しばいとかなアカンのや!』
    〈イヤ???笑?〉 『イイって!』 『お前も帰らんとそこおれよ!』――ブチッ、ツーツー…。―……………………………

    2006-01-13 13:56:00
  • 427:

    おにい『何て?』
    あたし『…くるって。』
    『ハァ?マヂゆーてん?俺帰ってィィ??』
    『あかん!?あたし?人でおとんと喋るん無理やし!』『俺だってイヤやしな!俺がしばかれるわ!』『あたしだって!?』『お前がよんだんやんけ!!?』 『だってぇ???』
    兄妹ケンカ勃発?――――

    2006-01-13 13:58:00
  • 428:

    神田くん『何何?そんなオっちゃんヤバイんスか??』おにいがタメ息。『…なんしかキチガイやからな。MAX薬中やし、ココきたら標的俺に変わるカモやし???』
    おにぃはおとんと最後にケンカした時、炊飯器で肋骨を折られてる。コレ、真剣な話。昔から仲が悪い?人は会わしたらかなり危険なんはわかってた――。

    2006-01-13 13:59:00
  • 429:

    おにぃ『でもお前もヤバイかも。』
    神田くん『え??何でスか??』
    おにぃ『羽梨の中学ン時つきあってた男、バチ?いかれてるからな…。』 神田くん『マヂ??』
    ……あたしの場合。つきあってる男がバレたらその男呼び出し→バチ????過去に?人、やられてる。?人はそれで別れた。?思い出したくナイ話――。

    2006-01-13 14:00:00
  • 430:

    名無しさん

    2006-01-13 14:00:00
  • 431:

    山口サンとチンピラ達は、何やらコソ?話してた。
    舞チャンは龍くんの元で泣いてた――。ヤンキー達も少しずつこっちに近寄ってくる。サエコは呆然と?人座り込んだまま――。
    〈まだ終わった訳ちゃうしな――…。。〉

    2006-01-13 14:01:00
  • 432:

    あたしは神田くんにも釘をさした。
    『あたしの彼氏って思われたら最後やからな!』『思われる!笑 絶対思われる!笑』『何でや!笑』
    そんな話をしてたら、とうとうおとんが来てしまった――…。―ブーン…―!!

    2006-01-13 14:02:00
  • 433:

    黒のローレル?から降りてくる…。。
    『山口どれや??』

    いきなり怒鳴ったおとんの声でみんなシーンとなる――。助手席から、後ろからで?人、おとんに慕ってる後輩サン、登場。。 『羽梨チャン!勇気クン!こんばんわ!久しぶりやな!』『こんばんは。』あたしとおにいは頭を下げる――。『しばらくみんうちに?人とも大人なったなぁ!』 『アハハ?』愛想笑い炸裂??

    2006-01-13 14:03:00
  • 434:

    『お前もおったんか!』 『…おん。』恐れてたおとんとおにいの再会……。 『元気か?就職決まったんか?』『…いちよ居酒屋の社員。』『ほ?か?』 〈良かった…?〉大丈夫みたいや。。
    『羽梨も元気か?学校いっとんのか?』『ウン、行ってるよ。』『ほ?か?!』
    …あたしも何とか大丈夫。後は……
    『お前なんや??』

    2006-01-13 14:04:00
  • 435:

    おとんの視線の先には……『あ!初めましてこんばんは!』……可愛い?神田くん。。?
    『おー!勇気の連れか?』『後輩っス!』『羽梨の彼氏か?』〈…きた――!〉あたしとおにぃと顔を見合わせる。。
    『あッはぃ!…じゃなくて、学校一緒のお友達ッス!』〈オィ???????〉おにぃは"ァチャァ〜"と、半笑い????

    2006-01-13 14:05:00
  • 436:

    『お前ホンマは彼氏ちゃうんけ?』詰め寄るおとん。〈アホ…?〉
    『イヤ?!?まさか!?あんな可愛いお嬢サン僕にはもったいナイっすわ!ナイっスわ!せーぜー僕はお嬢サンのアッシーなれるヵナくらいっス!はぃ!』〈何ゆーネン???〉
    神田くんのこの誰にでもこんな感じの人懐っこさは、キチガイにも通じるんやろか…――。。?

    『ハッハッハ???おもろいやんけお前!』――――――通じたんかいッ!

    2006-01-13 14:08:00
  • 437:

    『まぁ学校一緒なんやったらコイツが何かあった時何やらしたっといてくれな!』
    『うィッす?もちろんッす!任して下さい!!???』
    おそるべし神田くんパワー…??おにぃとまた顔見合わせて笑う。神田くんもあたしらの方を見てニカーッ?と笑った。

    そしてお次は――………。

    2006-01-13 14:09:00
  • 438:

    『こんばんわッ!!』チンピラ達が一斉に挨拶。その中から?人前に出る山口サン。
    『こんばんは。山口デス。今日は娘サンやとも知らずに色々…。』
    ―バチーン!!――――――
    皆注目?。山口サンが喋り終わる前におとんはキチガイスイッチオン!!!?笑
    『ヮシの子供に何さらしとんじゃぃ!!!このクソチンピラがぃ!!!』あたふたする山口サンとチンピラ達――。 『イヤ、あの花村さ…』

    2006-01-13 14:11:00
  • 439:

    ―バチーン!ボコッ―!!
    『イキがんなよ!チンピラがぁぁ?今花村サンが喋っとるやろぉ!!!』後輩の?人が山口サンを蹴り、シバク。。

    興奮する神田くん。『バリカッコえーやんけ!笑 お前の親父!』『ハズイし…?笑』おにぃと声が揃う。
    文面ではカッコ良く感じるカモしらへんけど、実際見るからにキチガイ。服装キモィ、髪型キモィ、歩き方も喋り方もキモィ??笑

    2006-01-13 14:11:00
  • 440:


    『お前ら全員ブチころっそぉ?????』

    あたし&おにい『マヂはずぃ……………。』笑
    おとんの口癖が出た瞬間山口サンはもちろんボッコボコ――。。ちょっと悲惨…

    2006-01-13 14:12:00
  • 441:

    ――――――――――――――――――――――――どれ位時間が経ったやろう…。おとんらの襲撃が終わった時、あたりはさっきに増して色ンなものが散乱していた。札、薬、ガラス、山口サンの帽子、鉄パイetc―…―。。。
    〈あたしこんなトコで何してんねやろう?〉何となく我に返った、悪夢から覚めた様な感覚やった――。

    『羽梨!もー大丈夫や!!やったったからな!』

    2006-01-13 14:14:00
  • 442:

    〈やりすぎやねん??笑〉心の中でツッコミ入れて、『ありがとう?ホンマ助かった』と、この口でお礼を言う。
    『おぅ!大丈夫や思ぅけどまたアイツらがチャチャ入れてきたらヮシにすぐゆーてこい?』『ありがとう?』 『ありがとうございマス!』神田くんやヤンキー達が一斉に言う。
    『おぅ!羽梨と勇気と、仲ようしたってくれなぁ!』『はい!』
    『ほな羽梨、勇気またな!ヮシは仕事いくからな!』―おとんは誇らしげに自信気な顔で後輩を引きつれて帰って行った――。

    2006-01-13 14:15:00
  • 443:

    山口サンらは、起き上がってあたしらに何も言うコトなくそそくさと帰って行った――。。

    残されたうちら――。
    神田くん『これで済むんかな?…』おにぃ『わっからへんなぁ。正味。』あたし『…あたし余計なコトした?』そう言うと、神田くんはあたしの髪をクシャってして笑った。
    『イーの!だいぶおもろかったしな!お前の親父のキチガイ振り!?笑 お前もキレたらあんなんなん?』 『ナイから????笑』

    2006-01-13 14:17:00
  • 444:

    …ふと横を見たら、さっきの体勢のまま座り込んでるサエコがおった。
    〈置いて帰られてるし…〉
    おにぃが言った。
    『てか!皆!いちお今日ンとこはこれで終わりやろ?解散しよか???』
    ――そして次々に壊れたバイクや車で帰って行く皆。。

    2006-01-13 14:18:00
  • 445:

    お金をセッセ拾う神田くん。『あんたよぉやるわ。笑』『お前金は神様やぞ!笑』――いつでも相変わらずですね。。
    すると、おにいがサエコに近寄って言った。
    『お前どーすんの?』
    『…』
    黙ったまんまのサエコ。。『お前自分のしたコト許される思うなよ。俺女やからとか、神田に色々されたからとかで許す気ナイからな。』おにいはホンマに大概サエコにムカついてるみたいやった。

    2006-01-13 14:19:00
  • 446:

    あたし『なぁ、とりま舞チャンに謝りや。一番関係ナイんやから。』――あたしはもぅ怒りの熱も冷めて冷静やった。
    『ウン…。』サエコは素直にそう答えると。舞チャンの方へ歩いて行った。。
    『ごめんなさい…。』頭を下げたサエコ。。
    〈舞チャンが許さんハズナイ。〉『あ…舞は…』そう思った瞬間、、、

    2006-01-13 14:20:00
  • 447:

    ―バンッ―!!龍くんが転がってた鉄パイをサエコに投げた。
    『…許さん。お前が舞チャンに土下座しろや!!』――――――〈こわ…ッ〉初めて龍くんがキレてるんを見てビビってしまった。
    『龍!舞はイイって!大丈夫やん、もぅ痛ナイしなッ!』 〈さすが舞チャンやぁ…。〉 『なぁ、舞はイイから、羽梨チャンとお兄チャンに謝って?』――サエコが何も言わずにあたしらの方を向く。

    2006-01-13 14:21:00
  • 448:

    『ごめんなさい…。』〈……。〉下を向いたまま謝るサエコ。。
    『謝って済む思うなゆーてるやろ!』『まぁまぁ!兄やん?笑』イラついてるおにいをなだめつつあたしはサエコに言った。
    『なぁ後悔した?あたしはあんたの真似してんで。ほんであんたはこれどーやって済ますつもりなん?皆の大事な車とかバイク自分のムカつきだけで壊しといてな?殴ってな?自分が守られてるからってこんなんするんただの調子やで?』
    『…』泣き始めたサエコ。

    2006-01-13 14:22:00
  • 449:

    『お前が悪いのに泣くなや?ホンマしばきたい??』『まぁまぁ?お兄サン!笑』おにぃの背中を神田くんの方へ押して、続けた。

    『とりま、形でしめし。謝ってもおにぃ許さんゆうてるし。…お金やで。それ以外ナイねんからな。』
    『ゥッ…』泣き崩れていくサエコ―。
    『あんたな、ちょっとは悪いと思てんねやろ?』 泣きながら頷くサエコ、なんか可哀相に思えてしまった。。

    2006-01-13 14:23:00
  • 450:

    そこにまたイラチMAXのおにぃ様が戻ってくる。あっちやったのに!?
    『ちょーあかん?俺イラ?おさまれへん!お前、あんなけコイツらに土下座?ゆーたんやからお前がやれや!』
    『おにい!もーえ?やん、修理代もろておわろや?』『お前ムカつかんの?お前ホンマムカついてもすぐ忘れるな!』
    〈別に忘れてへんし!たださぁ……。〉さっき神田くんに泣きながら自分の気持ちを伝えてた、サエコの顔思い出したらさぁ??。。

    2006-01-13 14:23:00
  • 451:

    サエコは『ごめんなさい…』と、地面に手をついた。

    その時、神田くんがサエコの横に腰を下ろしてあたしを見上げた。
    『羽梨ィーごめんなー?』 『え?』
    『俺のせいでー、サエコがゴジラなってお前に手出したから!笑 勇気クンもシルビースイマセン!』〈………………〉

    2006-01-13 14:24:00
  • 452:

    『…神田くんそれ代わりに謝ってるつもりなん?笑 何で土下座はしんのよ!笑』そぅ言うと、
    『お前土下座は嫌がるやんけ!笑』と笑った。
    ちょっと嬉しかった
    …サエコは泣いてた。
    多分、神田くんからサエコへの、初めての"ホンマの優しさ"やったんちゃうかなぁ?と思う――。 『も?い??腹減った?』おにいももぅ諦めたみたい。

    2006-01-13 14:26:00
  • 453:

    『帰ろっかぁ…。』
    神田くんがポツリと言った。『舞、龍と病院いくわ!』と、舞チャン。
    『お前腰大丈夫なん!笑』笑うな神田くん!?
    『あの闇病院っスか?笑』あたしがそう言うと、龍くんはしんどそうに起き上がり、『そぅそぅ〜〜?………お前ら死ね!!笑』
    皆、少しずつ、いつもの顔で笑い始める――…。

    2006-01-13 14:27:00
  • 454:

    舞チャンと龍くんはボロボロの車で帰って行った――。
    『お前ど?すんの?』と、おにい。あたし『え??』神田くんがあたしの服を後ろから引っ張った。
    『羽梨、一緒に帰る?』
    〈………。〉サエコの方を見る。
    『この子連れて帰ったりや。足ないやんか。』神田くんもサエコに目をやる。。

    2006-01-13 14:27:00
  • 455:

    『……しゃーなし送ったろかぁ!乗れサエコ!』
    『…ッありがとう…。』
    『勇気クン、お疲れです!色々ほんッッまスイマセンした?』
    『送って帰らんでえーやん。』と、おにい!??
    サエコを車に乗せて、おにいも車に乗り込んだ後、神田くんがあたしのトコに走ってきた。

    2006-01-13 14:28:00
  • 456:

    『今日はお前に助けてもらったな!笑』と、ニマーっと笑う神田くん。その顔の可愛さときたら…………?笑『…あんたもこれで懲りたやろ。笑』
    『まぁな!笑 次俺お前のおっちゃん目指そかな!』『お願いやからやめて?笑』――ハハっと笑う神田くん…。しると、車に見えへん様に後ろを向いて肩を組んできた。。

    2006-01-13 14:29:00
  • 457:

    『羽梨?まじ好き!』
    そう言ってキスしてくれた――。
    『ほなまた?ばいばいッ』そう言って神田くんはサエコと帰っていった―――。

    この時、一緒に帰ってたら良かったんかなって、何回も思ったりした。。サエコなんかほっときゃよかったって――…。。

    2006-01-13 14:30:00
  • 458:

    そして最後に、あたしとおにいが出発。???
    おにいが腹減りでラーメン屋へ―。。そこで色々家族会議??
    おにぃ『お前、オッサン呼んだコト、おかんに絶対ゆうなよ。水!』
    あたし『あっハイハイ。』水を注ぐ。。
    おにぃ『バレたらお前終わりやからな!ヒステリ炸裂で何されるかワカランで。』 『うん。。』――――――でもあたしは、何となくわかってた。バレるコトも 、 あの家におられへんようになるコトも…―。。

    2006-01-13 14:32:00
  • 459:



    ――数日が経った。
    おにいいわく、ヤーさん達は何も音沙汰はなく、今の所は大丈夫らしい。。神田くんも龍くんも舞チャンも、元気。――サエコは……神田くんがみんなの車やバイクの修理代を取り立ててくれるらしい――。おにいは親のトコに行くとか、まだ切れてはるけど…?
    多分、多分やけど、ちゃんと反省してんちゃうかなぁ――?

    2006-01-13 14:33:00
  • 460:

    何事もなかったかの様に過ぎる毎日―――…。

    でも、あたしだけはこのまま過ごせる訳がなかった。

    ある日の出勤日。恐れてたコトが起こる―――。

    2006-01-13 14:34:00
  • 461:

    『ちょー羽梨、勇気こぃ???』

    仕事が帰ってくるなりおかんが怒鳴ってあたしを呼ぶ。〈――きたか…。〉
    一緒にプレステしてたおにぃと顔を見合わせる。
    『ふぅ??』 タメ息をつき、そっと立ち上がり?人でリビングに向かった――――。。

    2006-01-13 14:36:00
  • 462:

    『今さっきアイツから電話あったわ????』
    〈……………。〉
    『アンタら何やらかしたんや??自分らでケツ拭かれへんからってアイツよんだんか??冗談じゃナイで??おかんと約束しとったんちゃうんけ??何回もおかんアンタらにゆうとったやろ??あんたらそんな甘い人間に育てた覚えナイで??』

    『……。』黙るしかなかった。

    2006-01-13 14:37:00
  • 463:

    『あんな、おかん…』おにいが喋るのも無視で、おかんの発狂は続く。

    『言い訳すんな???あんたらはおかんの気持ち何もわかってない?アタシが…どんな思いで離婚してアンタら引き取ったか…そんなん全然わかってナイ????』―――――泣きそうになった…。おとんに殴られてボコボコにはれあがった顔。毎日帰ってくる時の疲れた顔。。おかんの色んな顔を、思い出す。

    2006-01-13 14:38:00
  • 464:

    オカンの怒鳴り声を聞きながら、そんなコトを考えたりしてた。

    『アンタら、どっちが呼んだんや????』

    ビクっとして我に返る。『あたし…』口を開いた瞬間、オカンの右手が飛んできた――。

    2006-01-13 14:40:00
  • 465:

    ―バチンッ―!!……………『アンタ出ていけ??アンタなんかあたしの子供ちゃうわ???』〈……。〉
    『ちょー待てや、』
    おにいを突き飛ばしてオカンがあたしの目の前にくる。
    『アンタな、オカンが何もしらん思てるカモしらへんけど知ってんねんぞ??アンタ夜の仕事してるやろ??給料明細見たわ???』
    〈…ッちゃぁ。。〉ミスった、あたしそーいえば、家のゴミ箱に捨てた……。 最大のミスや。あたしとしたコトが……

    2006-01-13 14:41:00
  • 466:

    『金欲しさにそんな仕事するよーな汚いヤツはこの家にいらんねん??アイツんとこでもどこでもいけや???』
    『ちょー待てって、話ぐらいきーたれや!』
    そぅ言うおにいの肩を叩いて、あたしは一言行った。

    『イイて。出ていくわ。あたし。』

    2006-01-13 14:42:00
  • 467:

    この日、あたしは家を出た―――。

    "生きて行ける――。"
    そう思ったから。片手にカバン?持って、この家の鍵をテーブルの上に置いて―――。

    2006-01-13 14:43:00
  • 468:


    ここからのあたしは、ボロボロに墜ちていく――。
    今やったらわかるけど、めちゃくちゃ甘かった…この頃のあたし―――。

    2006-01-13 14:44:00
  • 469:


    その日はとりあえず出勤した――。美羽に全部を話したら『うちこい??』と言ってくれて、美羽ンちに泊まらしてもらった。
    でも、美羽ンちやとおかんから連絡入ったり、美羽ママに迷惑がかかると思ってたから、地元のかなえの家にしばらく泊まらしてもらった――。
    カバンの中身は、携帯、充電器、化粧品、コテ、財布、プリ帳――これだけ。。 "生きれるモンやな!" 始めはそう思ってた。

    2006-01-13 14:45:00
  • 470:

    学校には行ってナイ。仕事とかなえんちの往復――。 でも、いつまでも人の実家で寝泊りする訳にもいかん。
    家を探した――。お金は有る。でも保証人がおらん。おにいは無理やろな…。社員成り立てホヤホヤ。誰か先輩…迷惑やんな、そんなん。。

    あたしに現実が降る―。。

    2006-01-13 14:46:00
  • 471:


    "ただの?歳のガキ"ってゆぅ現実――。

    2006-01-13 14:47:00
  • 472:

    あたしみたいな子はいっぱい他にもおるやろう。でも、あたしは必死やった。

    美羽『店の寮は?』〈寮なぁ……〉寮となると、店辞める時、厄介カモやしな…。一応店長に聞いた。
    『寮今一杯やねん〜。』
    あたしはタイミングがとことん悪い――。

    2006-01-13 14:48:00
  • 473:

    おにいとは連絡を取ってた。『謝って帰ってきたら?探されるで!』
    『前から出よ思てたし大丈夫!』
    ――?日?件埋まる、オカンからの鬼電は、素無視。
    『なぁ、それよか神田くんは?』『あ〜!また携帯繋がれへん!大丈夫や思うけどな。』〈………。〉
    なぁ、神田くん。 "会いたい―――…"

    2006-01-13 14:49:00
  • 474:

    仕事?で飲んだくれて、疲れて人様の家に帰る毎日。"会いたい…大丈夫。"
    呪文の様にこぅ自分に毎日言い聞かせてた気がする。オカンから、おとんから鬼電――…。。〈出られへん。〉
    ジタバタあがいてるうちに客が切れてきた――…。 〈何で…?〉焦る、イライラする。。。
    〈このままじゃアカン…。〉

    2006-01-13 14:50:00
  • 475:

    しばらくしてかなえの家を出た――。
    かなえ『おりいや!アンタ行くトコあんの?』
    あたし『大丈夫?!マヂありがとな??』
    店の女の子の家に泊まらしてもらった。?日中気ィ張ってて、やたらしんどい…。
    ちょうど、そんな時やった――…。。 携帯が鳴る。。―???―

    2006-01-13 14:51:00
  • 476:

    『も〜し…』結構あたしの疲れはピークにきてた。。そんな時…。。

    『お前今ドコおんねん!』
    その声は、オカンでも、神田くんでもなく、光チャンやった――…。
    『え?』

    2006-01-13 14:52:00
  • 477:

    『お前何ブチってんねん!』
    あたしは光チャンからの…とゆうより友達からのメールも結構ブチったまんまやった。『あぁ…ゴメン。』
    『お前美羽から聞いたぞ!家出中なんやって?ドコおんねん?』
    〈美羽アイツ…?〉
    『友達んち!出たったわ家!笑』『帰れや!』『は?』…アカン。イラっとする。〈何でお前にそんなんゆわれなアカンねん……。〉

    2006-01-13 14:53:00
  • 478:

    『今ドコ?』『駅!もーすぐ仕事やから!』
    『なんし仕事終わったら俺んちこい!俺明日休みやから。』『何しに?』
    『話聞くから!』『イイって。』『いーからこいって!』〈…ひつこいなぁ。〉
    『わかったわ!行くからきんで。』『絶対やぞ!』 『わかったって!!』――電話を切った。『ハァ??』〈できるなら今誰にもあいたナイねんけど…。〉……………神田くん以外は。。

    2006-01-13 14:54:00
  • 479:

    イライラMAXで店に急ぐ。着いた瞬間女の子らとたわむれてる美羽を非常階段に呼び出した―。
    『美羽?ちょーきて?』
    「へ?」って顔で驚いてる美羽。?人で非常階段へ移動。
    『何?何かあったん?』
    『あんた何で光チャンにあたしが家出してる事ゆーたん?』…〈アカン。。イライラとまらへん。。〉

    2006-01-13 14:55:00
  • 480:

    『あ?あんな、光クンから羽梨と連絡つかんって電話かかってきてなぁ〜…』
    あたしは美羽が喋り終わる前に話す。
    『光チャンの事は全部アンタに話してたやん?光チャンに心配されるんイヤやねん。』 『でもな、光クン心配してるし、言った方がイイかなって…。羽梨今大変やし、光クンやったら助けてくれるやん!一人暮らしやし!』

    イラっときて、、つい。。

    2006-01-13 14:56:00
  • 481:

    『そんなんいらんねん!』ちょっと大きい声出してしまった……。ビックリしてる美羽の顔。。〈アカン…〉そう頭でわかってながらあたしは美羽にあたってしまった――。
    『あたしは自分の力で何とかしよーとしてるネン。しかも光チャンは彼氏ちゃうネン!あたしだって意地あるし!しかもな、美羽は勘違いしてるカモしらんけどあたしは光チャンの事好きちゃうネン!戻りたいなんか思わへんネン…もう。』
    頭の中がグチャグチャやった…。〈……。〉言い終わる頃、美羽の目が潤んでた。 『ごめんな…。羽梨。』 〈アンタ悪ナイしな―…。〉

    2006-01-13 14:57:00
  • 482:

    一瞬泣きそうになった。『…。』あたしは何も言わずに店に戻った。。
    〈やってもーた……。〉
    接客中、チラっと美羽の方を見る。顔がひきつってた。〈ごめんな…。〉
    あたしらは普段こんな言い合いさえしいひん位仲良しやった――。。大概ちょっとイラっときても、お互いあたる事なかったのに……。

    2006-01-13 14:58:00
  • 483:

    それでまたイライラしてたら、新規客にチェンジされて、ボーイとケンカ……。。。〈ダルイ…。〉気を取り直して客電せな…―???―

    《メール?件》オカン『あんた帰ってきいひんつもりやったら全部自分でやってみぃ!甘いで!携帯も自分で買え!それはオカンの名義やからな!友達の家に迷惑かけとったら承知しいひんで!』

    『…ダルイ。』

    2006-01-13 14:59:00
  • 484:

    でも、言う通りや。家を?人で飛び出しても、エラソーな事ゆうても、結局人に迷惑かけてる。しまいには友達にあたって…。。友達や客と連絡とるこの携帯でさえ、あたしのモノじゃない――――…。"甘い"。。
    ぴったりの言葉やった―。

    先の事、考える余裕なんかいつもなかった。いっつも行き当たりばったりなあたし――…。。

    2006-01-13 15:00:00
  • 485:

    仕事が終わり、テンション落ち?のまま光チャンの家に向かった。
    『おぅ!入れや!』
    『お邪魔〜。』
    コンビニで買ったおにぎりを食いながら話す。
    『お前家帰れや!』 『イヤやしな!』『じゃーどーする気やねん?』『すむトコは?』『無理やって。』『お前が悪いンちゃん?』『甘いな。』―――――………光チャンの説教の様に話す言葉ひとつ?にイライラする。。

    2006-01-13 15:01:00
  • 486:

    でも最終あたしが切れたんはこの言葉やった――。

    『神田くんもお前の兄貴もアホやな。自業自得やん。』

    『てゆうかな。。』

    2006-01-13 15:02:00
  • 487:

    『光チャン何様なん?何で何もしらんのにそぉ人の事見下した風なモノの言い方すんの?』
    『別にホンマの事ゆーてるだけやん!てか大体お前もな…』
    仕事で結構飲んでたんもあってあたしはかなり大きい声で初めて光チャンに怒鳴ってキレた――。。

    2006-01-13 15:03:00
  • 488:

    『てゆーか?一体あたしの何やねんな自分??ゴチャ?ゆわれる筋合いナイやろ彼氏でもナイのに???うっといネン??お前と別れてからあたしも色々あってん?でもそれは関係ナイ事やろ??ほっといてくれやッ…。』

    怒鳴りながら泣いてた。。ずっと溜めてた何かがプツンと切れた……そんな感じ。
    黙り込む光チャン――。 『…ッぅッ………。。』

    2006-01-13 15:04:00
  • 489:

    泣いてるあたしをみつめながら光チャンが一言こう言った――。。
    『お前の何って…お前の事好きな一人の男やんか。』
    ―その言葉を聞いてまた涙が溢れてきた。そんなあたしを光チャンがそっと抱き締めた――。

    2006-01-13 15:05:00
  • 490:

    『羽梨…ごめんな?俺確かに関係ナイけどお前の事心配やったから…。お前は俺の事好きちゃうかもしらんけど、どっか友達んトコ行くぐらいやったらココおれや。帰りたくナイんやろ?』
    『…でもあたしッ…。』
    『別につきあえとかゆわんから。落ち着くまでおったらえーやん。それでここでこれからの事考えたらいーし。』
    『でもな…』光チャンは更に強くあたし抱き締めて言った。。
    『てゆうかおれ!!お願いやから……。』

    2006-01-13 15:05:00
  • 491:

    『ウン……。』

    その日からあたしと光チャンの同居が始まった。
    〈アカン…。〉わかってた。けど、あたしは光チャンの優しさにまた"甘えた"――。ウウン、光チャンの気持ちを"利用"した――……。

    2006-01-13 15:06:00
  • 492:

    光チャンと一緒に住むと言っても、生活ペースは真逆やし、顔会わす時間は少ない。?畳一間の狭い部屋――。でも、友達の実家を転々するよりずっと楽やったな…

    それでも、相変わらず仕事では客がどんどん切れていく。成績は下がる一方。家を借りる見当もつかへん。携帯も―…"解約しな、コレ"

    空回るばっかり――……。

    2006-01-13 15:07:00
  • 493:

    オカンから鳴りやまへん鬼電&鬼メール…、おにい『帰ってきた方がィィ。』と言われる…――。
    今更引くワケにいかんかった――。
    美羽『ウチらやっぱミテコやもんな…。』確かにまだ?歳。たかが?。でもこの時のあたしは"されど?"やった。
    ―何とかなる―。
    家が嫌いやった。あたしの居場所と思った事はナィ。自分の力を信じたくて――。

    2006-01-13 15:08:00
  • 494:

    ある日、おにいからまた電話が鳴る――???―。
    おにい『もし!』『何?』

    『なぁ、サエコと神田、飛んだかも。』『はぁ??』
    突然のしらせやった――………。

    2006-01-13 15:09:00
  • 495:

    『…どォゅう事なん?』 『まだわからんけど…。山口サンら、神田?人だけ呼び出したらしくて。そっからサエコも神田も連絡つかへんネン。おかしーやろ?』
    『…神田くんが拉致られたとか??』
    『ナィやろ。アイツんちに電話したらオバちゃん出て、「サエチャンて子と一緒に住むゆーて出ていったよ。」って。。』
    『………………。。』
    唯一、微かにあった光が消された瞬間やった。あたしの道が、真っ暗になって閉ざされたような気分やった―――。。

    2006-01-13 15:10:00
  • 496:

    "会いたい。大丈夫…"

    全部、消えた。もぅ"大丈夫"じゃなくなった。

    "何で――…?"何でなん?神田くん、あんたが"何か違う"んはあたしじゃなかったん?

    2006-01-13 15:11:00
  • 497:


    "羽梨が好き―――。"

    全部、消えた。あんたの言葉も、消えた。
    "咲希、羽梨チャンのコト大好きやで―――" 舞チャン…消えちゃったよ―――…?

    2006-01-13 15:12:00
  • 498:

    あたしはまた墜ちた。色んな事に、すべての事に嫌気が刺した。
    それでも毎日、仕事。笑顔で、接客。
    "壊れそう…。" 楽しみなんかナイ。毎日、飲まんでイイとこまで飲んで光チャンの家に帰った。
    『お前なんで毎日?そんな酔って帰ってくんの?!』『…イヤ仕事ですやん。』 『ヤメたら?』
    『何でそんなんゆわれなアカンねんな?』

    2006-01-13 15:14:00
  • 499:

    最悪な自分やった。
    いつも光チャンにあたって光チャンが仕事に行く前、毎日の様にこうやってケンカ。。愚痴を吐く、光チャンに自分のイライラをぶつけまくる、泣く、暴れる、怒鳴る――。しまいには掴みかかってモノ壊す始末…〈最低…。。〉

    情けない、弱い自分。でもこの時は、それが紛れもない等身大のあたしやった。

    2006-01-13 15:14:00
  • 500:

    〈ごめんな…光チャン…。〉いつも、光チャンが仕事に行った後?人布団にくるまって後悔して泣いてた。

    それでも、光チャンはあたしをウザがるコトなく、家においてくれた。ケンカした後、謝ってくれた。仕事が早く終わった日はご飯とか、遊びにも連れてってくれた。優しく、優しく見守ってくれてた――……。

    2006-01-13 15:15:00
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