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本命

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  • 1:

    羽梨

    羽梨、現在?歳。
    恋ゎいっぱぃしたけど、めちゃめちゃ手に入れたかったんゎ?人だけ。
    手に入らんかったんゎあんただけ?

    2006-01-12 12:50:00
  • 401:

    あたしは覚悟を決めて、"山口サン"の元へ歩いた。 『羽梨いーから!』神田くんがあたしの腕を掴む、けど、『イヤ大丈夫。』とだけ言って手を振りほどいた――。
    ―ガシャーン―!! その時、サエコがまた、おにいの車のガラスを割る音がした。〈………ッ―。〉
    この音で、あたしの中の何かが切れた――。

    2006-01-13 06:38:00
  • 402:

    あたしはサエコのそばに立って、車を蹴った。―ガンッ―!!そして言った。
    『それ、新車で絶対かわすから。』『は…?』
    サエコが口を開く前に鉄パイ思いっきり引っ張った!サエコ『ッ…何すんねん!!』――綱引き状態。 『クッ…!』
    奪ったのはあたし――。力でこんなヤツに負ける気がしん!

    2006-01-13 06:40:00
  • 403:

    そして倒れたサエコを見下ろして、周りに聞こえへん位小声で言った。

    『そっちがその気ならこっちももぅそーさしてもらうから。後悔さしたるわ。』
    呆然としてるサエコを無視して、鉄パイ握りしめて山口サンの元へ一直線で歩いた。

    2006-01-13 06:41:00
  • 404:


    書き込みはこっちでどうぞ↓
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/read.cgi/yomimono/1132819747/l5

    2006-01-13 06:47:00
  • 405:

    名無しさん

    2006-01-13 10:54:00
  • 406:

    『何や、姉チャン?』鉄パイを持ち上げた時、神田くんが追い掛けてきてあたしに怒鳴った。
    『羽梨!やめ!』
    『エェ根性しとるやんけ、姉チャン。』あたしは山口サンを見上げて言った。

    『これ、お返しします。』

    2006-01-13 13:34:00
  • 407:

    『!?』神田くんも周りの皆も「へ?」って顔であたしを見てる。
    あたし『…もぅいいでしょ?』鉄パイを受け取る山口サン。。
    『まだやなぁ〜、ワシの気がすむすまん以前に、コイツらがこんなんじゃ済まされへんコトしとんのや。』――軽くビビるあたし??…でも大丈夫!
    〈ウチのおっさんのが怖い!??笑〉
    山口サン『オイ!火ィや。』『はぃっ!』あたしはチンピラが出す前にジッポを差し出した。

    2006-01-13 13:35:00
  • 408:

    『山口サンすいません!』そう言って振り向いて、あたしに "あほ!"って口パクした。後ろ手でシッシってしてる。。〈…?〉
    その時山口サンが口を開いた『この姉チャンお前の女か?』
    『イヤイヤイヤイヤ???』……?人揃って断固否定?笑 それを見て山口サンはハッハッと笑い出した。
    『おまえこの姉チャンやったらたこう売れるんちゃうかぁ?』〈…―?????ぅ、ぅ、ぅ、"売る"?〉あたしは真剣ビビった顔をしてしまった。。

    2006-01-13 13:37:00
  • 409:

    『イヤイヤ?笑 そんなんヤメたって下さいよ!』ノリで返す神田くん。
    〈冗談―…??〉
    山口サン『まぁそんな冗談はええとして』
    〈そんな冗談ヤーさんがゆうなや???〉心の中で突っ込むしかナイ。。
    『お前やったら女?人泳がすん屁でもナイやろ。ハッハッハッ!』〈―泳がす??海に…???〉またあたしの頭は大パニック?笑

    2006-01-13 13:38:00
  • 410:

    『イヤ、コイツはムリなんで勘弁して下さい!』頭を下げる神田くん。
    〈誰も沈めたらアカンて!?神田くん!??笑〉
    山口サン『ほぉ〜。。ハッハッハッ!ほんならお前らどぅケジメつけんのや?サエコはまだ気ィ済んでへんみたいやからの〜。』――そこにサエコが走ってきてあたしに掴み掛かってきた。
    『ッわ??』

    2006-01-13 13:39:00
  • 411:

    そんで左頬を思いっきりブタれた。―バチンッ…―!
    『お前うっとイねん?』そう言って次はおなかを蹴ってきた。
    『ッ……』〈ヒールとかせこいわ…!〉うずくまるあたし。結構痛い…
    『サエコ!』神田くんがまたあたしの前に立つ。〈あかん…。〉そんなんしたらサエコが余計逆上するて―…。

    2006-01-13 13:40:00
  • 412:

    『咲希なんで…?何でなん?なんでそんなんすんの?』『何でってコイツ何も関係ナイからやん!』
    サエコが涙目になりながら続ける――。
    『…あたしがどんなけ咲希のタメに働いたり、イヤやのにヘルス行ったり、咲希のタメに部屋も借りたやん?家具も揃えたやん?それやのにあたしのコトフッたんはこの子のタメなん…?』
    『そんなんちゃうって!』神田くんが一言冷たく否定する。〈…。。〉

    2006-01-13 13:41:00
  • 413:

    『あたし本番もしたんやで…?でも咲希がおったから、咲希のタメやから、体も売ったし家族だって捨てたんやで??それやのにな…何でこの子は何もしてなくても守ってもらえんの?勇気クンの妹とか関係ナイやろ?あたしだってそれ位わかるねんで?』
    『…』
    涙ボロボロで、最後の方はヒクヒク言いながら話すサエコを見て、わかってしまったコト。。
    "絶対根は悪い子じゃナイ"コト。。そして、"ただ神田くんのコトが大好きでたまらん純粋すぎるくらい純粋な女の子"なだけッてゆぅコト。。

    2006-01-13 13:42:00
  • 414:

    神田くん『ごめん。』
    サエコ『…ゥッ…ゥッ。。』

    どんなけ思っても伝われへん想いがある。報われへん時がある。そぅ、何でかワカランけど、頑張る分だけ、傷ついてしまう時がある…。神田くんを「信じた。」そして「裏切られた」時、、きっとカラッポになって、おかしくなってもーたんやね…。。

    2006-01-13 13:42:00
  • 415:

    サエコ『…ッ…あたし悔しい…ゥッ…ッ』

    泣いてるサエコは、さっきまでの鉄パイ振り回してたゴジラじゃなくて、むしろまだ子供な、"可愛い女の子"に見えた。。

    『サエコ…』神田くんをしゃべらさんとサエコは言う。

    2006-01-13 13:43:00
  • 416:

    『…だからあたし咲希のコト許されへん…あたしにはもぅ何もナイねん…。薬だって手ェ出したやん、あんたのタメに。。……もぅ今更ひくわけにいかんねん!!』
    そぅ怒鳴ると、山口サンの足元に置いてた鉄パイを掴んであたしを睨んだ。
    〈――くる…。〉サエコが手をあげたと同時に言った。

    2006-01-13 13:45:00
  • 417:


    『あたし旧姓花村!!花村羽梨!』

    もぅ"しょうがナイ"と思った――。

    2006-01-13 13:46:00
  • 418:

    一瞬シーンとなって、皆があたしを見た。そして、山口サンの顔色が一気に変わる――。。
    山口サン『花村て…あの花村か?』
    あたし『…。』
    おにいがデッカイため息をついたんが聞こえた――。
    〈ごめん…おにぃ。。〉

    2006-01-13 13:47:00
  • 419:

    山口サン『…ほな、お前花村サンの娘か?』
    『そぅです。』

    ――そぅ、あたしはとうとう自分自身で一番嫌いでやりたくなかった方法を使ってしまった――。。
    "おとん権力"。。?

    2006-01-13 13:48:00
  • 420:

    『…ホンマか?』山口サンは明らかに"ヤバイ"って顔で聞いてくる。
    『はい。』
    神田くんや周りの人らは"何?"って顔で見てた。 おにぃは呆れた顔でその場に座り込んだ。『…チッ』てゆぅ舌打ちが聞こえる…あたしはポケットから財布を出して中をあさる。 〈あった――…。〉それを手に取り、携帯を開く。

    2006-01-13 13:50:00
  • 421:

    〈出て――…!〉

    ―プルッ―…『誰じゃぁ?ぃ??』〈即効出るやん!笑〉『おとん?あたし羽梨!』『おー!お前か!やっぱりお前はかけてきてくれたなぁ!』明らか嬉しそぉなおとん?〈やっぱりて何やねん??笑〉
    『今な、あたしの連れが山口サンて人とモメてんねんけどな…。』『山口?それドコのモンぢゃ??』―すでにキレ気味なおとん。。? 不安そぅにこっちを見てる山口サン。。 『ちょっと待って、変わるわ。』

    2006-01-13 13:51:00
  • 422:

    『変わってくれません?』山口サンに携帯を渡した。 『もしもし…。』
    おとんと山口サン電話中。。
    おにい『…お前あと?絶対ダルなんぞ??』あたし『しゃーない…シュウシュウつかへんやろ。』おにぃ『チッ!』かなりダルそうに何回も舌打ちするおにぃ――。。 神田くん『え!てかお前のオッチャンもしかしてヤクザ?!』

    2006-01-13 13:52:00
  • 423:

    あたし『ウウン、ただのキチガイ』
    神田くん『何やそれ!笑』おにい『でもまぁオッサンらの年代には結構有名?。。ただキチガイすぎるだけやねんけどな。』
    神田くん『ヤクザもビビるキチガイッスか!笑』
    あたし『笑い事ちゃうからな?。この場はしのげるけどその後どぉなるかはあたしにもわからへん。』
    神田くん『何やそれ!笑』そぅやな、例えるなら、じゃりんこちえのてつのヒドイばん…?

    2006-01-13 13:53:00
  • 424:

    もちょっとキョドってるサエコチャンに釘を刺しておこか。。
    『あんた、どーなるかしらんで?悪いけど。』『は…?』
    おにぃ『まぁこのコにはコレでえーんちゃう??俺のシルビーにアホみたいにバンバン鉄パイぶつけよってんからな!』おにぃはサエコから鉄パイを取り上げてあたしに向ける。
    『ほんで何でお前もどさくさに紛れて蹴っとんネン?笑?』『痛ッ!いでッ!?』 軽くケツに当ててくる? 神田くんはちょっと緊張が溶けた様に笑ってた――。。

    2006-01-13 13:54:00
  • 425:

    山口サンが携帯をあたしに返してきた。
    『もしもし?』『おーお前山口なんかヮシ聞いたコトなんか聞いた事ナイぞ!ただのイチビリのチンピラやぞ!』 〈お前も大概な……?笑〉『そーなん』『ヮシの事知っとるみたぃで謝ってきよったがな。』『マヂで!さすがおとん!?』(←あえてやで?笑)
    〈良かった…とりまおさまる。〉
    『ありがとぉな?またかけるわ!』…と、思ったのに……………!?

    2006-01-13 13:55:00
  • 426:

    『今からヮシもそっち向かうから待っとけ!』
    〈…は??〉
    『え?こんでイイで???も?大丈夫やし??』
    『そーゆーチンピラは一回しばいとかなアカンのや!』
    〈イヤ???笑?〉 『イイって!』 『お前も帰らんとそこおれよ!』――ブチッ、ツーツー…。―……………………………

    2006-01-13 13:56:00
  • 427:

    おにい『何て?』
    あたし『…くるって。』
    『ハァ?マヂゆーてん?俺帰ってィィ??』
    『あかん!?あたし?人でおとんと喋るん無理やし!』『俺だってイヤやしな!俺がしばかれるわ!』『あたしだって!?』『お前がよんだんやんけ!!?』 『だってぇ???』
    兄妹ケンカ勃発?――――

    2006-01-13 13:58:00
  • 428:

    神田くん『何何?そんなオっちゃんヤバイんスか??』おにいがタメ息。『…なんしかキチガイやからな。MAX薬中やし、ココきたら標的俺に変わるカモやし???』
    おにぃはおとんと最後にケンカした時、炊飯器で肋骨を折られてる。コレ、真剣な話。昔から仲が悪い?人は会わしたらかなり危険なんはわかってた――。

    2006-01-13 13:59:00
  • 429:

    おにぃ『でもお前もヤバイかも。』
    神田くん『え??何でスか??』
    おにぃ『羽梨の中学ン時つきあってた男、バチ?いかれてるからな…。』 神田くん『マヂ??』
    ……あたしの場合。つきあってる男がバレたらその男呼び出し→バチ????過去に?人、やられてる。?人はそれで別れた。?思い出したくナイ話――。

    2006-01-13 14:00:00
  • 430:

    名無しさん

    2006-01-13 14:00:00
  • 431:

    山口サンとチンピラ達は、何やらコソ?話してた。
    舞チャンは龍くんの元で泣いてた――。ヤンキー達も少しずつこっちに近寄ってくる。サエコは呆然と?人座り込んだまま――。
    〈まだ終わった訳ちゃうしな――…。。〉

    2006-01-13 14:01:00
  • 432:

    あたしは神田くんにも釘をさした。
    『あたしの彼氏って思われたら最後やからな!』『思われる!笑 絶対思われる!笑』『何でや!笑』
    そんな話をしてたら、とうとうおとんが来てしまった――…。―ブーン…―!!

    2006-01-13 14:02:00
  • 433:

    黒のローレル?から降りてくる…。。
    『山口どれや??』

    いきなり怒鳴ったおとんの声でみんなシーンとなる――。助手席から、後ろからで?人、おとんに慕ってる後輩サン、登場。。 『羽梨チャン!勇気クン!こんばんわ!久しぶりやな!』『こんばんは。』あたしとおにいは頭を下げる――。『しばらくみんうちに?人とも大人なったなぁ!』 『アハハ?』愛想笑い炸裂??

    2006-01-13 14:03:00
  • 434:

    『お前もおったんか!』 『…おん。』恐れてたおとんとおにいの再会……。 『元気か?就職決まったんか?』『…いちよ居酒屋の社員。』『ほ?か?』 〈良かった…?〉大丈夫みたいや。。
    『羽梨も元気か?学校いっとんのか?』『ウン、行ってるよ。』『ほ?か?!』
    …あたしも何とか大丈夫。後は……
    『お前なんや??』

    2006-01-13 14:04:00
  • 435:

    おとんの視線の先には……『あ!初めましてこんばんは!』……可愛い?神田くん。。?
    『おー!勇気の連れか?』『後輩っス!』『羽梨の彼氏か?』〈…きた――!〉あたしとおにぃと顔を見合わせる。。
    『あッはぃ!…じゃなくて、学校一緒のお友達ッス!』〈オィ???????〉おにぃは"ァチャァ〜"と、半笑い????

    2006-01-13 14:05:00
  • 436:

    『お前ホンマは彼氏ちゃうんけ?』詰め寄るおとん。〈アホ…?〉
    『イヤ?!?まさか!?あんな可愛いお嬢サン僕にはもったいナイっすわ!ナイっスわ!せーぜー僕はお嬢サンのアッシーなれるヵナくらいっス!はぃ!』〈何ゆーネン???〉
    神田くんのこの誰にでもこんな感じの人懐っこさは、キチガイにも通じるんやろか…――。。?

    『ハッハッハ???おもろいやんけお前!』――――――通じたんかいッ!

    2006-01-13 14:08:00
  • 437:

    『まぁ学校一緒なんやったらコイツが何かあった時何やらしたっといてくれな!』
    『うィッす?もちろんッす!任して下さい!!???』
    おそるべし神田くんパワー…??おにぃとまた顔見合わせて笑う。神田くんもあたしらの方を見てニカーッ?と笑った。

    そしてお次は――………。

    2006-01-13 14:09:00
  • 438:

    『こんばんわッ!!』チンピラ達が一斉に挨拶。その中から?人前に出る山口サン。
    『こんばんは。山口デス。今日は娘サンやとも知らずに色々…。』
    ―バチーン!!――――――
    皆注目?。山口サンが喋り終わる前におとんはキチガイスイッチオン!!!?笑
    『ヮシの子供に何さらしとんじゃぃ!!!このクソチンピラがぃ!!!』あたふたする山口サンとチンピラ達――。 『イヤ、あの花村さ…』

    2006-01-13 14:11:00
  • 439:

    ―バチーン!ボコッ―!!
    『イキがんなよ!チンピラがぁぁ?今花村サンが喋っとるやろぉ!!!』後輩の?人が山口サンを蹴り、シバク。。

    興奮する神田くん。『バリカッコえーやんけ!笑 お前の親父!』『ハズイし…?笑』おにぃと声が揃う。
    文面ではカッコ良く感じるカモしらへんけど、実際見るからにキチガイ。服装キモィ、髪型キモィ、歩き方も喋り方もキモィ??笑

    2006-01-13 14:11:00
  • 440:


    『お前ら全員ブチころっそぉ?????』

    あたし&おにい『マヂはずぃ……………。』笑
    おとんの口癖が出た瞬間山口サンはもちろんボッコボコ――。。ちょっと悲惨…

    2006-01-13 14:12:00
  • 441:

    ――――――――――――――――――――――――どれ位時間が経ったやろう…。おとんらの襲撃が終わった時、あたりはさっきに増して色ンなものが散乱していた。札、薬、ガラス、山口サンの帽子、鉄パイetc―…―。。。
    〈あたしこんなトコで何してんねやろう?〉何となく我に返った、悪夢から覚めた様な感覚やった――。

    『羽梨!もー大丈夫や!!やったったからな!』

    2006-01-13 14:14:00
  • 442:

    〈やりすぎやねん??笑〉心の中でツッコミ入れて、『ありがとう?ホンマ助かった』と、この口でお礼を言う。
    『おぅ!大丈夫や思ぅけどまたアイツらがチャチャ入れてきたらヮシにすぐゆーてこい?』『ありがとう?』 『ありがとうございマス!』神田くんやヤンキー達が一斉に言う。
    『おぅ!羽梨と勇気と、仲ようしたってくれなぁ!』『はい!』
    『ほな羽梨、勇気またな!ヮシは仕事いくからな!』―おとんは誇らしげに自信気な顔で後輩を引きつれて帰って行った――。

    2006-01-13 14:15:00
  • 443:

    山口サンらは、起き上がってあたしらに何も言うコトなくそそくさと帰って行った――。。

    残されたうちら――。
    神田くん『これで済むんかな?…』おにぃ『わっからへんなぁ。正味。』あたし『…あたし余計なコトした?』そう言うと、神田くんはあたしの髪をクシャってして笑った。
    『イーの!だいぶおもろかったしな!お前の親父のキチガイ振り!?笑 お前もキレたらあんなんなん?』 『ナイから????笑』

    2006-01-13 14:17:00
  • 444:

    …ふと横を見たら、さっきの体勢のまま座り込んでるサエコがおった。
    〈置いて帰られてるし…〉
    おにぃが言った。
    『てか!皆!いちお今日ンとこはこれで終わりやろ?解散しよか???』
    ――そして次々に壊れたバイクや車で帰って行く皆。。

    2006-01-13 14:18:00
  • 445:

    お金をセッセ拾う神田くん。『あんたよぉやるわ。笑』『お前金は神様やぞ!笑』――いつでも相変わらずですね。。
    すると、おにいがサエコに近寄って言った。
    『お前どーすんの?』
    『…』
    黙ったまんまのサエコ。。『お前自分のしたコト許される思うなよ。俺女やからとか、神田に色々されたからとかで許す気ナイからな。』おにいはホンマに大概サエコにムカついてるみたいやった。

    2006-01-13 14:19:00
  • 446:

    あたし『なぁ、とりま舞チャンに謝りや。一番関係ナイんやから。』――あたしはもぅ怒りの熱も冷めて冷静やった。
    『ウン…。』サエコは素直にそう答えると。舞チャンの方へ歩いて行った。。
    『ごめんなさい…。』頭を下げたサエコ。。
    〈舞チャンが許さんハズナイ。〉『あ…舞は…』そう思った瞬間、、、

    2006-01-13 14:20:00
  • 447:

    ―バンッ―!!龍くんが転がってた鉄パイをサエコに投げた。
    『…許さん。お前が舞チャンに土下座しろや!!』――――――〈こわ…ッ〉初めて龍くんがキレてるんを見てビビってしまった。
    『龍!舞はイイって!大丈夫やん、もぅ痛ナイしなッ!』 〈さすが舞チャンやぁ…。〉 『なぁ、舞はイイから、羽梨チャンとお兄チャンに謝って?』――サエコが何も言わずにあたしらの方を向く。

    2006-01-13 14:21:00
  • 448:

    『ごめんなさい…。』〈……。〉下を向いたまま謝るサエコ。。
    『謝って済む思うなゆーてるやろ!』『まぁまぁ!兄やん?笑』イラついてるおにいをなだめつつあたしはサエコに言った。
    『なぁ後悔した?あたしはあんたの真似してんで。ほんであんたはこれどーやって済ますつもりなん?皆の大事な車とかバイク自分のムカつきだけで壊しといてな?殴ってな?自分が守られてるからってこんなんするんただの調子やで?』
    『…』泣き始めたサエコ。

    2006-01-13 14:22:00
  • 449:

    『お前が悪いのに泣くなや?ホンマしばきたい??』『まぁまぁ?お兄サン!笑』おにぃの背中を神田くんの方へ押して、続けた。

    『とりま、形でしめし。謝ってもおにぃ許さんゆうてるし。…お金やで。それ以外ナイねんからな。』
    『ゥッ…』泣き崩れていくサエコ―。
    『あんたな、ちょっとは悪いと思てんねやろ?』 泣きながら頷くサエコ、なんか可哀相に思えてしまった。。

    2006-01-13 14:23:00
  • 450:

    そこにまたイラチMAXのおにぃ様が戻ってくる。あっちやったのに!?
    『ちょーあかん?俺イラ?おさまれへん!お前、あんなけコイツらに土下座?ゆーたんやからお前がやれや!』
    『おにい!もーえ?やん、修理代もろておわろや?』『お前ムカつかんの?お前ホンマムカついてもすぐ忘れるな!』
    〈別に忘れてへんし!たださぁ……。〉さっき神田くんに泣きながら自分の気持ちを伝えてた、サエコの顔思い出したらさぁ??。。

    2006-01-13 14:23:00
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