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?いまつかまえて?
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1:
もりやまはな
早く来て…今日もまた?錠買ってしまった…4500円…相場より500円安かったから…別にやめれない訳じゃなぃんだけど…薬で自分をつかまえとけば…自分を自分でつかまえとけば…誰も来なくても生きていける。
2005-10-25 12:03:00 -
441:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
今じゃ薬中予備軍…てかもう薬中か(笑)「もーほんまに止めたーい!」天上にむかって言葉を吐き出すとタイミングよく暴走俗が国道を走り抜けて行った。…。部屋が静まりかえる。「…どこで薬買っててん?」隆弘が柄にもなく低い声で尋ねてきた。「Jの売人とか先輩?とか色々」「Jってことはヤクザ?」「も、いるし…テリー伊藤みたいな奴とか」タヤマのサングラス姿がスッと浮かぶ「あー…お前それ合法ドラッグやわ」「そうなん?錠剤と葉っぱしかしたことない。」「へー…まぁなんとなく薬の強さとかわかったし、本間に止めたいんやったら手伝う」
2005-11-25 02:14:00 -
442:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「何をどー手伝ってくれるん?あたし何するん?」「なんか野球してた時の先輩に聞いた方法。でもよーわからんから調べたるわ。…ただし」「ただし?なに?金はないで」「ただしー…」やりたいんかよ…「やらして(笑)って言いたいとこやけど、まぁもしやめれたらなんかオゴって」「いいよ(笑)」隆弘がニコリと笑うと大きくノビをした。「さーもー寝るぜ!また調べとくから今日はもう寝よ朝?に送ったるわ」「うん。ごめんなゲロコで…」「気にするなゲロコ…俺もバスはいつもゲロコなるから…一番前の席やから(笑)」
2005-11-25 02:21:00 -
443:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
ぽんぽんっとあたしの頭を軽く叩くと、隆弘はおやすみも言わないまま寝てしまった。あたしはなかなか寝付けなくて、EPICと加藤ミリヤをもう一周して朝を迎えた。隆弘が携帯のアラームを止める…曲はドラゴンボールZ…どこのサイトで見つけたんよ(笑)「もー華いびきうるさいー」くしゃくしゃと頭を触りながら大あくび。「あたし寝てないから怒」「寝ろよ。行こか!その恰好で帰り。あと寒いから…買ったばかりのモンクレーを君に貸したろ…あっゲロかけないでよ」「かけへんわ!…なぁ昨日話たこと考えといてや!」「昨日?加藤ミリヤの好きな歌?」
2005-11-25 02:30:00 -
444:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「ゲロ吐こか?」「わかってるって。何回もそんな話さすな」そういうとあたしの首にまたあの黒いマフラーをグルグルと巻き付けた。「約束ーいちーいいーおんなーのーふーりすーるなーにーつくりーわらーいはーするなーさーんーいちーいーちー心配ーせんでーもーぴろちゃんがーついてーーーーーーるっ。はい巻けた!行くで」「(゚_゚」何今の歌…何言ってるかようわからんかったけど…。
まだ日が昇らない時間の淀川はくすんでて、トラックで道はこみはじめていた。2005-11-25 02:39:00 -
445:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
信号ごとに、道案内をしていたが住所を言うと隆弘の方が道に詳しく、ポリを除けながら家の近くのパン屋さんの前に出た。「もうすぐそこやから歩いて帰るわ」「ええで。俺もこの原付きツレのんやからそいつん家に返して始発で帰るつもりやし」「じゃぁ先に返しに行く?」「華ん家まだ奥なんか?」「ううんアレ。」指の先にはクリスマスの電球を山ほどつけた我が家(って言うていいんかな)が少し顔を出した朝日に照らされている。「意外やろ(笑)あたしの家っぽくないやろ。」家をじっとみつめポケーとする隆弘。「…意外。」口がおもいっきりあいている
2005-11-25 02:48:00 -
446:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「…とりあえず眠くて頭回らんから原付きガレージに止めといて」「あたしん家の?」「うん君ん家の」「友達はいいの?」「うんそれでいいの」「?わかった。でもずっと置いとけるかわからんで」「大丈夫大丈夫。あっ番号聞くん忘れてた…お前の携帯貸して」「えっ待って…はい」隆弘は素早く番号を打つと、あたしの携帯から自分の携帯にワンコした。「SMSでアド送って」「…うん。ありがとう」「うん。僕もありがとう(笑)兄さんに宜しく」「うん(笑)ばいばい」「ばいー」変なポーズをした後、隆弘は全速力で走って行った。…朝からボケとる。
2005-11-25 02:55:00 -
447:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
玄関を開けると、レオがアクビをしながらちょこんと座っていた。「ただいまー」シッポを振りながら上目使いのレオ。「散歩?健二に行ってもらい。あたしやったら帰れんくなるから(笑)」風呂場に行き、誰もいないようなので朝シャンした。体中の隆弘の臭いを洗い流す。ぼんやりとした色の風呂場の電気に、昨日からの出来事を丁寧に思い出す。…隆弘は、本間に助けてくれるんかな。そう思うふりをして実は大分期待してる。シャワーを止めて自分のジャージの臭いに少し安心した。…この家があたしにとって安息の場所になればいいな。
2005-11-25 03:04:00 -
448:
?
みてまぁす??
2005-11-25 12:06:00 -
449:
作者 ◆DEP4IVx7X6
?さん
ありがとうございますo(^-^)oまた感想などありましたら書き込み宜しくお願いします。2005-11-25 12:32:00 -
450:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
脱衣所の扉をあけた瞬間。足元から冷たい空気が入ってくる。ガチャガサガサ
?
健二が帰ってきたみたい…朝帰りかな?涼子さんの顔が頭に浮かぶ。…そういえば隆弘なんであたしにお兄ちゃん(健二)がおるって知ってたんやろ…ボケたつもりやったんかな(笑)玄関にはコンビニの袋を持った健二が立っていた。2005-11-25 12:37:00 -
452:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
501さん
ありがとうございます。また感想などありましたら宜しくお願いします。2005-11-28 16:49:00 -
453:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「おはよ」広くて深い色の石の玄関にピョンピョンと靴を脱ぎ捨てる健二。「おはよう。すいません、お風呂使いました。」なんで謝ってんのあたし・・・風呂あがりやし、素っぴんやし・・・まともに話すん初めてやし。しかもすいませんとか、なんか嫌味っぽいやん。むしろアタシの存在自体すいませんやのに・・・そっと足元から目をあげると、あたしと違って父さんの面影がある健二の顔。
2005-11-30 16:39:00 -
454:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「当たり前やん。使っていいで(笑)てかスッピンなったら更にあびる優に似てるなぁー」健二だって父さんに似てるよ。「そう?大家族スペシャルの子供産んだ長女に似てるって言われたことはあるけど」「本間やわ!むちゃ似てるわ!(笑)」 くしゃりと笑う笑い方まで似てる。むしろ笑い顔の方が似てるかも・・・。
「レオさかってんちゃうぞーー!」あたしの足元でなぜか興奮気味のレオをかっさらうと「ファミマ行ってきてん。華さんも食べよや」「うん、ありがとう」頭に隆弘に言われた言葉がちらつく。作り笑顔は見抜かれる。愛想笑いは嫌われる。せっかく住ましてもらってんねんやから気使わさんようにしないと・・・2005-11-30 16:47:00 -
455:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「好きなおにぎり取っていいで」ファミマの袋からおにぎりばかりが5つも出てきた。・・・健二、朝からこんなおにぎりばっかり食べるつもりやったんかな・・・「うん。」変り種のおにぎりとか、マヨネーズ系ばっかで選ぶのに困ったものの、しゃけいくらがまだマシな方だろうと思い、封を開けた。昨日は吐き過ぎたせいで、まだ胃がキリキリする。喉になんか吐いたものがつまってるんじゃないかって位に異物感を感じた。細くなりすぎた足が、裏庭側の窓に映る。何この気持ち悪い人間。ニコニコ話す健二の話に微笑みながら、クッションを体の上にさりげなくのっけた。こんなガリガリの体・・・気持ち悪い。
2005-11-30 16:57:00 -
456:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
おにぎりがやっと具に到達したのに、もうお腹っていうか胃の中がいっぱいでそれ以上飲み込めなかった。「華さん何時に出るの?」「今日なんか休もかなーと思って。最近休み過ぎて授業わからんし」3つ目のおにぎりを手にする健二「じゃあ俺も今日やーすもおっ。行ってもいかんでもどーせ一緒やし。」レオはおこぼれに預かろうと膝に前足をかけシッポをブンブン振っている。
2005-11-30 17:03:00 -
457:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「PS2取って来るから一緒にしよーぜ兄弟(笑)」半分笑えない冗談。「おー兄弟」隆弘にあれだけコテンパンに言われたのにやっぱりアタシは作り笑いをして健二に返した。健二が部屋にPS2を取りに行ってる間に、おにぎりをゴミ箱の奥のほうに捨てた。捨てるならくれよっといった感じに、レオがこちらを睨む。
2005-11-30 17:08:00 -
458:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
そっからあたしは濡れた髪を乾かしに行きたいとも言えず、健二と打ちどけようと必死だった。何か話が盛り上がる度に、ノリのいい女のフリ。と頭の中の隆弘が毒を吐いた。恐竜をばったばったと殺していくゲームをしながら「この恐竜見た目可愛いから、じっくり殺したら涼子怒りよんねん」ノロケかよ・・・「ノロケかよ」「ちゃうわ!」いやノロケだよ・・・
2005-11-30 17:19:00 -
459:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
途中であたしだけゲームオーバーになったので、健二が勝ち進んでいく様子をレオとポケーと眺めていた。健二ってゲーマーやなあ「遊びはなんでも好きやねん」無邪気な横顔にまた父さんを感じる。
2005-11-30 17:21:00 -
460:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
いっつもこうやって涼子はゲームしてんの眺めてんねんやろなー・・・。あたし、聡くんがゲームしてんの横で眺めてることなんか絶対できひん。1秒でも一緒にいたいって、どんな感覚なんやろ。あたしの暇やからとか、寂しいからとか、どっちでもいいからとか、そんな理由でセックスする気持ち、多分理解してもらわれへんやろなぁ。「あっそうや!華さん親父にいくら頼んだ?」テレビから目を離さずに、いきなり大きな声を出す健二にあたしもレオもビクついた。
2005-11-30 17:27:00 -
461:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「何が?」「クリスマスやん!あいつら洗濯も掃除も、たまにしかせーへんねんから!金もらってもいいし。なんか好きなもん頼んでもいいし。」「・・・・クリスマスいっつも花束とお金やった。」「親父が花束!!!」爆笑する健二。そんな変かな?「よく花買ってきてくれててん。ほぼ毎回。」まだ笑いながらゲームをセーブしスイッチを切る。「あーじゃあ、華さんラブなんやわ彼(笑)アイツ花粉症よりひどいアレルギー持ちで植物一切あかんねん。ばばあがガーデニングすんのも大反対で、なんかのどぎつい花植えるか植えへんかで離婚しそうにまでなってたもん。」
2005-11-30 17:35:00 -
462:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「花嫌いなん!?」嘘・・・マンションに住んでる時は、よく花の水変えたりしてくれてた。「嫌いとかじゃなくて、体質的に無理なんやと思うで。姉ちゃんもその体質受け継いでるから、臭いが無理!って庭のポプリむしって捨てたりしてた。(笑)」
2005-11-30 17:40:00 -
463:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
全然、知らんかった。父さんが花無理なんか。むしろ花が好きなんやと思ってた。だからひつこく買ってくるんやって・・・
2005-11-30 17:41:00 -
464:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
あの花はあたしだけのための花やったんや・・・・
2005-11-30 17:42:00 -
465:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2005-11-30 17:47:00 -
466:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
熱い涙。昨日流したのとは違う、体中から流れでたみたいな熱い涙がぽろぽろ・・・止まらない。
あたし父さんに愛されてる。なんで気づかんかったんやろ。一番大切な家族ではなかったかもしらんけど、父さんはあたしを大切に思ってくれてたんや。2005-11-30 17:50:00 -
467:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
この涙は薬と絶対無関係や。あたし自身の涙なんや。熱いなみだをぬぐう。父さん・・・次はいつ会えるんかな。涙のついた手の甲を見てそっと微笑む。
2005-11-30 17:55:00 -
468:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
PPPPP・・・PPPPPPPP・・・・・PPPPPP・・・・・・
!?。家の電話が鳴った。・・・父さん?あたし出ていいんかな・・・。PPPPPPP・・・まだ電話は鳴り続けてる。PP・・・。あっ切れた。PPPPPPPPPP・・・また鳴り出すってことは?父さんか奥さんかな?PPP
「・・・し、森山です。」もう下瀬じゃないって(笑)「あっこんにちわ。佐々木と申しますが・・・」鼻にかかった女の人の声。2005-11-30 17:59:00 -
469:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
「はい・・・」なんや違うんか・・・「健二くんいらっしゃいますか?」おおっ!「今ちょっとお風呂入ってますけど。」「すいません、携帯の番号わからなくなってしまって・・・お家にお電話させていただいたんですが?」・・・誰こいつ。涼子ではない。「あー勝手に番号教えたら怒られるんで」「・・・あーそーですかー。じゃあ佐々木直美から電話あったと、お伝え願えますか?名前言ったらわかると思うんで。番号は000-000・・・」「はい。はい。」メモを取るフリをして適当に聞き流した。
カチャ・・・・誰あの女・・・。・・・・・・・・・・・・あたし涼子好きやし。涼子の見方やもーん(^_^.)無視無視。念のため家の電話線を抜いておいた。笑2005-11-30 18:09:00 -
470:
森山華 ◆DEP4IVx7X6
念のため風呂から上がった健二に確認してみる。「この前おった子、彼女?」「うん、彼女。可愛いやろ?」満面の笑みの健二。そーやんな・・・涼子が彼女であってるよな。直美って誰だ?・・・抹消、抹消。「うん。いい子そうやな、あそこの制服、よく梅田で見るわ。あたしどれでもいいから健二好きなピザでいいよ」てかピザなんか入らん。スープ系じゃないと無理・・・ピザを適当に頼んでいいと言い、電話があったため健二は部屋に上がって行った。・・・直美かな?(ーー;)ピザと飲めそうなさっぱり系のスープを注文するため電話線を入れなおし、もう一度抜いておいた(笑)
2005-11-30 18:16:00