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☆nineteen☆ ー10代の終わりー

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  • 1:

    ゆき

    1月−私は今月で19になる。今年で10代も最後だ。
    そんな事を思いながら日記を開く 1ページ1ページ丁寧に綴られたその文章は私を暗い闇の中へと引きずり込む。

    2006-01-10 07:38:00
  • 2:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 3:

    ゆき

    「どこ向かってるん?」
    「いいところ♪」
    そう言いながらひではなんの迷いもせずうきうきと自転車を走らせていた。
    ひでは大学へ通う20歳。
    私は2週間ぐらい前に帰宅中、地元でこの男に声をかけられた。
    「ちょっと待って!道教えてほしいねんけど」
    そう言いながら彼は私を引き止めたのだ。

    2006-01-10 07:56:00
  • 4:

    ゆき

    私は(なんやこの男)そう思いながら立ち止まった。この時すでにひでの罠にはまっていたのかもしれない− 私はこの日彼と番号交換をした。それから毎日電話がありもう一度会うことになったのだ。

    2006-01-10 08:01:00
  • 5:

    尻軽女

    2006-01-10 08:08:00
  • 6:

    ゆき

    「もうすぐ目的地に到着すんで♪」そう言われて辺りを見渡しても何も遊べそうな場所はなかった。
    私は不思議に思いながらもひでが私に期待させるように話しかけてくるから少しワクワクしながら、目的地を探したのを覚えてる。
    だけどそんな興奮は一瞬にして私の中から消えた。

    2006-01-10 08:11:00
  • 7:

    ゆき

    「到着〜♪♪」彼がそう言って私を降ろした場所はマンションの下だった。
    (???)私は困惑した。(いいところって?)
    ひではやっぱりなんの迷いもせず私をエレベーターに乗せ自分の家へと入って行った。私は期待を裏切られ少しショックを受けた。

    2006-01-10 08:22:00
  • 8:

    ゆき

    私はこの日男の人と二人で遊ぶのは初めてでましてや一人暮しの男の家へ上がり込むなんて想像もつかなかった。
    私は変な好奇心に包まれた。(男の人の部屋ってこんなんなんや)

    2006-01-10 08:28:00
  • 9:

    ゆき

    初めは二人でテレビゲームをして遊んだ。
    そこからはあまり覚えていない。気付いた時にはひでの手が私の太ももへ−胸へ−−どんどんどんどん私の身体をむさぼって、撫で回していた。私は何をされているのかしているのか解らずただ彼に身体を任せることしか出来なかった。

    2006-01-10 08:37:00
  • 10:

    ゆき

    それは恐怖とも言え空虚とも言えた。私はこの時あまり感情がなかった。いや、自ら無くしていたのかもしれない。私は今「ゆき」じゃない−。じゃあ「−誰?」 ひでのモノが私の中へ入ってくる。痛い−痛い−イタイ…… これがSEX…??

    2006-01-10 08:45:00
  • 11:

    ゆき

    13歳の春−私は処女を失くした…
    その後彼とは形上付き合う事になったが時が経つにつれ連絡が減り、パタリと電話がかかってくることはなくなった。結局二人で遊んだのは後にも先にもあのマンションに招かれた日だけだった。そう私が私じゃなくなった日…

    2006-01-10 08:56:00
  • 12:

    ゆき

    13の春…私は男を甘く見すぎていたようだ。
    子供がどうして産まれてくるのかさえ理解出来ずに行為だけを先におこなってしまった。簡単に、しかもあっけなく−

    2006-01-10 09:05:00
  • 13:

    ゆき

    この事実を知っているのは私の親友一人だけ
    私はこの事を生涯誰にも話さないだろう…。
    恥ずかしくて、情けなくて話さないんじゃなくて話せない。
    ただそれだけのこと。

    2006-01-10 09:10:00
  • 14:

    ゆき

    その年の秋私には彼氏が出来た。
    名前は「やっくん」四つ上だった。学年は三つ違いだけど私は早生まれだから。やっくんはすごく優しかった。 ちゃんとしたデートにも連れて行ってくれたしすごく大事にしてくれた。ただすごくヤキモチ焼きで私が男友達と少し仲良くしただけで血相を変えて怒られたしスカートを履く事まで禁止された。

    2006-01-10 09:24:00
  • 15:

    ゆき

    私はもともと意地っぱりな性格で喧嘩になると自分が悪いと分かっていても先に折れるとゆうことはしなかった。そんな性格だからもちろん「スカート」を禁止されているのを知りながらあえてスカートを履く事もあった。

    2006-01-10 09:31:00
  • 16:

    ゆき

    ある日やっくんは「特別な場所がある」と言って住宅街の侵入禁止になっている屋上へ連れて行ってくれたことがある。 そこから見える景色はすごく綺麗で広くて静かだった…。
    やっくんは「この場所は二人だけの秘密やから誰にも言ったらあかんで」と言った。私は例え誰かがこの場所を知っていたとしてもやっくんが秘密の場所を教えてくれたという事の事実が何より嬉しかった。

    2006-01-10 09:47:00
  • 17:

    ゆき

    そんな中やっぱりあの日はやってくる…
    SEX−…初めてその行為に挑んだ日やっくんのモノは私の中へ入らなかったのだ。私の身体がやっくんを受けつけなかったのか…。
    やっくんはすごく落ち込んだ。私はなぜか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。それと同時にあの日の事を思い出した…

    2006-01-10 10:16:00
  • 18:

    ゆき

    私が「ゆき」という人間じゃなくなった日−。
    やっくんには処女じゃないという話しだけしておいたことがある。好きな人にさえ言えない事実。いや、好きな人だからこそ言えないんだ−。

    2006-01-10 10:22:00
  • 19:

    ゆき

    そのあとも何度かやっくんとSEXに挑んだことがあって、その度に私の身体はやっくんを受け入れようとせず(やっぱり無理か)その気持ちが二人を支配する空間に変わり嫌な空気に包まれていた。
    そうゆう事もあり初めてやっくんが私の中に入ってきた時はすごく嬉しくて幸福感に包まれたのが記憶にある

    2006-01-10 10:33:00
  • 20:

    ゆき

    幸せな気持ちと裏腹に私の身体はそれに応じようとはせずSEXするたび痛くて仕方がたかった…痛みがなくなったと同時に今度は何も感じなくなり(もしかしたら不感症なのかも…。)と感じさせる程だった。

    2006-01-10 10:40:00
  • 21:

    ゆき

    電話に出ない…
    何度かけても呼び出し音は鳴りっぱなし。
    おかしい…こんな事今まで一度もなかった。
    私は変な不安に襲われた。そして初めて女の勘は当たる事を知った。

    2006-01-10 18:10:00
  • 22:

    ゆき

    その時、家にいることがバレてしまったのを知ってかやっくんがドアを開けた。私は言葉が見つからず、そこから動けずにただ涙があふれた…。
    「心配せんでも大丈夫やから」そう言ってやっくんは私を抱きしめた。
    私はその言葉を信じるしかなかった…

    2006-01-10 18:25:00
  • 23:

    ゆき

    次の日やっくんから電話があった。
    「ごめん。俺一人で考えたいから…」
    優しく…優しく…だけど冷酷にやっくんは私との別れを告げだした。「別れよう」はっきりその言葉は口に出さずに。
    中途半端に傷付けるならはっきり言って欲しかった

    2006-01-10 18:36:00
  • 24:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 25:

    ゆき

    私は苦しくて惨めで仕方なかった。
    そんな時姉やまわりの人が支えてくれて元気づけられた。
    私はまだまだ子どもだったし純粋すぎた−。
    見るもの聞くものなんでも信じてしまっていた…

    2006-01-10 18:49:00
  • 26:

    ゆき

    いつからだろう…。
    信じることさえ出来なくなったのは……
    私はやっくんと別れて徐々に元気を取り戻していった。
    13の冬初めての失恋の辛さが身に染みた。

    2006-01-10 19:24:00
  • 27:

    ゆき

    そのあと私はいろんな遊びを覚えた。
    好きな人も出来た。
    その人は私を原付きに乗せてよく夜の道路を走りまわってくれた。
    すごく楽しかった。
    朝早く早朝の景色を見に山へ連れて行ってくれた事もあった。朝の空気が澄んでいて一緒に過ごせる時間が幸せだった。

    2006-01-10 19:41:00
  • 28:

    ゆき

    私はどんどんその人に惹かれていった。
    名前は「誠二」
    誠二は少し背が低くて年は1個上。
    私達は毎日連絡を取り合っていたし眠りにつくまで話し込んだこともあった。
    それでも毎日顔を合わしていてよくあんなに話すことがあったなと思う。

    2006-01-10 19:50:00
  • 29:

    ゆき

    私はやっぱり来る日も来る日も誠二に対する好きの気持ちが膨らんでいった。

    2006-01-10 20:20:00
  • 30:

    ゆき

    ある日、夜中に誠二の家へ呼ばれた。
    私は誠二に会いたくて、会いたい気持ちを先走らせながらも家へと向かった。
    その日、私は誠二とKissをした。付き合ってはいなかったけれど…。

    2006-01-11 01:37:00
  • 31:

    ゆき

    その後誠二は「親戚の家へ行かなければいけない。」そう言って次の日大阪からいなくなった。
    私は誠二が居なくなってすごく寂しくて寂しくて心に開いた大きな穴に飲み込まれそうになっていた。
    一人ぼっちになった気がした…

    2006-01-11 05:50:00
  • 32:

    ゆき

    行かないといけなくなったものは仕方がない―そう自分に言い聞かせて過ごすことしかできなかった。
    そんなある日私は翔太とゆう男に告白された…。
    彼は誠二と同じ一個上
    私は悩んだ末付き合う事にした。別に好きでも嫌いでもなかった。ただ寂しかった…。

    2006-01-11 05:58:00
  • 33:

    ゆき

    彼は薬中…―
    私はどうしてそんなことをするのか理解出来なかった。ただしてはいけない事なんだということは分かっていたからもう止めてと何度も彼に訴えた。
    翔太は約束した。
    「もう絶対しない」と…。

    2006-01-11 06:03:00
  • 34:

    ゆき

    だけど見事にその約束は破られた。
    しかも私に告白してきたのはゲームだったのだ。
    適当に告白して相手の返事を待つ。
    相手がOKで自分も別に良かったら交際スタート―。
    なんて幼稚なゲームなんだろう。私も別に好きじゃなかったとはいえさすがにその話しを聞いた時は耳を疑った。

    2006-01-11 06:19:00
  • 35:

    名無しさん

    2006-01-11 06:24:00
  • 36:

    ゆき

    そこから先はもうあまり思い出したくない―。
    いつの間にか私は薬を覚えた。
    毎日薬とSEXに溺れた。

    2006-01-11 07:02:00
  • 37:

    ゆき

    記憶が飛んだり、幻覚を見たりした。幻聴も聞こえた。気付くと誰かとSEXをしていた。
    (私は何…―?)
    私の思考回路は日に日におかしくなった。
    何かが狂っていた…
    暗い闇の中で私は自分で自分の首を絞めていた
    苦しい…―誰か助けて…―だけど誰も私に見向きもしなかった。
    私は好奇な目で回りから見られていた。
    (あいつはおかしい)と…

    2006-01-11 07:13:00
  • 38:

    名無しさん

    14歳の春ー。私には彼氏ができた。歳は4個上で名前は「慶一」
    彼も極度の中毒者だった。

    2006-01-11 11:59:00
  • 39:

    ゆき

    私はウリをしてネタをもらいそれを売った事もあった。慶一のことを「狂っている」なんて言えないし思えない−。私も充分狂っていたから…。
    多分お互いにそう思っていただろう。

    2006-01-11 12:08:00
  • 40:

    ゆき

    慶一にはよく振り回された。彼の考えていることはいまいちよくわからない…
    私は慶一と付き合いだしてから薬をやめていた。
    付き合っている者同士が一緒にするものではないと思っていたから。
    そんな彼氏は嫌だった…。私にもまだまともな判断力は残っていたのかな。

    2006-01-11 13:26:00
  • 41:

    ゆき

    彼はやめたと思ったらまたする。それの繰り返しだった…。 明らかに言動のおかしな時もあった。
    私はどうしても彼にやめて欲しかった。
    何度彼に訴えただろう……

    2006-01-11 13:34:00
  • 42:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 43:

    ゆき

    そんな簡単にやめれるようなものじゃなかったし、目の前でされると耐え難い時だってあった。
    私はいつか彼に言われた事を覚えている。
    「俺のために泣いてくれ。」こいつは好きな女を泣かして何が嬉しいんだ?
    私はそう思った。
    泣くまで気付かない−。

    2006-01-11 15:17:00
  • 44:

    ゆき

    思い道りにいかないもどかしさ。何度言っても分かってくれない一方通行の思い―。
    私は何度溢れ出そうになる涙を堪えただろう…。
    「泣いてくれたら止めれる」その言葉を聞いた時、私の言葉や気持ちはちっともこの男に伝わってなかったんだと思った。

    2006-01-11 15:24:00
  • 45:

    ゆき

    私は半分諦めも入っていた。何もしていない時の彼は普通なのに…。
    私達はほとんど毎日一緒にいた。コンサートや水族館に出掛けた事もあった。
    彼は原付きが好きでよくいじっていたのを覚えてる―。今思い出すとものすごく派手な乗り物だった。
    よくあんな派手な塗装をしたなぁ…。

    2006-01-11 15:33:00
  • 46:

    ゆき

    ある日慶一は私に薬を勧めてきた。
    私は大きなショックを受けた。(彼は私の事をどう思っているんだろう…。)
    普通相手の事を想うならそんなもの勧めたりしない―私がそうだから…。
    慶一は私とは違うのかな…私はその誘いに乗ってしまうとまた墜ちていってしまいそうで恐かった…。

    2006-01-11 15:51:00
  • 47:

    ゆき

    私は答えた。
    「可哀相な男」
    一人でずっと孤独と戦っている。薬にハマる事でしか楽しみを得られない寂しい人間。
    そう、私も同じだったから…。

    2006-01-11 16:09:00
  • 48:

    名無しさん

    2006-01-12 09:31:00
  • 49:

    ゆき

    慶一は相変わらずやめてはするの繰り返しだった。
    そして私とも小さな喧嘩から別れ話しになることが多々あった。
    私の意地っ張りで負けず嫌いな性格は直ることもなく「もう別れよ」そう言われれば「分かった」の一言で返していた。
    私に(素直)という言葉は程遠いものだった。

    2006-01-12 15:00:00
  • 50:

    ゆき

    別れても一週間もすれば戻ってくる…。
    私は慶一に振り回されっぱなしだった。
    彼は勝手に別れる事を決めて勝手に戻ってくる。
    私が気持ちを発する時間はなかった。
    結局私は彼に心底惚れていた。 「惚れたら負け」―。確かにそうかもしれない。

    2006-01-12 16:04:00
  • 51:

    ゆき

    私は慶一と別れて一週間も経つと不安で不安で仕方がなくなる…。
    (今度こそもう戻ってこないんじゃないか)とか…
    (警察に捕まったんじゃないか)とか。
    そんな不安が1日中私の心の中を支配する。
    不安で苦しくて押し潰されそうになる。
    だけど負けず嫌いな私は電話をしない。
    掛かってくるまでは自分から掛けない。

    2006-01-12 16:22:00
  • 52:

    ゆき

    私と別れている間彼は「元カノ」と会っていた。
    もしかしたら「元カノ」じゃなくて「彼女」だったのかもしれない…。
    本当の彼女は私じゃなくて「彼女」。
    私は「彼女」の浮気相手でうまく二股をかけられていたのかも…

    2006-01-12 16:30:00
  • 53:

    ゆき

    私がその事実を知ったのは慶一と喧嘩した日だった。慶一が家を飛び出して、私は必死であとを追いかけた。どこへ行ったのか分からなくてどしゃぶりの雨の中一人で歩きまわったのを覚えてる。
    携帯に何度かけても通じなくて私は彼の友達に電話してみた。

    2006-01-12 16:48:00
  • 54:

    ゆき

    彼の友達3人目にかけた時、やっと居場所がわかった―。「元カノ」の所。
    私は嘘でもいいから「知らない」と言ってほしかった。
    思い出す嫌な記憶―。
    やっくんの時と同じ…。
    私はいつだって「元カノ」という存在に負けるんだ…

    2006-01-13 07:50:00
  • 55:

    ゆき

    「慶一やったらゆうこんとこおんで。さっき電話あったもん」その言葉を聞いた時私は素直に受けとめる事が出来なかった。
    (まさか…。)
    私は信じたくなかった。
    都合のいいことだけ聞ける耳があったら…そう思った。そんな耳があったらどれだけ幸せに生きてこれただろう…

    2006-01-13 07:58:00
  • 56:

    ゆき

    彼の友達は私のいる場所まで来てたくさんの事実を話してきた。
    私は涙が出た…。
    (嘘や。信じたくない。)もうそれ以上聞きたくない―。 だけどもうこれ以上彼について知らない事実を増やしたくない―。
    (なんで第3者にそんな事聞かされなあかんの…?)

    2006-01-13 17:15:00
  • 57:

    ゆき

    彼は私と居ない間ずっと「元カノ」と会っていた。
    家にも泊まっていたし、よく「元カノ」の話しをすると言う。
    私は「元カノ」と天秤にかけられていたのか…
    私が嫌になれば「元カノ」の所へ―。
    「元カノ」が嫌になれば私の所に―。

    2006-01-13 17:21:00
  • 58:

    ゆき

    私はその朝方彼の「元カノ」の家の前にいた。
    確かに彼の原付きが止まっている。
    あんな派手な原付き間違えるはずがない―。
    確かに彼は「元カノ」の家にいる。
    こんな朝方に―。

    2006-01-13 17:46:00
  • 59:

    ゆき

    私はあと少しでインターホンを鳴らしかけていた。
    彼の友達が居なかったらそのまま「元カノ」の家へ乗り越んで彼を叩き起こしていただろう―。もしくは「元カノ」に殴りかかっていたかも…。
    足が彼女の家の方へ進んだ瞬間彼の友達に引き止められた。

    2006-01-13 17:56:00
  • 60:

    ゆき

    「時間考えや。まだ朝の5時前やで?実家やから普通に親もおるし。ゆきが乗り越んだら俺がチクったことバレるやん!」
    (結局それかい。)
    じゃあ私のこの煮えきれへん想いはどこにぶつけたらいいん…?
    私にはこのどうしようもない厄介な感情を押さえ付ける事は簡単なものじゃなかった。

    2006-01-13 18:05:00
  • 61:

    ゆき

    次の日、慶一から電話があった。私は昨日彼の友達が「なんも知らんかったことにしてや」と言っていたのを思い出し必死で気持ちを抑えた。
    普通にしなければ…。

    2006-01-13 18:13:00
  • 62:

    ゆき

    私はその日以来ずっと我慢していた。
    「元カノ」と会っていることを知りながらもずっと黙って見て見ぬふりをしていた。彼への不信感は募るばかり…。
    もともとあまりなかった信用は日に日に失くなっていった。(私は彼の何なんだろう?)

    2006-01-13 19:37:00
  • 63:

    ゆき

    そんな事が重なって、私は彼に対してキツくなっていた。ある日小さな言い争いから別れ話しになった。
    私は彼に「別れてほしい」と言った。
    彼は反対した。
    私は一度別れると決めたらそれを曲げたくなかった。意地でも「別れる」と言い通した。

    2006-01-13 19:43:00
  • 64:

    ゆき

    彼はそんな私を見て怒りだした。
    「無理」その一点張り。
    蹴られたりした。
    私はそれでも嫌なものは嫌だった。お互いムキになっていた。
    彼は私の首を絞めだした。死ぬかと思った…。

    2006-01-13 19:48:00
  • 65:

    ゆき

    どんどんどんどん力が入る…。「別れへんって言うまで離さん」
    私は初めて恐怖を感じた。前から普通じゃないことは分かっていた。だけどあらためて思った…。
    (コイツは狂ってる―)

    2006-01-14 04:23:00
  • 66:

    ゆき

    本当に殺されるんじゃないかと思うくらい彼は本気だった。
    私は言うことを聞くしかなかった…
    「もう別れへんから」
    出るか出ないかのような声で訴えた。

    2006-01-14 06:47:00
  • 67:

    ゆき

    また彼は私の前から居なくなった。
    私が別れ話しを持ち出してから一週間。
    今度はまた彼の方から居なくなった。
    なんて自分勝手な男なんだろう…
    私にあれだけ別れることを拒んでおいて…拒んだなんて可愛いものじゃない
    あれは強制だ。

    2006-01-14 07:42:00
  • 68:

    ゆき

    なのに彼は一方的に「別れる」と言ったまま音信不通になった。
    私は、どうせまた「元カノ」のところだろうと半分呆れたように思った。
    私は彼にとって都合のいい女に過ぎないのか…。
    それならそれでいい。
    私は慶一を求めない―。

    2006-01-14 07:47:00
  • 69:

    ゆき

    慶一と付き合いだしてから全く付き合いをしなくなった男友達と連絡を取った。薬もまた繰り返した。
    もうどうでもよくなった…私は必要とされない人間―。辛いのはもう嫌。
    寂しいのももう嫌。
    その時が楽しければそれでよかった。

    2006-01-14 07:53:00
  • 70:

    ゆき

    慶一からは普通に連絡があった。彼はまた付き合っているつもりのようだった。私はそんな恋愛どうでもよくてあまり深く考えなくなっていた。
    もう勝手にすればいい。

    2006-01-14 07:56:00
  • 71:

    ゆき

    ある日従姉妹に言われた。「慶一とやったで」
    あまりにも普通になんの感情もなくさらっと従姉妹の口から出た言葉は私の中の何かを弾けさせた。
    (私はどうしたらいい?)(私はどうしたら人を信用できる?)
    私は答えていた。「そうなん」従姉妹よりも無感情に―。

    2006-01-14 08:03:00
  • 72:

    ゆき

    従姉妹は私と同じ歳で産まれた時からずっと一緒にいた。あまり人に深入り出来ない私は人見知りも激しかったし友達もうまく作れなかった。
    そんな中唯一従姉妹は素の自分を見せれる人間だった。 従姉妹の名前は「なみ」

    2006-01-14 08:11:00
  • 73:

    ゆき

    そのナミが私の彼氏とSEXした。
    彼氏と言ってももうあまり会っていなかったし、すごく適当になっていた
    だけど一度でも真剣に恋愛した相手だしまだちゃんと別れてもいなかった。
    その相手とナミは身体を重ねたのだ。

    2006-01-16 05:24:00
  • 74:

    ゆき

    私は信じられなかった。
    その事実をナミから告げられた瞬間慶一のことを生理的に受け付けられなくなった。
    知らない人ならまだ許せるだけどさすがに従姉妹は許せない―。
    慶一に電話をかけた。

    2006-01-16 16:54:00
  • 75:

    ゆき

    「はい」普通に電話を受けられた。
    私は「別れて」それだけ言って切った。
    それから彼から連絡がくることはなかった。
    きっとナミとしたことがバレたと気付いていたのだろう…。電話をしてきたら無神経にもほどがある。

    2006-01-16 16:58:00
  • 76:

    ゆき

    それから私は今まで以上に荒れていた。
    人を信用することも信用されることもめんどくさくなった―。
    どうせ裏切られるなら信用しない方がいい。
    人付き合いが出来ない。
    真剣に心を開けない…。
    傷付くのが怖かった

    2006-01-16 17:04:00
  • 77:

    ゆき

    それでも人の温もりが恋しくなる時はある―。
    私はセックスフレンドを作っていた。 そいつとは半年ぐらい続いた。
    割り切った付き合い−。
    それを求めていたはずなのにどこか寂しくて虚しかった…

    2006-01-16 17:08:00
  • 78:

    ゆき

    「付き合おっかなぁ」
    ある日そいつに言われた事がある。
    嬉しかった反面(そんなんいらんから)って思う気持ちがあった。
    何度も身体を重ねたけどそこまで気持ちは入らなかった。私は冷めてる。

    2006-01-16 17:13:00
  • 79:

    ゆき

    他にもたくさんの人と肌を重ねた。
    私はそんなつもりはなくても向こうからくる―。
    別に抵抗する気もなかった。求めるならやればいい。抵抗するのもめんどくさい

    2006-01-16 17:17:00
  • 80:

    ゆき

    私は彼等にとってただの道具でしかない。
    私の所へ来ても去っていったとしても何も思わない。初めから感情なんかないから−。
    私はもう汚れてる。

    2006-01-16 17:23:00
  • 81:

    ゆき

    来る者拒まず去る者追わず。感じるのは肌の温もりだけだけど誰と肌を重ねても心が満たされることは一度もなかった。
    みんな必要とするのは私の身体だけ。
    私は女というだけで生かされているのと変わりなかった−。

    2006-01-16 17:37:00
  • 82:

    名無しさん

    2006-01-17 00:25:00
  • 83:

    ゆき

    15の冬− 私は中学を卒業しようとしていた。
    3年間めまぐるしく過ぎた時間は私の価値観を大きく変えていた。
    私は何を求めているんだろう―。
    自分で自分の事が解らなくなる。
    (私は何…―?)

    2006-01-17 14:20:00
  • 84:

    ゆき

    もう終わりにしよう―。
    私は今までの自分にけじめを付けようと思った。
    慶一の事を「寂しい男」だと言った事を思い出した。私も寂しい人間―。
    誰のことも信じようとせず自分を信じようとしてくれる人を拒否した。
    人と繋がることの意味を完全に絶縁した日々…

    2006-01-17 14:51:00
  • 85:

    ゆき

    手首を切ったこともあった。家を出たこともあった。学校へ行かなくなったこともあった。
    寂しかった…怖かった…
    すごく辛かった…。
    私は自分が思うよりも弱い人間だった。

    2006-01-17 14:56:00
  • 86:

    ゆき

    自分で分かるから分かっていて止めることが出来ないから、余計辛かった…―。私はたくさんの人を裏切った…何人もの男と寝た…
    薬もやめれなかった…
    もう今さら遅いんじゃないかと思った…。

    2006-01-17 15:01:00
  • 87:

    名無しさん

    2006-01-17 21:23:00
  • 88:

    ゆき

    私はずっと愛を求めてた。誰かに愛されたかったし必要とされたかった…。
    だけど傷付くのが怖くて寄り添っても突き放されるかもしれないと不安で…。
    人と向き合うことを避けてきた―。
    やり直すなら今だ。

    2006-01-18 13:47:00
  • 89:

    ゆき

    私は中学と同時に今までの自分を卒業しようと思った。
    もうこんな私でも愛してくれた人を裏切れない―。
    諦めないでずっと伝え続けてくれた人。
    道に外れようとする度叱ってくれた人。
    何度裏切ってもまた信じてくれた人…。

    2006-01-18 13:52:00
  • 90:

    ゆき

    卒業―…
    私は薬物をやめた。
    男と寝ることもやめた。
    人を傷つけることも自分を傷つけることももう終わり―。
    だけど今までのことは私の中から一生消える事はないだろう…。
    少なくとも後遺症は残るかもしれない。
    私についたパンコと言うレッテルも剥がすことは出来ない。

    2006-01-19 23:25:00
  • 91:

    ゆき

    それでもこのままじゃ何も変わらない―。
    私が変わらなきゃ何も始まらない―。
    自分を苦しめる事から卒業しようと思った。

    2006-01-19 23:29:00
  • 92:

    ゆき

    中学卒業後私の生活は一気に静かになった。
    今までとは想像がつかないくらい。
    それと同時に男の人にも臆病になりもともと激しかった人見知りはますます酷くなった。

    2006-01-19 23:32:00
  • 93:

    ゆき

    ある日友達の紹介で裕紀と言う男に出会った。
    私はあの日の事を今でもよく覚えてる―。
    忘れられない出会い―。
    今では運命の出会いだったって思える…。

    2006-01-19 23:39:00
  • 94:

    名無しさん

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    2006-01-19 23:39:00
  • 95:

    ゆき

    裕ちゃん、今なら言えるよ。あなたが1番やってこと。私は近すぎて気付かなかった…。
    気付くことができなかった…。あなたの存在は私を幸せにしてくれた。
    (ありがとう―。)

    2006-01-20 19:50:00
  • 96:

    ゆき

    私は初めて一目惚れと言う言葉を知った。
    まだ少し肌寒いけど春の匂いがする夜−。
    あなたの顔を見てときめきを覚えた自分を隠すために必死にたくさんの話しをした。普段の私じゃ考えられないくらい人見知りなんて全くしてなかったね。

    2006-02-14 07:27:00
  • 97:

    ゆき

    私は友達と初めて会う裕ちゃんと3人で途切れることのない会話を車の中でたくさんした。
    会話の中で今度遊園地に行こうと言う話しになった。私は今日限りにしたくなくてもう一度裕ちゃんに会いたくてその場限りの約束にならないように日程を決めた。3月28日もう一度裕ちゃんに会える―。

    2006-02-14 07:34:00
  • 98:

    ゆき

    その日は夜の空が明るくなりかけた頃に家へ帰った。早く逢いたい―。
    私はドキドキして眠れなかった。

    2006-02-14 07:36:00
  • 99:

    ゆき

    3月28日とうとうその日はやってきた―。
    前日から選んでいた洋服に袖を通しいつもより念入りに化粧をした。
    ワクワクする。
    こんな気持ちいつぶりだっただろう−?

    2006-02-14 07:40:00
  • 100:

    ゆき

    私は純粋に人を好きになる気持ちを忘れていたから―。やっぱり簡単には人の事を信用することは出来ないけれど裕ちゃんに早く逢いたくてドキドキする気持ちはどうしても隠せない。
    顔が自然にニヤける。

    2006-02-14 07:43:00
  • 101:

    ゆき

    そんな気持ちを隠すように私はいつもと変わらず家を出た。友達と待ち合わせ場所へ向かう―。
    本当は3人の予定のはずが1人急な予定で来れなくなり人数が合わなかった。
    私はそんな事より裕ちゃんが居ればそれでよかった。

    2006-02-14 07:49:00
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