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彼氏依存症
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1:
素人
ヘタクソすぎてムカつかせてしまったらすいません。小説というよりは、過去の回想です。
2006-03-26 05:27:00 -
61:
素人
新居探しは、まるで新婚さんのようで楽しかった。散々選びぬいてやっと決まった。費用は彼が負担してくれた。頼りがいがあった。
2006-03-29 03:47:00 -
62:
素人
入居日、鍵をもらうと、まだ空っぽの部屋に二人で様子を見に行った。 『やっぱりここにしてよかったな。なかなかいいよ』『うん!愛、諦めないで頑張って探してよかった。』夜中だった。窓から外を覗くと、暗闇に浮かび上がる大阪城とOBPの夜景がキラキラと輝いていた。
2006-03-29 04:00:00 -
63:
素人
『綺麗…』私がうれしそうに窓の外を眺めていると、彼がそっと後ろから抱き締めてきた。『大好きだよ…』それからたくさんキスしてくれた。窓に広がる、めいいっぱいの宝石たちは、私たちの幸せを祝福してくれているようだった。(ここから私たちが本格的に始まって行くんだ。もっともっと純一と会えるようになる)私は〈沢山会えるようになる日〉が待ち遠しかった。
2006-03-29 04:13:00 -
64:
素人
私は何の曇りもなく、二人の幸せを夢みていた。〈異変〉を何度も何度も見落としながら。。。
2006-03-29 04:15:00 -
65:
素人
私は〈ケン〉と名乗る中国人のお客さんが一人いて、何度か旅行に誘われていた。『愛ちゃんは妹みたいな存在だから大丈夫。何もしないです。ただ色んな国を見せてあげたい』
2006-03-29 05:01:00 -
66:
素人
気付かない振りをしてきたが、ただの馬鹿ではない。やはり、少しずつ彼への疑惑は溜まっていた。 私は【まさか】という余裕はあったが、実際はいつも心のどこかで不安だった。 横にいても、彼は遠くにいる気がした。彼の瞳には、私が映っていないように思えるときもあった。掴めるようで掴めない、そんな感じだった。
2006-03-29 05:09:00 -
67:
素人
『私、ケンさんと旅行にいこうかなぁ。』 私には彼に対して〈心の余裕〉があると思わせたかった。止められるのもわかっていた。『ダメだよ!何もしないなんていい事いってるけど、そんなの絶対嘘だからな!』彼は不機嫌に言ったが、私は彼の反応が理想通りだったのでひとまず安心した。
2006-03-29 05:22:00 -
68:
素人
だが、私の胸の燻りは消えなかった。 ある土曜日。毎週土曜日は一緒に帰るのが暗黙の了解になっていた。仕事が終わって彼に電話する。彼は〈営業時間が伸びた〉ため、やはり電話にでれないが〈終わったよ!〉の合図だ。彼は私が彼を待っている事をわかっているはず。仕事が終わればすぐにかけなおしてくれる。
2006-03-29 05:30:00 -
69:
素人
しかし、予想の時間を遥かに過ぎても、彼からの連絡はない。(おかしぃな。どうしたのかな。)‐暗黙の了解であって、〈必ず〉の約束をしたわけではない。何時間か一人で暇を潰した後、いい加減に諦めて帰った。
2006-03-29 05:35:00 -
70:
素人
その日は何度も電話をかけたが、何度かけても電話はつながらなかった。
2006-03-29 05:38:00