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人生のうちで好きになった三人の男
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1:
名無しさん
こんな話を聞いた事がありますか?
生きている間に、人を本当に心から愛する事ができるのは、三人だけ。
あなたはもう、三人目に出会いましたか?2005-12-20 15:51:00 -
171:
名無しさん
「おはよ!さっちゃん」
再度彼は笑顔をみせた。
「おはよう」
私は少しぎこちない笑顔で言った。彼は本当に何もなかったように接してくれる。私も普通に接しなければ。2006-01-03 02:04:00 -
172:
名無しさん
―土曜日。私は電車に揺られて彼の地元まで足を運んだ。駅に着き、改札をくぐると彼が手を振って待っていた。
「俺の地元田舎で何もなくてごめんな」
確かにそこは、山や美しい緑に囲まれ、空気がおいしく感じられるところだった。
「全然いいよ。いいところやな」
そして、ちょっと散歩したいと言う私の要望を叶えてくれることになり、二人で歩きだした。2006-01-03 02:22:00 -
173:
名無しさん
天気も良く、和かだった。こんなデートをしたのは初めてで、なんだか新鮮だった。
「きっちゃんの家ってここから近いん?」
「うん、まぁすぐそこやで!ちょっと寄って行ってくれへん?」
「え、うん」
「あっ!に連れ込んで何かしようとかじゃないから!」2006-01-03 03:22:00 -
174:
名無しさん
私達は顔を赤らめながら、きっちゃんの家に着いた。
「見せたいものがあるねん」
きっちゃんはそう言いながら家の中へ私を案内する。きっちゃんの部屋に入ると三本のギターが目に入った。
「ギター?」
「うん、俺友達とバンド組んでるから」2006-01-03 03:35:00 -
175:
名無しさん
そう言って、ギターをアンプにつなぐ。
「四人でやってて、一人がボーカル、んで後はドラム、ベース、俺がギター」
「へぇ…」
私は彼がギターをいじっている様子を見ていた。
「まぁ、聞いててほしい」2006-01-03 03:40:00 -
176:
名無しさん
そう言ってきっちゃんが弾いてくれた曲は、コブクロの『愛する人よ』だった。
2006-01-03 03:54:00 -
177:
名無しさん
私はその様子を黙って聞いていた。きっちゃんは真剣な顔をしてギターを弾いている。長いまつげ、歌う口元、楽譜とギターを交互に見つめる目、器用に音を奏でる指。とても魅力的だった。
2006-01-03 04:08:00 -
178:
名無しさん
弾き終えたきっちゃんは一息ついてから笑顔で私を見つめて言った。
「バンドではラルクとかやったりするねん」
「へぇ!きっちゃん、めっちゃ上手やったで!」
すごくクサイ演出だったが、なんだかとてもうれしかった。曲のプレゼントなんて初めてだった。
それからバンドの事や、家族の話をしてくれた。2006-01-03 04:16:00 -
179:
名無しさん
きっちゃんはコブクロが好きで、特に『愛する人よ』が好きらしい。そんな話をしているとすっかり日は傾いていた。
「もう暗くなるなぁ。さっちゃん、まだ時間いける?」
「うん、まだいけるよ」
「もうひとつ見せたいものがあるねん」
2006-01-03 04:21:00 -
180:
名無しさん
そう言って、少ししてから家を出た。歩いて坂道を登り、階段を上る。辺りはもう真っ暗だ。
「着いた!後ろ向いて」
きっちゃんに言われ、後ろを振り向く。そこには、綺麗な光景があった。隣の隣の街まで見渡せる綺麗なイルミネーション。
「ここは田舎やけど、ここまで登ったらこの景色が見れるねん」
「すごい…むっちゃきれい…」2006-01-03 04:32:00