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人生のうちで好きになった三人の男

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  • 1:

    名無しさん

    こんな話を聞いた事がありますか?
    生きている間に、人を本当に心から愛する事ができるのは、三人だけ。
    あなたはもう、三人目に出会いましたか?

    2005-12-20 15:51:00
  • 61:

    名無しさん

    「さっちゃん、クレープうまかったなぁ」
    「うん。ほんまにおいしかった」
    「ほんまはあいつ、甘いもん苦手なんやで。でもさっちゃんが遊んだこともない俺らの前でクレープ一人で食べるの気使ったらあかんからあいつも同じやつ選んだんちゃうかな」

    2005-12-22 01:00:00
  • 62:

    名無しさん

    その言葉に私は耳をうたがった。なんで?今日初めて会話した私になんでそこまでしてくれるん?
    彼が不思議だった。私は彼のことを、嫌な奴だと思っていたのに…。

    2005-12-23 00:17:00
  • 63:

    名無しさん

    駅に着きそれぞれが定期券を通す。私は長倉君にお礼を言おうと思い、彼の肩をつつく。
    「あの…クレープほんまにありがとう」
    「ええよ。じゃあまた学校で」
    彼らは向かいのホームへ向かって行った。
    電車が来たので私たちも慌てて電車へ乗り込む。

    2005-12-23 00:25:00
  • 64:

    名無しさん

    私たちは急いで乗り込んだため少々息があがっている。
    「はぁっ…ギリギリセーフ!!今日は楽しかったわぁ!」
    「美鈴ほんま楽しんでたでなぁ!後つけてる時むっちゃ楽しそうやったもん」
    「まぁね☆実はさぁ〜和輝君と携帯番号交換してん」
    「まじで!じゃあ今日メールきそうやな!」

    2005-12-23 00:37:00
  • 65:

    名無しさん

    「さぁ…どうやろなっ☆」
    美鈴はそう言いつつも、その表情からはメールが来る事を期待しているのがうかがえる。

    2005-12-23 00:46:00
  • 66:

    名無しさん

    「それより早紀はどうやったん?気まずくなかった?」
    最初は正直きまずかった。けど、長倉君が私が気まづくならないように気を使ってくれた。
    「きまずくなかったよ。あの二人思ってたよりいい人やった」
    「そっか!よかった」
    美鈴はほっとして安心した笑みを見せた。

    2005-12-24 03:02:00
  • 67:

    名無しさん

    あの日以来、彼らとは学校でもよく会話をかわす。あの日の長倉君のやさしさを私は忘れられないでいた。初めて一緒に遊ぶ私に、優しくしてくれた長倉君。不思議な気持ちとすこしうれしいような気持ち。

    2005-12-27 00:43:00
  • 68:

    名無しさん

    放課後、美鈴が学校の帰りに、もじもじしながら私にある告白をした。
    「和輝と付き合った」
    「まじで!おめでとう!」
    予想はできていた。あの日以来、昼休みは必ず二人は非常階段で楽しげに話しているのを私は何度も目撃していたから。

    2005-12-27 00:55:00
  • 69:

    名無しさん

    二人は幸せそうに毎日を過ごしていた。私はごく平凡な毎日。長倉君と福永圭介は楽しそうに毎日をすごしていた。
    私たちはそのまま一学期を終え、夏休みへと突入した。

    2005-12-27 01:00:00
  • 70:

    名無しさん

    ―夏休み。
    毎日バイトの日々が続く。バイトばかりの退屈な毎日。他にすることと言えば、宿題だけ。美鈴とも全然会っていなかった。彼女はおそらく和輝に夢中で忙しいのだろう。
    ある日、バイトが終わって携帯を開くと、メールが来ていた。

    2005-12-27 01:09:00
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