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人生のうちで好きになった三人の男
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1:
名無しさん
こんな話を聞いた事がありますか?
生きている間に、人を本当に心から愛する事ができるのは、三人だけ。
あなたはもう、三人目に出会いましたか?2005-12-20 15:51:00 -
66:
名無しさん
「それより早紀はどうやったん?気まずくなかった?」
最初は正直きまずかった。けど、長倉君が私が気まづくならないように気を使ってくれた。
「きまずくなかったよ。あの二人思ってたよりいい人やった」
「そっか!よかった」
美鈴はほっとして安心した笑みを見せた。2005-12-24 03:02:00 -
67:
名無しさん
あの日以来、彼らとは学校でもよく会話をかわす。あの日の長倉君のやさしさを私は忘れられないでいた。初めて一緒に遊ぶ私に、優しくしてくれた長倉君。不思議な気持ちとすこしうれしいような気持ち。
2005-12-27 00:43:00 -
68:
名無しさん
放課後、美鈴が学校の帰りに、もじもじしながら私にある告白をした。
「和輝と付き合った」
「まじで!おめでとう!」
予想はできていた。あの日以来、昼休みは必ず二人は非常階段で楽しげに話しているのを私は何度も目撃していたから。2005-12-27 00:55:00 -
69:
名無しさん
二人は幸せそうに毎日を過ごしていた。私はごく平凡な毎日。長倉君と福永圭介は楽しそうに毎日をすごしていた。
私たちはそのまま一学期を終え、夏休みへと突入した。2005-12-27 01:00:00 -
70:
名無しさん
―夏休み。
毎日バイトの日々が続く。バイトばかりの退屈な毎日。他にすることと言えば、宿題だけ。美鈴とも全然会っていなかった。彼女はおそらく和輝に夢中で忙しいのだろう。
ある日、バイトが終わって携帯を開くと、メールが来ていた。2005-12-27 01:09:00 -
71:
名無しさん
『久しぶり!覚えてる?拓也やけど(^^)元気してるかぁ?』
久しぶりの拓也からのメールに、驚きをかすせず、思わず「えっ!?」と叫んでしまった。
拓也。中学からの友達。
拓也からメールが来るなんて…2005-12-27 01:17:00 -
72:
名無しさん
中学の時、二年間の片思いの後、二回目の告白でようやくOKをもらうことができた。しかし拓也は、私に、「内緒で付き合おう」と言ってきた。私は、最初はその事を気にせず付き合っていたが次第に不満へと変わって行った。
2005-12-27 01:26:00 -
73:
名無しさん
初恋の相手。しかも、二年間の片思いの末やっと手にいれることができた「両思い」を拓也は美鈴に話すことさえ、禁じた。
次第に拓也の気持ちがわからなくなった。さらに拓也は私にこう言った。
「一回目告られた時、付き合ってもよかってんけどなー」
私はその言葉を無神経に感じた。2005-12-27 01:42:00 -
74:
名無しさん
なぜ付き合ってくれなかったのかを聞くと、
「お前と付き合うとかありえへんやんっ」
どういう意味で言ったのかは知らないが、私はすごくショックを受けた。それから私たちの距離は開いて行った。卒業式まで全く会話を交わさなかった。2005-12-27 01:49:00 -
75:
名無しさん
だけど初恋の相手。一番夢中になれた二年間を忘れることはできなかった。卒業式の日、私は拓也に「写真を撮ろう」と頼んだ。ぎこちない二人の表情が拓也との初めてのツーショット写真に残る。
2005-12-27 02:02:00