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人生のうちで好きになった三人の男
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1:
名無しさん
こんな話を聞いた事がありますか?
生きている間に、人を本当に心から愛する事ができるのは、三人だけ。
あなたはもう、三人目に出会いましたか?2005-12-20 15:51:00 -
81:
名無しさん
公園で拓也を待っていると後ろから声をかけられた。「早紀っ!ごめん!待った?俺から会おうって言うといて俺の方が遅いし!ごめんな」
「ええよ!私も今きたとこやから」
「それにいきなり呼び出してごめんな、なんか早紀に会いたくなって…正直卒業してから気まづいまま会われへんのとか嫌やったねん」2005-12-28 00:46:00 -
82:
名無しさん
私は「うん…」とだけ言ってうなずいた。
「でも早紀が会ってくれてよかった。バイト終わって腹減ってるやろ?メシ食いにいこよ!」
私たちは、近くのファミレスへ移動した。2005-12-28 00:49:00 -
83:
名無しさん
公園でも一時間ほど話をした。そこには気まづかった二人ではなく、付き合う前の二人がいた。
「そろそろ帰らなな。送って行くわ!」
「ええよ。私の家、すぐそこやから」
拓也は一瞬さみしそうな顔をしたがすぐに笑顔で言った。
「今日はありがとう!ほんまに楽しかったわ!じゃあまたなっ!」2005-12-28 01:10:00 -
84:
名無しさん
私は手を振って彼を見送った。私は家に帰ってからも余韻にひたっていた。今日は素直に楽しかった。卒業してからこんな風に話せるなんて思っていなかった。本当にうれしかった。
…友達に戻れてよかった。2005-12-28 01:14:00 -
85:
名無しさん
次の日、私は美鈴と会うことになった。夜に美鈴に『拓也と遊んだ』ってメールを送ると電話がかかってきた。話を聞きたがった彼女に呼び出されたのだ。
「まさか早紀と拓也が友達にもどるとはねぇ〜!」
美鈴は腕をくみながら私に言う。そんな彼女に少し意地悪を言ってやった。
「それより美鈴、夏休みなのに私と全然遊んでくれないよね」
「ごめん!ごめん!最近忙しくてさっ」
2005-12-28 01:26:00 -
87:
名無しさん
「どうせ和輝君でしょ」
美鈴は何も言わず、しょんぼりした。
「冗談やって!私は美鈴が幸せならそれでいいと思ってるから!この時期彼氏といっぱい遊びたいんやんな!ちょっと意地悪言ってみただけ☆」
すると美鈴は笑顔で私をみた。
「早紀ありがと〜!」2005-12-28 01:30:00 -
88:
名無しさん
美鈴が幸せならそれでいい。今まで美鈴にいっぱい支えてもらったから。
「美鈴、この夏休み、ちゃんと愛を育んでいきや☆」
「早紀ありがとう!早紀は拓也とより戻したりしてっ」
「ないない!」
そう言って私は手を横に振った。よりを戻すっていう事よりも拓也と友達に戻れただけで十分だった。2005-12-28 01:40:00 -
89:
名無しさん
ほぼ毎日バイトがあるように、ほぼ毎日拓也からメールが来る。夏休みもあと少し。これまで拓也に会ったのはあの日だけ。学校が始まればバイトもあるのでなかなか会えないだろう。だが、私から遊びに誘うのは気がひけた。好きだと勘違いされたくないからかもしれない。友達に戻れたけれど、私たちは男と女。しかも付き合っていた。何とも言えない気持ちとともに、色々な考えがくっついてくる。
2005-12-28 01:49:00 -
90:
名無しさん
夏休み最後の日。バイトは休みだった。久しぶりにゆっくりと起床した。携帯を開くと拓也からメールがきていた。
『夏休み今日で最後やな!バイト休みやったら会えへん?』
私は用意をしてまたあの公園で待ち合わせをした。今度は拓也が先に待っていた。
「待った?」
拓也は首を横に振り、笑顔で言った。2005-12-28 02:10:00