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■しょっぱい男■

スレッド内検索:
  • 1:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

     
    今なら毎晩泣き腫らした目の理由もわかるのに…

    2005-12-02 00:31:00
  • 2:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「冬の匂いが好き」そう言って笑う早紀がとても愛しかった。
    なんでわかってあげれなかったんやろ?早紀が冬を好きな理由を…

    2005-12-02 00:36:00
  • 3:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

     
     最低な男【章太】の物語

    2005-12-02 00:39:00
  • 4:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    早紀と初めて話したのも冬の寒い日やった。
    「章太ぁ?」学校からの帰り道振り返るとそこには金色に近い色の髪をグルグルに巻き上げた翔子がいた。「なんやねん?」そう言うと翔子はニカッと笑い甘い声で「一緒に帰ろぉ!」と言った。

    2005-12-02 00:56:00
  • 5:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    翔子はたぶん俺のことが好き。その気持ちがビンビンに伝わってくる。今思えばあの時が一番のモテ期やったんかな?「しゃ〜ないな〜」そう言うと翔子はもう一度笑い俺の右腕に絡み付いた。あー今日も寒いな。

    2005-12-02 01:01:00
  • 6:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    翔子がどうしてもと言うので駅前のゲーセンでプリクラを撮った。こんなもん撮ってどうすんや?そう思いつつも口に出せない俺の横で翔子は嬉しそうにプリクラを切っていた。「あ、章太ちょいごめん!」突然うるさいトランスの音が流れたかと思うと翔子は携帯を持ちながらどこかえ消えて行った。

    2005-12-02 01:07:00
  • 7:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    あの日俺が早紀に声なんてかけてなかったら早紀は幸せやったんかな?
    少なくとも俺のせいで涙を流すことはなかったよな…

    2005-12-02 01:09:00
  • 8:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    タバコを口にくわえ火をつけようとするがライターがみつからない。そういえばさっき翔子が「ビューラー焙るから」と貸したっきり返してもらってないことを思い出した。やりきれないイライラからまたも口にだして「くそぉ」と叫んだ。とりあえず火を返してもらおうと立ち上がった時俺は小さな音で振り返った。

    2005-12-02 01:21:00
  • 9:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    女の子は茶色い髪を胸のあたりまで伸ばしたストレートヘアーを風になびかせながら「はいッ!」と俺にライターを差し出した。沈黙が続く。居心地の悪い俺をよそに女の子は気にもとめていない様子だった。短いスカートから伸びる足を凝視していてハッと気付く。これじゃ俺ただの変態やんか!

    2005-12-02 01:33:00
  • 10:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    気まずいながらも俺は勇気を振り絞り話かけた。「おんなじ学校?」そう言うと女の子は微笑みながら「そうみたいやね♪」とまた髪をゆらした。「見たことないけど何年〜?」すると女の子は「秋山くんと同じ2年やで」と言って少し苦笑いをした。

    2005-12-02 01:38:00
  • 11:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    相手が俺のこと知ってるのに見たことないとか言うのって最低やん。俺は自己嫌悪に陥りながら「ごめん」としか言えなかった。タバコの灰はもうすぐフィルターまで届きそうだ。俺はしゃがみこみ女の子を見上げた。

    2005-12-02 01:49:00
  • 12:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「2年3組山口早紀!」女の子は叫んだ。もう吸う意味の無くなったタバコを地面にこすりつけ俺は新しいタバコを口にくわえた。少しはにかんだように笑いながら早紀は俺に火を差し出した。

    2005-12-02 01:50:00
  • 13:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    さっきまでの重たい空気は無くなりたわいもない話で盛り上がった。そんな2人の邪魔をするかのように俺の携帯から中島みかの【雪の華】が鳴った。翔子が無理矢理設定した着メロ。お互い黙りあったあと早紀は後ろを向きながら「ばいばい!秋山くん」と言って歩きだした。

    2005-12-02 02:05:00
  • 14:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺らのあいだにはいつもなにかあってそれを乗り越えようとしてたのはいつも早紀だけやった。ごめんな。

    2005-12-02 02:07:00
  • 15:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「寒ッ!」歩きながら小さく呟いた早紀のあとを俺は追い掛けた。うるさいぐらいに鳴り続ける翔子からの着信音を無視して早紀の腕を掴んだ。振り向いた早紀の首に俺は強引にマフラーを巻き付けた。早紀は笑いながら「秋山くんの匂いがする〜」とわざと口まですっぽりとマフラーをかぶった。

    2005-12-02 02:12:00
  • 16:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「章太。」え?というように早紀は首を傾げる。「秋山くんじゃなくて章太」俺はそう言うと急に恥ずかしくなり慌てて後ろをむいた。早紀は少し黙ったあと「またね、章太」そう言って去った。早紀の靴からなる音だけが俺の耳に響いた。

    2005-12-02 02:17:00
  • 17:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    翔子に会うと泣きながら謝ってきた。それでも落ちない化粧は素晴らしい。そんなこんなで家に帰りつくと冷えきった床が余計に淋しさを醸し出した。俺は無造作に散らばるスエットを着ながらベットへ飛び込んだ。翔子と付き合うべきなんかな…淋しさを紛らわせる方法を探しながらその日は眠りについた。

    2005-12-02 03:37:00
  • 18:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    朝は嫌いだ。特に寒い日の朝。布団からでることさえ困難になってしまう。それでも仕方なく眠い目を擦り起き上がると右手に違和感を感じた。ふと目をやると俺の手をしっかりと握ったまま寝ている宏明がいた。「おい、ひろ!」そう言うと寝癖でくちゃくちゃになってしまった金色の髪をわさわさと触りながら宏明は起きた。

    2005-12-02 03:46:00
  • 19:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    う〜んと唸りながら宏明は目を擦った。俺がタバコに火をつけようとすると宏明はフッと吹き消し「章ヤンひろの前ではタバコ辞めてね」と言ってほっぺたを膨らませた。宏明はいわゆる【おかまキャラ】というやつで俺の幼なじみ。でも一応女が好き。

    2005-12-02 03:50:00
  • 20:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺の家に人はいない。俺が中2の時に親は離婚していて弟は母親のほうへついていった。姉ちゃんは結婚してしまっていて親父は仕事が忙しいからと滅多に帰ってこない。だから宏明はなにかと家事をこなし俺の世話をしてくれる。いわゆる母ちゃん的な存在。

    2005-12-02 03:54:00
  • 21:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    宏明と一緒に登校する。2人の姿を見ている女の子は結構いたりする。って自意識過剰?宏明は黙っていれば男前。黙っていれば…「千佳〜おはよ〜ぉ!」「さつき太ったぁ?」「えり子もしかして生理中〜?」ケラケラと笑いながら宏明は女の輪の中へと入っていった。とにかく女々しい奴。

    2005-12-02 04:01:00
  • 22:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    楽しそうな宏明を無視して教室へ向かっていると肩を叩かれた。振り返ると「おはよッ☆」…早紀がいた。「お、おはよう!」何どもってんねん俺は。二人で3階の教室まで話ながら歩いた。なんで今まで俺は早紀の存在に気ぃつかんかったんやろか?そんなことばかり考えているとあっという間に3階についてしまっていた。

    2005-12-02 04:09:00
  • 23:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    相も変わらず翔子の顔は化粧バッチリで髪の毛なんか並大抵の風じゃ崩れないかのようにガッチリと固められていた。甘ったるい香水の匂いがこれでもかと鼻をつんざく。俺の席の前へあたかも自分の居場所のように座り「昨日渡すの忘れてたから、はい!」そう言って昨日のプリクラを差し出した。

    2005-12-02 04:14:00
  • 24:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    寒い日が続くせいか人肌が恋しくてたまらない。12月のとても寒い日に俺は翔子と付き合った。無駄に増えていくプリクラと写真。それを毎日綺麗にノートにスクラップしてくれるのは宏明だった。その綺麗に飾られたノートに写る俺は全て同じ顔だった。

    2005-12-02 18:09:00
  • 25:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    早紀との思い出はなに1つとして形に残るものは無いな。今更気付く最低な俺。

    2005-12-02 18:12:00
  • 26:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    ある日翔子と大喧嘩をした。理由は翔子のただならない程の束縛。女のメモリーも全て消したし遊びにも行っていないのに翔子は何が不安なのか女友達の多い宏明とも連絡をとらんといてと言いだした。さすがにそれは承諾できない。宏明は俺の唯一の親友だから。

    2005-12-02 18:18:00
  • 27:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    イライラが納まらない俺はベットに突っ伏していた。翔子の考えてることがわからへん。第一そこまで縛る意味なんてあんの?そんな時呑気な着メロが大音量で鳴った。―着信:宏明―「章ヤ〜ン!翔子と喧嘩したんやて?慰めてあげるから今すぐひろの家きて」それだけ言って電話は切れた。

    2005-12-02 18:26:00
  • 28:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    さすが宏明は情報がまわるの早いな。そう思いながらとりあえず厚着をして宏明の家へ向かった。宏明の部屋に入るなり密室で充満されたアルコール特有の匂いが鼻に突き刺さった。ベロベロに酔っ払った宏明が俺に抱きつく。「ひろが章ヤンの彼女になったるわ」そう言って笑いながらまた他の誰かに抱きついていた。

    2005-12-02 18:32:00
  • 29:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「ばぁッ!」そう言って髪の長い女が俺の目の前に座り込んだ。みんな酔ってしまって寝ていると思っていた俺は急な女の出現に驚きすぎて右手に持っていたビールの缶を落としてしまった。え、誰この子?その女は暗くてあまりよく見えなかったが相当綺麗な顔立ちをしているように感じた。

    2005-12-06 03:08:00
  • 30:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    長いセンター分けの髪をいじりながら女が言った。「あたし香織ってゆうねん。自分は?」俺は正直面倒臭かったがちゃんと答えた。「秋山章太」香織はにっこりと笑いながら「知ってる」とだけ言ってどこかへと消えていった。

    2005-12-06 03:12:00
  • 31:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    知ってるんやったら聞くなよ。訳わからん女。すると香織は戻ってくるなり俺にビールを渡し「2人で飲みなおし〜」そう言ってプシュッと勢いよく缶をあけた。「章太は彼女のこと好きなん?」少し酔ったのか赤いほっぺに手をあてながら香織は突然聞いてきた。

    2005-12-06 03:17:00
  • 32:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    翔子のことを正直好きかなんてわからない。でも嫌いじゃない。「まぁ女のメモリー全部消すぐらいやし好きなんちゃう?」俺は適当に無難な言葉を探し並べたてた。香織は一瞬フッと笑いながら「最低やな」と鋭い目で言い放った。

    2005-12-06 03:22:00
  • 33:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    香織の鋭い目は一瞬にして俺を凍らせた。俺バリ中途半端。格好悪い。俺は財布を持って宏明の部屋をあとにした。帰りぎわ香織が謝ってきたが香織が悪いわけじゃない。ただどうしようもなく自分が嫌になっただけだ。

    2005-12-06 03:28:00
  • 34:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    次の日少しズキズキする頭痛を堪えながら学校へ行った。案の定宏明は二日酔いで遅刻。アホやな。翔子はというと俺の後ろにピッタリと張りついて離れない。しかし話し掛けてもこない。こうゆう時って俺から話し掛けるべきなん?「翔子、あんさ…」そう言った途端俺の視界は真っ白になった。

    2005-12-06 03:33:00
  • 35:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    目が覚めるとそこは学校の保健室で隣には…早紀がいた。え!?今の状況が把握できない。俺は起き上がろうと頭を持ち上げた途端全身の力が抜けてもう一度布団に倒れた。頭がポーッとする。すると突然大きな怒鳴り声が聞こえて来た。「あんたが昨日章太呼び出したからやで!しかも女おったとかありえへんやんけ!」翔子だ。

    2005-12-06 03:40:00
  • 36:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「そんなキーキー怒鳴る暇あるんやったら自分の行動見なおせば?」反論しているのは宏明だった。「お前消えろや!もう二度と章太な近寄らんといて。」俺が起きていることに気付いていないのか二人の喧嘩はますますヒートアップしていった。「あ〜ぁ、章ヤンがあんたといたくない理由がわかるわ。」すると翔子は言ってはならないことを口なした。

    2005-12-06 03:44:00
  • 37:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「お前気持ち悪いねん。男やろ?目障りやねん。変態おかま」宏明はそれ以降何も言い返さなかった。翔子は俺の彼女。翔子は俺の彼女。そう頭の中で何度も理解しようとしたが無理だった。気付けば俺は全身の力を振り絞り立ち上がって翔子の胸ぐらを掴んでいた。

    2005-12-06 03:48:00
  • 38:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    突然のことに目を見開く翔子に言った。「俺の大切な親友バカにする女はいらんねん」「章…」そう俺の名前を言おうとする翔子に一言「別れたから」と言って俺は家へ帰った。家につくと頭はフラフラで水を飲む元気も無かったがあとから鞄を届けに来てくれた宏明と早紀のおかげでなんとか死なずに済んだ。

    2005-12-06 03:53:00
  • 39:

    名無しさん

    書かへんの?

    2005-12-08 18:40:00
  • 40:

    名無しさん

    頑張って

    2005-12-08 22:49:00
  • 41:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    41サン,42サンありがとう☆今から書きます?

    2005-12-13 00:08:00
  • 42:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    次の日目が覚めると隣には冷えピタを貼った宏明がいて早紀は帰ったようだった。今日学校どうしよっかな…。早紀にもお礼言いたいし行こうかな。俺はすぐさま宏明を起こして準備にとりかかった。宏明は突然起こされて不機嫌そうな顔をしながらシャワーを浴びに1階へと降りて行った。

    2005-12-13 00:25:00
  • 43:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    宏明に制服を貸したら少し小さかったのでちょっとムカついた。こいつおかまキャラのくせに体格だけはいいんよな。ちょっとだけ恨めしそうに宏明を睨むと訳がわからないといったように首をかしげながら俺の額に冷えピタをパシッと貼った。

    2005-12-13 00:29:00
  • 44:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    いたっ。俺が額に手をあてながら宏明を見ると「章ヤンもしかしてヒロに惚れたん?困るわ〜!!」そう言って自分の額にも冷えピタを貼った。「おそろ♪おそろ♪」ご機嫌そうに語尾に♪をつけた話し方をする宏明は宏明の姉ちゃんにそっくりやった。

    2005-12-13 00:34:00
  • 45:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    宏明の姉ちゃん千明は俺のよき理解者。相談に乗ってくれて的確なアドバイスくれる。ちなみに俺の元カノやったりする。
    学校につくとすでに授業は始まっていて俺と宏明は漫画みたいにコソコソとバレないように席につこうとしたが即効バレた。

    2005-12-13 00:44:00
  • 46:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    昼休み宏明と早紀の教室へ行った。早紀は「ひろ!」と叫んで俺たちの方へ走り寄ってきた。もしかして俺眼中に無し?そうして少し膨れていると早紀が突然俺の額に手を当てながら「まだ熱いけど大丈夫?」優しく声をかけてくれた。「早紀に移したろか?」俺がそう言うと宏明が俺にチュウしながら「ヒロに移して☆」そう言って笑った。

    2005-12-13 00:51:00
  • 47:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺は唖然で早紀は口ポカーン。宏明は何も気にせず早紀に「今日一緒に帰ろ〜」とか話かけてた。
    結局俺と宏明と早紀と早紀の友達の志保ちゃんの4人でカラオケに行く事になった。志保ちゃんは長い黒髪をふんわり巻いたかわいらしい感じの子やった。

    2005-12-13 00:59:00
  • 48:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    カラオケの帰りに志保ちゃんとアドレス交換をして帰った。何故かまた俺の部屋にいる宏明をほっといて俺は志保ちゃんにメールを送った。メールに集中しすぎて気付けば時間は午前2時を過ぎていて宏明はとっくに俺のベットを占領しながら眠っていた。

    2005-12-13 01:03:00
  • 49:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    それからは俺と宏明と早紀と志保ちゃんの4人でいることが多くなった。でも志保ちゃんは部活があるので3人で毎日一緒に帰っていた。最近なんとなく気付いたのは志保ちゃんが俺の事好きってこと。多分勘違いじゃない。

    2005-12-13 01:08:00
  • 50:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺はこうゆうことに関しては鋭いくせに早紀の気持ちなんて1コも気付いてやれんかったよな…

    2005-12-13 01:10:00
  • 51:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    ある日突然知らない番号から電話があった。相手は翔子だった。用件は今日会いたいとのこと。そういえば最近学校でも翔子の姿見ないよな〜…俺は早紀と宏明より先に帰ってそのまま翔子の家に行った。翔子の家のインターホンを押すとおばちゃんが出てきて驚きながら俺を翔子の部屋へ通してくれた。

    2005-12-13 01:15:00
  • 52:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    久しぶりに見た翔子いつものように化粧バッチリでか髪の毛もグリングリンだったが前よりも痩せていた。とりあえず出されたコーラを一気飲みする。喉がピリピリとして少し涙目になった。「章太ぁ?」翔子が少し元気の無い声で言った。俺が「ん?」と返事しても翔子は黙ったままだった。

    2005-12-13 01:41:00
  • 53:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    あまりにも続く沈黙が嫌で俺から話すことにした。「そう言えばさっき俺が家な来た時おばちゃんえらいビックリしてたで。」翔子は一旦コーラを飲み話しだした。「翔子な〜家に人いれたこと無いねん。だからちゃう?」そう言われて考えてみればいつも翔子の家までは送ってきてたけど中に入るのは初めてやった。

    2005-12-13 04:00:00
  • 54:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「なんで?」別に散らかっているわけでもないし俺の部屋に比べたらでか過ぎるぐらいやった。でも女の子っぽい部屋でもなく簡単に言うと殺風景なかんじ。「なんか自分のテリトリーって邪魔されたくないやん?」いつも俺の部屋にズカズカと入って来ていた翔子が言うから笑ってしまった。

    2005-12-13 04:05:00
  • 55:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    翔子はおもむろに立ち上がりコンポの電源を入れた。聞こえてくるのは翔子の大好きな【雪の華】「翔子ってこれ好きよな〜」俺がそう言うと翔子はタメ息をついた。「これな、章太と初めてカラオケ行った時翔子が歌ってたら章太が「俺この歌バリ好き」言うたからやで。その日からこの歌が一番好きになってん。」俺は胸の辺りがチクンと痛くなった。

    2005-12-13 04:11:00
  • 56:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺が黙っていると翔子はタバコを口にくわえた。翔子は前までタバコを吸う奴じゃなかった。銘柄を見ると俺と同じセブンスター。いきなり俺の目をじっと見る翔子。「章太の好きなところは〜まず優しいところ!自然と道路の端歩いてくれるしいつも家まで送ってくれるし。なんやかんや言うても翔子のわがまま聞いてくれるし。」俺は何度も頷きながら話を聞いていた。

    2005-12-13 04:18:00
  • 57:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「次は真面目なとこ。翔子ほんまはめっちゃ不安やってん。章太の周りって女多いし浮気とかしそぉって…でも全然違ったよな。それやのに縛ったりしてごめんやで。」だんだんと翔子の声が涙声になって行くのがわかった。そんな自分を打ち消すかのように「もっとあるけど章太調子のりそうやしやめとくわ!」そう言って意地悪そうに笑った。

    2005-12-13 04:23:00
  • 58:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「章太ぁ?」俺が返事をすると翔子はまた黙ってしまった。嫌、本当は声が出なかったんやおもう。ひたすら嗚咽を堪え笑う翔子を俺は放っておけなかった。「また、連絡してこいや」俺が抱き締めながらそう言うと翔子は何度も胸の中で頷いた。

    2005-12-13 04:27:00
  • 59:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺が家に帰るとやっぱり宏明がいて今日のことを相談しようと思ったけどやっぱりやめた。「ヒロなんで最近家帰らんの?」俺がそう聞くと宏明は聞いてと言わんばかりに目を輝かせ俺の隣に座った。「千明とな喧嘩してん。あんな〜…」理由は面倒臭いから適当に聞き流した。これは暫らく俺ん家おるな。そう確信した。

    2005-12-13 04:33:00
  • 60:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    季節は春になり桜の花びらが頭にヒラヒラと舞う。気付けば宏明は俺の家に移り住むようになり宏明のおかんいわく「章太の家やったら安心や」とのことだった。まぁ俺からしたら家事やってくれて楽やし助かってる。

    2005-12-13 04:38:00
  • 61:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    新学期早々俺と宏明は寝坊して志保からのメールで目が覚めた。【章太と志保同じクラスゃで??1組?残念ながらヒロと早紀は2組やけど隣やし余裕?章太おらなシィ友達いないし早く来て??? ---END---】とりあえず俺と宏明は出来るだけ急いで学校へ向かった。

    2005-12-13 04:43:00
  • 62:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    翔子はあの後結局学校を辞めた。俺には関係無いけど何度も会っていながらちょっとも相談してくれなかった翔子に腹がたった。
    相変わらず俺ら4人はいつも一緒でちょっぴり気持ち悪いぐらい仲良しやった。

    2005-12-13 04:48:00
  • 63:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    でも同じクラスやからかもしれんけどだんだん志保と2人で一緒におる時間が多くなった。気付けば志保は部活を辞めていた。
    季節は夏ということで俺たち4人は海に行くことになった。俺は短期のバイトで軍資金を貯めた。ちゃっかり志保と付き合ったりしてた。

    2005-12-13 05:05:00
  • 64:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    夏休み最後の日相変わらず俺ら4人集まって夏中ためていた課題を片付けていた。志保がコップに入ったウーロン茶の氷をストローでクルクルと掻き混ぜながら「章太、別れよか!」そう言って一気にウーロン茶を飲み干した。「なんで?」そう聞いたのは宏明。「だってあたしら友達やん?」俺は黙って頷いた。正直俺自身も志保を友達以上に思えてない部分あったし。もちろんHしてないよ!

    2005-12-13 05:17:00
  • 65:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    志保との恋は呆気なく終止符を打った。それからも4人は毎日一緒だった。やっぱ俺らは友達のほうがあってるな!そう実感した暑い夏の日だった。俺らは4人で駅近くのコンビニでアイスを買っていた。早紀とガリガリ君買うかモナ王買うかでモメてたら突然「宏明!」って言う声が聞こえてきた。

    2005-12-13 05:25:00
  • 66:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺と早紀が声のした方を向くと宏明がものっっ凄いベッピンさんと喋ってた。そのベッピンさんはちょっとアホな女子校のダサい制服を着てた。「章太!」ベッピンさんが言う。え?なんで?俺こんなベッピンさん知らんし!そう思っているとベッピンさんが俺の目の前に立った。

    2005-12-13 05:31:00
  • 67:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    ベッピンさんが早紀を指差して「彼女?」なんて言うから俺が首を左右に振って否定していると早紀は思いっきり首を振り手まで振って否定していた。そんなに嫌なん?するとベッピンさんは「香織でーす☆あたしも章太嫌いやから仲間やで〜」そう言って笑いながら早紀と握手をしていた。

    2005-12-13 05:36:00
  • 68:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    香織…?俺は頭をフル稼働さしてやっと思い出した。「あー!ひろん家で飲みやった時の…」そう言うと香織は俺の前にハーゲンダッツを出して「忘れた詫びじゃ。買え。」そう冷たく言い放ったから買った。予算の都合で仕方なく俺は早紀とパピコを半分こした。

    2005-12-13 05:40:00
  • 69:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    『それにしてもめっちゃベッピンさんやったな〜』帰り道早紀と言葉が被った。話し方とか抑揚のつけかたもソックリやったから「俺らってキショイな〜」とか言いながら笑った。もうすぐそこまで秋はきている。

    2005-12-13 05:44:00
  • 70:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    いつの間にか早紀の口癖が俺の口癖で俺の口癖が早紀の口癖になってた。
    似たもの同士やなって笑ってた頃に戻りたい…

    2005-12-13 05:46:00
  • 71:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    それからはいつも帰りは4人でコンビニ行って香織と合わせて5人で遊んでた。でもいつの間にか志保に彼氏が出来て俺と早紀と宏明と香織の4人で遊ぶのが多くなった。早紀と香織はあっという間にめちゃくちゃ仲良しになって2人で遊んだりしてた。

    2005-12-13 05:51:00
  • 72:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    でも俺は香織がちょっと苦手やった。なんて言うか香織は強いしハッキリしてる。香織と口喧嘩したら絶対負けるみたいなかんじで情けないけど俺は一線引いてた。だから初めて香織が泣いているのを見たとき俺はビックリしてしまった。

    2005-12-13 05:57:00
  • 73:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    香織は彼氏が出来ても俺ら優先で俺もそれが当たり前やって思ってから何も思わんかった。でもそれは逆の立場からしたらやっぱり嫌な事でその男はある日香織に手をあげた。俺は突然香織から電話で呼び出しを受け駆け付けると香織は泣いていた。初めて見る香織の涙を俺は綺麗やと思ってしまった。

    2005-12-13 06:02:00
  • 74:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺は思わず抱き締めていたけどすぐに振り払われた。「こんな時にずるいわ」力無くそう言う香織を見て弱ってる時に反則やんな…と自己嫌悪に陥った。「別れたら?」すると香織は首を左右に振る。「そんな好きなん?」またもや香織は首を左右に振った。

    2005-12-13 06:07:00
  • 75:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺は香織が何を言いたいのかわからんかった。今どうしてあげたらいいのかもわからへん。香織は涙を拭うと突然立ち上がり歩きだした。俺が追い掛けようとすると「ごめん」と言って香織は逃げた。俺は胸が苦しくて仕方なかった。

    2005-12-13 06:10:00
  • 76:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    家につくと早紀が俺の部屋の床で寝てた。無防備すぎ。「早紀?」早紀は俺の顔を見るなり飛び起きて髪を整えた。「ゴメンな。勝手に家入ってしかもずうずうしく寝て…なんか章太が電話出ないから心配してまた風邪かなとか思ったりして…プライバシーの侵害よなぁ!」そう言って立ち上がる早紀の腕を俺は力一杯握った。

    2005-12-13 06:17:00
  • 77:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    普段強い香織が泣いた。俺は胸の苦しさから逃げるかのように早紀と一晩中体を重ね続けた。何も言わずに早紀は俺を受け入れてくれた。その日見た夢は香織の夢だった。目覚めると隣には早紀がいて俺は気付いた。取り返しのつかないことをしてしまった。

    2005-12-13 06:24:00
  • 78:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺が布団の上でタバコを吸っていると早紀が起きた。少し恥ずかしそうに下を向く早紀に後ろめたさを感じた。「早紀?ごめ…」俺の言葉をかき消すかのように早紀が言った。「昨日の事は忘れよう?あたしら友達やんか…」俺は肩の荷がおりたかのように安心して思わず笑みが零れた。早紀が無理してるなんてこと気付こうともずに。

    2005-12-13 06:33:00
  • 79:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

     
       …俺って最低。

    2005-12-13 06:35:00
  • 80:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    またいつもの毎日に戻った。あの日泣いていた香織も俺とHをした早紀も何も変わらない“友達”の生活。逆に意識しすぎている俺だけが恥ずかしかった。突然香織に呼び出しを受けたのは12月手前の少しだけ暖かい日だった。

    2005-12-13 06:39:00
  • 81:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「章太あたしの事好きよな?」香織が言った。断定ですか?でも俺は知ってた。マフラーで必死に隠してるけど実は顔真っ赤な事。きっかけはあの日の涙やけど強気の性格の裏は本当は人一倍気にしいのとことかめっちゃ照れ屋さんのとかとか知る度に俺は香織の事好きになってた。

    2005-12-13 06:44:00
  • 82:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「あたしは“あいつがダメやからこいつ”とかは嫌やねん。だからあいつと別れて今日で丁度1ヵ月経つ。章太と付き合ったるわ。」俺は思いっきり香織を抱き締めた。香織は泣いてた。人を愛するってこういうこと?めっちゃ幸せやん!俺が香織の手を握ると恥ずかしそうに香織は笑いながら強く握りかえしてくれた。

    2005-12-13 06:50:00
  • 83:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺が思い出す早紀の顔は泣き顔ばっかりで泣かせてたのは俺で。早紀は今笑っていますか…?

    2005-12-13 06:54:00
  • 84:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    宏明と早紀はめっちゃビックリしてたけど俺と香織のこと祝福してくれた。宏明は泣くほど喜んでて早紀なんか記念日ケーキ焼いてくれたりした。俺は幸せ過ぎて惚けてたんかな。
    なぁ、あの日誓った“一生一緒にいる”って約束みんな今でも覚えてる?

    2005-12-13 07:00:00
  • 85:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    久しぶりに志保と話した。俺と香織が付き合ったことを知ってるみたいで志保も喜んでた。志保も新しい彼氏が出来たみたいやったからついでに俺も祝福してあげた。冬が本格的になるにつれて俺の香織に対しての愛はどんどん大きくなっていった。

    2005-12-13 07:04:00
  • 86:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    12月22日、俺は香織と喧嘩した。理由は突然香織が中3の時のクラスメートとクリパするとか言いだしたから。勿論男もいる。いつしか俺は束縛大王になってた。あれだけ翔子のこと欝陶しがってたくせに今じゃこの有様。恋って人を変えるってホンマやね。

    2005-12-13 07:11:00
  • 87:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    結局仲直りできないままイブもクリスマス当日も早紀と宏明と過ごした。宏明は俺が邪魔に入ったことにちょっとプンプンしてて可愛かった。こいつ早紀のこと好きなんやろか〜?そんな時おれはずっと気になってたことを聞いてみた。

    2005-12-13 07:14:00
  • 88:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「2人っていつから仲良いん?」早紀と宏明はお互い目を合わせて笑った。なんか俺はちょっとムッとした。「きっかけは章太やねんで」横で宏明がうんうんと頷き「ほら!章ヤン風邪で倒れたやん?あの時ひろ遅刻して行ってわからんかったからとりあえずみんなに聞いて保健室行ってん」と言った。

    2005-12-13 07:20:00
  • 89:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「で、あたしはサボってて暇やな〜とか話しててん。そしたら…」「次ひろが言う!」と右手を挙げて話し手は宏明に交替。「そしたら翔子が来てひろに喧嘩ふっかけてきたから早紀に章ヤン見ててって頼んでん。それから一緒に章ヤン家まで鞄届けてそっから仲良ぴ☆」「ここまで仲良くなるなんて思って無かったよな〜」早紀と宏明に交ざって俺も笑った。

    2005-12-13 07:26:00
  • 90:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    香織と仲直りができないまま年を越した。相変わらず隣には早紀と宏明がいてくれたおかげでなんとか充実した正月を迎えれた。…ハズだった。1月3日の夕方3人で行った初詣の帰り道突然俺の携帯が鳴った。―着信:?香織?―少し悪寒がしたけど気にせずに電話をとった。これが俗に言う“人間の感”ってやつ?

    2005-12-13 18:42:00
  • 91:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    周りの雑音がうるさくて香織の声がうまく聞き取れない。「しょお…たぁ…」香織が泣いてる?俺はいてもたってもいられなくなり今すぐ香織に会いたかったがそれは香織の次の言葉で打ち消されることになる。「別…れ‥て」ブチッ、ツーツーツー…電話は切れた。

    2005-12-13 18:48:00
  • 92:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    え?訳わからん……俺は何度も香織に電話をかけた。おかげでリダイアルのところは香織の名前で埋め尽くされている。その日香織が俺からの電話に出ることはなかった。真っ暗な部屋にポツリと光る携帯の液晶画面が香織と俺が仲良く写る写真を照らしだした。

    2005-12-15 02:11:00
  • 93:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    ふいに涙が零れた。格好わる・・・俺は急いで涙を拭き電話を掛けた。プルルル…「もーし?香織様ですけど〜」香織だ。しかもちょっと酔ってる?「あっ、あのさぁ」うわ俺どもってるし。「あら?章ちゃんですかい?今すぐ駅前のジャンカラおいでよ☆」そう言って電話が切れた。

    2005-12-15 02:17:00
  • 94:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    俺はチャリンコを必死に漕いだ。急いで香織を探す。すると俺をみつけた香織は機嫌よさそうに俺のチャリの後ろに乗りながら友達に手を振ってた。「えらいご機嫌サンやな〜?」俺が聞くとウフフと笑い「章ちゃんが来てくれたからー」と言って俺の越し回りの服のスソをギュッと握った。

    2005-12-15 02:25:00
  • 95:

    名無しさん

    2005-12-15 06:42:00
  • 96:

    名無しさん

    ?

    2005-12-17 11:51:00
  • 97:

    名無しさん

    ひゃく

    2005-12-17 11:53:00
  • 98:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    98サン99サン100サン
    ありがとうございます?

    2005-12-19 20:00:00
  • 99:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    冷たい風が吹いて俺はなんとか泣かないで済んだ。「なぁ、香織?」俺の部屋で大きく寝そべる香織に声を掛ける。「ん〜?」そう返事されたが俺はそれ以上何も話さなかった。いつかの翔子みたいに…「なぁ、章太?」次は香織が俺に話かける。「何?」少し下を向いて香織はゆっくりと俺の隣に座った。

    2005-12-19 20:05:00
  • 100:

    涼 ◆5EJ71eKlNQ

    「浮気した。」俺は耳を疑った。「は?」「だから浮気した!」なぜか香織はご立腹。逆ギレかよ!?「何でなん?」涙が頬に流れそして手のこうにポタリと落ちた。俺は香織に出会って変わったと思う。弱くなった。かっこ悪いとこばかり見せてしまうようになってしまっていた。

    2005-12-19 20:11:00
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