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雪降る季節
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1:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
「今までありがとう。楽しかったよ」
俺はそんなありきたりな言葉で話を締めくくった。目の前では、三年間一緒に過ごしてきた女が涙をためてうつむいている。2005-12-12 01:46:00 -
2:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
「よっくん、うちらほんとにもう終わりなん??もう戻れへんの??」
「美穂…ごめん」
美穂はこらえきれず声を出して泣き始めた。つらかった。《愛》は時間が経つと《情》に変わってしまうものなんだな。もう愛せなくなってしまった美穂と、これ以上一緒にいることはできなかった。2005-12-12 01:53:00 -
3:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
さんざん泣いた後、美穂は無理矢理笑顔を作って、
「今までありがとう。よっくんと付き合えて、よかったよ」
と、これまたありきたりな台詞を残して俺の家から出ていった。2005-12-12 01:56:00 -
4:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
━━━━━━━━━━━━俺は義幸。この前ハタチになったばかりだ。自分で言うのも何だけど、大阪の結構いい大学に通っていて、いちおうサッカー部に所属している。だるい練習は嫌いだけど、サッカーは小学生の頃から大好きだ。
美穂と別れてからの俺は最悪だった。色んな女と遊びまくって、そのまま部屋にお持ち帰りなんてこともしょっちゅうだった。
美穂とも時々連絡をとっていた。もちろん俺が遊び人だってことは言わなかったが。2005-12-12 02:07:00 -
5:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
俺たちは、幹事が予約してくれていた居酒屋に移動した。俺はサッカー部のツレや同じクラスだったやつらとガンガン飲んで騒いでいた。
ほどよくテンションが上がってきた頃に、突然、貸し切りにしていた部屋のふすまがガラッと開いた。2005-12-12 02:27:00 -
6:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
智喜はそれからも佐々木にからんでいたが、しばらくして疲れたのか寝てしまった。すると、佐々木が俺に話しかけてきた。
「なぁなぁよっくん。なんで今日美穂来てないん〜??」
いきなり馴れ馴れしいな!!と思ったが、酔っていたのと、佐々木が近くで見ると意外にも可愛かったので、それはどうでもよくなった。2005-12-12 02:51:00 -
7:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
「美穂とはだいぶ前に別れたよ」
と言うと、佐々木はパニクって、
「まぢで!?変なこと聞いてほんまごめん!!」
と謝ってきた。その焦りようを見て、俺は直感した。この子、そんなに悪い子じゃなぃな、って。2005-12-12 03:28:00 -
8:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
その時、居酒屋の店員がラストオーダーを聞きにきた。もうそんな時間か…と少し名残り惜しく思っていると、佐々木が笑顔で、
「カラオケでオールしよや☆うち今日バイト休んできてるし、このまま帰ったらなんか損やわ!!」
と言い出したので、俺や智喜、佐々木や香織たちと10人くらぃでオールすることになった。2005-12-12 03:35:00 -
9:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
カラオケの部屋に入ると、偶然佐々木が隣に座った。せまぃ部屋だったから10人がぎゅうぎゅう詰めに座ったので、佐々木と密着する感じになって、なんだか妙にドキドキした。
佐々木は歌がうまくて、みんなが聞き惚れるような綺麗な声をしていた。俺は気がつけば、佐々木を意識するようになっていた。2005-12-12 03:42:00 -
10:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
突然、佐々木のもう片方の隣にいた智喜が、
「そーいえば佐々木さん、携帯変えたんやんな??教えてや!!」
と佐々木と番号交換をしだした。今しかない!!と思い、
「可愛い子いたら紹介してよ〜」
とかなんとか言って携帯を差し出したら、めっちゃ笑顔で教えてくれた。2005-12-12 03:47:00