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雪降る季節

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  • 1:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    「今までありがとう。楽しかったよ」
    俺はそんなありきたりな言葉で話を締めくくった。目の前では、三年間一緒に過ごしてきた女が涙をためてうつむいている。

    2005-12-12 01:46:00
  • 41:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    強引に布団を剥ぎ取り、前戯をする。表情、声、仕草、全てが愛しかった。俺は我慢できなくなって佐々木の中に入れた。果てるまでに、そう時間はかからなかった。
    よく、「男はヤるまでを大事にして、女はヤった後を大事にする」という。そんなの嘘だ。だって俺は、今こんなに幸せな気持ちなんだから。

    2005-12-13 04:18:00
  • 42:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    それからも佐々木はちょくちょく俺の家に来た。いつの間にか俺は彼女を《ひな》と呼ぶようになっていた。
    だけどこの関係は、あくまで《遊び》。俺は《彼氏》じゃない、ただの《浮気相手》。ひなからは絶対に「逢いたい」と言ってこない。俺が呼んだ時だけ来る。

    2005-12-17 13:23:00
  • 43:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    俺といる時に、彼氏と楽しそうに電話やメールをするひな。嬉しそうに俺に彼氏の話をしてくるひな。ひなのケータイに貼ってあるキスプリ。ひなといると、俺はいやでも《二番目》だということを思い知らされる。

    それでも、おまえに逢いたい…

    俺は自分の気持ちを押し殺し、ひなに気付かれないようにした。あたかも「自分も遊びだ」というように振る舞った。

    2005-12-17 13:32:00
  • 44:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    他の女とも遊んだり、家に泊めたりもした。それを話すと、少し悲しそうな顔をするひなを見て、喜んでいる自分がいた。
    ある日、二人でいつもの様に部屋で寝転がっていた。俺がひなの肩を抱こうとすると、
    「いたっ!!」
    ひなが痛そうに顔を歪めた。どうしたのかと聞くと、ひなは「ぶつけてあざができている」と言った。その時は俺もあまり気にとめなかった。
    なんで俺は、気付いてあげられなかったんだ。あんなに近くにいたのに。

    2005-12-17 13:45:00
  • 45:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    クリスマスか…。一瞬、ひなの顔が浮かんだが、彼氏と過ごすに違いないことに気付き、すぐに振り払った。
    「うーん、バイトしてるかな(笑)」
    「うそー!!でもあゆみが、先生がこの近くでめちゃ綺麗な女の人と手ぇつないで歩いてるとこ見たってゆってましたよ!!」
    きっとひなのことだ。彼女が家に来た時に駅まで送っているところでも見られたのだろう。
    俺は笑って「人違いだよ」と流した。

    2005-12-20 16:10:00
  • 46:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    授業が全て終わり、俺は煙草をくわえ急ぎ足で駅に向かう。冬は吐息が白いため、吐き出す煙が多く見えるのが俺はなぜか好きだ。駅前のコンビニの前に立つ。目の前には、ぶ厚いガラス一枚へだててお姉系の雑誌を立ち読みするひなの姿がある。
    ひなはすぐに俺に気付き、雑誌を戻して笑顔で俺のところにかけよってきた。俺の腕に自分の腕をからめながら、「お腹すいてない??今日はカレーでも作ろっか」と言ってくれた。

    2005-12-20 16:21:00
  • 47:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    二人でスーパーに行き、材料を買う。レジ打ちのおばさんたちが「新婚さんかな」とささやいている声がまる聞こえで、俺とひなは顔を合わせて笑った。
    ひなが頑張って作ってくれたカレーは…激マズだった…。むしろこんなにまずくカレーを作れる方がすごいってぐらいひどい味だった。ひな自身も一口食べただけで捨ててしまった。だけど俺は、しょんぼりしているひなの頭をなで、米つぶ一粒残さず完食した。ひなの手料理ってだけで十分すぎるぐらい嬉しかった。

    2005-12-20 16:32:00
  • 48:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    ひなは最初猫をかぶっていたが、一緒にいるとだんだん素が出てきた。俺の前でGUCCIのシガレットケースを取り出し、煙草を口にくわえようとした。俺はその手をぐっと掴む。
    「…何」
    「お前煙草吸い過ぎ。もうちょっと我慢しぃや」
    「はぁ??無理やし」
    無表情で俺の手を振り払ってカルティエのライターで火をつける。なんて可愛いげのないやつだ。

    2005-12-20 21:49:00
  • 49:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    あぐらをかき、煙草の煙を吐きながらパチンコ屋の広告を真剣に見ているひなに女らしいところなんてひとつもない。
    俺はギャル系はもちろん、煙草やスロットをする女も大嫌いだ。料理が下手なのも大減点。しかもいつも妙に強気で無愛想だし…。なのになんで、この子は許せてしまうんだろう。
    ひなだけは、特別なんだ。

    2005-12-20 21:58:00
  • 50:

    彩芽 ◆emRWXVV5T6

    「ひな、そろそろ寝ようか」
    とベッドの上から俺が言うと、ひなはいつものように俺にしがみついてきた。
    「お風呂は??」
    「今日も来る前に入ってきた」

    2005-12-20 22:09:00
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