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雪降る季節
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1:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
「今までありがとう。楽しかったよ」
俺はそんなありきたりな言葉で話を締めくくった。目の前では、三年間一緒に過ごしてきた女が涙をためてうつむいている。2005-12-12 01:46:00 -
71:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
正月の特番をぼんやりと見ていると、裕介からメールがきた。
《何してるん??今好美と敦子と一緒にいるんだけど、家行ってもいい??》
裕介と好美は同じ塾でバイトしている奴だ。敦子は好美の友達で、俺も二、三度会ったことはある。俺は昨日、ひなのことを想って弥生との約束をドタキャンしたのにもかかわらず、来てもいいと返事をした。昨日は昨日、今日は今日だ。2005-12-31 23:01:00 -
72:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
ほどなくして玄関のチャイムが鳴った。
「おう、突然悪いな」
裕介がにやにやしながら部屋に入ってきた。女二人もおじゃまします、と言ってひかえめに裕介の後ろを着いてきた。裕介はまあまあ男前だが、好美と敦子はお世辞でも可愛いとは言えない顔立ちだ。なんでこいつら、三人で遊んでたんだろう?でもその時は、あまり深くは考えなかった。2005-12-31 23:10:00 -
73:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
しばらく4人で他愛もない話をしていたが、突然裕介と好美が「コンビニに行ってくる」といって出ていった。二人がいなくなった途端、敦子は口数が少なくなり、すこし気まずい空気が流れた。俺は勘弁してくれよ、と思いつつ黙って煙草を吸っていた。
しばらく沈黙が続いた後、急に敦子が、
「義幸くんは、好きな子とかいないの?」
と聞いてきた。2006-01-01 02:08:00 -
74:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
俺が笑って「別に」と答えると、敦子は俺の横にきて、
「あたし、前から義幸くんのこと気になっててん」
と真剣な顔で言ってきた。俺が黙っていると、敦子は俺の唇に自分の唇を重ねた。
「お願い…」2006-01-01 02:12:00 -
75:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
ひな…
俺のものにならないなら、俺もお前のものじゃないよな?
俺は敦子を押し倒した。2006-01-01 02:20:00 -
76:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
━━━
「義幸くんって、意外と前戯雑なんやね」
布団にくるまった敦子が目をつぶったまま独り言のように言う。俺は裸のまま起き上がって煙草に火をつけた。
「でも、気持ちよかった☆」
敦子が俺の腰に手をまわす。2006-01-01 02:33:00 -
77:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
「そう?よかった」
…敦子からは見えない俺の表情は、きっと氷のように冷ややかだっただろう。
もちろん俺も気持ちよかったよ…ただしそれは、敦子の姿をひなに重ねたからこそ得られた快感。敦子とひなを一緒になんて、したくなかったけれど。
俺はやっぱり最低だ。2006-01-01 02:40:00 -
78:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
煙草を灰皿に押し付け、服を着ていると、どこからかオーディオよりも質の悪い音楽が流れ出した。この唄は………!!
俺は振り返って、敦子の頭の上の方にあったケータイをつかんだ。
◆着信:ひな◆
ひなから電話がかかってくるのは初めてのことだった。きっと鳴らないと思っていた着うたが、今俺の手の中で流れている。俺は通話ボタンを押した。2006-01-01 02:47:00 -
79:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
「もしもし!?」
俺のうわずった声に反応して、敦子が俺の顔に視線を向ける。
『もしもし…今電話しても大丈夫だった??』
敦子が口パクで「誰?」と聞いてくるのを無視して、俺は電話に集中した。
「うん、大丈夫。どしたん??」2006-01-01 02:51:00 -
80:
彩芽 ◆emRWXVV5T6
『……たい…』
「え?なに、聞こえない」
『逢いたい…』2006-01-02 01:54:00