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貴方の隣
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2:
あんたの隣に居るのは、ずっと私やと思っていた。
お婆ちゃんになっても、ドラマの様なほのぼのした雰囲気は無くても。
あんたの隣は、私の指定席やと思ってたよ。2006-01-26 22:38:00 -
3:
地元の仲良いみんなで遊んでいた時に知り合ったのがあんたやった。
第一印象は、老けてる。
それしか思ってなかった。あんたは女慣れしてないのが、丸分かりやった。
絶対好きになるタイプじゃない。そう思った。2006-01-26 22:41:00 -
4:
あんたの事で、初めて知った事は名前。友達があんたの事を『しん』と呼んでいた。
あんたに名前すら聞く気も無かったし、あんたもきっとそうやったと思う。2006-01-26 22:44:00 -
5:
恋愛するには、駆け引きと偽りが必要。
本気になったら負け。
いつからか、こう思うのが私の中では当たり前になっていた。
「冷めてるよな。」
そんな風に、他人から言われるのにも慣れていた。2006-01-26 22:47:00 -
7:
シンは、私と喋ってくれなかった。避けられていた。今思えば、あんたの、照れ隠しやったと思える。
この日、みんなで飲みに行く事になった。
シンはお酒を飲むと、人が変わった様に、色んな話をしてくれた。2006-01-26 22:53:00 -
8:
シンと話をしていると、楽しかった。別に好きなんて感情は無く、単純に良い子やなと思った。
「お前と初めて会った時、この女めっちゃふてこいって思っててん。」
シンにそう言われたこの瞬間は、すごく近くに居た。この時の私は、あんたしか居ないと思っていた。
あんたも、これからもずっと二人で、並んで歩いていこうとしてくれていたって信じたい・・・。2006-01-26 23:25:00 -
9:
シンと仲良くなっても、携帯の番号なんかは、交換しなかった。知りたいっていう気持ちがなかったんじゃない。何故か、軽々しく、聞けなかった。
自分からは聞かないという変なプライドも、あった。
あんたも、私と同じ考えやったな・・・。どこまで似てるんかな。2006-01-26 23:32:00 -
10:
今日も、遊んでいる最中に溜息を吐く。
「どうしたん?」
心配そうに聞いてくる友達に、愛想笑いをしながら、「何もないよ。」と、一言返した。
あんたから何かしらの方法で、連絡して来てくれたらいいのに。そう、思っていた。ずっとシンの事を考えている・・・。好きにならない。なりたくないのに。あんたの事を、考えていた。2006-01-26 23:39:00