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貴方の隣
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75:
シンとの、思い出を。少しずつ頭の中で、繰り返す。辛かった事も。嬉しかった事も。全部。
プルルルル・・・。
「はい。」
「何が、[はい]なん?かっこつけてるつもり?話は、全部聞いたで。」2006-01-28 05:50:00 -
76:
「やかましい。知ってる。公一から、聞いた。」
シンの声は、久しぶりだった。穏やかになっていた様な、気がした。
なかなか、会話が続かなかった。ぎこちない感じ。初めて会った時も、こんなんやったよな。
私は、すぅーっと小さく、深呼吸をした。2006-01-28 05:54:00 -
77:
「私な、今、付き合ってる人おる。本間の話を聞いた時、悩んだ。あんたの事、本気で好きやったから。」シンは、うん、とだけ言った。
「でも、付き合っている人を、そう簡単には、裏切られへんねん。だから、あんたを、待たん事にした。」
シンは、何も言わずに、溜息を、吐いた。少し時間が経ってから、こう言った。「お前な、俺が、仕事で疲れてるのに、そんなへこむ事を、わざわざ聞かせるなや。」
シンは、笑っていた・・・。2006-01-28 06:01:00 -
78:
私は、何も言えなかった。あんたが、笑っているふりをしたから。あんたの声。震えてた・・・。
あんたも、私と似て、強がりやから。気付かんふりしたけど、釣られて、泣きそうになった。2006-01-28 06:03:00 -
79:
「俺は、お前が幸せなら、何も言うつもりはない。でも、お前の為に、頑張る。待ってなくても、俺には、関係無いねん。長い目で、見てくれや。二年後ぐらいかな。また、会おうや。その時は、お前今の男に振られて、俺しかおらん様に、なってるわ。」
あんたは、どこまでも、頑固やった・・・。
私は、シンがふざけながらでも、正直に言ってくれたこの日の、会話を、一生忘れない・・・。2006-01-28 06:11:00 -
80:
名無しさん
ぃぃですね(/∇\*)頑張ってください☆
2006-01-28 06:52:00 -
82:
あんたと、電話を切った後は、いつも後悔する・・・。言いたい事を、あんたにはうまく伝えられへん。
それで、自分の愚かさに気付く。
何を思っても、遅い。
あんたを、どれだけ想っても、遅すぎた。2006-01-28 14:05:00 -
83:
「別れよう。」
シンと、出会って四年目の秋頃。私は、付き合っていた人と別れる事になった。私から、別れを切り出した訳じゃなかった。シンの言う通り、振られた。
「お前の中の、一番は、俺じゃない。」
そんな、理由だった。私なりに、愛していたつもりだった。でも、シンの時の様に、思い切った感情は、出せなかった・・・。2006-01-28 14:10:00 -
84:
彼にしたら、それが嫌だったのだろう。
全ての基準が、シンになっていた。
いつも、あんたが付き纏ってくる・・・。
シンとは、あれ以来なんの連絡も、取り合ってはいなかった。2006-01-28 14:13:00