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そこに君と僕等がいた。

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  • 1:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    春うららかな日。

    全てが始まった。

    2006-01-28 15:44:00
  • 31:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    電車から下りて階段を下り改札口前。あまり人はいなく、改札出たところの公衆電話の向こうにうんこ座りしてる田中がいた。

    は?何でこんなとこにおるん?!はぁ?!まぁびっくりして頭ん中疑問だらけで改札を出ずにあたしは立ち止まってじぃっと見てしまった。

    2006-01-30 17:16:00
  • 32:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    ホームからぽつぽつ人が下りてきて改札を通って階段を下りていく。
    窓から夕日が田中とあたしを静かに照らした。
    あたしはふとワレに返りゆっくり歩き定期を改札に通してそのまま階段を下りた。
    「ちょっ、小田!」

    2006-01-30 17:20:00
  • 33:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    階段を途中まで下りた時後ろから声をかけられ腕をぐいっとひっぱられあたしはびっくりして後ろを向くと

    田中が視界いっぱいに入ってきた。

    2006-01-30 17:22:00
  • 34:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    眩しい朝の七色に光る朝日の糸や、夕暮れの紫。 夜になる町のシルエット、三日月の隣で静かに輝く一番星。 朝顔の雫。冬のきらきらした川の流れ。

    ねぇいつから感動しなくなった?…
    いつから夢を無くした…?

    2006-01-30 17:28:00
  • 35:

    はる ◆HU7XfvOYA2

    2話

    『雨の夜』

    2006-01-30 17:30:00
  • 36:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    彼は、クラスの中の憧れを独り占めしていて
    あたしなんか彼の中には存在しない小さなものでしかない…勝手にそう思い、あたしは彼を好きになるだけ無駄だと言い聞かせていた。
    その固い決意を簡単に彼は崩したたき割りあたしの心に飛び込んできた。

    2006-01-30 17:33:00
  • 37:

    名無しさん

    どさっ
    びっくりして持っていたかばんが階段に落ちた。
    それと同時に田中は腕から手を放してあたしのカバンを持ちぱんぱんと軽くはたいて「ごめん」そう言ってあたしにカバンを渡した。

    2006-01-30 17:36:00
  • 38:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    どきん・・・。
    胸の奥がきゅんとなった。あたしはうつむいたまま頭を左右に振った。
    「小田の地元ここって聞いたから…」「えっ?」

    長くのびる影。窓から差し込むオレンジ。あたしと彼を照らす。

    2006-01-30 17:41:00
  • 39:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    あたしと田中の目が合う。あたしはすぐ視線を反らしてうつむく。
    「ごめん迷惑だよな。。こんな待ち伏せみたいな事していきなり」「ううん…何か用事とか?」あたしがそう言って田中を見上げると田中は優しく頬笑み「…やべっ…緊張…」そう言って頭をかいた。

    2006-01-30 17:46:00
  • 40:

    はる。 ◆HU7XfvOYA2

    あたしがじっと田中の目を見た。…きれいな人…。そして田中があたしの目を見た。

    「付き合ってほしい」

    そう言って真顔になった。

    2006-01-30 17:49:00
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