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【おじいちゃん】

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  • 1:

    あゆ

    2003年12月15日
    大好きなおじいちゃんが天国へと旅立ちました。
    もうすぐ1回忌。
    気持ちにけじめをつけたくて、おじいちゃんへの想いをこの小説にたくします。
    (旧掲示板コピペ)

    2006-01-02 01:57:00
  • 31:

    急いで病室のドアをあけると丁度、主治医の回診中だった。おじいちゃんの足を消毒していた。『痛い、痛い』弱音を吐く事を絶対しなかったおじいちゃんが苦痛で顔を歪めて叫んでいる。足を見たあゆは言葉がでなかった。真っ黒になって原型をとどめてなかった。何でこんなおじいちゃんがくるしまなあかんの?辛くて涙が自然に溢れでる。病室にいたおじいちゃんの妹は「見てられへん」って外に出て泣いていた。

    2006-01-02 02:38:00
  • 32:

    また自宅での生活になった。毎日おじいちゃんの妹、親戚が来てくれていた。そんなある日…おじいちゃんが夜中ベットから落ちて頭を打って救急車で運ばれた。誰もいない間に一人でトイレに行こうとして落ちたらしい。足の痛みがなくなって歩きたいと思ったんだと思う。おじいちゃんはおしめをすごく嫌がっていたから。衰弱してもプライドを守り通そうとしているおじいちゃんを思うと胸が痛かった。おじいちゃんにとってこれが最後の入院となる。

    2006-01-02 02:40:00
  • 33:

    頭を打った衝撃で脳梗塞になり何もかもがわからなくなってしまった。完全看護の病院だけど毎日交替で誰かが泊まりこんで看病した。幸い、脳梗塞は完治した。また3ヵ月がたち病院にいれなくなったおじいちゃんは老人ホームに入る事になった。

    2006-01-02 02:41:00
  • 34:

    少しづつだけど話ができるようになったから、老人ホームでお友達を作って楽しむ方がおじいちゃんにとっていい事だとパパが決めた。それから半年間は何もなくすごせた。車椅子だけどホームのお庭で太陽を浴びたり、同じホームの人と喋ったり。妹が送ってくれた写真には笑顔のおじいちゃんがいた。あゆは安心しきっていた。杏愛の病気の事や妊娠していた事もあり、しばらく帰らなかった。おじいちゃんの様子はママから聞いていたから。

    2006-01-02 02:42:00
  • 35:

    半年ぶりに大阪に戻った。久しぶりに見るおじいちゃんは痩せほそっていた。目もほとんど見えなくなっていた。でもあゆの声を聞くと笑ってくれた。だけど辛かった。骨と皮みたいな体になっていた。あゆに心配をかけまいと笑った顔はしんどそうだった。あゆは毎日おじいちゃんに会いに行った。少しでもおじいちゃんのそばにいたかったから。

    2006-01-02 02:43:00
  • 36:

    2ヵ月後には妹の結婚式がせまっていた。あゆと同じできちゃった結婚。また2ヵ月後にはおじいちゃんに会える。それを楽しみに沖縄に帰った。 2ヵ月後 妹の結婚式が行われた。妹は打ち掛け姿でおじいちゃんのいるホームに行った。おじいちゃんは涙を流していた。妹はたくさんおじいちゃんと写真を撮っておじいちゃんの部屋に飾っていた。あゆの何倍もおじいちゃんを大事にしていた。妹はおじいちゃんに抱きついて泣いていた。これからは今までみたいにおじいちゃんにかかりきりになれない。だから余計涙が出たんだと思う。

    2006-01-02 02:44:00
  • 37:

    妹の結婚式も無事に終わりみんな普通の生活に戻っていた。12月6日はおじいちゃんの誕生日。妹が花束をホームに持って行ってくれた。元気だったと聞いた。
    その1週間後おじいちゃんは熱を出した。それが肺炎になってしまった。12月14日の夜パパから電話があった。『おじいちゃんが危篤やから明日帰ってこい。』あゆは持ってる電話を落とした。 危篤って?死ぬってこと?あゆはすぐにでも帰りたかった。でも飛行機がもうない。何もできない自分がもどかしくて不安で恐くて一睡もできず、ただ祈るしかなかった。

    2006-01-02 02:44:00
  • 38:

    次の日朝1番の飛行機に乗って帰った。飛行機にのる寸前にパパにおじいちゃんの様子を聞いた。おじいちゃんをこれ以上苦しめたくないから延命治療はしてないらしい。相変わらず意識のないままだそうだ。おじいちゃん、頑張って、あと2時間後には到着するから、だから死なないで。そう願った。こんな時に限って飛行機が遅く感じる。1分がすごい長い。早く、早くおじいちゃんに会いたい。飛行機の中では心が落ち着かなかった。 伊丹空港に到着した。すぐにパパに電話した。

    2006-01-02 02:45:00
  • 39:

    「おじいちゃん、さっき亡くなった。」 いやーいやー、あゆは人目をはばからず泣き叫んだ。『おじいちゃん苦しまなかったん?』「大丈夫。眠るように死んでいったから」その言葉だけが唯一の救いだった。一番下の妹が病院についた瞬間息をひきとったらしい。妹を待ってたかのように。

    2006-01-02 02:46:00
  • 40:

    伊丹から実家に着くまではなぜかおかしいぐらいに冷静でいた。 とゆうより何も考えれなかった。ただ車窓から景色をぼーっと眺めていた。
    実家に近づく頃心臓がドキドキしてきた。あゆは身内がなくなるのは初めて。とにかく緊張した。 そして実家に着いた。玄関からお線香の匂いがしていた。恐る恐る仏間に入った。そこには顔に白い布をかけられたおじいちゃんがいた。布をめくると安らかな顔をしたおじいちゃんがいた。顔をさわるととても冷たかった。おじいちゃんの体に抱きついて泣くだけ泣いた。いっぱい話かけた。でも返事はない。

    2006-01-02 02:47:00
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