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ちっちゃな黒猫の話。

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  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 2:

    せぇ

    『金とか入ってたりして。何百万って!』なんでかテンション上がったキョンがピョンピョン飛びはねながら言った。そのカゴは、ぅちらの地元全体を流れる川の土手下に捨てられてあって、草が生い茂る緑によく目立っていた。『んなわけないやろ。ここでピクニックしたやつが忘れていったんちゃうん。汚いし、お前触んなよ。』『ピクニックって…今冬やで?(笑)』キョンが馬鹿にしたように笑ったからあたしは無視して先に行った。『ちょぉ待ってや〜。』

    2005-11-17 17:42:00
  • 3:

    せぇ

    家に着くと、あたしは直ぐにベットに倒れこんだ。『しょうちゃん…』思わず元彼の名前を呼ぶ。たった二ヶ月足らず。たったそれだけで、人の気持ちゎ変わる。しょうちゃんはあたしの二個上の18歳。バイト先の焼肉屋に客としてやってきたしょうちゃんゎ、あたしに一目惚れしたと言った。それから毎日店に来てはあたし携帯の番号を聞いた。あまりの強引さとしつこさに、とうとう負けて、あたしはめずらしく番号を教えた。

    2005-11-17 17:51:00
  • 4:

    せぇ

    元々嫌いなタイプじゃなかったから、付き合うことになるまで、そんなに時間はかからなかった。初めのころはすごく上手く行ってて、『せぇ好きやで』そう言ってはあたしを抱き締めるしょーちゃんに、あたしはどんどんはまっていった。あたし達の関係がおかしくなりだしたのは、あたしがバイトを辞めてから。半年やってた焼肉屋をやめたのは、しょーちゃんと会う時間をもっと増やしたかったから。だけど、一緒にいる時間が増えるからこそ、わかることはたくさんあった。

    2005-11-17 17:59:00
  • 5:

    せぇ

    すごくヤキモチ焼きなあたしは、だんだん束縛をしだした。携帯を隠れて見てみたり、電話しているしょーちゃんにわざと大きな声で話しかけたりした。
    でもな、しょーちゃん。それゎしょーちゃんのことが好きやから。好きやから束縛すんねん。好きやから、他の女見て欲しくないねん。

    2005-11-17 18:13:00
  • 6:

    せぇ

    『お前俺の携帯見てたやろ。わかってんねんそんくらい。初めて見た時は純粋そうで優しそうやって思ったから付き合ったけど、実際むっちゃわがままやし、その束縛もうざいねん!』あたしはいっぱいいっぱいになりながら、それでも言い返した。『しょーちゃんが疑われるようなことするからやろ?束縛が嫌やったらあたしみたいに男のメモリー消去するとかしたらいいやん!』

    2005-11-17 18:26:00
  • 7:

    せぇ

    一字一句覚えてる。
    『誰が頼んでん?俺そんなことしろなんか言ってないやろ。勝手に自分がしたこと俺に押し付けんなや。しかもなんかそれ恐いし。』

    『お前重たいねん』

    2005-11-17 18:29:00
  • 8:

    せぇ

    またこれだ。あたしはモテないほうじゃない。告白だって、回りに比べたらたくさんされるほうだ。だけど、付き合ったら必ずフラれる。理由は『重いから』。重いって何なん?あんなに好き好き言うてくれたやんか。なのにみんなこう言ってあたしから離れてく。好きやからやん。それが何でだめなん?

    ―重イッテ何ナン?

    2005-11-17 18:36:00
  • 9:

    せぇ





    2005-11-17 18:36:00
  • 10:

    せぇ

    あたしは寝ていたみたいで、気が付くともう夜の九時だった。そういえばお腹が空いた。でも今日ゎ作るのだるいしな…。ウチは母子家庭で、ママゎ深夜にならないと帰ってこない。『今日ゎコンビニ弁当でいいや』あたしは財布を持って玄関に出た。『げっ最悪。』思わず呟く。外は雨がポツポツ降っていて、凄くジメジメしている。透明のビニール傘を開いてあたしは歩いてコンビニに行くことにした。

    2005-11-17 18:43:00
  • 11:

    せぇ

    川沿いにある一番近いコンビニに行くことにした。品揃えゎ悪いけど、雨のなか遠い所まで歩いていくよりはマシだった。目的のコンビニ前の橋を渡ろうとした時、丁度夕方見たカゴバックを見つけた。雨のせいで増えた川の流れに今にも流されそうだった。『何百万も入ってたりして〜』夕方聞いたキョンの言葉を思い出した。『そんなわけないよな』『ありえへん』だけど、妙な胸騒ぎがした。

    2005-11-17 18:50:00
  • 12:

    せぇ

    あたしは、自分で言うのも何だけど、日常生活において熱くなることがあまりない。周りの同級生みたいに何かあるごとに騒いだりしなかったし、大きな声で喜んだり、泣いたりしたこともなかった。だから、失恋したばかりでもこうしてお腹も空くし、そりゃ悲しかったけど、泣くほどでもない。だから、こんなにも胸騒ぎがしたのは、ホントに初めてだった気がする。

    2005-11-17 18:56:00
  • 13:

    せぇ

    『あっ…』また少し水カサが増えたのか、カゴバックがゆっくりと動きだした。『溺れる…!』何が、かゎわからない。だけど漠然とそう思った。それから、人目も気にせず傘を捨てて、土手への階段を急いで降りた。

    2005-11-17 19:00:00
  • 14:

    せぇ

    カゴはもう流されかけていた。それと同時に沈みそうで、あたしはとにかく走ってカゴバックを川からすくい上げた。お金が入ってると思ったわけじゃない。だけど、何も入ってないとは思えなかった。

    2005-11-17 19:02:00
  • 15:

    せぇ

    カゴバックを抱きかかえて、取りあえず川から離れた。土手の階段の上のほうへ座りこんだ。膝から下は川につかって感覚がないし、全身雨でびしょ濡れだった。季節は真冬。12月上旬で、とにかく馬鹿みたいに寒くて、体は病気みたいに震えてた。だけどあたしはそんなことすら忘れながらカゴバックの紐をほどいてふたを開けた。
    小さな小さな黒猫が一匹、あたしと同じくらい震えていた。

    2005-11-17 19:09:00
  • 16:

    せぇ

    ねぇチビクロ。
    最初アンタを見たとき
    あたしは普通に
    カビの生えたパンかと思ってん(笑)
    だけどよく見るとまだ目も開いてない仔猫で、ホントに小さくて。
    なんかのオモチャみたいに震えるアンタを、素直に守ってあげたいと思った。

    2005-11-17 19:13:00
  • 17:

    名無しさん

    続きみたい?

    2005-11-17 19:41:00
  • 18:

    せぇ

    名無しさんありがとう?
    実話やから見てってなぁ?

    2005-11-17 20:05:00
  • 19:

    せぇ

    カゴバックの中にはホニュウビンとビニール袋に入った粉ミルク、ボロボロのタオルと、冷たくなったホッカイロ。雨と川の水で、にじんで読めなくなった手紙見たいなものが一緒にいれてあった。多分ミルクの作り方とか、仔猫の育て方とかが書いてあったんだと思う。段ボールにまとめて何匹も入れて、ごみ捨て場に置いて行くバカよりはよっぽどマシな飼い主なんだろうけど、川の近くに置くのはかしこくない。危うくこの小さい猫ゎ流されて死ぬところだった。

    2005-11-17 20:12:00
  • 20:

    せぇ

    それからタウンページで片っ端から近くの動物病院に電話をしたけど、時間は夜の11時近くで、どこにかけてもつながらなかった。あたしはテンパりすぎて、普通の緊急病院に電話をかけて、『猫ですか?!』って電話の受付につっこまれて、『猫じゃアカンの?何でやねん、死にそうなのに!』とか言ってた。今考えたら馬鹿なことしたなぁ(笑)

    2005-11-17 20:32:00
  • 21:

    せぇ

    どうしよう…どうしよう
    猫どころか動物なんて一回も飼ったことがなかったあたしは、本間にどうしたらいいのかわからなくて、部屋の中をぶつぶつ言いながら行ったり来たりしていた。
    やっと『落ち着かな…』って思えたその時、不意に爆音のトランスが流れて、あたしはまた心臓が飛び出るかと思うくらいびっくりして、テンパった。けど、よく考えたら携帯が鳴ってるだけだった(笑)

    2005-11-17 20:42:00
  • 22:

    せぇ

    着信>>キョン
    何やねん!こんな時に!あたしが急いで電話をとると、大きな声でキョンは話だした。『もしー?せぇ?ちょ、聞いてや〜』『今忙しいから後で聞くわ!』そう言ってキョンの返事を待たずに電話を切った…瞬間、そういえばキョンが猫を何匹も飼ってることを思い出して速攻で書け直した。

    2005-11-17 20:46:00
  • 23:

    せぇ

    発信>>キョン
    ワンコールで出たキョンゎ『何やねん!(笑)』って相変わらず馬鹿でかい声で電話にでた。あたしが急いで大まかに事情を説明すると、キョンが行き着けの動物緊急病院を教えてくれたけどそこは結構遠かった。あたしにゎ足もなかったから、連絡から何から全部キョンとキョンのママがしてくれて、車で迎えにも来てくれた。さすが猫バカ家族(笑)本間にあの時ばかりゎキョンが神様に見えた(笑)

    2005-11-17 20:53:00
  • 24:

    名無しさん

    それで???

    2005-11-17 20:55:00
  • 25:

    せぇ

    新しく渇いたタオルでおそるおそる仔猫を包んで、あたしはキョン達が迎えに来てくれるのを今か今かと待ってた。カゴバックはびしょ濡れで使えそうになかったからあたしは洗面器にタオルを引いて、その上にタオルでくるんだ仔猫を入れた。

    2005-11-17 20:56:00
  • 26:

    せぇ

    それから数十分でキョン家族が到着して、あたしは財布と猫の入った洗面器を持って車に飛び乗った。仔猫の震えは止まらんかった。
    『何やねんその格好!』キョンと目があった瞬間またあの大きな声で笑われた。川に入った時に付いた何かわからん草やゴミ、乾ききってないスウェット、ボロボロのメイクと髪型。冷静に自分を見ると、本間に汚くて、本間に不細工やった。あたしは恥ずかしいのを隠すために『うるさいねん!』ってキョンを怒ったけど、キョンの大爆笑ゎなかなか止まらなかった。

    2005-11-17 21:02:00
  • 27:

    せぇ

    だけどキョン家族にもあたしは少し笑えた。運転席には明らかにさっき起こされただろうキョンのパパ。助手席には洗面器の中の仔猫を心配そうに見つめるキョンのママ。あたしの隣にはあたしを見て相変わらずケラケラ笑ってるキョン。家族総出かよ(笑)『すいません、こんな遅くに…』キョンが笑い終るのを待ってからあたしはキョンの両親に謝った。時刻はもう12時だ。『全然気にせんでええよ。こんなに可愛い猫捨てるなんて酷い人もいるもんやね…』キョンママゎ泣きそうになりながらそう言ってくれた。キョンパパも『元気になったらいいな』と励ましてくれた。本間に優しい家族なんやなぁとあたしは少し羨ましかった。

    2005-11-17 21:09:00
  • 28:

    せぇ

    『名前は決めたん?!』キョンが楽しそうに聞いてきた。『慌てててそれどころじゃなかってん。何にしよ…?』キョン『せぇが飼うつもりなんやろ?』セェ『ぅん、絶対守ったげたいねん』キョン『だったらゆっくり考え。せぇの家族になるんやから』

    …家族。

    2005-11-17 21:15:00
  • 29:

    せぇ

    あたしは小さいころからママと二人きりだった。あたしのために一生懸命働くママを見て、片親なんを嫌やと思ったことは一度もない。だけど、学校から帰っても『ただいま』って言う相手がおらんのはやっぱり寂しかった。
    だからキョンの口から出た『家族』って言葉に、あたしは不覚にもその時、少し感動してしまった。

    2005-11-17 21:19:00
  • 30:

    せぇ

    『…チビかクロ。どっちがええかな…?』あたしは少し考えてからキョンに聞いてみた。『またまんまやな!(笑)』そう言ってキョンゎまた笑いだす。あたしはそれをおさえて『うるさいな!まんまでもええやんか!』って反論した。『しかもチビとクロってどっちもかわいないし!(笑)』キョンが言い返す。『かわいなくてもえぇねん!愛がこもってるから!(笑)』ぅちらの話を聞いてキョンママ達も笑ってた。ずっとチビかクロで悩んでるあたしに、キョンパパが『どっちも捨てがたいならくっつければいいやん。チビクロ。』…チビクロ。いいかも!

    2005-11-17 21:25:00
  • 31:

    せぇ

    この小猫の名前が決まった。本間に小さくて真っ黒やから、【チビクロ】。いつか大きくなるけど、運命みたいに出会った、今日のこの姿を忘れへんように。

    2005-11-17 21:28:00
  • 32:

    せぇ

    『お前は今日からチビクロやで〜』そう言いながらそっとチビクロを撫でた。気が付くとチビクロの震えがやっと止まってて、寝てるみたいだった。一瞬、死んだかと思って本間にあせったけど(笑)

    2005-11-17 21:31:00
  • 33:

    せぇ

    震えは止まったけど、やっぱりまだまだ心配だったので、そのまま病院で見てもらうことにした。診察カードを作るときに『猫ちゃんのお名前はなんですか?』って聞かれて、『チビクロです』と少し照れながら答えた。社交事例かもしれんけど、看護婦さんに『可愛い名前やね』と言われてすごくうれしかったんを今でも覚えてる。

    2005-11-17 21:35:00
  • 34:

    せぇ

    お医者さんに見てもらった結果、今は少し風邪気味程度やけど、これから激しくなるかもやからよく見て気を付けること。小さすぎるから予防接種や薬もまだあげれないけど、生後半年までは親からもらった免疫力があるからある程度は大丈夫だろうということ。まだ生後2〜5日だということ。ミルクのあげかたやおしっこの処理の仕方。(仔猫のうちは助けてあげないと一人でおしっこもうんちもできない)
    それと、女の子だと言うこと。

    2005-11-17 21:43:00
  • 35:

    せぇ

    女の子なのにチビクロ?とは思ったけど、気にしないことにした。
    病院の診察料はキョンのパパが、いいって言ったのに払ってくれた。ホントに猫が好きなんだなぁとなんだか嬉しかった。お礼を言って、家まで送ってもらった時にはもうすでに夜の二時わ回っていた。キョンの車の中にあったキャリーバックを借りて、その中にいれるとチビクロゎ何故か気持よさそうに眠った。そのままそのキャリーバックを借りて、チビクロが起きないようにそっと運んだ。

    2005-11-17 22:25:00
  • 36:

    那未

    今はじめから読みました??ガンバって完結させてください?

    2005-11-18 01:03:00
  • 37:

    名無しさん

    2005-11-18 06:20:00
  • 38:

    あい

    チビクロって可愛い名前ゃね★うちの家も黒猫飼ってるねぇん!!続き気になる?頑張って下さいね☆

    2005-11-18 06:28:00
  • 39:

    名無しさん

    続き楽しみにしています?

    2005-11-18 07:09:00
  • 40:

    せぇ

    皆さんありがとうございます?頑張って完結するので最後まで見てってくださいね??

    2005-11-18 08:45:00
  • 41:

    せぇ

    チビクロを自分の部屋のベットの上にキャリーバックごと置いた後、あたしはお風呂場に直行した。鏡に写った姿を見て、自分の汚さに改めて気付く。てか変な匂いしてるし(笑)急いで服を脱いで洗濯機を回す。熱いシャワーを頭から一気にかぶった。冷えきってた体に血が通う感じがした。こんなに一生懸命に何かをしたのはすごく久しぶりだったと思う。

    2005-11-18 09:03:00
  • 42:

    せぇ

    お風呂からあがって部屋に戻ると、チビクロはどうやって出たのか、ベットの上においたキャリーバックから離れた所でヨタヨタしていた。まだ目も見えてないのに、どこに行くつもりなんやろ…そう思いながら、濡れた髪をタオルで拭きながらつっ立って見ていた。まだちゃんと歩けてない。歩いているというよりフラフラしてる。片手に余るくらい小さいチビクロは大きいカブト虫みたいに見えた(笑)

    2005-11-18 09:21:00
  • 43:

    せぇ

    『あっ…』そう思った瞬間体が動いて、チビクロを抱き上げた。ベットの端まで歩いて、落ちそうになってたから。
    両手にスッポリと収まったチビクロはイッチョマエに鼻をクンクン鳴らして、あたしの手を匂った。それから小さい声で『ナ』って鳴いた。初めて聞いたチビクロの声やった。

    2005-11-18 09:27:00
  • 44:

    ミリωこ ◆wpry4bFOLI

    読んでます??ゥチも今猫買おうかムッサ悩んでるねん●´▽`●せぇチャンも色イロ思い出したらツラィやろぉケド頑張れょ???

    2005-11-18 09:28:00
  • 45:

    せぇ

    チビクロを手のひらに乗せたまま、あたしは考えていた。二〜三時間おきくらいにホニュウビンでミルクをあげなきゃいけない。それから飲ませたあとは必ずおしっことかの処理。するんは別に苦痛じゃない。ただ、あたしが学校にいる間どうしたらいいのかわからなかった。ミルク離れするまでの約一ヶ月程度。ずっと学校を休むのも無理がある。

    2005-11-18 09:35:00
  • 46:

    せぇ

    丁度その時、鍵があいて、ドアが開く音がした。ママが帰ってきた。電気がついてるのに気付いてママが部屋を覗いた。『せぇチャンまだ起きてるん〜?ママのご帰宅待ってたん〜?可愛い娘やな〜?な〜、せぇちゃん?』今日は大分酔ってた(笑)ママは夜の仕事をしていて、小さいラウンジのママをしている。ママはもう35才やけど、30代にはとても見えへん。娘のあたしから見ても結構綺麗やと思う。『はいはい、待ってたよ〜』いつも通り、ママの頭をなでなでして答えた。『えへへ〜』と酔って笑うママは少しかわいい。

    2005-11-18 09:50:00
  • 47:

    せぇ

    『あれッ?何あれ!?でかいかぶと虫?!』床でヨタヨタしてるチビクロに気付いたママは何でか楽しそうに言った。『ちゃぅよ(笑)仔猫。今日拾ってきてん。』あたしは答えた。『飼うの〜?』『飼うよ。いいやろ?』『せぇが飼いたいなら反対ゎせんけど…。…ママ猫苦手やねん。目ぇ怖いやん…』今度は泣きそうな声で言った。酔ったママは幼稚園児みたいになる(笑)『怖ないよ。見てみ、無茶かわいいやん』チビクロを指さしてあたしはまた答えた。
    丁度その時、部屋の角までなんとか歩いて行ったチビクロは、壁にぶつかってポテンって仰向けに倒れた。『ナ、ナ』って言いながらなかなか起き上がれないチビクロは、仰向けにされた亀みたいで、本間にかわいかった。

    2005-11-18 10:00:00
  • 48:

    せぇ

    『んっ!』あたしはチビクロを抱き上げて、ママの膝に置いた。『チビクロって言うねん!抱っこしてみ!』言われるがまま、恐る恐るチビクロを抱き上げたママは、チビクロの顔をのぞきこんだ。『この家におりたいん?』ママが何気無く聞くとチビクロはタイミングよく『ナ!』って鳴いた。

    2005-11-18 10:04:00
  • 49:

    せぇ




    2005-11-18 10:06:00
  • 50:

    せぇ

    『かわいい〜?チビクロ?!チビクロちゃん?!むっちゃ可愛いやん?なぁ、せぇこの子ママが飼う!せぇ、この子ママに頂戴!せぇにゎペットショップで何か買うたるから、この子ママにちょーだいッ?』
    …『嫌やわ!(笑)』
    ママゎあっと言う間にチビクロに夢中になった。ちょっとアホなママでよかった(笑)

    2005-11-18 10:10:00
  • 51:

    せぇ

    その後30分くらいママに粘られたけど、あたしだって当たり前に譲らんかった。(笑)『まぁ同じ家に飼うんやからいいやん』ってママをなだめて、やっと説得させた。
    『問題はお昼やねん、ぅち学校あるし、ママゎ寝な体もたへんやろ?どないしよ…』ママは『ママがやるよ』と言ってくれたけど、ママの仕事の大変さをある程度は知ってるつもりやったから、あたしは『絶対あかん』って断った。

    2005-11-18 10:17:00
  • 52:

    せぇ

    『ならせぇが学校に連れてけばいいや〜ん??』チビクロの世話係を断られて機嫌が悪くなったママが不機嫌そうに言った。
    『…?』
    『それや!それしかない!ママ頭いいやん!そうしよ!やった!ママありがとー!』テンションが上がって、ママの手をとって喜ぶあたしとは裏腹に、ママは『もう寝る〜?』って言って部屋を出て行った。そんなにチビクロの世話係やりたかってんや(笑)

    2005-11-18 10:22:00
  • 53:

    せぇ

    疲れてるはずなのに、何故か眠くはなかった。あたしはベットに持たれかかって、部屋中をヨチヨチ歩き回っているチビクロを目で追っていた。匂いをかぎながら角から角へ、何度もコケて、何度もぶつかりながらも歩き続けている。『何か探してるん?』あたしは思わず呟いた。その時あたしのお腹が鳴った。『あっ、お腹空いたんかな…』あたしは自分が昼からご飯を食べていないことも忘れて、チビクロにミルクをあげることにした。あたしはチビクロがはいっていたカゴバックを開いて、ホニュウビンに粉ミルクとお湯を入れて、人肌までに冷ましてからチビクロにあげた。

    2005-11-18 11:07:00
  • 54:

    せぇ

    左手にチビクロをすっぽり収めて右手でホニュウビンを持ってまず匂いをかがせようとした。その瞬間、チビクロゎ凄い勢いでホニュウビンを吸って、ミルクを飲み出した。『やっぱりお腹空いてたんや…。』
    ンク、ンクとミルクを飲んでいる音が聞こえる。凄い勢いでホニュウビンの先を吸ってるから、少しひっぱったくらいじゃ口から離れなかった。見る見るうちにチビクロの小さいお腹が膨らんで行く。あまりにもタプタプに膨らむから、破裂しないかと心配になるくらいだった。

    2005-11-18 11:15:00
  • 55:

    名無しさん

    めっちゃ気になる?頑張ってね???

    2005-11-18 20:02:00
  • 56:

    名無しさん

    想像したらカワィィ??

    2005-11-19 00:19:00
  • 57:

    りさ

    全部よましてもらいました?たのしみにしてます???頑張ってください?

    2005-11-19 16:41:00
  • 58:

    名無しさん

    ?

    2005-11-19 18:37:00
  • 59:

    名無しさん

    ?

    2005-11-19 20:31:00
  • 60:

    名無しさん

    ???????

    2005-11-20 06:44:00
  • 61:

    名無しさん

    2005-11-20 12:23:00
  • 62:

    ひとみ

    めちゃ早くょみたぃ?早くかぃて?

    2005-11-20 23:44:00
  • 63:

    せぇ

    更新遅れてごめんなさい?今から更新します?

    2005-11-21 08:43:00
  • 64:

    せぇ

    半分くらいまで入れたミルクを、チビクロゎほとんど飲みきった。あたしはおしっこをさせた後、今度ゎウトウトしてるチビクロをまたベットの上に乗せて、あたしもその隣に寝転がった。明日は学校サボって、チビクロ用に色々買ってこよ…。そんなことを考えてたら、たまっていた疲れがどっと押し寄せて来て、あたしもウトウトしてきた。目の前で眠ってるチビクロを見ながら、あたしも眠った。

    2005-11-21 08:57:00
  • 65:

    せぇ

    それから、変な夢を見た。大きな黒猫が口にチビクロをくわえてやってきて、あたしの前にそっとおろした。それからペコンておじぎしていなくなった。夢の中ではチビクロゎ目が空いていて、その目は深い黒色で、すごく真ん丸で大きな目だった。それからチビクロゎあたしを見つめると、笑ってるみたいに『ナ!』って鳴いた。映画の字幕みたいに下に『よろしくね!』って通訳が出た(笑)

    2005-11-21 09:07:00
  • 66:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    あれゎ確かにあんたやった。
    みんなにゎ『んなわけないやん』って笑われたけど。

    チビクロ、
    あんたゎ律儀な猫だよね。
    恩返ししたかってんな?
    あの夢であたしは
    あんたとの運命を確信した。

    出会えたことも
    一緒にいれたことも
    あぁいう形で
    あんたを失ったのも
    全部運命やってん。
    そう思ったら
    少しゎ報われる。
    そう思わな
    あたしは生きられへん。

    だって、いくら律儀や言うても限度があるやろ?
    そんな恩返し
    ぅちゎいらんかったよ。

    2005-11-21 09:19:00
  • 67:

    せぇ





    2005-11-21 09:20:00
  • 68:

    せぇ

    目が覚めた時、ベットの角にいたはずのチビクロゎ、あたしの顔のすぐ近くで丸くなって眠ってた。ふわふわの毛はすごく気持ちよくて、暖かくて、あたしは思わず顔をすりよせた。すかさずペチッて小さい手で叩かれて拒否られたけど(笑)
    それから下に降りて朝ごはんを作った。朝ごはんっていっても、時間ゎもう12時を回っていたけど。

    2005-11-21 09:25:00
  • 69:

    せぇ

    目玉焼きとトーストが焼けるいい匂いにママが起きてきて、一緒にご飯を食べた。ママはいつもと違って昨日の話の内容をちゃんと覚えてくれてた(今までならあれぐらい酔ってる時ゎ大抵、話の内容を全部忘れる)から少し安心した。いつもなら朝ごはんを食べた後ゎもう一度眠るママだけど、今日ゎ私と一緒に、チビクロのものを買いに行ってくれることになった。ついでにお茶でもしようと言うことになって、お互い準備するために一旦部屋に戻った。

    2005-11-21 10:41:00
  • 70:

    せぇ

    ベットの上にチビクロはいなかった。あせって探すとカーペットの下で何かがぞもぞ動いてて、『ナ!な!』としきりに声がしていた。カーペットをめくって『こらッ』と怒ると、『ナっ!』って一声鳴くと、怒られてるのがわかってりのか、チビクロは走って逃げた。昨日よりもちゃんと歩けるようになっている。

    2005-11-21 10:48:00
  • 71:

    せぇ

    それからあたしはミルクをあげて、おしっこをさせてあげた。今日ゎちゃんとうんちも出た。全然汚いと思わない自分が、少し不思議だった。『子供ができたらこんな感じかなぁ』と少し思った。ハサミや、ゴミ箱など、危ないものや、めちゃくちゃにされそうなものを片付けてから、あたしはチビクロを置いて部屋を出た。チビクロゎ日が指すフローリングに寝転がって、気持よさそうだった。

    2005-11-21 10:55:00
  • 72:

    せぇ

    ペットSHOPで色々買った。これからいるトイレや、仔猫用キャットフード。離乳食まであって、しかもたくさん種類もあった。本間に、人間の赤ちゃんさながらやった。それから予備のホニュウビンと粉ミルク、目も空いてないのに、ママゎ猫のオモチャをいっぱいカゴに入れてた。鈴の着いた赤色の首輪も買った。チビクロの黒によく似合いそうな、きれいな赤やった。
    それからチビクロのミルクの時間までまだ時間があったので、予定通りお茶をすることにした。
    だけど、平日の昼間やのに思いの外、人が多くて、車が止められへんかった。仕方なく路駐して、ママと二人よく行くカフェに入った。

    2005-11-21 11:16:00
  • 73:

    せぇ

    ママゎミックスジュース、あたしはケーキセットを食べながら、昨日チビクロを拾ってきた過程を話した。ママは笑いながら聞いてた。一時間くらい話をしてカフェを出た。せっかく梅田まできたんやから買い物していかへん?って言うママの提案を、あたしはもうすぐミルクの時間やからって却下した。ママが会計をしているのを待たずにあたしは外に出た。

    …最悪。

    見事に駐禁貼られた車がそこにあった。

    2005-11-21 14:05:00
  • 74:

    せぇ

    地元の駅から私の家は歩いて行ける距離じゃなく、結局家に帰れたのは五時過ぎだった。今日に限ってなんで?!…ってあたしは半分ヒステリーを起こして、ママに当たった。ママだけが悪いわけじゃないのに。だけど、ママはさすがにママだけあって、人をなだめるのが上手い。家につく頃にはあたしのヒステリーゎ収まってた。
    だけど、やっぱりチビクロが心配であたしは走って部屋に戻った。家を出てからもう4、5時間たってた。

    2005-11-21 14:11:00
  • 75:

    せぇ

    チビクロは部屋の角でうずくまってた。急いでダッコして顔を見ると、目の下は濡れてて、鳴きすぎてでなくなったのか、かすれた小さな声で『ナ゙』って泣いた。階段を掛け上がって、ミルクの入ったホニュウビンをママが持ってきた。すかさずあげるけど、なかなか飲もうとしなくてあせった。

    2005-11-21 14:17:00
  • 76:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    あんたゎ極度の寂しがりやから
    そっちでひとりぼっちじゃないか、あたしは心配で仕方ないよ。
    友達出来た?
    あんたの本間のママにゎ会えた?

    いつかまた、絶対
    一緒に暮らそうな。

    あたしは、
    今までいっぱい
    悪いことしてきたけど
    あたしもあんたと同じ、
    天国に行けるように
    これからいっぱい
    がんばるから。

    だから待っててな。

    2005-11-21 14:21:00
  • 77:

    せぇ





    2005-11-21 14:22:00
  • 78:

    名無しさん

    チビクロ〜(T_T)泣いてもたわぁ〜(T_T)

    2005-11-21 16:40:00
  • 79:

    せぇ

    チビクロは確かに泣いてたと思う。悲しい時は涙を流す、そんな不思議な猫やった。多分信じひん人もいると思うけど、でもそうやねん。あたしは誰に何て言われても、チビクロの涙を信じる。

    2005-11-21 23:13:00
  • 80:

    せぇ

    その日チビクロがミルクを飲んだのは、夜の八時ごろやった。あたしはひたすらチビクロを膝の上にのせて、ずっと優しく撫でてあげた。『ごめんな』って何回もつぶやきながら。
    そのことがあってから、あたしは家にいる時は、出来る限りチビクロと一緒に過ごすことにした。遊びにもあんまり行かなくなったし、ご飯もチビクロと一緒に食べた。
    なんでそこまで出来たんかは今でもよくわからんけど、でも全然苦痛じゃなかったし、仕方なくでもなかった。チビクロが側にいないと寂しかったんはあたしの方やったんかもしれへん。

    2005-11-21 23:20:00
  • 81:

    ?枝果?

    応援してマス? 頑張って?さぃ??

    2005-11-22 21:57:00
  • 82:

    せぇ

    更新遅れてごめんなさい??これから書きます?

    2005-12-04 00:08:00
  • 83:

    りえ

    待ってます?

    2005-12-04 06:45:00
  • 84:

    せぇ

    その次の次の日、チビクロの目が開いた。瞳は深い黒色で、すごく大きくて、すごく真ん丸な目だった。あたしがあの夢で見たチビクロと、おんなじ目だった。やっぱり偶然なんかじゃない。運命や!

    2005-12-04 17:53:00
  • 85:

    名無しさん

    わ?ぃ?更新してる?

    2005-12-04 18:34:00
  • 86:

    せぇ

    次の日は丁度月曜日で、あたしが例の作戦を実行する日になった。題して、チビクロ学校で子育て大作戦?笑
    この間、駐禁を張られた日に買った、底のあるカゴバック。両手に大きく余るくらいの中くらいのカゴで、カゴのフタ?になる上の部分は布になっていて、口の部分はしぼるようになっている。上手く説明できないけど、とりあえず制服姿には似合わなかったかな?

    2005-12-04 21:26:00
  • 87:

    せぇ

    ふかふかに洗ったタオルをひくと、予想以上にかさばって、少しせまいかなと思ったけど、小さいチビクロはすっぽりと入った。予想外に気に入ったみたいで、チビクロは暖かそうにタオルにくるまると、すぐに眠った。

    2005-12-04 21:32:00
  • 88:

    せぇ

    哺乳ビンと粉ミルク、それから一日中、この狭いカゴの中に入れとくわけにはいかないから、チビクロを拾った時に入ってたあの大きなカゴバックももって行った。チビクロを拾ったときのカゴバックは、この土日にしっかり外の光で乾かしたおかげで、お日様の匂いがして、気持ち良かった。

    2005-12-04 21:38:00
  • 89:

    せぇ

    ちなみに、余りにもいきなり荷物が多くなって、先生にばれたら嫌やから、大きなカゴバックの方は、キョンが持っていってくれることになっていた。日曜の夜にカゴバックを取りにきてくれたキョンは、目が開いたチビクロを見て、あまりのかわいさにびっくりしてた。『こんなにでかい目の子、ぅちにゎおらんわぁ!』『やっぱり無茶かわいいなぁ。』『こんな可愛い子飼えるなんて、あんた幸せやなぁ…』って、さんざん誉めるだけ誉めたくせに、キョンは帰りぎわにしっかり『まっ、うちの子には適わんけどな!』って言って帰っていった。ほんまあんた何やねん。笑

    2005-12-04 21:49:00
  • 90:

    せぇ

    眠ったチビクロを起こさないように、あたしはなるべくカゴバックが揺れないように気を付けながら学校へ向かった。幸い、チビクロはぐっすり眠ってて、朝の電車でも鳴くことゎなかった。っていっても、満員電車をさけて、いつもより大分早い電車に乗ったおかげで車内も静かで、席にも座れたからやからかもしれんけど。
    しかも、目がしっかり開いて、物もはっきり見えるようになったチビクロは今、猫用のねずみのおもちゃに夢中になっている。昨日の夜しっかりそれで走り回らして、あたしまで寝不足になるくらい疲れさせたから、その効果もあったんだと思う。
    どっちにしろ、作戦はめっちゃ順調にすすんでた。学校に着くまでは。

    2005-12-04 22:01:00
  • 91:

    せぇ

    あたしの家から地元の駅までは原付で飛ばして15分、チャリで30分、徒歩50分。いつもは原付やけどその日はチャリで行った。チビクロを入れたバックを手に持って、チャリを飛ばした。それから電車で学校最寄りの駅まで15分、駅から学校までは歩いて10分。結構な長旅やなって、チビクロ を連れていくことになって初めて気付いた。そんな長い間ずっとバックの中やなんて酷すぎる…。わかってたけど他に方法がなかった。ごめんな、チビクロ…。

    2005-12-04 22:10:00
  • 92:

    名無しさん

    書いてぇ???めたきになる??

    2005-12-10 12:25:00
  • 93:

    せぇ

    あんま人見てないかな?って思ってたからうれしい?放置してごめんね?これから更新します??

    2005-12-11 00:49:00
  • 94:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 95:

    せぇ

    いつもより一時間も早く学校に着いたのに。…最悪。何時間早く起きたら、あいつに会わんですむんやろ…。
    どこの学校でも、体育教師は大抵うざい。熱血漢ぶって、生徒のことはなんでもわかりますー。僕に任しといてくださいー。みたいな奴。今日も校門の前に立って、来る生徒ひとりひとりに声をかけている。挨拶だけならまだいい。『化粧してくんな』『髪が茶色い』『ズボン下げんな』そんな感じで、いちいち生徒を呼び出して、朝忙しい中、何十分って説教する。あいつのせいであたしは何回遅刻したかわからん。この学校で一番嫌いな先生。水野。通称、くそ水野。(笑)

    2005-12-11 01:02:00
  • 96:

    ???

    待ってましたぁ???

    2005-12-11 05:51:00
  • 97:

    せぇ

    髪を持っていたゴムで雑にくくって、おっていたスカートを元に戻す。ブレザーのボタンを全部止めて、なるべく目をあわさないようにくそ水野の前を通った。でもやっぱり無駄やった。『ぉい渡辺!渡辺聖子!』バカでかい声であたしを呼をだ水野は、こっちへこいと手招きした。何でやねん。悪いトコなんて一つもないやんか…。『何ですか?』あたしは水野の手招きに応じる事無くその場で立ち止まって言った。

    2005-12-11 18:59:00
  • 98:

    名無しさん

    2005-12-12 14:41:00
  • 99:

    名無しさん

    2005-12-12 14:54:00
  • 100:

    るる

    お暇できたら続き書いて下さい?待ってます?

    2005-12-15 02:35:00
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