小説掲示板ちっちゃな黒猫の話。のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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ちっちゃな黒猫の話。

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  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 80:

    せぇ

    その日チビクロがミルクを飲んだのは、夜の八時ごろやった。あたしはひたすらチビクロを膝の上にのせて、ずっと優しく撫でてあげた。『ごめんな』って何回もつぶやきながら。
    そのことがあってから、あたしは家にいる時は、出来る限りチビクロと一緒に過ごすことにした。遊びにもあんまり行かなくなったし、ご飯もチビクロと一緒に食べた。
    なんでそこまで出来たんかは今でもよくわからんけど、でも全然苦痛じゃなかったし、仕方なくでもなかった。チビクロが側にいないと寂しかったんはあたしの方やったんかもしれへん。

    2005-11-21 23:20:00
  • 81:

    ?枝果?

    応援してマス? 頑張って?さぃ??

    2005-11-22 21:57:00
  • 82:

    せぇ

    更新遅れてごめんなさい??これから書きます?

    2005-12-04 00:08:00
  • 83:

    りえ

    待ってます?

    2005-12-04 06:45:00
  • 84:

    せぇ

    その次の次の日、チビクロの目が開いた。瞳は深い黒色で、すごく大きくて、すごく真ん丸な目だった。あたしがあの夢で見たチビクロと、おんなじ目だった。やっぱり偶然なんかじゃない。運命や!

    2005-12-04 17:53:00
  • 85:

    名無しさん

    わ?ぃ?更新してる?

    2005-12-04 18:34:00
  • 86:

    せぇ

    次の日は丁度月曜日で、あたしが例の作戦を実行する日になった。題して、チビクロ学校で子育て大作戦?笑
    この間、駐禁を張られた日に買った、底のあるカゴバック。両手に大きく余るくらいの中くらいのカゴで、カゴのフタ?になる上の部分は布になっていて、口の部分はしぼるようになっている。上手く説明できないけど、とりあえず制服姿には似合わなかったかな?

    2005-12-04 21:26:00
  • 87:

    せぇ

    ふかふかに洗ったタオルをひくと、予想以上にかさばって、少しせまいかなと思ったけど、小さいチビクロはすっぽりと入った。予想外に気に入ったみたいで、チビクロは暖かそうにタオルにくるまると、すぐに眠った。

    2005-12-04 21:32:00
  • 88:

    せぇ

    哺乳ビンと粉ミルク、それから一日中、この狭いカゴの中に入れとくわけにはいかないから、チビクロを拾った時に入ってたあの大きなカゴバックももって行った。チビクロを拾ったときのカゴバックは、この土日にしっかり外の光で乾かしたおかげで、お日様の匂いがして、気持ち良かった。

    2005-12-04 21:38:00
  • 89:

    せぇ

    ちなみに、余りにもいきなり荷物が多くなって、先生にばれたら嫌やから、大きなカゴバックの方は、キョンが持っていってくれることになっていた。日曜の夜にカゴバックを取りにきてくれたキョンは、目が開いたチビクロを見て、あまりのかわいさにびっくりしてた。『こんなにでかい目の子、ぅちにゎおらんわぁ!』『やっぱり無茶かわいいなぁ。』『こんな可愛い子飼えるなんて、あんた幸せやなぁ…』って、さんざん誉めるだけ誉めたくせに、キョンは帰りぎわにしっかり『まっ、うちの子には適わんけどな!』って言って帰っていった。ほんまあんた何やねん。笑

    2005-12-04 21:49:00
  • 90:

    せぇ

    眠ったチビクロを起こさないように、あたしはなるべくカゴバックが揺れないように気を付けながら学校へ向かった。幸い、チビクロはぐっすり眠ってて、朝の電車でも鳴くことゎなかった。っていっても、満員電車をさけて、いつもより大分早い電車に乗ったおかげで車内も静かで、席にも座れたからやからかもしれんけど。
    しかも、目がしっかり開いて、物もはっきり見えるようになったチビクロは今、猫用のねずみのおもちゃに夢中になっている。昨日の夜しっかりそれで走り回らして、あたしまで寝不足になるくらい疲れさせたから、その効果もあったんだと思う。
    どっちにしろ、作戦はめっちゃ順調にすすんでた。学校に着くまでは。

    2005-12-04 22:01:00
  • 91:

    せぇ

    あたしの家から地元の駅までは原付で飛ばして15分、チャリで30分、徒歩50分。いつもは原付やけどその日はチャリで行った。チビクロを入れたバックを手に持って、チャリを飛ばした。それから電車で学校最寄りの駅まで15分、駅から学校までは歩いて10分。結構な長旅やなって、チビクロ を連れていくことになって初めて気付いた。そんな長い間ずっとバックの中やなんて酷すぎる…。わかってたけど他に方法がなかった。ごめんな、チビクロ…。

    2005-12-04 22:10:00
  • 92:

    名無しさん

    書いてぇ???めたきになる??

    2005-12-10 12:25:00
  • 93:

    せぇ

    あんま人見てないかな?って思ってたからうれしい?放置してごめんね?これから更新します??

    2005-12-11 00:49:00
  • 94:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 95:

    せぇ

    いつもより一時間も早く学校に着いたのに。…最悪。何時間早く起きたら、あいつに会わんですむんやろ…。
    どこの学校でも、体育教師は大抵うざい。熱血漢ぶって、生徒のことはなんでもわかりますー。僕に任しといてくださいー。みたいな奴。今日も校門の前に立って、来る生徒ひとりひとりに声をかけている。挨拶だけならまだいい。『化粧してくんな』『髪が茶色い』『ズボン下げんな』そんな感じで、いちいち生徒を呼び出して、朝忙しい中、何十分って説教する。あいつのせいであたしは何回遅刻したかわからん。この学校で一番嫌いな先生。水野。通称、くそ水野。(笑)

    2005-12-11 01:02:00
  • 96:

    ???

    待ってましたぁ???

    2005-12-11 05:51:00
  • 97:

    せぇ

    髪を持っていたゴムで雑にくくって、おっていたスカートを元に戻す。ブレザーのボタンを全部止めて、なるべく目をあわさないようにくそ水野の前を通った。でもやっぱり無駄やった。『ぉい渡辺!渡辺聖子!』バカでかい声であたしを呼をだ水野は、こっちへこいと手招きした。何でやねん。悪いトコなんて一つもないやんか…。『何ですか?』あたしは水野の手招きに応じる事無くその場で立ち止まって言った。

    2005-12-11 18:59:00
  • 98:

    名無しさん

    2005-12-12 14:41:00
  • 99:

    名無しさん

    2005-12-12 14:54:00
  • 100:

    るる

    お暇できたら続き書いて下さい?待ってます?

    2005-12-15 02:35:00
  • 101:

    名無しさん

    わたしも黒ネコ飼ってるから、すごい気になる? 最後まで見るから頑張って?

    2005-12-15 07:59:00
  • 102:

    名無しさん

    書かんの?やったら最初から書くな

    2005-12-16 22:29:00
  • 103:

    せぇ

    携帯ぶっこわれて書けれんくなってました。更新遅れてしまい、本当に申し訳ないです。必ず完結させるので、よかったら、見捨てず最後まで読んでいってくださいm(__)m

    2005-12-20 01:02:00
  • 104:

    せぇ

    『何ですか?…やあらへん。先生にあいさつくらいしていったらどうや。』相変わらず、この世で一番自分がえらいと思っているかのような言い方。どうやったらこんな奴が先生になれるんか聞きたいわ。なんし、今日はあかん。『…おはようございます。』あたしは素直にあいさつをして、また校舎に向かおうと、方向を変えて振り返った。その瞬間、水野はチビクロが入ったカゴをもっている右手をつかんだ。突然の衝撃で、カゴが地面に勢い良く落ちた。『何すんねんハゲ!』

    2005-12-20 01:10:00
  • 105:

    せぇ

    急いでカゴを拾って、胸に抱き抱えた。−ごめん、本間にごめん。
    『お前先生に向かってそんな言葉使いしていいと思うてんのか!』ハゲという図星をつかれて、タコみたいに顔を真っ赤にした水野が近づいてくる。やってしまった感はあったけど、あたしも頭に血が上ってたせいで、冷静な態度がとれんかった。『いきなりつかんでくるあんたが悪いねん!』あたしは胸に抱えたカゴにギュッと力を込めて言った。『…お前、そのカゴん中に何が入ってるんや?大事そうに抱えて?』

    2005-12-20 01:20:00
  • 106:

    せぇ

    勝ち誇った顔で聞いてきた水野に、あたしはすかさず答えた。『生理用品です。』カゴの中でもぞもぞ動くチビクロの気配がした。怪我とかしてない?大丈夫?

    2005-12-20 01:24:00
  • 107:

    せぇ

    『本間あせったわぁ。どうしようかと思った。』あたしは朝の出来事を、トイレの個室でチビクロにミルクをあげながら、きょんに愚痴っていた。『それでどうなったん?あいつのことやから、中身見せろとか言うてきたんちゃうのん?』相変わらずケラケラ笑いながらキョンは話を聞いていた。ミルクをあげ終え、キョンが持ってきてくれた大きいカゴバックにタオルとチビクロを移動させながらあたしは答えた。『それやねん!"ほな見せてみぃ"って平気な顔で言うてきてん!』キョン『…それ本間?最悪やな。で?どうやって乗りきってん?』手ではチビクロを撫でながら、顔はあたしに向けて、キョンはどっちにも興味しんしんやった。

    2005-12-20 01:41:00
  • 108:

    せぇ

    『…そのカゴの内ポケット見てみや。』あたしは顎で、チビクロをいれて持ってきたバックを差して言った。『え?これ?』不思議そうにキョンがバックの中を探る。数秒後、朝の静まり返ったトイレの中で、ありえへんくらいバリでかい、キョンの笑い声が響き渡った。キョンは内ポケットから取り出した、ナプキンを片手に、腹をかかえて、とぎれとぎれに言った。『あんた、準備し、しすぎやろ…どんだけ、念、押してんねん…笑』

    2005-12-20 01:49:00
  • 109:

    せぇ

    キョンの発作みたいな笑いがおさまった後、うちらはあゆちゃんのトコロに行った。あゆちゃんっていうのは、去年までいた厳しいおばさんに変わって来た、新任の保健室の先生だ。ぅちら二人は、昔よく保健室にさぼりに行ってて、あゆちゃんもまた無理に授業に行かせようとせぇへんでくれた。他の先生達はそんな『ゆるい』あゆちゃんをよく思ってなかったけど、恋や愚痴など、笑いながら真剣に聞いてくれるあゆちゃんは、生徒に大人気やった。一時期そのせいで、みんなが保健室に殺到して、問題になったことがあって、ここぞとばかりに他の先生があゆちゃんを辞めさせようとした。そん時にうちら生徒は、一致団結してそれに反対して、それから頻繁に保健室に行くのはやめようっていう暗黙のルールが出来てた。

    2005-12-20 09:59:00
  • 110:

    せぇ

    なぁチビクロ
    あれからあんたが学校のアイドルになった時
    あたしは正直嫌やってん。
    みんなに撫でられるあんたは、相変わらず可愛くて
    あたしの猫やのに
    みんなの猫みたいで

    猫にまでヤキモチやくなんて
    あたしはやっぱりどこかおかしいんかもしれへん。

    でもな、あんたの言葉がわかるのは、やっぱりぅちだけやった。

    『せぇちゃん』

    あんたがあたしを呼ぶ声は
    今でも耳から離れへん。

    もう一回呼んでよ。

    どこで何をしてても
    すぐにかけつけるから。

    2005-12-20 23:30:00
  • 111:

    せぇ

    噂はどこからともなくながれ、次の日には『保健室に黒猫がいてる』って、有名になってた。昨日と同じようにミルクをあげようと、休み時間に保健室をのぞくと、チビクロを見に来る同級生や先輩でいっぱいになっていた。もちろん、そうなれば他の先生の耳にも入る。『やばいよなぁ…。』あたしはキョンと二人、必死に解決策を相談した。

    2005-12-20 23:38:00
  • 112:

    せぇ

    チビクロを初めて学校につれてきた日から4日目の昼休み。今日無事すめば、明日から週末で休みやから、解決策を考えれる。とりあえず、チビクロを見にくるやじうまの目を盗んで、チビクロをカゴごと連れて屋上に向かった。途中で担任に『おい渡辺、そのカゴ何や?』って不思議そうに言われて、あたしは思わず『今日はサンドイッチやねん!』…って答えた。担任は怪しそうにあたしを見た後、『えらいでかいサンドイッチやな!』って笑って言った。

    2005-12-20 23:48:00
  • 113:

    せぇ

    無事屋上に着くと、あたしは誰もいないのを確認してから、カゴのフタを開けた。もうすぐ12月も終わる。この寒い中、屋上でご飯を食べる子は予想どおり一人もいなくて、あたしはチビクロを膝のうえに乗せた。初めての場所と風と空に、チビクロは驚きふるえて、あたしの膝に座り込んだまま辺りをキョロキョロ見回してた。

    2005-12-20 23:55:00
  • 114:

    せぇ

    ミルクを飲めるだけ飲んで、お腹が一杯になったチビクロゎ、初めて来た屋上に興味深々で、探険しだした。少し離れては振り向いてあたしの姿を確認する。そのしぐさがすごく可愛かった。チビクロといるだけで、この屋上も、寒いけど、すごく落ち着ける空間になる。


    バタン!

    2005-12-25 21:42:00
  • 115:

    名無しさん

    むっちゃきになる!

    2005-12-25 22:17:00
  • 116:

    せぇ

    名無しさんありがとう?けれから更新します?

    2005-12-26 12:16:00
  • 117:

    せぇ

    突然入り口のドアを力強く開ける音がして、あたしもチビクロもその場で固まった。
    『おい渡辺〜!』ものすごい怒鳴り声と一緒に水野が屋上にやってきて、うれしそうにニヤニヤ笑って仁王立ちになった。『その猫の飼い主はお前か。よ〜やってくれたのぉ。』チビクロは大きい声にびっくりして、あたしの膝に走って飛び乗ってきた。あたしは相変わらずてんぱってて、水野を見つめたまま、ぴくりとも動けなかった。

    2005-12-26 12:21:00
  • 118:

    せぇ

    『ペットを学校に連れてくるとゎええ根性してんなぁ。学校はお前の家ちゃうんや。学校にペットを連れてきたらあかんことなんか、幼稚園児でも知ってるわ。』この間のことを根に持ってるのか、水野の舌は絶好調やった。「やばい、どうしよう…。」いつもならすぐにごまかす嘘が思いつくあたしも、今回ばかりはお手上げで、何も言うことができんかった。
    『なんらかの処分考えなあかんなぁ。お前にもその猫にも。』

    2005-12-26 12:27:00
  • 119:

    せぇ

    意味わからへん。処分が必要?あたしはともかく、『猫にも』?処分って何の処分やねん。あたしのチビクロになにするつもりやねん。

    2005-12-30 21:02:00
  • 120:

    せぇ

    今考えてみると、もちろん水野はチビクロに何かをしようとしたわけじゃなかったと思う。ただあたしをビビらせようとして、ああ言っただけで。でもあの時のあたしは、冷静な判断能力にかけてて、完全に頭に血が上ってた。

    2005-12-30 21:08:00
  • 121:

    名無しさん

    気になる?

    2005-12-31 05:45:00
  • 122:

    せぇ

    『チビクロにもってどーいうことやねん!この子は関係ないやろ!?』あたしはほぼ叫んでるくらいの声で言った。なんか言い訳…言い訳。


    『だいたいこの子は…この子は…。』あたしがいないと生きていかれへん。なぁチビクロ。そうやよな?

    2005-12-31 18:09:00
  • 123:

    せぇ

    『その子、捨て猫ですよ。飼い主、今探してるところです。飼い主見つかるまでの間だけ、仕方ないから学校につれて来てただけです。やから、渡辺さんは何も悪くないですよ。仕方ないことですやん。』
    いつのまにかあらわれた見たことない男の子が、すごく落ち着いた、きれいな声でそういった。
    『な?』あたしの目を見て、あいずちをうながす。
    …誰?

    2005-12-31 18:15:00
  • 124:

    名無しさん

    2005-12-31 23:00:00
  • 125:

    名無しさん

    かかんねやったら最初から書くな

    2006-01-07 05:00:00
  • 126:

    名無しさん

    きつい言い方やめや。何様やねん。

    2006-01-07 18:02:00
  • 127:

    名無しさん

    気になって更新まってんのにいつも中途半端で終わってたら腹立つやろ

    2006-01-07 18:26:00
  • 128:

    名無しさん

    うちだって気になってるから待ってるよ。でも、そうやってきつい言い方してたら余計かかへんくなるだけやろ。迷惑やねん。

    2006-01-07 21:13:00
  • 129:

    名無しさん

    まつだけ損やで 主はやる気ない中途半端やし

    2006-01-08 21:57:00
  • 130:

    名無しさん

    ↑ぉ前もな

    2006-01-09 06:44:00
  • 131:

    せぇ

    本当にごめんなさい。年末年始と、成人式とかで忙しくて更新出来ませんでした。こんな力不足なへたな小説やのに、見てもらって、待ってて頂いて、怒らしてるのに不謹慎ですが、本間うれしいです。時間はかかるかもしれないですが、必ず完結させますので、これからもよろしくおねがいします。

    2006-01-10 00:45:00
  • 132:

    せぇ

    見たことない顔だった。先輩かな?でもうちの名前知ってるし、同級生?てか、屋上に他に生徒いたんや…。『な?』もう一度その人はあたしにあいずちをうながした。『…あ、はい。』大分間を開けて、あたしはそう答えるだけでいっぱいいっぱいだった。

    2006-01-10 01:20:00
  • 133:

    せぇ

    あ、寝てる…。
    ふと目をやると、チビクロは、膝の上で丸くなって目を閉じていた。さっきまで震えるくらいびっくりしてたくせに。あたしはあっという間に今の状況も忘れて和んだ。チビクロの背中に手を置いて、ポン、ポンとやさしくたたいた。

    2006-01-10 01:49:00
  • 134:

    せぇ

    セッターの匂い。
    ふと、少しだけ。
    少しだけ、しょーちゃんのことを思い出した。

    タバコを吸っている間、あたしは何も言わなかったし、彼も何も話さなかった。

    2006-01-10 02:07:00
  • 135:

    せぇ





    2006-01-10 02:08:00
  • 136:

    せぇ

    仁に出会えたのは
    あんたのおかげやったね、
    チビクロ。

    人は、誰かを愛すことでしか、自分の存在を確かめられへんねんて。

    もしそうだとしたら
    なぁチビクロ。

    あたしはあんたを愛したことで、自分を見つけたよ。

    あんたが出会わしてくれた仁を愛したことで、自分を見つけたよ。

    あんたナシに
    あたしはなかった。

    あんたはあたしの全てやで。

    2006-01-10 02:21:00
  • 137:

    せぇ



    ………{てか、なんで
    名前知ってるん?!}
    見事キレイにはもりながら、ぅちらは声を揃えて言った。

    2006-01-10 02:41:00
  • 138:

    せぇ

    >>130の続きです。
    >>139-153
    まで書きました。今日はこれで一旦切りますね。続きはまた明日書きます?

    2006-01-10 02:57:00
  • 139:

    名無しさん

    待ってます

    2006-01-10 17:34:00
  • 140:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 141:

    せぇ

    『いつからここにいたん?一応あたし、屋上入る前に、誰もいないの確認してんけど、気付けへんかった。』沈黙に耐えられんくなって、あたしは口を開いた。『あぁ、あそこ。』仁は、後ろにある屋上のてっぺんを指差した。掛けハシゴ一つでつながれた、水道タンクが置いてある場所。『ちょっと狭いねんけどな、誰にも邪魔されずに昼寝するには、うってつけやねん。』『本間や、あそこって登れんねや、知らんかった。』

    2006-01-11 01:11:00
  • 142:

    せぇ

    『…登ってみる?』
    仁は、あの癖のある笑顔で、静かにそう言った。

    2006-01-11 01:13:00
  • 143:

    せぇ

    遠くでチャイムの音がする。もうすぐ午後の授業が始まる。仁は先に登って、上からあたしを見下ろした。手をさしのべて、『さぼろうや。』と、同じ笑顔でまた言った。

    2006-01-12 02:01:00
  • 144:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    あんたも見てた?
    あの日の空を。
    仁のあの笑顔は、
    見る人を引き付ける。
    見るたびに、引き付ける。

    あんたと同じくらい好きや。

    あの日、
    あの手をとってよかった。

    2006-01-12 02:08:00
  • 145:

    せぇ





    2006-01-12 02:11:00
  • 146:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 147:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 148:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 149:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 150:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 151:

    名無しさん

    2006-01-17 02:13:00
  • 152:

    名無しさん

    2006-01-17 02:24:00
  • 153:

    名無しさん

    あげ

    2006-01-23 06:32:00
  • 154:

    名無しさん

    おもしろい!

    2006-01-30 18:45:00
  • 155:

    せぇ

    更新またおそくなってしまってごめんなさい。
    これから書きます。
    読んでくださって
    ありがとうございます。

    2006-01-31 13:28:00
  • 156:

    せぇ

    それから、屋上のてっぺんに座って、私たちはいっぱい話をした。冬の光が背中に当たって、不思議と寒いとは感じなかった。好きなもの、嫌いなもの。くそ水野のこと、それからチビクロのこと。とにかくいっぱい話をして、あたし達はずっと笑ってた。

    2006-01-31 13:39:00
  • 157:

    せぇ

    −どれくらい時間がたったのか、チビクロがお腹を空かせて泣き始めた。『あっ、ごめん。ミルクあげな』盛り上がってた話を中断して、あたしはカゴからチビクロを抱き上げて、ミルクをあげた。

    本間にかわいい。大好きや。

    2006-01-31 13:46:00
  • 158:

    せぇ

    ふと、視線を感じて、あたしは顔をあげた。仁を見ると、すごく、すごく、やさしい顔でチビクロを見ていた。心があったかくなった気がした。

    2006-01-31 13:53:00
  • 159:

    せぇ

    多分、10秒もたってない。チビクロはいつも通り、あたしと、ミルクの入っているほにゅうびんを交互に見つめてて、あたしは−。
    いとおしそうにチビクロを見つめる仁を見て、そしてきっと、恋に落ちた。

    2006-01-31 14:03:00
  • 160:

    せぇ

    なぁチビクロ
    あんたの死は
    体の一部。
    心がなくなったのと
    同じように思えた。

    あたしがもう一度
    あたしを、心を
    取り戻せたのは
    仁のおかげやった。

    あんたが出会わせてくれた
    仁のおかげやった。

    チビクロ、あんたは
    最初から最後まで
    抜け目のない、かしこい猫。
    最初で最後の、あたしの猫。
    あたしの一部。


    あたしの全てやで。

    2006-01-31 17:39:00
  • 161:

    せぇ





    2006-02-01 10:51:00
  • 162:

    せぇ

    その日はそのまま、午後の授業をまるまるさぼった。あの日から私は、仁とチビクロと。あの、秘密の屋上のてっぺんで学校生活のたくさんの時間をすごした。

    2006-02-01 11:03:00
  • 163:

    岡ちゃン

    俺の家庭に似てるなッて思ったから読んでみた(*г′∀`)г*すげーぃぃ話。・。゚(⊃д`゚)・゚・。これからも頑張って書いてなッ(ノ∀ヽ*)*〃∀)

    2006-02-02 00:31:00
  • 164:

    せぇ

    いつも、サボろうもんなら飛んで探しにくるはずの水野が、この日もう一度屋上に来ることはなかった。仁の演じた『ネジが外れた優等生』タイプは、熱すぎるうざい熱血漢にとっては、苦手なタイプだったらしい。
    そのおかげで、全ての授業が終わり、キョンがお迎えに来るまで、他のトラブルに合うこともなく、私は仁より先に屋上を出た。なんとなしに振り替えると、仁は相変わらずの笑顔で『またね。』って言ってくれた。

    2006-02-02 01:44:00
  • 165:

    せぇ

    チビクロを学校に連れていくのにはもう無理があった。だけどこの土日、遊びにもいかず、ずっとチビクロと一緒にいて、やっぱり一人にするのも無理やと思った。二日間どうするか考えた結果、辿り着いた答えは、はたから見れば簡単なものやった。
    −キョン家族に預ける。
    あそこなら、猫の扱いにはあたしより慣れてるし、仲間もいてる。なによりも、キョンママは飼い猫の出産にまで立ち合って、何匹もの子猫を育ててきたベテランやから。

    2006-02-02 13:10:00
  • 166:

    せぇ

    チビクロにとっては一番最適な選択。これからチビクロを待っているのは、小さなカゴバックでの移動も、知らない生徒に撫で回されることもない、平和な生活。まだまだ小さく、ひ弱なチビクロにとって、もっとも安全な環境。
    だけどあたしは…あたしは−

    2006-02-02 23:57:00
  • 167:

    せぇ

    片時だってチビクロを離したくない。−これが本音やった。
    毎日毎日、私の家とキョンの家とを往復させるわけには行かない。チビクロに余計なストレスを与えないためにも、預けるなら、ずっと預け続ける。ミルク離れするまでの約二週間。あたしはチビクロと離れ離れになった。

    2006-02-03 00:02:00
  • 168:

    せぇ

    日曜日の夕方。チビクロをキャリーバックに入れ、キョンの家に向かった。キョンの地元は電車二つ向こう分で、駅に着くとキョンのおばちゃんが車をつけて待っててくれてた。
    キョンの家に着いて、キャリーバックからチビクロを出した。『これがあの日のチビクロちゃん?きれいになって!キョンが言ってた通りべっぴんさんやねぇ!』キョンママはうれしそうにチビクロを抱き上げてそう言った。さすが、猫の抱き方が上手でチビクロは気持ち良さそうに、早速目をつぶってウトウトしだした。

    2006-02-03 00:10:00
  • 169:

    せぇ

    −ガチャッ−『せぇ〜!やっと来たん?』相変わらずのでかい声と、大きくドアを開ける音と一緒に、キョンが私とキョンママのいるリビングにやってきた。どこから出てきたのか、キョンの開けっ放しにしたドアから大小それぞれ、出てくる出てくる、合計11匹。
    この、軽く猫屋敷となってるキョン宅に、チビクロが仲間入りするんや…。
    初めて見る自分以外の猫達に、チビクロはキョンママの膝から飛び起きて、恐そうにあたしの側に移動してきた。他の猫達も、チビクロに興味深々みたいだった。どの猫も皆、遠巻きからじっとチビクロを見ている。

    2006-02-03 00:27:00
  • 170:

    せぇ

    改めて見るとすごい光景だ。リビングにあるソファーの真ん中に座った私たちを中心に、猫タワーのてっぺん、タンスの上、押し入れの隙間、机の下…。ありとあらゆる場所からのたくさんの視線は、チビクロが全て独占しているみたいだった。『なぁ、キョンママ…。チビクロ、いじめられたりせぇへんよな?』思わず、あたしはキョンママに聞く。『せぇへんよ。成猫が子猫をいじめるとかは、まずありえへんと思う。そのうちどの子か勘違いして、我が子みたいに可愛がるんちゃうかな。まぁ、もしいじめられてるようだったら、おばちゃんが助けるし!』軽く握った拳を胸にポンと当てて、キョンママは満面の笑みで返事をしてくれた。
    『それより問題は…』

    2006-02-03 00:39:00
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