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ちっちゃな黒猫の話。

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  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 101:

    名無しさん

    わたしも黒ネコ飼ってるから、すごい気になる? 最後まで見るから頑張って?

    2005-12-15 07:59:00
  • 102:

    名無しさん

    書かんの?やったら最初から書くな

    2005-12-16 22:29:00
  • 103:

    せぇ

    携帯ぶっこわれて書けれんくなってました。更新遅れてしまい、本当に申し訳ないです。必ず完結させるので、よかったら、見捨てず最後まで読んでいってくださいm(__)m

    2005-12-20 01:02:00
  • 104:

    せぇ

    『何ですか?…やあらへん。先生にあいさつくらいしていったらどうや。』相変わらず、この世で一番自分がえらいと思っているかのような言い方。どうやったらこんな奴が先生になれるんか聞きたいわ。なんし、今日はあかん。『…おはようございます。』あたしは素直にあいさつをして、また校舎に向かおうと、方向を変えて振り返った。その瞬間、水野はチビクロが入ったカゴをもっている右手をつかんだ。突然の衝撃で、カゴが地面に勢い良く落ちた。『何すんねんハゲ!』

    2005-12-20 01:10:00
  • 105:

    せぇ

    急いでカゴを拾って、胸に抱き抱えた。−ごめん、本間にごめん。
    『お前先生に向かってそんな言葉使いしていいと思うてんのか!』ハゲという図星をつかれて、タコみたいに顔を真っ赤にした水野が近づいてくる。やってしまった感はあったけど、あたしも頭に血が上ってたせいで、冷静な態度がとれんかった。『いきなりつかんでくるあんたが悪いねん!』あたしは胸に抱えたカゴにギュッと力を込めて言った。『…お前、そのカゴん中に何が入ってるんや?大事そうに抱えて?』

    2005-12-20 01:20:00
  • 106:

    せぇ

    勝ち誇った顔で聞いてきた水野に、あたしはすかさず答えた。『生理用品です。』カゴの中でもぞもぞ動くチビクロの気配がした。怪我とかしてない?大丈夫?

    2005-12-20 01:24:00
  • 107:

    せぇ

    『本間あせったわぁ。どうしようかと思った。』あたしは朝の出来事を、トイレの個室でチビクロにミルクをあげながら、きょんに愚痴っていた。『それでどうなったん?あいつのことやから、中身見せろとか言うてきたんちゃうのん?』相変わらずケラケラ笑いながらキョンは話を聞いていた。ミルクをあげ終え、キョンが持ってきてくれた大きいカゴバックにタオルとチビクロを移動させながらあたしは答えた。『それやねん!"ほな見せてみぃ"って平気な顔で言うてきてん!』キョン『…それ本間?最悪やな。で?どうやって乗りきってん?』手ではチビクロを撫でながら、顔はあたしに向けて、キョンはどっちにも興味しんしんやった。

    2005-12-20 01:41:00
  • 108:

    せぇ

    『…そのカゴの内ポケット見てみや。』あたしは顎で、チビクロをいれて持ってきたバックを差して言った。『え?これ?』不思議そうにキョンがバックの中を探る。数秒後、朝の静まり返ったトイレの中で、ありえへんくらいバリでかい、キョンの笑い声が響き渡った。キョンは内ポケットから取り出した、ナプキンを片手に、腹をかかえて、とぎれとぎれに言った。『あんた、準備し、しすぎやろ…どんだけ、念、押してんねん…笑』

    2005-12-20 01:49:00
  • 109:

    せぇ

    キョンの発作みたいな笑いがおさまった後、うちらはあゆちゃんのトコロに行った。あゆちゃんっていうのは、去年までいた厳しいおばさんに変わって来た、新任の保健室の先生だ。ぅちら二人は、昔よく保健室にさぼりに行ってて、あゆちゃんもまた無理に授業に行かせようとせぇへんでくれた。他の先生達はそんな『ゆるい』あゆちゃんをよく思ってなかったけど、恋や愚痴など、笑いながら真剣に聞いてくれるあゆちゃんは、生徒に大人気やった。一時期そのせいで、みんなが保健室に殺到して、問題になったことがあって、ここぞとばかりに他の先生があゆちゃんを辞めさせようとした。そん時にうちら生徒は、一致団結してそれに反対して、それから頻繁に保健室に行くのはやめようっていう暗黙のルールが出来てた。

    2005-12-20 09:59:00
  • 110:

    せぇ

    なぁチビクロ
    あれからあんたが学校のアイドルになった時
    あたしは正直嫌やってん。
    みんなに撫でられるあんたは、相変わらず可愛くて
    あたしの猫やのに
    みんなの猫みたいで

    猫にまでヤキモチやくなんて
    あたしはやっぱりどこかおかしいんかもしれへん。

    でもな、あんたの言葉がわかるのは、やっぱりぅちだけやった。

    『せぇちゃん』

    あんたがあたしを呼ぶ声は
    今でも耳から離れへん。

    もう一回呼んでよ。

    どこで何をしてても
    すぐにかけつけるから。

    2005-12-20 23:30:00
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