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ちっちゃな黒猫の話。
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1:
せぇ
なぁなんで?
どこに行ったン?
いつも一緒だったじゃん
嬉しい時も悲しい時も
あんたゎ何にも言わずに
側にいてくれたよな。
あたしゎあんたの顔を見ただけで
あんたのふわふわの毛をなでるだけで
心が温かくなるのを感じてん。
なぁチビクロ
なんであんたが先に死ぬん?
人を幸せにするあんたが。2005-11-17 17:26:00 -
157:
せぇ
−どれくらい時間がたったのか、チビクロがお腹を空かせて泣き始めた。『あっ、ごめん。ミルクあげな』盛り上がってた話を中断して、あたしはカゴからチビクロを抱き上げて、ミルクをあげた。
本間にかわいい。大好きや。2006-01-31 13:46:00 -
158:
せぇ
ふと、視線を感じて、あたしは顔をあげた。仁を見ると、すごく、すごく、やさしい顔でチビクロを見ていた。心があったかくなった気がした。
2006-01-31 13:53:00 -
159:
せぇ
多分、10秒もたってない。チビクロはいつも通り、あたしと、ミルクの入っているほにゅうびんを交互に見つめてて、あたしは−。
いとおしそうにチビクロを見つめる仁を見て、そしてきっと、恋に落ちた。2006-01-31 14:03:00 -
160:
せぇ
なぁチビクロ
あんたの死は
体の一部。
心がなくなったのと
同じように思えた。
あたしがもう一度
あたしを、心を
取り戻せたのは
仁のおかげやった。
あんたが出会わせてくれた
仁のおかげやった。
チビクロ、あんたは
最初から最後まで
抜け目のない、かしこい猫。
最初で最後の、あたしの猫。
あたしの一部。
あたしの全てやで。2006-01-31 17:39:00 -
161:
せぇ
2006-02-01 10:51:00 -
162:
せぇ
その日はそのまま、午後の授業をまるまるさぼった。あの日から私は、仁とチビクロと。あの、秘密の屋上のてっぺんで学校生活のたくさんの時間をすごした。
2006-02-01 11:03:00 -
163:
岡ちゃン
俺の家庭に似てるなッて思ったから読んでみた(*г′∀`)г*すげーぃぃ話。・。゚(⊃д`゚)・゚・。これからも頑張って書いてなッ(ノ∀ヽ*)*〃∀)
2006-02-02 00:31:00 -
164:
せぇ
いつも、サボろうもんなら飛んで探しにくるはずの水野が、この日もう一度屋上に来ることはなかった。仁の演じた『ネジが外れた優等生』タイプは、熱すぎるうざい熱血漢にとっては、苦手なタイプだったらしい。
そのおかげで、全ての授業が終わり、キョンがお迎えに来るまで、他のトラブルに合うこともなく、私は仁より先に屋上を出た。なんとなしに振り替えると、仁は相変わらずの笑顔で『またね。』って言ってくれた。2006-02-02 01:44:00 -
165:
せぇ
チビクロを学校に連れていくのにはもう無理があった。だけどこの土日、遊びにもいかず、ずっとチビクロと一緒にいて、やっぱり一人にするのも無理やと思った。二日間どうするか考えた結果、辿り着いた答えは、はたから見れば簡単なものやった。
−キョン家族に預ける。
あそこなら、猫の扱いにはあたしより慣れてるし、仲間もいてる。なによりも、キョンママは飼い猫の出産にまで立ち合って、何匹もの子猫を育ててきたベテランやから。2006-02-02 13:10:00 -
166:
せぇ
チビクロにとっては一番最適な選択。これからチビクロを待っているのは、小さなカゴバックでの移動も、知らない生徒に撫で回されることもない、平和な生活。まだまだ小さく、ひ弱なチビクロにとって、もっとも安全な環境。
だけどあたしは…あたしは−2006-02-02 23:57:00