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ちっちゃな黒猫の話。
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1:
せぇ
なぁなんで?
どこに行ったン?
いつも一緒だったじゃん
嬉しい時も悲しい時も
あんたゎ何にも言わずに
側にいてくれたよな。
あたしゎあんたの顔を見ただけで
あんたのふわふわの毛をなでるだけで
心が温かくなるのを感じてん。
なぁチビクロ
なんであんたが先に死ぬん?
人を幸せにするあんたが。2005-11-17 17:26:00 -
187:
名無しさん
せぇ?初めましてぇ?
ぁたしゎ猫じゃなぃけどぅ犬ぉ飼ってたの?でも…この前亡くなってしまってぇ??ぁたしが小学生の時からずっと一緒だったからすごく辛いですぅ?今でもまだぃるょうな気がします?長々とすみません?
猫の話なのに犬の話しちゃってぇ????2006-02-13 19:33:00 -
188:
七海
メッチャ続き気になる??がんばって下サィ??
??しぉり??2006-02-14 23:07:00 -
190:
あ〜
俺も猫飼ってるよ!ってか猫好きなら負ける気しないです(;^_^Aまあ話変わるけどチビクロちゃんはせぇちゃんにたくさんの幸せをあげたから次の人生かならず人で生まれてくると思うよ!しかも超幸せな人生でとりびきり美人でもしかしたらせぇちゃんの娘になって生まれてくるかもね笑
2006-02-15 00:40:00 -
191:
せぇ
ー嫌やった。
チビクロはあたしのことを忘れるかもしれへん。あたし以外誰もいないあの淋しい家より、仲間がいっぱいいる、楽しいこの家のほうが好きになるんじゃないか。
何かある度あたしのトコロへ 来てたチビクロは、もういなくなるんじゃないか。2006-02-15 13:45:00 -
192:
せぇ
送ってもらっている間中、あたしはずっとそんな不安を感じながら、窓の外を見ていた。流れる景色のところどころに、チビクロを探しながら。
2006-02-15 13:48:00 -
193:
せぇ
窓から見える風景が、見覚えのある風景に変わった時、ずっと黙っていたあたしは、やっと口を開いた。『もうすぐ…』 『えっ?』とキョンママはあたしの視線の先を見た。『あそこ!あの川原でチビクロ拾ってん!』12時はとっくに回った、深い暗闇の中で、あたしはその場所を見つめた。運転中のキョンママは、ちらっとそっちを見たけど、結局見つけられへんかったみたいやった。『そっか…。』キョンママはなんとなく淋しそうな、うれしそうな声で話しだした。
2006-02-15 13:55:00 -
194:
せぇ
『あのな、せぇちゃん。』車は家の前に着いた。かけていた音楽を小さくしてから、キョンママは続けた。『地震があった時、一番最初に何をもって逃げる?』唐突な質問に、あたしはびっくりして、しばらくしゃべれなかった。やけど、それは迷ってたんじゃない。『絶対チビクロやな。』あたしははっきりそう言った。ふふっとキョンママは笑う。『絶対そう言うと思った。』キョンママが笑った顔は、本間にやさしそうだ。『やけど、その必要はないねん。』『なんで?』『動物のカンで、地震は来る前にわかるから』『そうなん?!』会話が弾む。『うん。やから、チビクロ以外で、なんかある?』
あたしは考えこんだ。『…ないなぁ。』
今のあたしにとって、大切なものはチビクロ以外になかった。2006-02-15 14:11:00 -
195:
せぇ
『…それも、言うと思った。』そう言って、またふふっと笑う。笑った顔がキョンに似てるなぁ…って、あたしは、なんとなしに、だまってそれを見てた。
『せぇちゃんは、愛情深いなぁ。』ポツリと言ったその言葉に思わず(重い)と言う言葉が浮かぶ。
あたしの返事を待っているのか、そこで話を止めたキョンママに、あたしは言った。『重いだけやねん…。』ハンドルに肘をついて、聞く態勢に入ったキョンママに、あたしは話した。しょーちゃんのこと、今までの彼氏のこと。2006-02-15 14:21:00 -
196:
せぇ
『重いって何なん?』最後にあたしは、ずっと思ってたことを初めて人に、キョンママに聞いた。『好きとどう違うねん…。』
−別れた男達を、しょーちゃんを。まだ好きだとは思わない。なのに、涙がでてくるのはなんでだろう。今まで失恋で泣いたことなんてなかった。やけど、涙はポロポロ落ちて止まらなかった−今までの分が、全て溢れ出たみたいに−涙が止まらなくて、あたしはバカみたいに泣いた。2006-02-15 14:28:00