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ちっちゃな黒猫の話。

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  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 221:

    せぇ

    『てかなぁー、仁って何年何組?』あたしはずっと思っていたことをやっと聞けた。『なんで今さら?めっちゃショックやねんけど。もう二学期も終わるで?』口をとがらして仁が答える。『…えっ?ってことは一年なん?!』でも、本間に見たことないんやけど。『ぃや、二年やな。本間なら。』…ん?
    仁のはっきりしない答えに、あたしはチンプンカンプンになった。

    2006-02-23 12:47:00
  • 222:

    あ〜

    動物虐待するやつホンマゆんされへん?いっぺん虐待される側になったらいいのにと本気で思う…

    2006-02-23 23:59:00
  • 223:

    せぇ

    頭に『?ハテナマーク』が浮かんだあたしに、仁は笑いながら言った。『ってか普通わかるやろ!笑 まぁ簡単に言うと留年やな!』…なるほど。『なんだ!ってか最初からそう言えよ!笑』『お前がアホなだけじゃ!』
    きつい言葉とは裏腹に、仁はあたしの頭をポンポンとやさしく撫でた。胸がキュンとする。
    『ってか本間に俺のこと知らん?ってことはあの噂も知らん?』
    …噂?

    2006-02-27 01:03:00
  • 224:

    せぇ

    またもや頭に『?』が浮かんだあたしを見て、仁は慌てて『わからんならいい』とだけ言った。『噂ってな…』思わず口からでた言葉を遮るように、仁が口を挟む。『そういえば今日猫は?チビクロ!』

    2006-02-27 01:06:00
  • 225:

    せぇ

    名前覚えててくれたんや…。あたしは仁の質問に答えず、漠然とそんなことを考えてた。返事をしないあたしに『聞いてる?チビクロは?』と、もう一度仁が聞く。
    …『捨てた。』
    一言、ぽつりとつぶやく。思わず口から出た言葉やった。

    2006-02-27 01:10:00
  • 226:

    せぇ

    『はっ?何言うてるん?嘘つくなや!』少し口調を荒げて、仁があたしを真っすぐ見て言った。『本間やもん。』親にしかられた子供みたいに、あたしはまたポツリとつぶやく。
    だってそうだ。チビクロは、あたしの猫やのに。あたしが世話するって決めたのに。結局面倒見切れんくなって手放した。そんなの、捨てたも同然だ。

    2006-02-27 01:15:00
  • 227:

    せぇ

    あたしの目から、ポロポロ涙が落ちるのがわかった。『本間最近よう泣くなぁ…』って他人事みたいに、スカートについた涙の跡を数た。
    『んで何で泣いてるねん?!聞いたるから、詳しく話して?』下を向いたあたしの顔を覗きこんで、仁がそっと話す。心が暖かくなった気がした。

    2006-02-27 01:21:00
  • 228:

    せぇ

    仁に、ゆっくり、全部を話した。チビクロを拾ったあの夜から、いっぱい泣いた昨日の夜のことまで。チャイムは何度も、相変わらず遠くで鳴ってたし、あたしは何度も、同じ話をしたと思う。なのに仁は、何の文句も言わずに『うん、そうやな』って、そればかり繰り返し相づちを打って、聞いててくれた。

    2006-02-27 01:28:00
  • 229:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    好きだとか、大切だとか。
    言葉にするとなんとなく、
    薄っぺらく感じることがあって。

    やけど思わず出てしまう。
    そう言う感情って
    きっと心の中だけには
    収まらへんねん。

    あんたと仁は
    そんな存在。

    今でもずっと
    大好きで。大切や。

    何回言っても
    言い切れへん。

    2006-02-27 01:35:00
  • 230:

    せぇ

    一通り話終わった時、仁は何を言うわけでもなく、ただまたポンポンとあたしの頭を撫でた。言葉にせんくても、伝わる感情って、きっとこういうの。『がんばれ』って、言ってもらってる気がした。

    2006-02-27 01:38:00
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