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ちっちゃな黒猫の話。
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1:
せぇ
なぁなんで?
どこに行ったン?
いつも一緒だったじゃん
嬉しい時も悲しい時も
あんたゎ何にも言わずに
側にいてくれたよな。
あたしゎあんたの顔を見ただけで
あんたのふわふわの毛をなでるだけで
心が温かくなるのを感じてん。
なぁチビクロ
なんであんたが先に死ぬん?
人を幸せにするあんたが。2005-11-17 17:26:00 -
287:
みか
違うんや〜 猫好きなんでこの小説メッチャ面白いです? 頑張って下さいね?
2006-04-07 03:12:00 -
288:
クレハ
ぁげ?っ??リァルタィムで一気に読みましたぁ??めちゃめちゃィィ小説ですねっ??次の更新を楽しみにしてぃますっ?完結まで大変ですが頑張って?さぃ?????
2006-04-07 06:01:00 -
289:
名無しさん
めっちゃ泣けてくる…
2006-04-07 06:44:00 -
290:
せぇ
みなさんありがとうございます。本当にうれしいです。これから少しだけですが更新します。
2006-04-07 10:11:00 -
291:
せぇ
黙りこんだあたしに、キョンは続けた。『ビンゴやろ。でもあんた単位やばいんちゃうん?』確かに単位はやばかった気がする。相変わらず何も言わないあたしに、キョンは相変わらず続ける。『またビンゴやろ。どうするかなー。…ぅちはあんたと一緒に卒業したいからな。』
2006-04-07 10:18:00 -
292:
せぇ
(あたしもやで。)
思わず口からでそうになる言葉をあたしは思わず飲み込んだ。何となく、キョンには素直になれへん自分がいる。何でも知られてる分、照れ臭くて。あたしはきっと、自分が思っている以上に、キョンが大切なんやと思う。
いつも、暗闇の中からあたしを助けてくれてたのは、キョンやったから。キョンにたたかれた、あの日も。2006-04-07 10:25:00 -
293:
せぇ
その時、気配や物音に完璧に目が覚めたのか、チビクロがあたしの足元に擦り寄ってきた。『まぁ、なんし今日は休むわ!先生にうまいこと言っといてや!』キョンの返事を待たずに、じゃぁねと言って電話を切った。
あたしの姿を確かめるように、じっとあたしを見上げるチビクロを抱き上げる。昨日あれだけ膨らんでいたお腹も、今では普通になっていて、あたしはとりあえずトイレをさせてからミルクの用意をした。2006-04-07 10:39:00 -
294:
せぇ
ミルクをあげながら、『今日はずっと一緒やで』とつぶやく。チビクロは、何の反応も示さなかったけど、なんとなくあたしには、笑ったように見えた。
2006-04-07 10:42:00 -
295:
せぇ
その日は一日、特に何もなく、部屋からすらもほとんど出ずに二人きりで過ごした。
先端に偽物のねずみを付けた釣り竿みたいなおもちゃで、チビクロは簡単に吊れる。指で机をコンコンとたたけば机めがけて突進してくる。中でも、一番かわいい遊びがあった。それはチビクロに気付かない振りして『チビクロー?どこー?』と名前を呼び続けること。はじめは無視してるチビクロも不安になったのか、だんだんあたしに近づいてくる。それでもうまく気付かない振りして名前を呼び続ける。どうやっても気付いてくれないとわかると、チビクロは必ず『ナ、ナ』って鳴いた。心細そうなその声が、『ここにおるよ?』って言ってるみたいで、すごく愛しかった。2006-04-07 10:58:00 -
296:
せぇ
遊び疲れてウトウトするチビクロの隣で、あたしも座り込んで雑誌を読む。子猫っていうのは本間によく眠る。スヤスヤ眠るチビクロ寝顔を見るのは、あたしの幸せやった。
2006-04-07 11:09:00