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ちっちゃな黒猫の話。
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1:
せぇ
なぁなんで?
どこに行ったン?
いつも一緒だったじゃん
嬉しい時も悲しい時も
あんたゎ何にも言わずに
側にいてくれたよな。
あたしゎあんたの顔を見ただけで
あんたのふわふわの毛をなでるだけで
心が温かくなるのを感じてん。
なぁチビクロ
なんであんたが先に死ぬん?
人を幸せにするあんたが。2005-11-17 17:26:00 -
311:
せぇ
『階段上って、突き当たりの部屋やから。コーラとお茶、どっちがいい?』『…ビール』『(笑)…わかった。』短く会話して
−これが当たり前のように
彼は二階へと歩いていった。あたしはキッチンへ入って、冷蔵庫からママのビールを取り出しながら、顔がにやけるのを感じた。だってなんか、カップルみたいやん。2006-04-17 17:25:00 -
312:
かぁ
☆
2006-04-18 17:41:00 -
313:
名無しさん
http://ezrk.jp/r/jump.php?z=siru2&u=olojg
2006-04-18 17:54:00 -
314:
名無しさん
329
2006-04-18 19:44:00 -
315:
せぇ
あたしはビールとお茶を両手に持って二階へと上がった。自分の部屋なのに、ドアを引く手が軽く震える。中に入るのを少し戸惑っていると、中から仁の笑い声が聞こえた。
2006-04-18 22:18:00 -
316:
せぇ
なんとなく、そっとドアを開けて部屋を覗いた。予想どおり、彼はこれ以上ないくらいの笑顔でチビクロとじゃれていた。いつものクールな顔とは違う、優しい顔。あぁ、初めてあった時も、この顔を見て好きになったんだっけ−…。
2006-04-19 00:49:00 -
317:
せぇ
『何してんの?』二人に見とれて立ち止まっていたあたしに、彼は笑いながら話しかけた。『ぃや…。』思わず言葉を詰まらせる。部屋に入り、テーブルに缶ビールとグラスを置く。『こいつ、本間可愛いなぁー』彼は視線をチビクロに向け直し、また口を開いた。
2006-04-19 00:55:00 -
318:
せぇ
なぁチビクロ
あたしの大切なもの
命に変えてでも
守りたかったものは
二つだけ
あんたと、仁と。
ねぇ、強く深く
そう思ってたのに。
現実は残酷で、
あたしはあんたを守れなかった。
なぁ、チビクロ
守ってあげれなくて
ごめんね。
こんな飼い主で
ごめんね。
ごめんね−…。2006-04-19 01:04:00 -
319:
せぇ
なんで仁があたしの家に来たのか、あたしは聞かなかったし、そしてそれは聞かなくてもなんとなくわかった。別に自惚れてるんじゃなくて、仁はそういう人だ。
2006-04-19 09:06:00 -
320:
せぇ
『…で?お前はいつまで学校休む気やねん?』唐突に、仁があたしを真っすぐ見つめて聞いてくる。仁も、あたしの考えはお見通しなんかな。昨日のこと、なんでわかってるんやろ?あたしは質問に答えず、じっと仁を見つめ返しながら、そんなことを考えていた。『だからなに見とれてんの?』仁はあの癖のある笑顔をあたしに向けた。『やから、みとれてないって!(笑)』相変わらずふてこく答えるあたし。本間かわいくない。
2006-04-19 09:14:00