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ちっちゃな黒猫の話。
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1:
せぇ
なぁなんで?
どこに行ったン?
いつも一緒だったじゃん
嬉しい時も悲しい時も
あんたゎ何にも言わずに
側にいてくれたよな。
あたしゎあんたの顔を見ただけで
あんたのふわふわの毛をなでるだけで
心が温かくなるのを感じてん。
なぁチビクロ
なんであんたが先に死ぬん?
人を幸せにするあんたが。2005-11-17 17:26:00 -
517:
せぇ
こんな気持ちなんて知らない。どうすればいいのかわかんない。あたしは何がしたいんやろう。だけど、彼と元に戻れるなら、あたしはなんだってするし、なんだって出来ると思う。だけどその『何か』はこれっぽっちもわからなかったし、誰にも聞けなかった。好きで、好きで、好きで、それだけ。あたしの中にあるのは、それだけやった。
2006-07-09 04:48:00 -
518:
せぇ
いろんな考えが浮かんでは消えて、消えても考えて。あたしは何もしたくなかった。本当の失恋をした時くらいは、悲劇のヒロインでいたかった。
それでもやっぱり、現実は、お腹も空けば、トイレにも行きたくなる。そんな自分に毎回うんざりしながら、ベットから重たい体を起こす。
そっとゆっくりドアを開けると案の定、必ずチビクロはすごい勢いで部屋に飛び込んでくる。2006-07-09 04:49:00 -
519:
せぇ
そしてあたしは逃げるチビクロを無理に抱き上げて、するとチビクロはあたしにしがみつく。そしてあたしはまた、爪をたててしがみつくチビクロを無理に服から、自分自身から引き剥がして、部屋の外へ放り投げる。あたしがどれだけそっとドアを開けたって、どれだけ急いで開けたって、チビクロは見計らったように突進してくる。
その小さな格闘は、何度も何度も何度も続いた。2006-07-09 04:50:00 -
520:
せぇ
−…チビクロの、ひたすら純粋にあたしを想ってくれる気持ちは、あたしのそれと一緒に見えた。
そしてそれは、余計にあたしをうんざりさせた。2006-07-09 04:50:00 -
521:
せぇ
〜♪〜♪
急いで携帯を取る。相変わらずの爆音トランスが流れる携帯の待ち受け画面に、映った名前は…仁じゃない。それだけで、あたしの携帯に対する興味は一気に一切なくなって、あたしは携帯をそこら辺に投げつけた。待っても待っても、彼からは着信どころか、たった一通のメールもなかった。2006-07-09 04:58:00 -
522:
せぇ
自分から連絡する勇気もないくせに、あたしは日が経つに連れ、頭がおかしくなるくらい、彼だけのことを考えていた。
声が聞きたい。顔が見たい。彼に触れたい。
2006-07-09 04:58:00 -
523:
せぇ
−はぁ。
ため息を一つついて、あたしはトイレに行くために部屋のドアに手をかけた。その瞬間、チビクロが身構える気配がする。−もう本当にうんざりだ。そのまま少しだけドアを開く。小さな隙間に体をひねらせて、部屋に入って来たチビクロは、いつも通り、あたしの足に体をからませ、甘えてくる。あたしはドアに手をかけたままつっ立ったまま、ボーッとそれを見下ろしていた。それに気付いてか、チビクロは真っすぐにあたしを見上げた。2006-07-09 04:59:00 -
524:
せぇ
目が合う。
漆黒の大きな瞳は、今のあたしには不釣り合いだ。
2006-07-09 05:01:00 -
525:
せぇ
−ガッ
2006-07-09 05:01:00 -
526:
せぇ
鈍い音をたてて、小さな体は数メートル先の地面まで転がった。
2006-07-09 05:02:00