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ちっちゃな黒猫の話。

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  • 1:

    せぇ

    なぁなんで?
    どこに行ったン?
    いつも一緒だったじゃん
    嬉しい時も悲しい時も
    あんたゎ何にも言わずに
    側にいてくれたよな。
    あたしゎあんたの顔を見ただけで
    あんたのふわふわの毛をなでるだけで
    心が温かくなるのを感じてん。
    なぁチビクロ
    なんであんたが先に死ぬん?
    人を幸せにするあんたが。

    2005-11-17 17:26:00
  • 67:

    せぇ





    2005-11-21 09:20:00
  • 68:

    せぇ

    目が覚めた時、ベットの角にいたはずのチビクロゎ、あたしの顔のすぐ近くで丸くなって眠ってた。ふわふわの毛はすごく気持ちよくて、暖かくて、あたしは思わず顔をすりよせた。すかさずペチッて小さい手で叩かれて拒否られたけど(笑)
    それから下に降りて朝ごはんを作った。朝ごはんっていっても、時間ゎもう12時を回っていたけど。

    2005-11-21 09:25:00
  • 69:

    せぇ

    目玉焼きとトーストが焼けるいい匂いにママが起きてきて、一緒にご飯を食べた。ママはいつもと違って昨日の話の内容をちゃんと覚えてくれてた(今までならあれぐらい酔ってる時ゎ大抵、話の内容を全部忘れる)から少し安心した。いつもなら朝ごはんを食べた後ゎもう一度眠るママだけど、今日ゎ私と一緒に、チビクロのものを買いに行ってくれることになった。ついでにお茶でもしようと言うことになって、お互い準備するために一旦部屋に戻った。

    2005-11-21 10:41:00
  • 70:

    せぇ

    ベットの上にチビクロはいなかった。あせって探すとカーペットの下で何かがぞもぞ動いてて、『ナ!な!』としきりに声がしていた。カーペットをめくって『こらッ』と怒ると、『ナっ!』って一声鳴くと、怒られてるのがわかってりのか、チビクロは走って逃げた。昨日よりもちゃんと歩けるようになっている。

    2005-11-21 10:48:00
  • 71:

    せぇ

    それからあたしはミルクをあげて、おしっこをさせてあげた。今日ゎちゃんとうんちも出た。全然汚いと思わない自分が、少し不思議だった。『子供ができたらこんな感じかなぁ』と少し思った。ハサミや、ゴミ箱など、危ないものや、めちゃくちゃにされそうなものを片付けてから、あたしはチビクロを置いて部屋を出た。チビクロゎ日が指すフローリングに寝転がって、気持よさそうだった。

    2005-11-21 10:55:00
  • 72:

    せぇ

    ペットSHOPで色々買った。これからいるトイレや、仔猫用キャットフード。離乳食まであって、しかもたくさん種類もあった。本間に、人間の赤ちゃんさながらやった。それから予備のホニュウビンと粉ミルク、目も空いてないのに、ママゎ猫のオモチャをいっぱいカゴに入れてた。鈴の着いた赤色の首輪も買った。チビクロの黒によく似合いそうな、きれいな赤やった。
    それからチビクロのミルクの時間までまだ時間があったので、予定通りお茶をすることにした。
    だけど、平日の昼間やのに思いの外、人が多くて、車が止められへんかった。仕方なく路駐して、ママと二人よく行くカフェに入った。

    2005-11-21 11:16:00
  • 73:

    せぇ

    ママゎミックスジュース、あたしはケーキセットを食べながら、昨日チビクロを拾ってきた過程を話した。ママは笑いながら聞いてた。一時間くらい話をしてカフェを出た。せっかく梅田まできたんやから買い物していかへん?って言うママの提案を、あたしはもうすぐミルクの時間やからって却下した。ママが会計をしているのを待たずにあたしは外に出た。

    …最悪。

    見事に駐禁貼られた車がそこにあった。

    2005-11-21 14:05:00
  • 74:

    せぇ

    地元の駅から私の家は歩いて行ける距離じゃなく、結局家に帰れたのは五時過ぎだった。今日に限ってなんで?!…ってあたしは半分ヒステリーを起こして、ママに当たった。ママだけが悪いわけじゃないのに。だけど、ママはさすがにママだけあって、人をなだめるのが上手い。家につく頃にはあたしのヒステリーゎ収まってた。
    だけど、やっぱりチビクロが心配であたしは走って部屋に戻った。家を出てからもう4、5時間たってた。

    2005-11-21 14:11:00
  • 75:

    せぇ

    チビクロは部屋の角でうずくまってた。急いでダッコして顔を見ると、目の下は濡れてて、鳴きすぎてでなくなったのか、かすれた小さな声で『ナ゙』って泣いた。階段を掛け上がって、ミルクの入ったホニュウビンをママが持ってきた。すかさずあげるけど、なかなか飲もうとしなくてあせった。

    2005-11-21 14:17:00
  • 76:

    せぇ

    なぁチビクロ。
    あんたゎ極度の寂しがりやから
    そっちでひとりぼっちじゃないか、あたしは心配で仕方ないよ。
    友達出来た?
    あんたの本間のママにゎ会えた?

    いつかまた、絶対
    一緒に暮らそうな。

    あたしは、
    今までいっぱい
    悪いことしてきたけど
    あたしもあんたと同じ、
    天国に行けるように
    これからいっぱい
    がんばるから。

    だから待っててな。

    2005-11-21 14:21:00
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