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ちっちゃな黒猫の話。
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1:
せぇ
なぁなんで?
どこに行ったン?
いつも一緒だったじゃん
嬉しい時も悲しい時も
あんたゎ何にも言わずに
側にいてくれたよな。
あたしゎあんたの顔を見ただけで
あんたのふわふわの毛をなでるだけで
心が温かくなるのを感じてん。
なぁチビクロ
なんであんたが先に死ぬん?
人を幸せにするあんたが。2005-11-17 17:26:00 -
667:
名無しさん
同じく読んでます?
2006-09-20 22:39:00 -
668:
名無しさん
よんでるよ??がんばって?
2006-09-21 02:08:00 -
669:
せぇ
何度も言いますが、遅くなり申し訳ないです。本当にすみません。いつも書き貯めていて、一気に更新するように書いています。
こんな不定期更新の小説を呼んで頂き、すごくうれしいです。
これから更新します。2006-09-27 01:47:00 -
670:
せぇ
〔そういえば仁は…何かやりたいことあるんかな。〕
夢とか、聞いとけばよかったなと、ふと思った。2006-09-27 01:48:00 -
671:
せぇ
『ナッ!ニャ〜』
最近、チビクロは猫らしく鳴けるようになっていた。足元に擦り寄り、甘えてくるチビクロを、あたしはいつものように抱き上げた。出会った頃に比べると一回りも二回りも大きくなって、あっという間に、今じゃ立派な成猫だ。細くて長い手足に、ピンと伸ばした長い尻尾。大きな瞳の小さい顔。彼女は、あたしが今まで見てきたどの猫よりも素敵で立派だった。自慢の家族だった。2006-09-27 01:49:00 -
672:
せぇ
思い出ってやつは、時間がたてばたつほどキレイになる。
ケンカだってした。
仁は超がつくほどの気分屋で、ついさっきまで笑ってたのに、次の瞬間には機嫌を悪くしたりする。理由もわからず、オロオロするあたしに逆ぎれしたりする。それでいつもケンカした。2006-09-27 01:52:00 -
673:
せぇ
だけど
またすぐに機嫌を直して、
あたしをギュっと抱き締めてくれた。2006-09-27 01:52:00 -
674:
せぇ
あの時の、強くてやさしい感触。
彼愛用の香水と、セッタがまじったあの香り。
『ごめんな』って、照れ臭そうに誤る声。
顔を上げて目が合ったときのいつもの笑顔。2006-09-27 01:54:00 -
675:
せぇ
あの、癖のある−…
眩しいほどキラキラして
悲しいほど遠い思い出。2006-09-27 01:54:00 -
676:
せぇ
口元の右端だけをあげて、ふてこく笑う彼の笑顔を、あたしはまた思い出して。
真似して笑ってみた。
なんとなく、元気になった気がした。2006-09-27 01:55:00