
-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
ちっちゃな黒猫の話。
-
1:
せぇ
なぁなんで?
どこに行ったン?
いつも一緒だったじゃん
嬉しい時も悲しい時も
あんたゎ何にも言わずに
側にいてくれたよな。
あたしゎあんたの顔を見ただけで
あんたのふわふわの毛をなでるだけで
心が温かくなるのを感じてん。
なぁチビクロ
なんであんたが先に死ぬん?
人を幸せにするあんたが。2005-11-17 17:26:00 -
671:
せぇ
『ナッ!ニャ〜』
最近、チビクロは猫らしく鳴けるようになっていた。足元に擦り寄り、甘えてくるチビクロを、あたしはいつものように抱き上げた。出会った頃に比べると一回りも二回りも大きくなって、あっという間に、今じゃ立派な成猫だ。細くて長い手足に、ピンと伸ばした長い尻尾。大きな瞳の小さい顔。彼女は、あたしが今まで見てきたどの猫よりも素敵で立派だった。自慢の家族だった。2006-09-27 01:49:00 -
672:
せぇ
思い出ってやつは、時間がたてばたつほどキレイになる。
ケンカだってした。
仁は超がつくほどの気分屋で、ついさっきまで笑ってたのに、次の瞬間には機嫌を悪くしたりする。理由もわからず、オロオロするあたしに逆ぎれしたりする。それでいつもケンカした。2006-09-27 01:52:00 -
673:
せぇ
だけど
またすぐに機嫌を直して、
あたしをギュっと抱き締めてくれた。2006-09-27 01:52:00 -
674:
せぇ
あの時の、強くてやさしい感触。
彼愛用の香水と、セッタがまじったあの香り。
『ごめんな』って、照れ臭そうに誤る声。
顔を上げて目が合ったときのいつもの笑顔。2006-09-27 01:54:00 -
675:
せぇ
あの、癖のある−…
眩しいほどキラキラして
悲しいほど遠い思い出。2006-09-27 01:54:00 -
676:
せぇ
口元の右端だけをあげて、ふてこく笑う彼の笑顔を、あたしはまた思い出して。
真似して笑ってみた。
なんとなく、元気になった気がした。2006-09-27 01:55:00 -
677:
せぇ
変わらない日常。
変わらない気持ち。
仁への思いは消えないまま−…。2006-09-27 01:56:00 -
678:
せぇ
昨日と同じ朝
昨日と同じ学校
授業中、シャーペンを右手にくるくる回し、左手で頬杖をついて、遠く向こう側にいる仁を見つめる。2006-09-27 01:57:00 -
679:
せぇ
だけど反対に、彼があたしに気付くことはない。だって、彼はいつも寝てるから。
気付かれたら気付かれたで困る。だけど、気付いてほしい気もした。うまく、言えないけど。2006-09-27 01:59:00 -
680:
せぇ
〜♪
…あ。授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。それと同時に−…。
『せぇちゃん!』
そう呼ばれ、あたしは思わず聞こえてない振りをする。またかよ…。2006-09-27 02:01:00

