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たった一つの宝物
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1:
亜矢
小林晴斗
優花
私達は2000年5月21日に夫婦になった。
いわゆるできちゃった婚。でも私達にとっては優斗を授かったことはとても幸せなことだった。2005-12-11 03:29:00 -
21:
優花
「パパいれてあげる」
優斗はそれから晴斗が仕事が終わって帰ってくると晩酌するようになった。
晴斗も嬉しそうだった。疲れも吹っ飛ぶねって幸せそうに笑ってた。優斗は私達をいつも幸せな気持ちにしてくれた。2005-12-11 04:46:00 -
22:
優花
結婚して四年ちょっとたち、優斗も元気に育ってくれてたし家族みんなが幸せでいられることにいつも感謝してた。
もしもあの頃に戻ることができるのなら、私は優斗に何をしてあげるんだろう。好きなおもちゃを買ってあげるべきだったのか。2005-12-11 04:50:00 -
23:
優花
大好きだったマジレンジャーの洋服をたくさん買ってきて着せてあげようか。
いつも二つも食べてたシュークリームを三つ食べさせてあげようか。
でもそんなことを考えても戻れない現実が私を闇へと突き落とす。2005-12-11 04:53:00 -
24:
優花
2004年12月3日。
優斗の四歳の誕生日だった。大きなケーキに四本のロウソクを立て、三人でハッピーバースデーを歌った。一生懸命火を消そうとする優斗を私はカメラのレンズ越しに見ていた。
大きくなったね。ケガや病気もしないでこんなに元気に育ってくれた。優斗・・大好きだよ。2005-12-11 04:57:00 -
25:
優花
年末年始は晴斗の実家や私の実家で過ごした。優斗のおじいちゃんとおばあちゃん、私達の両親は優斗が初孫だったしすごく可愛がってくれてた。
四人の祖父と祖母は優斗にとっても優しくて大好きな存在だった。遊びに行くたびに絵を書いて持っていったりしてた。2005-12-11 05:01:00 -
26:
優花
絵に書いたような幸せ。ほんとにその通りだった。
大きくなるにつれ、やんちゃになっていったけど、かけっこも早いし字を覚えるのも早い優斗は、天才だと思った。
いつもの親バカ。晴斗といつも言い合ってた。
「優斗は俺に似たね」
「私似だよ」どっちでもいいのにムキになって最後は笑ってた。2005-12-11 05:05:00 -
27:
優花
季節は春を迎え、優斗の服や靴のサイズがまた一つ大きくなっていた。
子供って大きくなるの早いなぁ・・・いつもそう感じた。
晴斗は仕事が順調で、出世もした。給料も四万円上がり生活にも少し余裕ができたりした。
晴斗の元気の源も優斗だったから。いつしか働くお父さんのたくましい男に変わってた。2005-12-11 05:13:00 -
28:
優花
でも、そんな私達の幸せな日々を突然悪魔が暗い闇へと突き落とした。
2005年4月24日。
日曜日の昼下がり、優斗は幼稚園の友達と遊びに行くと言って近くの公園に遊びに行った。
いつもは私も一緒について行ってた。だけどこの日は洗濯中だったこともあって「後から行くから気をつけて遊んでてね」と言って優斗を一人で行かせてしまった。2005-12-11 05:20:00 -
29:
優花
何度後悔しただろうか。あの時ちょっとでも優斗を待たせて一緒に出掛けていれば、あんなことにはならなかったのに。
最後に聞いた「いってきます」の言葉が今も耳に残る。
いつもと変わらない声で楽しそうに出掛けて行った。でも「ただいま」の声は、もう聞くことができないんだね。2005-12-11 05:24:00