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俺ら、いくらで買ってくれますか?

スレッド内検索:
  • 1:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    ようやく夢に見たNO.1にのしあがった。今、あいつらは二人は今何やってるんだろう?
    紫苑、ヒカリ。
    たまには俺だって感慨深くなるさ。
    会いてぇな、お前らに。

    2005-11-09 22:42:00
  • 2:

    ?

    ファイト?

    2005-11-09 22:56:00
  • 3:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    強烈な個性でなく、身近に感じられる、お茶の間アイドルに近いのだろう。
    とっつきやすさと、人見知りしない性格も助けゆっくりではあったが、確実にお客とホスト仲間の人気を集めていった。
    ナンバーがあがるごとに風格も備わりだす。

    2005-11-09 23:06:00
  • 4:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    ホストを始め2年半、長かった下積みを乗り越えようやく称号を手にした。
    この店ではなく、この街の『NO.1』。

    2005-11-09 23:30:00
  • 5:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    人があふれる歓楽街の一等地。地下に導く階段を下りれば細かな細工の施されたシャンデリア、アンティークものだろうか重厚なグランドピアノ。そして50人を越える男たちが出迎える。『CLUB E'S』

    2005-11-09 23:38:00
  • 6:

    ?リんカ|?

    楽しみにしてます?頑張って?

    2005-11-10 01:36:00
  • 7:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    ?さん、?りんか?さんありがとうございます?
    また今から少し書き進めていきます?

    2005-11-10 03:10:00
  • 8:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    自分の私物をしまい込み、適当なテーブルに腰を下ろすとポケットの中からセブンスターを取り出し、火を点ける。
    重くてクセと甘味を感じながら灰の奥まで煙を吸い込んだ。
    「おはよう、トウヤ。今日は一人淋しく出勤か?」

    2005-11-10 03:22:00
  • 9:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    NO.2にして店長のカイだ。「俺はいつでもロンリーボーイさ、お兄さん」
    濃い煙を吐き出し、おどけながら言った。
    トウヤとカイは入店時期こそトウヤの方が早かったが、店で一番仲が良い。
    あえていうなら好敵手。ジャニーズのような美少年顔のカイは強敵だった。

    2005-11-10 03:32:00
  • 10:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    「まぁ今日も頑張ろうぜ?ロンリーボーイ」
    拳をぶつけ合い、カイはバックに戻って行った。
    タバコを灰皿に押しつけ、本日のメールチェック。
    …《今日、行ってもいい?会いたいょぅ…美沙子》
    美沙子はソープ嬢。

    2005-11-10 03:40:00
  • 11:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    カチカチ。
    …《だるいから店休んだ。でもトウヤには会いに行くねぇ?セリナ》
    セリナは銀座のホステス。早い時間に来そうなのはとりあえずこの二人…。すぐさまメールを打ち返す。
    その間にも数件の新規メールがトウヤの携帯に飛び込んでくる。
    マメにマメに。女を落とすためにはひたすらマメに。

    2005-11-10 03:46:00
  • 12:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    女はメールが好きだ。文字で愛を語り、絵文字で可愛くしめる。女たちはトウヤの愛とハートのつまったメールを保護し、まるで、その愛を確認するかのように何度も読み返す。
    だからこそ一通一通気が抜けない。
    返しても返しても、すぐさま降ってくるメールの嵐に追われていると、あっという間に開店時間だ。

    2005-11-10 03:52:00
  • 13:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    予想どおり、指名客一番乗りは美沙子だった。
    最近指名で通うようになった美沙子はこの辺りではそこそこ有名な子だ。雑誌も頻繁に登場してる。それにもう一つ、『初回荒らし』としても有名だった。
    初回でその店のナンバーワンを呼び付け品定め。気に入らなければ罵詈雑言を浴びせ、初回料金だけでホストに一気を強要する。

    2005-11-10 03:59:00
  • 14:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    厄介な女ということでも有名だった。
    美沙子が現われたのはほんの2ヵ月前のこと。噂どおりナンバーワン指名だ。
    しかし美沙子は現われたナンバーワンに拍子抜けした。

    2005-11-10 04:03:00
  • 15:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    たいがいの店では初回でナンバーワンを呼び付けたりすると、ダルそうにやってきた。お前、初回料金だけで俺を呼んでいいと思ってんの?せめてシャンパン一本俺に空けてから呼べよ。
    笑顔の裏からそんな声が聞こえてきそうだった。
    自信と金に溢れた彼らが嫌いだった。

    2005-11-10 04:08:00
  • 16:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    ここはこの街で100はあるだろうホストクラブの中で一番大きくて有名だ。そこのNO.1なんてどんな偉そうな奴かと思っていたら、かなり普通の男だった。
    クラスで一人はいるであろうお調子者、トウヤはそんな感じ。
    こちらのペースも関係なしにどんどんと話を振り、一人で盛り上がる。

    2005-11-10 04:14:00
  • 17:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    こっちのことなんかお構いなしだ。最初は警戒していた美沙子も、なんだか警戒している自分が馬鹿らしくなり思わず笑ってしまっていた。
    「美沙子ちゃん、笑うほうがかわいいじゃん!笑わないと福もやってこないよ〜」

    2005-11-10 04:17:00
  • 18:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    気付いたらトウヤのペースにすっかりはまってしまっていた。何を強要するわけでも、欲求するわけでもない彼をいつのまにか指名して、E'Sに通うようになった。仕事柄ストレスは計り知れない。いつ来ても底抜けに明るいトウヤに慰められている。

    2005-11-10 04:23:00
  • 19:

    名無しさん

    ????????????

    2005-11-10 05:59:00
  • 20:

    名無しさん

    見てます?早く続きみたい

    2005-11-10 19:12:00
  • 21:

    らむ

    らむの∪おリ+ニ゙ッちゃ?

    2005-11-10 20:31:00
  • 22:

    名無しさん

    なんかdeeploveホストのぱくりみたいな小説やな

    2005-11-10 22:41:00
  • 23:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    みなさんありがとうございます。         今から書いていきます。 >24さん        ディープラブとはまったく違った構成になってますので、よかったら見ていってください。

    2005-11-11 00:38:00
  • 24:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    「美沙子おはよ!今日は何のみたい気分?」
    美沙子の頭にポンッと手を乗せて顔を覗き込み、無邪気な笑顔でトウヤが尋ねた。
    「トウヤは美沙子に何飲ませたい??」
    毎回変わらない同じ質問。もちろん同じ返答はしない。

    2005-11-11 00:46:00
  • 25:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    少し考えた末、今日のドリンクをボーイに耳打ちする。ボーイが頷き、バックへ戻って行った。
    「何頼んだの??」
    「カムカム」
    「カムカム?何それ?新しいカクテルかなんか?」
    スッとボーイがやってきて透き通った赤いような黄色いような液体の入ったグラスを美沙子の前に置いた。

    2005-11-11 00:59:00
  • 26:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    美沙子が添えられたストローで一口飲んでみる。ほのかに甘く、酸味がありスッキリしていた。アセロラジュースに近いか。
    「カムカムってブラジルかどっかの果物らしいよ。アセロラジュースよりもビタミンが豊富なんだって。ちょっとお肌荒れ気味」
    そう言って美沙子の頬を軽くつねった。

    2005-11-11 01:06:00
  • 27:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    はっとして、思わず顔を手で覆い隠す。
    「トウヤ変なとこ細かく見すぎだよ!」
    最近確かに忙しくローションで肌が荒れがちだった。「疲れてんの?お姫さまは無理したらダメでしょ〜?疲れたときは俺の胸にカムカム」

    2005-11-11 01:33:00
  • 28:

    トウヤ ◆fnkquv7jY2

    プッ…
    「トウヤ本当はそれが言いたかっただけじゃないの!?ほんとくだらない事ばっかり言うんだから…もうちょっと貫禄ある言葉をいいなさいよ」
    「永遠の少年には貫禄必要ないからね〜はぁーい、お疲れカンパイ!」

    2005-11-11 01:49:00
  • 29:

    とうや#

    ほんとに良く細かいところまで気がつく。
    新しいスカルプ、新色のグロス。
    お客より、店の女の子より、ちゃんと変化に気づいてくれる。

    2005-11-11 02:00:00
  • 30:

    トウヤ

    今からPCで書き込みさせてもらいます。
    ややこしくなってすいません。

    2005-11-11 02:04:00
  • 31:

    トウヤ#

    そんなトウヤに美沙子はどんどん引かれていった。
    しかし、そんな美沙子に気づいているのかいないのか、色めいたことを一切言ってこない。
    物足りなくはあったが、軽い口調とノリとは裏腹なそれが逆に安心だった。

    2005-11-11 02:10:00
  • 32:

    トウヤ

    「トウヤさん、失礼します…」
    ボーイがトウヤの横に来て耳打ちする。
    どうやらセリナが予定よりも早く到着したらしい。
    「美沙子ちょっといい子しといてな??」

    2005-11-11 02:13:00
  • 33:

    トウヤ

    「わかった。早く戻ってきてね」
    にっこりと笑顔を残し、トウヤはセリナが通されたテーブルへと足を速める。
    セリナは銀座で半年、というまだホステスとしては長くないが、財政界にも通じている大物のパトロンがいるらしく、かなりの太客だ。


    2005-11-11 02:18:00
  • 34:

    名無しさん

    おもろいからアゲ??

    2005-11-11 02:19:00
  • 35:

    トウヤ

    「セリ〜、ちょっと早かったな。そんなフェイントで俺を揺さぶろうって作戦か!?さすがやり手だ…」
    大げさなリアクション。
    セリナが笑うのと同時に横に滑り込み座る。
    「今日仕事休んじゃったの」
    「なんで?ヤな事あった?」

    2005-11-11 02:22:00
  • 36:

    トウヤ

    少しふくよかなほっぺを膨らましながらセリナはタバコを取り出した。
    すかさずライターで火をつけ、灰皿を用意する。
    「ママと喧嘩した…。だってね、トウヤ聞いて?ママったら、池田さんばっかりに売り上げたより過ぎだって言うの。他にもちゃんと新規客を捕まえたりしないとダメ!!って。いいじゃんねぇ?池田さん今月も100万以上お店で使ってくれてるんだよ?」

    2005-11-11 02:26:00
  • 37:

    トウヤ

    池田さんはセリナのパトロン。
    まだ今月始まって数日しかたっていない。このままのペースでいったら月に500万は落としていくんだろう。
    それにプライベートのお小遣い。プレゼント。
    セリナがそれだけ魅力的かどうかはさておいて、よほど気に入られてるらしい。

    2005-11-11 02:30:00
  • 38:

    トウヤ

    商売としていうと、太い客は確かにおいしい。
    他の接客に手を抜いてしまってもそいつがかぶってくれたら済む。だがそれをやってしまうと、その客が切れた時に痛い思いをするのは自分だ。
    太い客はあくまで宝くじ。
    細くても何本も客を持っているほうが最終的には自分のためになる。

    2005-11-11 02:33:00
  • 39:

    トウヤ

    だがそんなことは絶対に口に出さない。
    セリナは…いや女の子全般そんな説教じみたことは期待していない。しっかりと、優しく自分のこぼす愚痴を「うん、そうだね」と言って聞いて欲しいのだ。
    あくまで挟むのは相槌。
    これに徹する。

    2005-11-11 02:37:00
  • 40:

    トウヤ

    今夜も俺はイエスマンだ。
    「セリナは悪くないし……そう思うでしょ?トウヤも」
    「そうだな、セリナは悪くない。でもママも心配してくれてる、そうだろ?賢いセリナはそれくらい分かってるか。でもムカつくことはムカつくもんな」

    2005-11-11 02:41:00
  • 41:

    トウヤ

    同意して、少し反対し、最後に相手の意見を通す。
    これが聞くテクニック。
    同意だけじゃ本当に聞いているのか疑う。
    でも反対されたらムカつく。だれもお金を払ってムカつきたくはないし分かってることで説教されたくない。

    2005-11-11 02:44:00
  • 42:

    トウヤ

    だから最後にこうやってきっちり相手の意見を通してやるのだ。
    「トウヤはほんと優しいよね、ちゃんと話聞いてくれるし」
    素直なところはかわいいよ。
    心の中の声。

    2005-11-11 02:48:00
  • 43:

    名無しさん

    2005-11-11 08:47:00
  • 44:

    トウヤ

    >36さん ありがとう!
    >45さん 読みやすくしてくれてありがとう!
    今からまた書いていきます。

    2005-11-12 01:21:00
  • 45:

    トウヤ

    「ほんとトウヤはくだらない話とかでも馬鹿にせずにちゃんと話し聞いてくれるもん。セリナうれしい…」
    「はぃ、自分の悩み事をくだらないとか言わないの」
    セットされてない少し痛んだ栗色の髪の毛を、手ですくいながら微笑む。いっちょ上がり。
    セリナも満面の笑みを浮かべていた。

    2005-11-12 01:34:00
  • 46:

    トウヤ

    「ねぇトウヤ、しゅわしゅわしたの飲んでいい??」
    「ほほぅ、それはどのようなものですかなぁ〜姫様。お色は何色で?お姫様にお仕えする下僕の一人といたしましては、姫様の淡いくちびるのような桃色がよろしいかと」
    「もう!そうやって言われたら断れないじゃん、もぉぉしょうがないなぁじゃあピンドンで」
    今のこの勢いを逃さないように、すぐさまボーイを呼びつけ用意させる。

    2005-11-12 01:44:00
  • 47:

    トウヤ

    「ピンドンいただきやしたぁ〜〜!!」セリナの席の周りに続々とホストが集まりだし、E'S自慢のシャンパンコールがマイクを伝い広い店内に響き渡る。火蓋が切って落とされた。今宵もお姫様たちの夢の舞台が繰り広げられる。誰がお姫様の落としたガラスの靴を拾うか、若い男たちの熾烈な争奪戦。

    2005-11-12 01:51:00
  • 48:

    トウヤ

    今夜も客が引ききることはなく、すべての業務を終えて、一息つくころはすでに昼前。
    仕事を終え続々とホストたちが引き上げる。広い店内にはカイとトウヤだけになっていた。
    「ああぁあぁ、気持ち悪い…。最後のワインで悪酔いしたかなぁ…。」
    トウヤがへばることは珍しい。

    2005-11-12 02:11:00
  • 49:

    トウヤ

    「今日お前意味分からん一気しすぎだから」
    GPSの煙を吐き出しながら、ぐったりソファにへたり込むトウヤにカイが笑いながら言った。
    「おうよぉ〜せっかく手に入れた地位を取り返されたらたまんねぇよ。カイはジャニースでも入ってMステでも出てればいいだろ〜」
    「でもほんとお前よく頑張ってるよな。実際、俺抜かれると思ってなかったもん。入った当時はあんなにやる気なさ気だったのに。何かあった?お前を突き動かすスペシャルな出来事でも」

    2005-11-12 02:17:00
  • 50:

    トウヤ

    スペシャル…。
    あれは、ある意味悪夢で、そんでクソってほど大事な。
    一枚の写真も、お前らと過ごした事実を示すものなんてなんもないけど。
    でもあれは20歳の事実。


    2005-11-12 02:21:00
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