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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 182:

    何ヶ月ぶりだろう、蒼を抱くのは――・・・

    蒼の顔が私の横にあって、蒼のほっぺが私のほっぺにくっついていて、蒼の温もりをこんなにも感じれる――・・・蒼を、こんなにも近くで感じられる――・・・

    約2ヶ月ぶりに抱いた我が子は、やっぱり可愛らしく、愛しい我が子だった――・・・

    2006-04-21 18:40:00
  • 183:

    ただ、痩せて軽くなっていて、以前よりもひとまわり小さく感じた――・・・

    それでも、蒼を抱く事ができて、幸せだった――他の何もいらない。ただこうやってずっと、蒼を抱きしめて蒼を感じていたかった――・・・

    蒼さえいてくれれば、蒼をずっと感じてさえいられたら、どんなものでもいらない――蒼さえいてくれれば、生きていける。本当に心からそう思った――・・・

    2006-04-21 18:45:00
  • 184:

    少ないですが、今日の更新はココまでです?


    >>153-180?

    2006-04-21 18:47:00
  • 185:

    名無しさん

    2006-04-23 19:12:00
  • 186:

    『マーマ??』『な〜に??☆どうした、蒼??☆』『マーマ☆』『だからどうしたん??☆』『マーマ、マーマ☆』

    蒼は、私を何回も呼ぶ。蒼も、久々に抱っこしてもらって、安心して嬉しいのかな??私は、なんとなくそう思った。

    しばらく蒼を抱っこし続け、蒼の手を握りながら久々の親子の触れ合いを、満喫していた。

    2006-04-24 19:10:00
  • 187:

    アンパンマンの始まる時間になり、私はテレビをつけ蒼を膝にのせ、一緒に見た。

    『♪しょう〜だ♪わしゅれない〜で♪み〜んにゃのために――・・・♪』蒼は、歌が凄く上手になった。

    『蒼〜☆お歌、うまくなったね〜☆』『うん〜☆アンパンマ〜ン☆』蒼は、アンパンマンを見てる時は、凄くご機嫌でまわりがみえなくなる。

    2006-04-24 19:13:00
  • 188:

    『ワンワン〜☆』『あっ!!!バイキン!!バイキン!!』アンパンマンの中で少しだけだが名前を覚え、名前を言いながら見るのだ。

    真剣にアンパンマンを見てる蒼を、私はまぢまぢと見つめる。

    どんな蒼でも、本当に可愛い――・・・髪の毛がなくても、変な顔をする顔も、全て可愛い――・・・

    2006-04-24 19:16:00
  • 189:

    蒼は、病気と闘いながらも成長していく――・・・

    小さい声で決まった所だけだが、少しだけ歌を歌えるようになってきてる。まだちゃんと歌えるわけではないけど、少しずつハッキリと歌えてきてる。蒼が成長している証拠だ。

    歌だけぢゃない。言葉も少しずつ覚え、喋る。感情も少しずつわかりだしてきている。でも、“ココ”で蒼の成長をみとどけたけたくはなかった――・・・

    2006-04-24 19:29:00
  • 190:

    そんな中、やっぱり私の中でひっかかるのは、蒼が苦しい表情やしんどいとゆう態度をみせない事――・・・

    我慢しなきゃいけない事かもしれないけど、せめて私達の前でだけは我慢をしてほしくない――・・・

    痛みや苦しみを変わってやれる事はできないけども、蒼を支える事ぐらいはできる。

    2006-04-24 19:39:00
  • 191:

    頼りなくて泣き虫な親だけども、愛しい我が子を支える事ぐらいはできる。だって、私達には、蒼にしてあげれる事はそれぐらいしかないから――・・・

    『ママー☆』私がそう考えてると、蒼が私を呼ぶ。『ん??どうしたん、蒼??☆』『ネンネ☆ここれネンネ☆』

    蒼は、久しぶりに抱っこしてもらって嬉しいのか、まだアンパンマンも終わってないし、お昼にもなってないのにお昼寝をすると言いだしたのだ。

    2006-04-24 19:42:00
  • 192:

    お昼寝をするのは全然かまわないのだが、私の腕の中でお昼寝をするとゆうのだ――・・・

    『――蒼、眠いの〜??☆昨日あんまり眠れなかったん??☆』私は蒼に聞く。『う〜ん――!!ネンネ〜!!―――トントン☆トントン〜!!』蒼は、いつも以上に甘えてきた。

    普段、少しは甘えてくるがこんなに甘えてくる事はなかった。

    2006-04-24 19:46:00
  • 193:

    『蒼は甘えたさんやね〜☆特に今日は!!☆』『ん〜――・・・トントン!!』『はいはい☆』私は、蒼に言われるがままに、抱っこをしながらトントンしてあげた。


    すると、蒼は5分もしないうちに私の腕の中で眠ってしまったのだ。

    2006-04-24 19:48:00
  • 194:

    【昨日、ホンマに眠られへんかったんかな〜??それとも、久しぶりに抱っこしたから、安心したのかな〜――・・・このまま、蒼をずっと抱きしめていたい――離したくない――ずっと蒼の傍にいて、蒼をこのまま感じていたい――・・・】そう思っていた。

    思いたくなかったが、なぜか、蒼がどこか遠くへいってしまいそうな気がして、離したくなかった――・・・

    このまま、ずっと私の腕の中にいてほしい――そう思った――・・・

    2006-04-24 19:51:00
  • 195:

    蒼が私の腕の中で寝るのは、もうどれぐらいぶりだろう――・・・凄く懐かしくて、凄く嬉しくて、凄く幸せだった。
    小さな顔、小さな手、小さな体――・・・
    こんなにも、蒼は小さかっただろうか――・・・そう思った。

    もうすぐで2歳になるとゆうのに、蒼の体は2歳じゃなくて、まだ1歳になって間もない子供のような体をしていた。

    2006-04-24 19:57:00
  • 196:

    きつく抱きしめたら、骨が折れてしまうんじゃないだろうか――・・・
    きつく抱きしめたら、死んでしまうんじゃないだろうか――・・・


    大袈裟かもしれないが、そんな気にさせるぐらい、蒼の体は痩せきって小さくなっていた。

    2006-04-24 19:59:00
  • 197:

    蒼を久々に抱いて、改めて蒼の病気の恐さを、実感させられた。

    蒼はこんな体になりながらも、病気と闘い苦しい治療にも耐えている。

    まだ、こんなにも小さい子供なのに――親なのに、どうして変わってやれないのか――毎日毎日、思う。

    2006-04-24 20:02:00
  • 198:

    変わってやれたら、蒼はどんなに楽だろう――・・・
    変わってやれたら、蒼はどんなに嬉しいだろう――・・・


    そんな事ばかり考えていたら、息ができない程胸がしめつけられ、苦しかった。でも、涙は流さなかった。こんな事で涙は流せない。

    2006-04-24 20:05:00
  • 199:

    蒼は、私達にはわからない痛みや苦しみをあじわい、耐えて涙を流さない。

    時には泣いたりもするが、スグに泣きやんでは笑顔へと早変わりする。そんな蒼の事を考えたら、私は泣く事もできないし、、泣ける立場じゃない。

    蒼が退院するまでは、涙は流さない。絶対に。その時まで、大切にとっておこう――私はそう決めた。

    2006-04-24 20:07:00
  • 200:

    しばらくして、先生がきた。



    『ん??蒼ちゃん寝ちゃったんですか??しかも、こんな時間に??』『はい☆きっと、不安だったんだと思います――・・・』『――そうでしょうね――・・・こんな小さな子からにしたら、私達にはわかない不安を抱いているでしょうね――・・・』『はい――だから、蒼の体が大丈夫な限り、今日1日抱いていてあげたいんです――・・・私にはそれぐらいの事しかしてやれないですから――・・・』『――そうですね――今日1日、蒼ちゃんをいっぱい安心させてあげて下さい―☆私も蒼ちゃんの様子をみに、頻繁に顔をだしにきますので☆』『ありがとうございます――・・・』『いいえ―☆私も、こんな事ぐらいしかしてあげられませんから―☆』

    2006-04-24 20:11:00
  • 201:

    私と先生はそんな会話のやりとりをし、私の腕の中で寝ている蒼を先生は軽く診察をし、何も言わず笑顔で病室を出ていった。



    蒼は、私の腕の中で気持ちよさそうに眠り続けた。

    2006-04-24 20:13:00
  • 202:

    時々看護婦さんが様子を見にきては『手、大丈夫ですか??』と心配してくれるが『大丈夫です☆全然平気です☆』と返事をし、看護婦さんは病室を出ていく。



    確かに、蒼をずっと抱いてる為私の手はしびれていたが、そんな事はどうって事ない。しびれていようが、痛かろうが、蒼を抱き続けていたかった。

    2006-04-24 20:15:00
  • 203:

    またしばらく抱けないと思うと、離す事などできなかった。

    3時頃、蒼は目を覚ました。『蒼〜☆よう寝たな〜☆寝すぎて目腫れちゃってるやん☆』まだ眠たそうな顔をしてる蒼に話しかける。

    『ん〜――・・・マーマ――抱っこ〜――・・・』寝ぼけているのか、抱っこしているのに蒼はそう言う。

    2006-04-24 20:18:00
  • 204:

    『抱っこしてるで☆大丈夫☆離したりせぇへんよ☆』『ん〜――・・・』私がそう言うと、蒼は私にしがみつき甘えてくる。

    『ホンマ今日の蒼は一段と甘えたさんやな〜☆』と言い、優しく抱きしめる。

    どんなに甘えられても、可愛くてしかたない。きっと、親ならだれでも思うだろう。

    2006-04-24 20:20:00
  • 205:

    普段甘えてこないから、こんなにも甘えられると一段と可愛さを増し、一段と愛しく思える。

    親バカと言われてもかまわない。それぐらい、蒼は愛しくて可愛くてたまらない――何よりも、大切な大切な我が子だから――・・・

    蒼が起きて私は、蒼を抱っこしながら一緒にテレビを見ていた。すると『蒼――!!!』慶太が来たのだ。

    2006-04-24 20:22:00
  • 206:

    私はもうそんな時間なのかと思い、時間が経つのが早いな〜と寂しくなった。だって、もう蒼を抱っこできる時間は残り少ないから――・・・

    『何で?!!何で抱っこしてんの?!!もう大丈夫なん?!!』興奮しながら、慶太が私に聞いてくる。

    『今日はね、蒼の体調がいいから、今日だけかもわからないけど先生が抱っこしていいって、言ってくれてん☆』とゆうと『何でもっとはよ教えてくれへんねん!!!そうと知ってたら、俺会社休んだのに〜――・・・』慶太は凄くガッカリした表情で言う。

    2006-04-24 20:24:00
  • 207:

    『ごめんね、慶太――・・・連絡しようとは思ったんやけど、蒼を離したくなくて連絡できなかった――☆』と、少しひきつった笑顔で言うと『どうりで連絡ないと思った!!!もう〜――・・・俺にも抱かせて☆』と慶太に言われ、慶太とかわる。


    『ゆっくりね!!!点滴とか管に気ぃつけてよ!!』『わかってるて!!―――蒼〜☆パパやぞ〜☆』私は慶太に注意しながらかわり、慶太は凄く嬉しそうに蒼を抱く。

    2006-04-24 20:28:00
  • 208:

    『久々やな〜、蒼〜☆どうや??久々のパパの腕の中は??☆』『パーパ☆(ペチペチ)』『痛い痛い☆相変わらず蒼はパパをいじめるな〜☆蒼はパパが嫌いか〜??でも蒼がパパを嫌いでも、パパは蒼の事が大好きやで〜☆ママより大好きや☆』
    蒼は慶太のほっぺをペチペチとたたきながら、嬉しそうに慶太に抱かれている。


    慶太も、久々に蒼を抱っこして嬉しいのか、少し目が潤んでるようにみえた。

    2006-04-24 23:33:00
  • 209:

    慶太と蒼のそんな光景をみて、ふと思った。

    【なんか、蒼が産まれた時の事思いだすな〜――・・・あの時の蒼はまだ小さすぎて何にもわかっていなかったけど、今はあ〜やってパパって言って嬉しそうに笑ってる――これからもこんな風に、幸せな日々を3人で過ごしていきたい――これって私の我儘なんかな〜――神様はこんな私の我儘は叶えてくれない――??お願いだから、他に何も望まないし何の我儘も言わないから、蒼を早く元気に退院させて下さい――私の命とひきかえにしてもかまわないから、蒼の病気を早く治して下さい――お願い――・・・】

    蒼と慶太の幸せそうな光景を目にしながら、そんな事を思っていた。

    2006-04-24 23:37:00
  • 210:

    『・・・梨――・・・咲緒梨!!!』『えっ―??』『どないしてん??なんか怪しい奴なってんぞ―・・・微笑みながらボーっとして――なぁ、蒼〜☆』『失礼やな〜―☆蒼!!!パパのほっぺをペチペチし!!!もっとパパをいぢめたり!!!☆』『何でや―――・・・イタタタタ―・・・!!!』『パパ、バイキン☆パパ、バイキン〜☆』


    蒼は慶太の事をバイキンと言いながら、またペチペチと叩きだした。

    2006-04-25 00:37:00
  • 211:

    久しぶりに楽しすぎて、こんなにも幸せな時間を過ごした。

    あまりにも楽しすぎて時間など忘れていた。すると『あの――・・・』看護婦さんが申し訳なさそうな顔で声をかけてきた。『嘘――・・・!!!』時計をみると、もう時間になっていて少し過ぎていた。『やっぱり幸せな時間は、過ぎるのが早いな――・・・』慶太が悲しそうな表情で、そう言う。

    お昼寝をあれだけしてしまって、夜寝れないんぢゃないかと、蒼の心配をした。

    2006-04-25 00:40:00
  • 212:

    『蒼、眠たくないんちゃう―??』『やぁーーーーー!!!マーマ!!!マーマ!!!』
    私が蒼の心配をして蒼に言うと、蒼はなんとなくわかるのか、急に泣きそうな顔をして私に抱っこしてとゆう動作をしてきた。


    『蒼!!!そんな暴れたら危ない!!!今ママと変わったるから、ちょい待ち!!!』蒼が慶太の腕の中で少しジタバタとするから、慶太は蒼の点滴や管などを心配して慌てる。

    2006-04-25 00:46:00
  • 213:

    慶太から変わり私が蒼を抱くと『やーーー―・・・』蒼が小さく呟く。

    こうゆう時、傍にいてやれない事が凄く辛い。辛すぎる――・・・可愛い我が子が、こんなにも寂しそうで悲しそうな顔をしているのに、私達は我が子をおいて家に帰らなくちゃいけない――・・・蒼の傍にいたい気持ちでいっぱいなのに、神様はそうはさせてくれない。

    神様は冷たい――・・・

    2006-04-25 00:48:00
  • 214:

    『蒼―??ママもパパもね、蒼の傍にいたくて仕方ないんだよ―??☆でもね、蒼の病気を早く治す為に、少しの間だけバイバイしなくちゃいけないの――・・・蒼がネンネして起きたらママいるから―☆だから、眠たくないかもしれないけど、ネンネしよ―??☆ねっ―??☆』『ん〜――・・・!!!』
    私がそう言うと、蒼は寂しそうな顔で私の服を掴みながらも、寝ようとしていた。


    可哀相だけど、起きていて寂しい思いをさせるぐらいなら、寝かせてあげてそんな思いをさせない方がよっぽどマシだと、私は思った。

    2006-04-25 00:52:00
  • 215:

    無理矢理、目を閉じる蒼。【こんな事をさせる為に私達はいるのか??】

    そう思うと、悔しさや、やりきれない気持ちで胸をきつくしめつけられた。

    蒼を抱っこしながらトントンしてあげる。でも、やっぱり中々寝てはくれない。それでも蒼は一生懸命寝ようと、目に力をいれて閉じている。

    2006-04-25 01:05:00
  • 216:

    そんな蒼を、このままほってなんて帰れるわけにはいかず、慶太をみるとわかってくれたのか、慶太は先に外に出て先生と話していた。

    その間、私は蒼をひたすらトントンしてあげる。すると、力の入った蒼の目は、段々と目から力がぬけていく。私はトントンをし続ける。

    蒼はスヤスヤと眠ってくれ、私は静かに蒼をベッドに寝かす。

    2006-04-25 01:14:00
  • 217:

    私も部屋を出て、先生と看護婦さんに『すいません、時間が過ぎているのに無理を言ってしまって――・・・』『全然いいですよ☆逆の立場でしたら、私も一緒の事しますしね☆そんな事気にしないで下さい☆』私が謝ると、先生は優しく言葉を返してくれた。



    私達は頭を何度もさげ、病院を後にした。

    2006-04-25 01:16:00
  • 218:

    帰り道の車の中で『蒼――だいぶ痩せてたな――・・・わかっていたけど、あんなに痩せてるとは思わんかった――・・・』慶太が運転しながら、まっすぐ前をみながら言う。

    そんな慶太の横顔は、悲しそうで、切なそうな顔をしていた。『うん――・・・私も思った――なんか、蒼ぢゃないみたい――・・・』私が返事をすると『(―ドンッ!!!)何で変わってやられへんのや!!!何で俺やなくて蒼やねん!!!何で蒼があんなめにあわなあかんねん!!!何でっ―――・・・』

    慶太はハンドルを強く叩き、最初は勢いよく言ったが、最後はそんな勢いもなくなり、弱々しく少し声を震わせて言った。

    2006-04-25 01:19:00
  • 219:

    私も慶太も、同じ事を思っている。でも、思うだけならいくらでもできる。思うだけで実際そうしてあげられないのが、現実――・・・そんな悔しい思いをしている慶太の気持ちが、痛い程わかる。

    『慶太、落ち着いて――・・・とりあえず、前をちゃんとみて運転し――・・・』『落ち着いてられるか!!!―――咲緒梨は――平気なんか―?!!あんな蒼をみて――肌で感じて、平気なんか?!!』

    2006-04-25 02:03:00
  • 220:

    慶太は興奮して、私に怒鳴ってきたのだ。


    『――・・・』『――何で黙ってんねん――・・・咲緒梨は平気なん―??黙ってるって事はそうなんやろ―??そうなんやろ?!!』
    慶太は、狂ったように私をみて言う。

    2006-04-25 02:05:00
  • 221:

    『慶太、お願いやからちゃんと運転して―はよ家に帰――・・・』『こたえろや!!!我が子やぞ?!!どうやねん?!!』『いいから黙って運転して!!!今ココで事故って死にたいん?!!死んだら蒼は1人なんねんで?!!それでもいいなら、そのままよそみして運転し――・・・私は何も言わんから――・・・』



    それから慶太は、さっきとはうってかわって黙って運転しだした。

    2006-04-25 02:08:00
  • 222:

    私達は、こんな狭く息苦しい車内で喧嘩をしてしまったのだ。

    私は喧嘩なんてするつもりはなかった。でも、私はこの時慶太に凄く腹が立っていた。

    理由は、わかりきっている事――・・・

    2006-04-25 02:10:00
  • 223:

    私達は無事に家に着いた。家にはいるなり、慶太は台所にいき冷蔵庫からビールを取り出し、ソファに腰かけ勢いよく飲む。

    『さっきの話しの続きやけど、咲緒梨は蒼の事なんともおも――・・・』

       ――パンッ!!!――

    2006-04-25 02:11:00
  • 224:

    『・・・・ッ・・・』私はもう限界にきていた為、慶太をおもいっきりはたいた。

    『私やって蒼が心配やわ!!!心配で心配でたまらん!!!心配せぇへん親がどこにおんのよ!!!私かて変わってやりたいわ!!!でも、実際変わってあげられへんやん!!!私やって悔しいねん!!!慶太だけと違う!!!今日蒼を久しぶりに抱いて、私やって辛かったよ!!!でも、蒼は私達の何十倍、何千倍も辛くて苦しくて寂しい思いをしてんねんで!!!』

    2006-04-25 02:12:00
  • 225:

    『何でそれをわかってやらんのよ!!!何で一緒に闘ってあげようとせぇへんのよ!!!私等誓ったんちゃん?!!蒼は絶対助かるって!!!私等が信じてやらな、誰が信じるんやって誓ったんちゃん?!!もうそんな思いはなくなったん?!!私も泣きたいよ!!!大声だして泣きたい!!!でも、できひんねん!!!蒼の事を思ったら泣く事なんてできひん!!!私は蒼が退院する日がくるまで、涙はながさん!!!そう決めたん!!!慶太はどうか知らんけど、私の前で軽々しく涙をながさんといて!!!』

    2006-04-25 02:14:00
  • 226:

    私は慶太が車内で放った言葉や、言いながら泣いていた事に凄く腹が立ち、私も怒鳴り返してしまった。

    『――・・・』慶太はまた黙りこんだ。

    そんな静まりかえった中、私からまた口を開く。

    2006-04-25 02:46:00
  • 227:

    『ねぇ、慶太――・・・よ〜く思い出して??私達が今、蒼に何をしてあげなあかんのか――蒼にどうしてあげなあかんのか―私達が蒼の為に誓った事―よ〜く思い出して!!慶太の気持ち、痛い程わかんで??でも、今悲しんだりしてる時ぢゃないねん!!蒼と一緒に闘って、蒼を支えてあげなあかんねん!!私等より、蒼の方が不安やねんで??あんな小さな体で、私等より大きい不安を抱えてるねんで??』

    2006-04-25 02:47:00
  • 228:

    『それがどんな事か――父親の慶太にはわかるやろ??蒼は絶対に助かるの!!退院して、またココで仲良く幸せな日々をおくるねん!!私等はそれを待ち望んでるんぢゃないん??そう思ってるんは、私だけなん??蒼は、私等以上にココに帰ってきたいって思ってるねんで??ぢゃあその為に頑張らな!!なっ??慶太―!!一緒に頑張ろう!!』


    私はそう言って、慶太の手を握りしめた。

    2006-04-25 02:48:00
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