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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 312:

    今日中に完結できそうなので、頑張って完結させたいと思いますm(__)m



    >>283-308?

    2006-04-28 10:41:00
  • 313:

    とゎ

    めっさ胸が痛いゎ?ウチも二人子供おるけど下が1才半で、この時の蒼チャンに近いからダブらせてしまう?

    2006-04-28 14:02:00
  • 314:

    とゎさんへ?
    初めまして?お子さんが二人いらっしゃるんですね??きっと、とっても可愛いお子さんなんでしょうね?この時の蒼とかぶるんですか――・・・胸を痛めるような話しで申し訳ないです??
    今日中に完結させますので、よかったら最後までお付き合いの方よろしくお願いいたします??

    2006-04-28 14:30:00
  • 315:

    先生はずっと後ろにおり、蒼のもとへ近寄る。

    脈を確かめ、蒼の目にライトをあて、私達に蒼が死んだ事を告げ、深々と頭を下げ病室を出ていった。

    私と慶太が放心状態のなか、看護婦さんが蒼の体につけられていた管を取り外し、痛々しい姿の蒼ではなく、私達の愛しいそのままの姿の蒼になった。

    2006-04-28 14:31:00
  • 316:

    何がおこり、何がどうなったのか、わからなくなっていた――・・・

    『――あ・・・蒼―☆―いつまで・・・寝てるの―??☆―ほら・・・起きないと・・・ママ達と・・・遊べないよ―??☆―ねぇ・・・蒼―??☆―聞こえてるんでしょ―??☆―蒼ったらぁ――・・・』

    私は、蒼の手を強く握りゆさぶり起こす。

    2006-04-28 14:47:00
  • 317:

    こんなに笑顔で、蒼と一緒に遊びたくて言っているのに――なんでだろう――・・・

    声が凄く震えてたまらない――・・・

    涙もでなくて信じていないのに、体が震える――・・・

    2006-04-28 14:50:00
  • 318:

    『―蒼―☆―大好きなアンパンマンのお人形が・・・寂しがってるよ―??☆―いつも・・・肌身離さず・・・持ってたやんか―☆―なのに・・・何で今は・・・持ってないの―??―ねぇ・・・蒼ィィ――・・・』

    蒼の大好きなアンパンマンのお人形を、蒼に握らせようとする。

    でも、何回やっても、蒼は握ってくれはしない――・・・

    2006-04-28 14:52:00
  • 319:

    『―蒼―☆―ふざけてないで・・・早くアンパンマンのお人形・・・抱いてあげて―??―ぢゃないと・・・アンパンマンのお人形・・・寂しくて・・・泣いちゃうよ―??―だから・・・蒼――お願いだから・・・ママの手を・・・握って――・・・』


    蒼の手は、私の手を冷たくする程冷えきり、私の手を握ってくれる事もなければ、あったかくなる事もなかった――・・・

    2006-04-28 14:54:00
  • 320:

    それでも、私は蒼の死など、認めたくなかった――・・・

    蒼が死んだなんて、うけいれる事なんてできなかった――・・・

    蒼はただ寝ているだけ・・・そう自分に思いこませていた――・・・

    2006-04-28 14:55:00
  • 321:

    『―蒼―☆―もうお家に帰ろう―☆―蒼の大好きな・・・蒼が帰りたがっていたお家に・・・帰ろう―☆』


    私はそう言い、蒼を抱き上げた。

    2006-04-28 14:56:00
  • 322:



    この時、私は初めて、蒼の【死】をうけいれてしまったのだ――・・・

    2006-04-28 14:57:00
  • 323:

    新生児の様に、すわっていない様なだらんとした蒼の首――・・・

    全く力の入っていない、小さく軽い蒼の体――・・・

    私達を安心させ、元気づけてくれていた笑顔の消えた蒼の顔――・・・

    2006-04-28 14:59:00
  • 324:

    なによりも、ずっと肌で、傍で感じていたかった温もりを消した、蒼の体温――・・・

    全てを取りのぞかれた蒼――・・・

    抱き上げて、初めて実感した――・・・

    2006-04-28 15:00:00
  • 325:

    『――蒼ィィ〜――ママ達をおいてかないで〜――・・・』


    蒼を抱き締めながら、この時初めて涙を流し、震える声で蒼に言う。

    2006-04-28 15:02:00
  • 326:

    私の目から溢れでる涙が、私の頬を伝い、蒼の顔に流れおちる――・・・

    静まりかえった病室は、ポタポタと静かに零れおちる涙を、悲しく音たてる――・・・

    もう笑う事のない蒼の顔に何滴も何滴も零れおちる私の涙は、蒼も泣いているかのように蒼の顔を濡らす――・・・

    2006-04-28 15:03:00
  • 327:

    絶対に泣かないと、心に強く誓い決めたのに――・・・


    蒼が退院する日がくるまで、大切にしまっていた涙が、私の頬を虚しく流れていく――・・・

    2006-04-28 15:06:00
  • 328:

    私の胸はしめつけられ、苦しくて言葉がでなくなり、蒼を抱き締めたまま私はイスの上にくずれおちた。


    慶太は、横のイスに座ったままで、俯きながら涙を流していた。

    2006-04-28 15:08:00
  • 329:

    私は蒼を抱いたまま病室の外のイスに座り、慶太は手続きなどをしていた。

    慶太は先生から話しをされたらしく、私に力なく言ってきた。

    『俺達が帰って、しばらくはあのまま落ち着いていたそうや――・・・でも、夜中になって急に容態が急変したらしくて――・・・先生も、あらゆる手をつくしてくれたらしいんやけど、助けてやれる事ができなかったらしい――・・・』

    2006-04-28 15:10:00
  • 330:

    慶太から蒼の死因を聞き、また涙が溢れでてきた。

    蒼の病気は、5年の生存確立も低いと言われていた――・・・

    それでも私達は蒼が助かると信じて、蒼と一緒に闘ってきた――・・・

    2006-04-28 15:18:00
  • 331:

    この日がくる事なんて考えてもみなかった――・・・

    私達、親よりも先に逝ってしまった蒼――・・・

    こんなにも、この日が早くにくるなんて――・・・

    2006-04-28 15:19:00
  • 332:

    私は、先生を責める気など全くなければそんな気も全くおこらなかった。

    逆に、先生には大変お世話になりっぱなしで、感謝の気持ちでいっぱいだった。

    でも、今は蒼の事でいっぱいいっぱいで、頭を下げる事しかできなかった。後日、また改めて病院を訪れる事にして、私と慶太と蒼は、我が家に帰る事にした。

    2006-04-28 15:21:00
  • 333:

    家に着き、黙ったまま私は蒼を寝室に連れて行った。

    『蒼―☆―お家だよ―☆―久々に帰ってきたね〜―☆―もうどれぐらいぶりだろう――3ヵ月もお家に帰ってこれなかったんだね――やっぱりお家が落ち着くやろ―??☆―だって、蒼がずっと帰ってきたがってたお家やもんな―☆―』

    ベッドへ寝かせた蒼に私は、蒼の頭を撫でながら、声を震わし泣きながら笑顔で言う。

    2006-04-28 15:23:00
  • 334:

    『―ママ、ホンマ泣き虫さんやわ―☆―蒼を不安にさせない為に、泣けへんって決めたのに、何でやろう―――ママの目からいっぱい涙が溢れでてくるわ―――駄目やね、ママ―☆―本当は、蒼が一番泣きたいのにね――痛かったやろう―??―苦しかったやろう―??―辛かったやろう―??―蒼は偉いね―☆―だって、ママみたいに泣いたりしなかったもんね―☆―でも、もっと甘えて良かったんよ―??―もっと泣いて良かったんよ―??―そんな蒼が可愛いんやし、それで当たり前やったんやから―☆―でも、蒼―――何で―――何で最後まで――泣かずに笑って逝っちゃったん―??―ねぇ、蒼―――ママ達――寂しいよ――・・・』

    2006-04-28 15:24:00
  • 335:

    泣きながら笑顔で言っていた私は、笑顔などなくなり、悲しい顔をして声をあげ泣いた。


    今まで我慢していた我慢の糸が、大きな音をたててプツンと、切れた――・・・

    2006-04-28 15:25:00
  • 336:

    私達、夫婦の生きがいだった蒼――・・・

    天使の様な笑顔でいつづけ、天使の様な顔で産まれてきてくれた蒼――・・・

    その蒼が、この日、本当に天使になってしまった――・・・

    2006-04-28 15:27:00
  • 337:

    気付けば、もう朝になっていた。

    私は思いっきり泣き、ずっと蒼の傍にいつづけ、蒼の手を握っていた。

    もう握りかえしてくれるわけぢゃないのに、ずっと握り続けていた。

    2006-04-28 15:28:00
  • 338:

    慶太は、親達に連絡をしていた。そして、真樹にも――・・・

    いつ来たのだろうか。寝室のドアの所に口に手をあて、左手には潤くんと手を繋ぎ涙を流している真樹がいた。

    『あ――・・・真樹――☆―蒼帰ってきてん―☆―ずっと帰ってきたがってた、私達3人の家に帰ってきてん―☆―』私は笑顔で真樹に言う。

    2006-04-28 15:29:00
  • 339:

    この時真樹には、ぬけ殻のような魂がぬけているかのように、私はみえただろう。

    体に力がはいらず、はいつくばるように真樹に近寄り手をとり『蒼に触れてあげて―☆―蒼――喜ぶから―☆』そう言って、蒼の近くに真樹の手をひく。

    真樹は、私にひかれるがままに、潤くんを連れて蒼の傍にくる。

    2006-04-28 15:30:00
  • 340:

    『――蒼ちゃん―☆―昨日会ってまだ24時間も経ってないのに、また会えたね―☆―こんな早くに―☆―やっとお家に帰ってこれたんやね―☆―安心したやろ―??☆―潤もちゃんと連れてきたんよ―☆―ほら、潤―☆―蒼ちゃんやで―☆―』真樹は私と同じ様に、蒼の手を握り、泣きながら笑顔で蒼に話しかけてくれ、潤くんに蒼の手を握らせた。

    潤くんは、蒼の手を握り感じたのか、寂しそうな悲しそうな顔をしていた。

    まだ3歳だから、涙を流しはしなかった。わからないのだろう。蒼が天使になった事を――・・・

    2006-04-28 15:32:00
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