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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 121:

    そう思いながら蒼の手を握り締め、蒼の顔を眺めていた。慶太も、私の手の上から握り締めていた。親達は、少し涙を流しながら見守っていてくれた。

    部屋を出なくてはいけない時間になってしまい、私と慶太は『蒼☆ママとパパはずっと蒼の傍にいるから、安心してね☆蒼は一人じゃないよ??☆』と言い、親達は『蒼☆また明日来るからね☆寂しいけど、おばあちゃん達我慢するから――☆だから、蒼も頑張るんやで☆』と言い、部屋を後にした。

    私と慶太は、親達を見送る為エレベーターまで一緒に行った。『もういいよ!!!それより、早く蒼のとこに行ってあげ!!!蒼、寂しがってんで!!』と言ってくれ『うん――ありがとう――☆また、明日来てやってね☆蒼、凄く喜ぶから――☆じゃあ、気ぃつけて☆』と言い、親達は帰っていった。私と慶太は、蒼の部屋のとこまで戻った。もう今日は部屋に入る事はできないから、外で窓から蒼をずっと見守っていた。

    2006-04-20 11:52:00
  • 122:

    私達は、蒼の部屋の隣の部屋に寝かせてもらえるようにしてもらった。だけど、夜になっても、深夜になっても、私と慶太は寝る事なく蒼を見守っていた。蒼が起きて寂しくないように、蒼が一人にならないように、外から蒼の傍にいた。

    気がつくと外は朝になっていた。『咲緒梨、少し寝ろ――体がもたへんで??俺がいるから!!!』と、慶太が気遣ってくれた。『いいの――寝ない。私の体なんてどうって事ない!!!蒼に比べたら、どうって事ないよ!!!今私が限界やったら、蒼はそれどころやないねんで?!!それに、蒼が目が覚めた時どないするん??蒼、可哀相やんか!!!寂しい思いさしてしまうやん!!!私は、蒼の傍におるってゆうてん!!!だから、ここにおる!!!』そう慶太に言い返したら『――そうやんな――・・・ごめんな、咲緒梨――・・・』と、寂しげな顔をして言ってきた。『―慶太、頑張ろう!!!蒼と一緒に、私達も頑張ろう!!!』と言い、慶太は無言で頷いた。

    それから私達は何も口にする事なく、ひたすら蒼の目が覚めるの待ち続けた。

    2006-04-20 12:20:00
  • 123:



      ?>>106-120?

    2006-04-20 12:22:00
  • 124:

    お昼頃、親達が来てくれた。蒼も待ってたんかな??親達が来たと同時に、蒼も目が覚めた。

    『蒼ちゃん、目が覚められましたよ☆』と看護婦さんに告げられ、急いで消毒室みたいなとこにいき、服を着て蒼の傍に行った。『蒼〜☆おはよ〜☆目ぇ覚めた〜??☆』と蒼に話しかける。蒼は、笑顔で手を弱々しくあげていた。すぐさま、私は蒼の手をとった。『どうしたん、蒼??なんか言いたいん??それとも、苦しいん??』私は話しかけるが、蒼は何も言わず笑顔のまま私の手を軽く握る。

    私がわかってあげられたら、どんなにいいだろう――・・・わかってあげられない事が辛い――・・・

    すると『蒼ちゃん目が覚めましたか☆』そう言いながら、先生が来た。

    2006-04-20 15:05:00
  • 125:



    すると『蒼ちゃん目が覚めましたか☆』そう言いながら、先生が来た。

    2006-04-20 15:07:00
  • 126:

    『先生!!!蒼は大丈夫なんですか?!!何にも喋らないんです!!!』すると先生は『お母さん、大丈夫ですよ☆今喋れなくて、当たり前です。昨日の今日ですから――・・・ですから、お母さん達が傍にいて蒼ちゃんを支えてあげてください―☆』と言われ、先生は蒼の容態や色々と見て『明日から食事をとる事ができるでしょう☆蒼ちゃんの好きな物を買ってきてあげたり、持ってきてあげたりしたら、蒼ちゃんもきっと喜ぶと思いますよ☆』先生はそう言った。

    『先生、お人形とか持ってきてはいけないですか?!!蒼が大好きなお人形があるんです!!!』と私が聞くと『もちろんいいですよ☆持ってきてあげて下さい☆』と許可がおり『ありがとうございます!!!』私はお礼を言い、先生は次の患者さんのとこにいった。

    2006-04-20 15:10:00
  • 127:

    私達はずっと蒼の傍にいて、蒼にいっぱい話しかけていた。

    今は、蒼は喋る事はできないけど、私達が喋りかけてると蒼は嬉しそうにしていたのだ。蒼の笑顔は絶える事はなかった。

    私や慶太や親達も、蒼のそんな顔を見ていると嬉しくて嬉しくて、いっぱい喋りかけたり色んな動作をしてみたりと、色々して蒼の笑顔を絶やさなかった。

    2006-04-20 15:13:00
  • 128:

    私達には、蒼の笑顔が一番の元気の源だった。私達が蒼を励まし、勇気づけてあげなくちゃいけないのに、逆に私達が蒼に勇気づけられていた。


    【ごめんね、蒼――こんな泣き虫で頼りなくて弱い親で――・・・でも、ママ達蒼の為に頑張るからね!!だから、蒼も病気なんかに負けないでね――・・・】

    2006-04-20 15:15:00
  • 129:

    ずっと起きていたらしんどくて可哀相だと思い、蒼を寝かせてあげた。

    蒼の寝顔は、本当に天使のようだ――・・・蒼が、私達の子供で本当に良かった。

    【蒼は、ママ達が絶対に守ってあげるからね――・・・】

    2006-04-20 15:17:00
  • 130:

    夕方になり、離れたくなかったけど帰らなくちゃいけなくて、蒼に『また明日ね☆明日は、蒼の大好きなアンパンマンのお人形と、アンパンマンのお菓子買ってくるからね☆楽しみにしててね☆――おやすみ☆』寝ている蒼にそう呟き、私達は蒼の部屋を出た。

    親達と病院の外で別れ、私達も家に帰った。

    2006-04-20 15:20:00
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