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151:
『蒼〜!!!☆ちゃんと寝やなあかんやろ〜!!!もう〜――・・・☆』私が言ってる間も、蒼はニコニコしながらお絵描きをしていた。
蒼は、何かに夢中になると人の話しを聞かない癖がある。これはきっと、慶太に似たのだろう。
そんな蒼を見ながら、私もウキウキで蒼が描き終わるのを待っていた。『あい―☆』蒼はそう言い、私に見せてきた。『ん〜??☆何描いたん〜??☆』と言い、私は蒼の描いたのを見る。『蒼―――これ――・・・』2006-04-20 21:54:00 -
153:
なんとなくしかわからないが、太陽と雲を描いていたのだ。
『しょら、しゅき〜☆しょら〜☆』と蒼が言う。私は、もう言葉にあらわす事ができない程、嬉しくて嬉しくて仕方がなくて、感動で涙がでた。
『蒼〜―☆上手〜☆めちゃくちゃ上手やで〜☆』と私は、蒼を褒めた。蒼は、大喜びし、空を消してまた何かを描きだした。2006-04-21 00:11:00 -
154:
蒼は何回も描いては消し、描いては消しの繰り返しをして、その度に私に見せてくれていた。
蒼は凄く嬉しそうに描いていた。蒼のこんなきイキイキとした表情を見るのは、手術をする前以来だ。そんな蒼を見ていて、私も凄く楽しかったし嬉しかった。
そうやって蒼と過ごしていると、お昼になった。2006-04-21 00:16:00 -
156:
今日も、蒼の体の事もあってお昼はお粥だった。
私は、蒼が食べる気がおこるように、一口食べて『蒼☆めっちゃおいしいで☆』とゆうと、蒼は笑顔で『あ〜ん☆』と言ったのだ。私は、スグに蒼の口にお粥をはこび、食べさせてあげた。
最初は、笑顔で少しずつモグモグと食べていたが、5分もしないうちに食べなくなり、また吐いたのだ。2006-04-21 17:33:00 -
157:
私は、蒼の背中をさすってあげた。
吐き終わった蒼は、凄くしんどそうな様子だった。本当は、しんどいはずなのに、それなのに蒼はスグに笑顔になり『マーマ―☆』と言って、私にアンパンマンのおもちゃを渡してきたのだ。
遊んでほしさに――・・・2006-04-21 17:35:00 -
158:
蒼は、絶対にしんどそうな顔や、しんどくて苦しくてだす涙など、一切みせないのだ。
たまにグズったりするけど、スグに泣き止むしグズってもあまり涙をみせる事もない。本当は、痛くて誰よりも辛くて苦しいはずなのに、蒼はいつも笑顔だ。まだ子供なんだし、まだ1歳なんだから、いっぱい泣いたりいっぱいグズったりいっぱい甘えたらいいのに、蒼はしない。蒼は、蒼なりに気を遣っているのだろうか――・・・心配かけない為に、一切表情にも態度にもださないのだろうか――・・・
もしそうだとしたら、私は胸が痛くて苦しくて、情けなかった。2006-04-21 17:37:00 -
159:
蒼にそうさせてるのは、私――・・・私があまりにも頼りなさすぎて、泣き虫で、弱すぎるから――・・・
私は、ひたすら自分を責め続けた。母親なら、愛しい我が子の為に何をしてあげなあかんのか――・・・母親なら、愛しい我が子にどうしてあげなあかんのか――・・・
改めて、考えさせられた。2006-04-21 17:40:00 -
160:
それから私と蒼は、アンパンマンのお人形やお絵描きボードなどで遊び、蒼はお昼寝をした。
私は部屋から出て、部屋の外のイスに座りお茶を飲んでいた。
そして、《千羽鶴》を織っていた。すると、看護婦さんが来て『蒼ちゃんの為にですか??☆』と聞かれ『はい☆』とゆうと『私にも織らせて下さい☆』と言われ『ありがとうございます☆蒼も、喜びます☆』私はそう言いながら、看護婦さんに折り紙を渡した。2006-04-21 17:43:00