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  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 68:

    ある部屋で先生と向かい合わせに座り、話しを聞く。

    すると、先生の口からとんでもない事を告げられる。私は、先生に少し待ってもらい慶太にスグ電話をした。

    『慶太――蒼が・・・・蒼がぁ――・・・ウウッ』『咲緒梨!!!どないしてん?!!!落ち着け!!!』『ヒック―ヒック―グスンッ―・・・』『咲緒梨!!!蒼に何があったんかゆうてくれ!!!』『――ヒック――蒼――ヒック――風邪じゃないねん――グスンッ――・・・』『ぢゃあなんやねん?!!』

    2006-04-18 12:40:00
  • 69:



    『――ヒック――グスンッ―――蒼―ヒック――【癌】やねんて―――ヒック―グシュッ・・・・』

    2006-04-18 12:43:00
  • 70:

    『はっ――――嘘―やん―――――咲緒梨、今から会社出てスグそっち向かうから、待っとけ――――』慶太はそう言い電話を切った。

    私は体の力が抜け、床に座りこみただひたすら泣いていた。看護婦さんに手をかしてもらい、廊下のイスに座らせてもらった。慶太がスグに来てくれ、先生の所に再び話しを聞きにいく。

    2006-04-18 12:47:00
  • 71:

    『今からゆう事は、非常にショックな事だとは思いますが、ちゃんと聞いて下さい。お子さんの頭に、腫瘍が見つかりました。それも、かなり大きいもです――・・・。』私と慶太は、頭が真っ白になった。

    それでも、先生は話し続ける。『大丈夫ですか??――話しを続けますね。お子さんは――・・・』先生から軽く話しを聞き、専門の病院を紹介するから、そっちへ変わった方がいいと言われ、明日蒼はその病院に転院する事になった。

    『ありがとうございました。』と先生に言い、廊下へでた。私と慶太は、廊下のイスに座り、涙を流していた。涙はとまらない――・・・

    2006-04-18 12:52:00
  • 72:

    私は蒼が寂しがっているんぢゃないかと心配になり、私と慶太は涙を拭き、必死に笑顔をつくりながら蒼のもとへと戻った。

    蒼はアンパンマンの人形を抱いて看護婦さんと一緒にテレビを見ていた。私は看護婦さんにお礼を言い、看護婦さんは出て行った。

    私は蒼に近寄り、蒼を抱きしめた。涙は流してはいけないと思い、必死に堪え蒼の頭を撫でながら抱きしめた。蒼はテレビを見たさに嫌がったが、私は離す事なくひたすら蒼を抱きしめていた。慶太も、後ろから私と蒼を抱きしめるように、きつく抱きしめてきた。

    2006-04-18 12:57:00
  • 73:

    私は信じたくなかった。蒼が癌だなんて――嘘だと思いたかった――・・・

    【お願いだから、今すぐ誰か嘘だと言って!!!蒼は癌なんかぢゃないって――・・・ただの風邪だと――誰か――言って―――・・・】

    ひたすら心で叫んでいた。

    2006-04-18 13:02:00
  • 74:

    少し休憩します?


    一昨日の分も含めて>>41-71までです?

    2006-04-18 13:06:00
  • 75:

    私と慶太は、面会時間がくるまで蒼と一緒にいた。晩ご飯の時間になり、蒼の体もありお粥だった。

    『蒼〜☆マンマだよ〜☆アーン――・・・』私は蒼の口にお粥を運んだ。だけど、蒼はお粥を食べようとしない。蒼は、病院のご飯が嫌いみたいだ。私は少しだけお粥を食べ『わ〜、おいしい―☆』と言いながら、蒼を見る。すると、蒼はお粥をほしがってき再び蒼の口にお粥を運ぶと、食べてくれた。蒼は少しずつゆっくりと食べていた。前の蒼だったら、元気よくご飯を食べ、口いっぱいにつめこんでいたのに、今の蒼は元気は元気だが、前までの元気はない。お粥を食べている蒼を見て、改めて感じた。

    私は堪えきれなくなり、スプーンを持つ手が震える。すると、慶太に見透かされ、手を握ってくれ『ママは駄目やね〜☆蒼、パパが食べさせてあげるから、パパと一緒に食べような〜☆』と言い、私に気遣ってくれ交代してくれた。私は走ってお手洗いにいき、必死に堪えていた涙が溢れ出てきた。

    2006-04-18 15:24:00
  • 76:

    前までの元気がなくなった蒼。痩せきった蒼。

    そんな蒼を見て、私はたまらなかった。どうしてあんな小さい子が、こんな事にならなきゃいけないのか。どうして蒼なのか。

    変わってやれない事が、悔しくて悔しくてたまらなく、涙がとまらなかった。

    2006-04-18 15:33:00
  • 77:

    こんな事をしている間に、時間は過ぎていく。涙を拭い、蒼の病室へと小走りで戻る。

    蒼はすでにお粥を食べ終わっており、慶太と一緒にアンパンマンのおもちゃで遊んでいた。

    『蒼〜☆ごめんね〜☆』私はそう言い、蒼に近寄る。すると蒼が『マーマ☆抱っこー!!!抱っこー!!!』と言ってきたのだ。愛しすぎる蒼。私はスグさま蒼を抱き上げ『蒼はホンマ甘えんぼさんやね〜―☆』と言い、蒼のほっぺに自分のほっぺを重ねた。蒼は喜び、私のほっぺをペンペンとたたく。『蒼〜☆もっとやったれ〜☆こんな弱虫さんなママにおしおきしてやれ☆』と慶太がゆう。すると慶太の言葉がわかったのか、蒼はひたすら私のほっぺをたたく。そうやってじゃれあっていたら、面会の終わりの時間がきた。

    2006-04-18 15:44:00
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