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78:
私は看護婦さんに無理を言って、蒼を抱っこしながらあやし、寝かせた。そっと蒼をベッドへ寝かし、蒼に『また明日ね☆おやすみ、蒼☆』と小声で言い、看護婦さんにお礼を言って病院を後にし、私達は帰った。
明日蒼は違う病院へ転院する。転院先の病院は《脊髄》《脳》《神経》などしか扱わない専門の病院らしい。その為、支度などしなければいけない故、私達は早めに寝る事にした。やっぱり蒼のいない家は淋しすぎる。そう思いながら、眠りについた。
翌日、早めに起きて、蒼の転院の為の支度をし、少し早く家を出て病院に向かった。2006-04-18 16:01:00 -
79:
病院に着き蒼の病室へ行くと、蒼はまだ寝ていた。起こさないように、静かに蒼の荷物をまとめる。すると『ウワーーーーーーン!!!!』と蒼が泣きながら目を覚ました。
『蒼〜☆起きたん☆おはよ☆―ほら、泣かないの☆』私は蒼を抱き上げ言った。蒼はスグに泣きやんだが、少しご機嫌ななめのようだ。『蒼〜☆おはよう☆―――後は俺がやるから、咲緒梨は蒼についてやってて☆』と慶太が言ってくれ、慶太に任せた。
支度ができて、なんやかんやと済ませ先生や看護婦さんにお礼を言って、病院を後にし転院先の病院へと車で向かった。2006-04-18 16:09:00 -
80:
新しい病院に着き、受け付けで手続きを済ませ病室へ案内される。
病室へ着き、なんやかんやしていると『こんにちは☆初めまして☆蒼ちゃんの担当をさせてもらいます、松永と言います☆――こんにちは、蒼ちゃん☆これから、よろしくね☆』と、担当の先生がきた。『あ、初めまして。柳 蒼の母と父です。これから、よろしくお願いいたします。』と挨拶をすると『来て頂いてスグあれなんですが、お話しを――・・・』と言われ、看護婦さんもいたので蒼を看護婦にまかせて行こうとしたら『お母さんははずされておいた方がよろしいかと――・・・』と先生が気遣ってくれたが『いえ、私の娘ですので私も一緒にいきます。』と言い、私達は先生についていった。
ある部屋に入ると、また違う先生と看護婦さんが2人ぐらいいた。『早速ですが、お子さんの今の状況は――もうおわかりですね??腫瘍の事ですが、もし悪性なら20年以上生きた方はいません。5年以上の生存確率も低いです。』先生から、いきなりキツイ事を言われた。蒼の腫瘍は、手術で摘出し残った腫瘍は放射線治療で小さくしていくとの事。その後も色々と話しをされ、2006-04-18 16:28:00 -
81:
削除削除されますた
あぼ~ん -
82:
色々と説明を聞き、先生が最後に『質問などありませんか??』と聞いてき『今の先生の判断では、蒼の腫瘍は良性なのか悪性なのか、どっちなんでしょうか??』親ならきかなければいけない事を聞く。先生はスグに『―まず間違いなく【悪性】でしょう――・・・』と言われ『5年の生存率もかなり低いかと――・・・』とまで言われた。
蒼の手術は『火曜日にします。』と言われた。後、5日後だ。とりあえず話しは終わり、明日また詳しい話しがあると言われ先生方におじきをして部屋を出た。
蒼は5年ももたない。悪性の腫瘍。私の頭は真っ白になった。どうしていいかわからなかった。でも、この時はなぜか涙がでなかった。あまりにも衝撃的すぎて、うけとめる事ができなかった。2006-04-18 16:39:00 -
84:
『咲緒梨、大丈夫か??』慶太が言い『―――何で??―――何で蒼なん??』気のぬけた言い方で私は言う。慶太は黙った。慶太もきっと同じ事を思っていただろう。
蒼の今おかされている病気。それは――・・・
――【小児癌】――2006-04-18 18:42:00 -
85:
それも、悪性。どうしてもっと早くに気付いてやれなかったんだろう。どうして蒼が体調くずした時に、精密検査をしなかったんだろう。
私は、蒼に申し訳なさすぎて自分を憎んだ。親として情けない。
そんな気持ちでいっぱいだった。2006-04-18 18:49:00 -
86:
『咲緒梨――・・・蒼のとこに戻ろう。寂しがってる。』慶太にそう言われ、急いで蒼の病室へ戻った。
病室に戻ると、蒼はお昼寝をしていた。看護婦さんも、ついていてくれた。
『すいません――・・・ついていてくださって、どうもありがとうございました。』とゆうと『いいえ☆蒼ちゃんは本当に元気で可愛いお子さんですね☆』と看護婦さんは言ってくれ『ありがとうございます。』とゆうと、看護婦さんは仕事に戻っていった。2006-04-18 18:55:00 -
87:
蒼は、いつも持ち歩いている大好きなアンパンマンのお人形を持って寝ていた。
そんな蒼を見ながら、私はマイナスな事ばかり考えていた。
【蒼がこのまま起きなかったらどうしよう。蒼が死んぢゃったらどうしよう。蒼がいないと、生きていけない。】2006-04-18 18:59:00