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81:
削除削除されますた
あぼ~ん -
82:
色々と説明を聞き、先生が最後に『質問などありませんか??』と聞いてき『今の先生の判断では、蒼の腫瘍は良性なのか悪性なのか、どっちなんでしょうか??』親ならきかなければいけない事を聞く。先生はスグに『―まず間違いなく【悪性】でしょう――・・・』と言われ『5年の生存率もかなり低いかと――・・・』とまで言われた。
蒼の手術は『火曜日にします。』と言われた。後、5日後だ。とりあえず話しは終わり、明日また詳しい話しがあると言われ先生方におじきをして部屋を出た。
蒼は5年ももたない。悪性の腫瘍。私の頭は真っ白になった。どうしていいかわからなかった。でも、この時はなぜか涙がでなかった。あまりにも衝撃的すぎて、うけとめる事ができなかった。2006-04-18 16:39:00 -
84:
『咲緒梨、大丈夫か??』慶太が言い『―――何で??―――何で蒼なん??』気のぬけた言い方で私は言う。慶太は黙った。慶太もきっと同じ事を思っていただろう。
蒼の今おかされている病気。それは――・・・
――【小児癌】――2006-04-18 18:42:00 -
85:
それも、悪性。どうしてもっと早くに気付いてやれなかったんだろう。どうして蒼が体調くずした時に、精密検査をしなかったんだろう。
私は、蒼に申し訳なさすぎて自分を憎んだ。親として情けない。
そんな気持ちでいっぱいだった。2006-04-18 18:49:00 -
86:
『咲緒梨――・・・蒼のとこに戻ろう。寂しがってる。』慶太にそう言われ、急いで蒼の病室へ戻った。
病室に戻ると、蒼はお昼寝をしていた。看護婦さんも、ついていてくれた。
『すいません――・・・ついていてくださって、どうもありがとうございました。』とゆうと『いいえ☆蒼ちゃんは本当に元気で可愛いお子さんですね☆』と看護婦さんは言ってくれ『ありがとうございます。』とゆうと、看護婦さんは仕事に戻っていった。2006-04-18 18:55:00 -
87:
蒼は、いつも持ち歩いている大好きなアンパンマンのお人形を持って寝ていた。
そんな蒼を見ながら、私はマイナスな事ばかり考えていた。
【蒼がこのまま起きなかったらどうしよう。蒼が死んぢゃったらどうしよう。蒼がいないと、生きていけない。】2006-04-18 18:59:00 -
88:
『咲緒梨、いらん事は一切考えるな。現に蒼は元気やん。だから、アホな事は考えるな。』慶太にそう言われた。でも、私は不安で不安でたまらなく、マイナスな方ばかりへと考えていた。
蒼は、夕方ぐらいまで寝ていた。蒼の前だけでは、元気をださなくちゃと思い、必死に笑顔をつくる。
『蒼、いっぱい寝たな〜☆夜寝られへんのちゃうか〜??☆』と私がゆうと『抱っこ抱っこー!!』と、蒼がグズりだした。『しゃあないな〜☆たまにはパパが抱っこしたろ☆』と慶太は言い蒼を抱き上げようとした。だが蒼は『やぁーーーー!!!パパやぁーーー!!マーマ、抱っこぉ〜!!!――フェーン』と泣きだしはじめたのだ。『はいはい☆泣かないの☆』と私は言いながら、蒼を抱き上げた。2006-04-18 19:09:00 -
89:
蒼はしばらくして、泣きやんだ。『パパがそんなに嫌なんかよ〜、蒼〜――・・・』慶太は少し悲しそうな顔をしながら、笑って言った。蒼は、あまりわかっていなかった。
しばらくし、看護婦さんがご飯を運んできてくれた。今日も一緒に食べた。だが、蒼は少し吐いた。小さな蒼の背中をさすってあげる。吐き終わると、蒼は元気がなくなり横になった。しんどいのだろうと思い、トントンしてあげ寝かせてあげようと思った。
中々寝なかったが、蒼の頭を撫でたりしながらトントンし続けていたら、蒼は寝たのだ。私達は、明日もある為この日は少し早く帰った。2006-04-18 19:20:00 -
90:
翌日。私達は蒼の為にお菓子を買って、朝から病院へ行き蒼の病室に行った。蒼は起きていて、お母さんと一緒を見ていた。
『蒼〜☆おはよう☆』と私は声をかけた。だが蒼はテレビに夢中で、私達の方には見向きもしない。『蒼の大好きなアンパンマンのお菓子かってきてるんやけどな〜――☆』とゆうと『アンパンマン☆アンパンマン☆』と言って、いきなりこっちに夢中になりだした。2006-04-18 19:49:00