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シンデレラ

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  • 1:

    ちぃ

    2004.5/3。晴天。
    見上げれば青い空。綺麗なブルーの宙に、白やピンクの花がフワフワと舞っている。
    『おめでとー!』
    次々に友人達から向けられる、お祝いの言葉。様々な過去を経て私はここに立っている。赤く紅く…何処までも続きそうなバージンロードの上に。眩しいほどに輝く純白のドレスに包まれて。この光は罪さえも柔らかく包んでくれる…。私な、アンタの魔法にかけられて、綺麗になったよ。

    2005-12-09 13:41:00
  • 71:

    ちぃ

    うちは適当にバイトしながら気付いたら16才になってた。変わらず家庭内は最悪。そんなある日、珍しい人からお呼びがかかった。お父ちゃんやった。何年ぶりやろ?嬉しさと複雑さが交差する。でも、こん時会わんかったら良かったな…。

    2005-12-12 17:53:00
  • 72:

    ちぃ

    『まぁ、ちょっと飲みにいこや』と、すこし息詰まる空気を解いたのはお父ちゃん。
    お父ちゃんの行き着けの店らしい飲み屋にいった。お父ちゃんの隣で女が私に話をふってきた。『私、マコって言います。千里ちゃんよろしくね』とニッコリ笑う。ウチは一瞬だけお父ちゃんをチラっと見て、マコさんに頭を下げた。なんだか急すぎて、意味が分からない。あんまり何を話したのか分からんから、ごまかすように自慢の喉で歌を歌う。歌は昔から得意、一時は歌手を夢見たこともあったくらい。『へぇ〜千里ちゃん歌が上手やね〜』と感心するマコさん。そんな時間が3時間ほど続いて、店をあとにした。別れ際、『また行こうな』というお父ちゃん。『うん』と軽く微笑んだ。背中合わせに別々の方向へ帰る。振り替えると、お父ちゃんとマコさんが寄り添ってあるいてた。また居場所をなくした気がする。

    2005-12-12 18:30:00
  • 73:

    ちぃ

    帰りは少し憂鬱やった。わざわざ聞かずとも、見ればお父ちゃんとマコさんは恋人同士やと分かる。けど、それをお父ちゃんの言葉で言い聞かせられる時が来たとしたら…?なんか全部壊れてしまいそうで、怖かった。砂で作った城のように、まだどこかで夢見ている家族の再生の夢。自分が作り上げた大切な夢を、一瞬の波に拐われてしまう気がして…怖かった。

    2005-12-12 18:40:00
  • 74:

    ちぃ

    それからも何度か誘われて、一緒に飲みにいった。もちろんマコさんも一緒。飲みにいった日の話題に、お父ちゃんがウチにラジカセをくれるという話になった。ウチはワクワクして『今日お父ちゃんちまでとりにいきたい!』とせがんだ。一瞬、お父ちゃんとマコさんが、互いの顔を見合わせたのが分かった。少し悩んだそぶりを見せたあと『わかった、ほんなら飲んだら家にいこか』と苦笑いを浮かべた。いつか…いつかこんなような顔をお母ちゃんもしていたな…と記憶を回想させた。

    2005-12-12 20:10:00
  • 75:

    ちぃ

    お父ちゃんは、その当時、誰もいなくなった自分の実家にすんでいた。うちが懐かしさに胸を弾ませる傍らで、『まぁ…散らかってるけど…』と小さくお父ちゃんがドアをあけた。ウチはニコやかな表情を曇らせる。見渡すと長年誰もすんでいなくて荒んでいた、玄関からずっと広がってる部屋は、いかにも女の人が手を加えたであろう飾りつけがされてあった。奥に進むと、ベッドルーム、ペアのもので揃えた寝具や、衣類など、まるで新婚さんみたいだった。唖然と立ち尽くしていると、『こっちにおいで』とリビングに通された。マコさんは何故か遠慮して隣の部屋で待機していた。ウチはお父ちゃんの顔を不思議と見ながら、渡されたラジカセを喜んで受け取った。『もぅ、千里も大きいから何となくは理解しとると思うねんけど…お父ちゃんな、マコちゃんと付きおうてるんや』煙草に火を付けながらそう言った。『お父ちゃん、ウチはそれに対して何て言うたらええの?』思わず黙りこむお父ちゃん。やっぱり大人はセコいわ…。都合悪けりゃ黙りこむ。大人が子供を裏切るんは勝手やけども、それでも子供は信じてるんやで。偽りを嘘と違う言うんなら、アンタらとん

    2005-12-12 20:33:00
  • 76:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 77:

    ちぃ

    ひたすら走り続けていたんだろう、気付いたらアパートのドアの前に居た。
    『どないしよ…帰ってきてもぉた……』こんな姿をお母ちゃんに見られたら全て悟られてしまう。必死で涙を止めようとしてもシャクリが止まらない。ウチ知ってんねん、お互いに彼氏×彼女出来ても、まだ惹かれあってること。嫌いで別れたんとちゃうことも。でも、やっぱり大人ってセコいわ…。その寂しさを埋められる人さえ見付けたら、ソレで何かは埋まるんやもん。けど、うちら子供は何で埋めればいいの?親の愛情も、『私、良い母親なんです』『これ俺の子供達』って誰かに良く写ったらいいだけの、都合のいいものに見えてしまう。そんなんで、今更…人なんて信じられないよ。…恋愛するのも怖くなっちゃった…。強くなりたいな…。悪い夢なら早く覚めてほしい。ずっと冷えきった体を震わせながら、こんなことを考えてた。

    2005-12-12 23:31:00
  • 78:

    ちぃ

    なかなか泣きやまない中でドアがガタンと背中を直撃した。
    ビックリして振り返るとお母ちゃんもビックリしたような顔をしている。『アンタこんな雨ん中で何やってんの!?』すぐさまタオルを持ってきた。泣いてるのを気付かれたくなくて、下を向いているのが不自然に見えたのか顔を覗きこんできた。『アンタ泣いてんの?』と問掛けてくるお母ちゃん。その声が『反則やわ』と嘆きたくなるくらいの、あんまりに優しい声やったから……もう止まらんなっちゃったやん。この日泣いたこと、どれほど後悔したやろう。消えちゃいたいくらい後悔した。

    2005-12-12 23:45:00
  • 79:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 80:

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    削除されますた

    あぼ~ん
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