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冷静と情熱の間

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  • 1:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    その当時、あたしは風俗で働いていた。何年か付き合っていた人とも別れ、ひたすら仕事に励んでいた。
    そんな頃の、お話デス…

    2005-09-10 02:23:00
  • 38:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人は???という顔をしている。正人『えっ?もしかして、帰りたかった?俺こんなとこ連れてきて、勘違い?』と、あたふたしている。正人『さっきからずっと無言やし、俺の事だるなってる?』…たまらずあたしは、爆笑した。

    2005-09-11 21:37:00
  • 39:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    訳が分からない、という顔をしている正人。梢『そんなんちゃうで!少しはしんどかったけど!』笑って言う。正人『うざがられてない?』梢『ないない!』正人『良かったぁ…』やっと正人の顔に、笑顔が戻った。

    2005-09-11 21:41:00
  • 40:

    りか

    夜ゎずっとェラーばっかでカキコ___?しにくぃですよね??無理せず梢さんのペースで書いてねっ?

    2005-09-11 22:09:00
  • 41:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    りかサン?ドコモやったんゃ?絵文字使ぇるなっ??何か思ぃ出しながらゃし、かなりペース遅ぃと思ぅケド、何とか頑張って書くねぇ?応援本間嬉しぃデス????

    2005-09-11 22:15:00
  • 42:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    それからあたし達は、無料のビールとおつまみを頼み、また話し出した。梢『本間さっきはごめんなぁ』正人『勘違い?とかって、まぢで焦ったし!』梢『ちゃうねん。ゲーセンとか慣れてないし!あ、あともう年やし、立ってんのしんどいねん!』正人『同い年やし!まだハタチやん!』

    2005-09-11 22:20:00
  • 43:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    梢『でもなぁ、夜働くようなって、めっきり老けた気するわぁ』…それは本当にそうだった。見た目は今ドキでも、不健康な生活やし、お金がある分、歩く事なんて、絶対しない。電車も乗らない。今日もあたしの中では、歩いた方だった。

    2005-09-11 22:25:00
  • 44:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人『いつも何して遊んでるん?』梢『え〜、ブラブラ買い物したり…パチンコしたり…』正人『パチンコするん?あかんで!負けるし!』…正人パチンコ嫌いなんやぁ。でも前の男みたいに、ハマってる奴よりかはいいかぁ。

    2005-09-11 22:29:00
  • 45:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人『友達とかとは遊ばんの?お店の子とか』…あたしはデリヘルやし、他の女の子なんか知らない。梢『あんまないなぁ』と言っておいた。正人『まぁオッサン相手に話してばっかやから、老けた気するんちゃう!』…話してるんじゃなくって、抜いてるんやけどね。梢『かなぁ…』

    2005-09-11 22:33:00
  • 46:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人『俺さぁ、メールの時から、キャバクラの事聞いてて、正直いいように思ってなかってん。俺の連れも、キャバクラ行き出して、めっちゃ派手なったし、俺にも飲みに来い!とか言いよるし。梢もお客さん探してんのかなぁ、とか思ってさぁ…』

    2005-09-11 22:38:00
  • 47:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    梢『そんなんはないわぁ!』…言える訳がない。正人『安心したぁ!電話で話してたらめっちゃ気合うし、会いたいなぁ、て思ってもうて、会ったら会ったで、話してたら楽しいしさぁ。お店行くお客さんの気持ちわかるわぁ。俺誘われたら、行ってまうかもやわ。てか金あったら、1回行ってみたいわ』…正人がお金なくて良かった。

    2005-09-11 22:52:00
  • 48:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人『でも俺の連れとか、愚痴ばっか言うてるねんやん。ゆうほど稼げへんし、指名とか同伴とか、ノルマあるんやろ?だから俺に手伝って!て言いよるねん。梢はメールでも、買い物行っていっぱい服買ったとか、エステ行ってるとか、そんな稼いでるん?』…やばい。デリヘルの事は、言いたくない。梢『その娘学生?』正人『そやで、一緒の大学』梢『あたしはそれ1本やし、その娘よりは稼いでるんちゃう』

    2005-09-11 23:01:00
  • 49:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人『そっか!何か梢カッコイイな!俺の連れとはえらい違いや!』梢『てか、その娘の話ばっかやん!何かあるん?』…少し気になったし、話も変えたかったので聞いてみた。

    2005-09-11 23:05:00
  • 50:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人『俺が医者なったら、梢指名で飲みに行くわ!』梢『いつの話やねん!』二人で笑った。…少しの沈黙の後、正人は真剣な顔で言った。正人『俺なぁ、本間勉強大変やし、彼女とかいらんねやん…てか出来ても、絶対時間とか作れへんし…彼女に悪いやん?』…めっちゃショックだった。

    2005-09-11 23:27:00
  • 51:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    梢『そんな大変なんやぁ』正人『多分医大行ってる奴にしか、わからへんわぁ』…何となくカチンときた。梢『全然遊んでないん?』正人『大学の連れとは遊ぶけどな』梢『何がそんな大変なん?』正人『とりあえず勉強ついていくんに必死やし、レポートめっちゃ多いし』梢『そっかぁ。頑張ってな!』…何だか虚しくなってきた。

    2005-09-11 23:48:00
  • 52:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    ボーッとしていたあたしに、正人『でもな、やっぱり彼女欲しいとか、思ってまう事もあるやん。なぁ、梢は、俺の事理解してくれる?』梢『え?』正人『何か同じ大学内で付き合うとかは、俺嫌やねんか。だからって合コンとかしても、やっぱ遊べへんとか、嫌言われるし。梢なら理解してくれそうやから』

    2005-09-11 23:55:00
  • 53:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    あたしはすごく嬉しくて、梢『夢の為に頑張ってるんやもん!少しくらいは、好きやったら我慢しな!』と言った。正人は改まって、『じゃあ俺と、付き合ってくれる?』と聞いた。梢『うん!』

    こうしてあたし達は、付き合う事になったのだ。

    2005-09-11 23:58:00
  • 54:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人は、『メールや電話で、すごい癒されてたし、会ったらタイプやし、やばいなぁと思ってん』と笑った。…あたしと同じ事、思っててくれたんや。そうしてベッドへ行き、あたし達は結ばれた。

    2005-09-12 00:02:00
  • 55:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    毎日お客さんにされているのに…全く違う。心から気持ちがいい。あたしはいっぱい、正人に甘えた。そしていっぱい、正人に尽くした。正人はずっと、『梢、お前やばいって。可愛すぎ。その声だけで、いきそうなるから!』とか『お前うますぎ。そんなされたら、出てまうし!』とか言っていた。

    2005-09-12 00:08:00
  • 56:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    あたしがデリヘルをして、学んだ事を、惜しみなく出した。デリヘルのオーナーが、良く言っていた。『男は目で見て…耳で聞いて…それでだいぶん早く抜けるから』まぁ男の感情を盛り上げて、早く抜く為なのだが。あたしは2ヵ月ほどの仕事の中で、男の興奮を煽る、術を覚えた。そして多少のテクニックも覚えた。

    2005-09-12 00:17:00
  • 57:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    そうしてあたしの中に入って来た正人は、早々に果てた。正人『ごめん、早くて』と言いながら、とても満足そうだった。梢『いいよ、あたしも気持ち良かった!』と言って、ほっぺにチュウをした。正人はあたしをギュッと抱きしめた。…これが客なら、指名くれるな。なんて思った。

    2005-09-12 00:23:00
  • 58:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    寝るまでの間も、少し話した。正人は『頑張って梢に会う時間作るし、二人で頑張ろな!』と言ってくれた。あたしは精いっぱい、理解ある女を演じた。正人『さすがキャバクラとかで働いてるから、男の気持ちよう分かってるな!』と言っていた。

    2005-09-12 00:26:00
  • 59:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    仕事はキャバクラ…嘘を付いたままだった。まぁいっか。寝る前に、正人『なぁ、もう1回していい?』と言って来たので、あたしは受け入れた。あたしは今でもだが、求められる事が、とても嬉しい。正人もすごく満足そうで、あたしは仕事が、こんな形で役に立ったな、なんて思っていた。

    2005-09-12 00:33:00
  • 60:

    名無しさん

    2005-09-12 00:44:00
  • 61:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    しばらく寝て、朝の9時には起きて、ホテルを後にした。正人は大学に行くから。正人『またメールするな!』と言い、別れた。あたしは正人が見えなくなってから、タクシーで家に帰って、仕事の時間まで寝た。

    2005-09-12 01:39:00
  • 62:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    アラームの音で目が覚める。夕方6時。あたしはたいてい、7時から出勤していた。正人からの連絡はない。出会い系やし、何となく不安なまま、仕事の仕度をした。7時になり、携帯が鳴る。『家の下着きましたよ。今日は鈴木さんです』お店からの電話だった。

    2005-09-12 01:44:00
  • 63:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    下に降りて行き、車に乗り込む。梢『おはようございまーす』鈴木さん『おはよう。予約入ってるし、守口市に向かうわな』…守口市と言えば、正人の住んでいる所。鈴木さんには良く乗っていて、仲も良かったので、梢『あんな、あたし昨日、彼氏出来てん。守口市に住んでやるねんけどな』と、笑って言った。

    2005-09-12 01:49:00
  • 64:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    鈴木さん『どうする?玄関あけて、彼氏立っとったら?』梢『ないない!お金ないし!』そんな冗談を言いながら、あたしは鈴木さんに、梢『なぁ、仕事キャバクラて言ってんねん。本間の事言った方がええかなぁ?』と、何気に聞いてみた。鈴木さんは、『そんなん言う必要ないわ!だって借金返したら、さっさとやめるねんろ?』

    2005-09-12 01:57:00
  • 65:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    あたしは、初めての仕事の日のドライバーさんが、鈴木さんだった。だから仕事をする訳を、話していた。あたしは『3ヵ月でやめる』と言っていて、鈴木さんは、『そう言って、みんなダラダラしてまうねん』と、言っていた。

    2005-09-12 02:01:00
  • 66:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    鈴木さん『でも最近は稼いでるやろ?借金減った?』梢『後ちょっと』鈴木さん『ほな彼氏も出来たし、もうすぐあがるんかなぁ?』…あたしは少し考えて、梢『どうせなら貯金するわ』と言った。…あんなに嫌だった仕事なのに、もう何の抵抗もなくなっていた。むしろもっと稼ぎたい!と思うようになっていた。鈴木さん『最初と言うてる事違う〜』と、笑っていた。

    2005-09-12 02:06:00
  • 67:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    そうしているうちに、お客さんの家に着く。ドキドキしながら、インターホンを押した。客『はい』ホッ…正人じゃない。まぁありえないけど。そのお客さんは、2時間で取ってくれた。新規のお客さんやのに、有り難い話だ。最初の1時間ほどは、話をして過ぎていった。お客さん『えっ?もう半分過ぎてるやん!俺いっつもこうやねん…』

    2005-09-12 02:12:00
  • 68:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    梢『いつもって…よう呼んでるんや!』お客『えっ?』二人で笑いながら、後の1時間も、何なく過ぎていった。プレイ中、少しだけ正人の顔が浮かんだが、考えないようにした。お客『あおいちゃん!(あたしの源氏名)また呼ぶわな!』梢『待ってます!今日はありがとう!』そう言って、あたしは家を出た。

    2005-09-12 02:17:00
  • 69:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    デリヘルをして、色んなお客さんがいたが、こんな風に、話している時間が長いのは、良くある事だ。部屋が汚くて、不潔な感じの人、後は乱暴で、痛い事をしてくる人、そんなお客さん以外の時は、意外に楽しくやっていた。だから今、仕事に対しての抵抗が、全くと言っていいほど、無くなったんだと思う。

    2005-09-12 02:25:00
  • 70:

    りか

    この話ゎ今現在の話ですかぁ?梢さん今ぃくつですか?ぃろんな経験してますよね?私も最近まで夜やってました?

    2005-09-12 02:46:00
  • 71:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    りかサン?カキコぁりがと??ぁたしはもぅ、25歳デス?今は夜ぁがってるし、大阪にもぃません??勇と別れてカラ、まだ大阪にいた頃の話で、前の小説は、1年前くらぃに地元に戻って来て、たまたま勇に出会ったから、書ぃた話だょ??

    2005-09-12 03:52:00
  • 72:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    お客さんの家を出て、メールを開くと、正人からだった。『仕事中かなぁ?さっきまで研究室おって、今帰って来た(>__

    2005-09-12 03:58:00
  • 73:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    ドライバーさんの車に乗り込むと、鈴木さん『お疲れ〜!今日女の子少ないらしくて、忙しいで〜』と言われた。梢『え〜!頑張って稼ぐわ!』と、笑って言ったら、携帯が鳴った。正人だ!ドライバーさんに、黙ってて、と頼んで、電話に出る。

    2005-09-12 04:03:00
  • 74:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    梢『もしもーし』正人『ごめんなぁ、仕事中に…』梢『ええよ、今は大丈夫やし』正人『いや、何となく、声聞きたかっただけやねん…』梢『めっちゃしんどいやろ?今日は早く寝いや!』正人『電話切ったら、きっと速攻寝てまうわ!話せて良かったぁ。仕事頑張りなぁ!』梢『うん!おやすみっ!』

    2005-09-12 04:08:00
  • 75:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    たった1分ほどの電話だが、正人に愛されてるなぁ…と、嬉しくなった。その反面、『仕事頑張り!』という言葉に、嘘を付いている申し訳なさで、いっぱいになった…

    結局その日は、全部で4本ついた。長いコースが多く、移動も大変だった為、家に着いたのは、朝の6時だった。

    2005-09-12 04:14:00
  • 76:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    3日ほど過ぎた。あたしは稼いだお金を全て、借金の返済にあてた。残りわずかだった借金が、0になった。

    正人とは、メールや電話だけだったが、順調だったし、2日後には、またデートの約束をした。

    2005-09-12 04:19:00
  • 77:

    りか

    梢サン??サィなんだぁ?ぉ姉サンですね?今ゎ地元なんですね?今ゎ彼氏サンとかぃます?毎回カキコ_?してゴメンナサイ?迷惑なってたらゴメンナサイ

    2005-09-12 04:35:00
  • 78:

    れのぁ

    迷惑に決まってるゃろ?
    他にも読んでンねん?途中雑談入ったら読みにくい 書き終えてカラとか他にスレたてたら?しょーみ邪魔?

    2005-09-12 06:38:00
  • 79:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    りかc?ぁたしはりかcが、前の小説も今の小説も、読んでくれてる事が、めっちゃ嬉しぃし、ぁたしが説明不足な分、聞ぃてくれて、分かった上で読んでくれるんも嬉しぃし??これからも頑張って書くし、読んでくれると嬉しぃな???
    れのぁサン?読んでくれて、ぁりがとぅござぃます??読みにくぃトカ、他に読んでくれてる人の事、考ぇてなくって、ごめんなさぃ??でも書ぃてる側としては、何の反応もナィと不安なるし、カキコは本間に励みになるから、良かったらまた、そんなカキコ下さぃ??

    2005-09-13 02:27:00
  • 80:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    そしてデートの日。
    夕方またエスト前で待ち合わせて、二人で手を繋いでブラブラする。恋人っぽい!
    ご飯も食べて、終電の時間が近付く…まだ別れたくないなぁ、と思っていると、正人『なぁ、俺ん家来る?』…すごく嬉しくて、梢『うん!行ってみたい!』と、張り切って答えた。

    2005-09-13 02:35:00
  • 81:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人『俺朝から大学あるし、その時間に起きなアカンけどええか?』梢『うん』…あたしは正人が、少しでも長くいたいと思ってくれてる、その気持ちが嬉しかった。二人で電車に揺られ、正人の家に向かう。ずっと手を繋ぎながら、正人の肩にもたれ掛かる。目が合っては、照れくさくって、目をそらした。…幸せやなぁ。

    2005-09-13 02:42:00
  • 82:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    最寄駅に着いて、コンビニに寄って、飲み物とお菓子を買った。歩いて5分ほどで、正人の住むマンションに着いた。正人は実家も大阪だが、大学の近くで、一人暮らしをしている。

    初めて入る、正人の家…梢『お邪魔しまぁす』正人『彼女が来たん、初めてやわ!』そんな言葉が、すごく嬉しい。

    2005-09-13 02:47:00
  • 83:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    その日はテレビを見ながら、ずっとイチャイチャした。幸せ過ぎて、怖いくらいだった。この幸せが、ずっと続きますように…そんな事を思いながら、眠りについた。

    次の日の朝、正人が大学に行くのに合わせて、あたしも家を出て、自分の家へと帰った。

    2005-09-13 02:52:00
  • 84:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    どんどん正人にはまっていってる…自分でも分かった。最初は出会い系やし、疑ったりもした。でも正人も、真剣にあたしと、付き合ってくれてると思う。あたしは最初、あんまりはまらんとこう…と思っていた。理由は3つ。1つ目は、前彼の時に、好きになりすぎて、周りが見えなくなったりしたから、またそんな風になるのが、嫌だったから。

    2005-09-13 02:59:00
  • 85:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    2つ目は、あたしは物分かりのいい女を、演じなければいけなかったから。本間のあたしは、すごく独占欲が強い。本間は毎日だって会いたい。好きになればなるほど、その思いは強くなる。でも付き合う前に、正人の忙しさは聞いてるし、分かった上で付き合ったから。うざい事は言いたくなかった。

    2005-09-13 03:05:00
  • 86:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    そして3つ目は、あたしがしている、仕事の事。嘘をついて、悪いとは思いながらも、今のあたしは、ノリに乗って稼いでいた。今さら風俗の仕事以外に、お金的に、あたしを満たすものなんてない。正人を好きになればなるほど、罪悪感でいっぱいになるし、仕事にも何らかの影響を、及ぼすだろう。

    2005-09-13 03:11:00
  • 87:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人が好き…でもこれ以上ははまらんとこう…周りが見えるだけの、冷静さを持ちながら、ワガママも言わかいくらいの、気持ちの余裕も持ちながら、仕事を続けて、ある程度のお金を貯めよう。100万ほど貯まったら、昼間の仕事に戻って、新たな気持ちで、正人とやって行けたらいい…

    2005-09-13 03:17:00
  • 88:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    そんな気持ちとは裏腹に、正人はあたしに、『会いたい』と、毎日メールを送って来た。『仕事終わってからやと、遅くなるよ?』と送っても、『連絡くれたら起きるし、家来て欲しい』と返って来た。正人に必要とされてる事が嬉しくて、あたしは仕事終わりに、毎日正人の家へ寄った。

    2005-09-13 03:24:00
  • 89:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    お店が忙しくても、お構いなしに、適当な時間であがって、ドライバーさんに、正人の家の近所まで、送ってもらう。お店からも、だんだん良く思われてないのが、ひしひしと伝わった。干されているのか、お客さんにもあまり付けてもらえなくなり、一気に稼げなくなった。

    2005-09-13 03:30:00
  • 90:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    でも別に、それでも良かった。言っても、他の仕事をするよりは、十分稼げている。正人と会えば会うほど、どんどん好きになって、仕事が苦痛になってきていた。他の人のを舐めながら、何してるんやろう…と、涙が出そうになったり、責められながら、正人以外にされている事に、耐えられなくなったりした。

    2005-09-13 03:38:00
  • 91:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    もう仕事やめようかな…と思った頃だった。その日もあたしは、仕事終わりに、正人の家へ寄っていた。正人『あんな、もうすぐテストあるから、今みたいに会えんようになる…』梢『えっ?どれくらい?』正人『テスト終わるまで…』…淋しそうな顔をしているあたしに、正人は続けた。『単位落としたないし、真剣勉強したいねん。会えへん分、出来るだけ連絡するし。分かって欲しい』

    2005-09-13 03:44:00
  • 92:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    …そんな風に言われたら、『分かった』としか言えなかった。正人『明日休み取れる?参考書買いたいし、付いて来てくれん?』当分会えなくなるから、正人なりに、気使ってくれてるのかな…梢『分かった!仕事休み取るわ!』そうして次の日に、正人と会う約束をした。

    2005-09-13 19:01:00
  • 93:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    またエスト前で待ち合わせ。参考書を買った後、適当にブラブラして、映画を見る事にした。そう、『冷静と情熱の間』だ。正人はアクション系が見たかったらしいが、その当時すごく宣伝していたので、あたしは『絶対これ!』と、半ば無理矢理決めたのだった。

    2005-09-13 19:05:00
  • 94:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    話の内容は、あんまりしっかり覚えていない。愛して合ってる男女が、何らかの理由で、離れてしまった。そして、『10年後もお互い好きだったら、〇〇で会いましょう』と、約束をする。全く別の人生を歩んでいた二人が、10年後には、約束を守り、約束の場所で会う。そんな話だった。

    2005-09-13 19:11:00
  • 95:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    映画を見終えて、梢『期待はずれもいいとこやわ!』と、怒っているあたしに反して、正人は『え〜!めっちゃ良かったやん。俺もあんな恋愛したいわ〜!』と、とても満足そうだった。…10年も離れてて、それでも好きなんて、ありえなくないか?あたしには、理解出来なかった。

    2005-09-13 19:15:00
  • 96:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    そしてその日は、ご飯を食べて、お互い家に帰った。正人はレポートがあるから、『帰ってからせなあかん』と言っていたし、9時頃には、梅田を後にした。

    家に帰って、ひたすらボーッとした。…こんな時間に、家でゆっくりするなんて、いつぶりだろうか。…淋しい。お金もなかったし、明日からは、仕事に励もうと思った。また正人が落ち着くまでは、仕事に専念しよう…

    2005-09-13 19:21:00
  • 97:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    そして何日かは、夕方くらいから出勤して、朝方まで働いた。家にいるのが淋しいから。お金が欲しいから。

    正人はまめにメールをくれた。『今から大学行ってくる!』とか、『今帰って来た!』とか、『今から寝る!』とか。遅くまで研究室にいたり、家に帰ってからも、勉強しているみたく、本当に忙しそうだった。

    2005-09-13 19:27:00
  • 98:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    あたしも頑張らな…と思う反面、仕事は本当に苦痛だった。今までは、正人に会える!と思って、何とかこなして来たが、会えない分、どれだけ正人が好きで、あたしの支えになっていたかを、思い知らされた。

    2005-09-13 19:31:00
  • 99:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    客『本名何て言うん?』…お前に関係ないやろ?客『彼氏は幸せ者やな〜』…どこが?お前にこんな事されてんのに?客『もっとキスして抱き合いたい!』…さっさと抜いて、終わらせろよ!客『なぁ?しよう?』…させてくれって、頼むならまだしも。何偉そうに言ってるん?する訳ないやん?…とにかく全てがイライラした。

    2005-09-13 19:38:00
  • 100:

    梢 ◆VE2vvcSGSs

    正人に会いたい…
    その日は仕事も暇で、待機の時間が、とても長かった。まだメールもないし、きっと大学にいるんだろう。あたしは思いきって、正人に電話をしてみた。
    テストで忙しいと言われてからは、自分からの電話は、控えていた。

    2005-09-18 01:59:00
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