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奇妙な話 短編集
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1:
H
昔みなさんがきいたことあるような話を少し手を加えて書いていきます
2006-03-28 09:51:00 -
91:
名無しさん
「菜々子さん止みましたよ…」菜々子はいつの間にか眠っていた。再度あっちゃんに起こされた時には、もう辺りはうす暗かった。 「よし。行くわよ。」 菜々子は仕事顔に戻る。さっきまでの弱気な菜々子はもういない。 「お客さん本当に行くんですねぇ…タクシー呼んどきましたから。お気をつけて。。」
2006-04-14 07:37:00 -
92:
名無しさん
意味深な笑みを残しおじいさんは姿を消した。 あっちゃんは泣きそうな表情を浮かべていた。 菜々子はあえて明るく振る舞った。 「今日これが終わったら何でも好きな物ご馳走するわ?食べに行きましょう。焼肉でもしゃぶしゃぶでも考えておきなさい。」
2006-04-14 07:42:00 -
93:
名無しさん
「無事に帰れるんすかね…ハハ…。」あっちゃんの声には力がなかった。「何言ってるの!さあ仕事仕事!」菜々子は自分に言い聞かせているようにも聞こえた。キキィ━。 タクシーがついた。 「お客さん乗って乗って!K崖までだってね?」 「はい!今乗りますー!!さ、行くわよ」菜々子はあっちゃんを誘導しタクシーに乗り込んだ。
2006-04-14 07:48:00 -
96:
名無しさん
↑ありがとうございます??うれしい
2006-04-14 08:36:00 -
97:
名無しさん
「いやぁこんな天気の日にしかももう暗いっちゅーのにお客さん正気ですかい?」タクシーのおっちゃんは苦笑いでこう言った。 「ええ。まあ。」 菜々子とあっちゃんはそれどころではなかった。愛想良く振る舞うなんてとても出来なかった。 「まぁ気をつけてな!帰りも呼んでくれたら迎えいくしな!ほい名刺渡しとくで。」菜々子は名刺を受け取る。
2006-04-14 08:40:00 -
98:
名無しさん
おっちゃんの優しさ、明るさ。菜々子は少し気分がまぎれた気がした。 「ありがとう。」とだけ呟いた。 二人を乗せた車はどんどん人気のない田舎道へと進んでいく。辺りの風景を見ているだけでも不安が募る。ようやく崖が見えてきた…。
2006-04-14 08:43:00 -
99:
名無しさん
菜々子は息を飲んだ。 何だこの一帯は。。 ことばでは言い尽くせないが一言で言うとやばい…。いくつも群れをなす崖は遠くの方まで続いている。 この辺り一面がまるで別世界のよう。異空間。そのことばがぴったりの様な気がした。 「この辺で止めますで?」タクシーは静かに止まった…。
2006-04-14 08:48:00 -
100:
名無しさん
「心配無用ですって!なんの為の特殊カメラだと思ってるんすか!」と撮りながらあっちゃうは言う。 「失敗は許されないんだから。二度とこんなとこ来たくないってば。冗談じゃない。」菜々子は一人呟いた。強烈なこの場所は頭をひねらなくてもどんどん文章が浮かんでくる。まとめるのが大変なほど。この恐怖を伝えたい一心で菜々子は執筆に没頭した。また、あっちゃんもひたすらに撮り続けていた。
2006-04-14 09:03:00