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〜幸せの見つけ方〜

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  • 1:

    優羽

    このお話はノンフィクションです?

    2005-11-19 15:21:00
  • 12:

    優羽

    (あっれ……おかしいな…前の生理っていつやったっけ?)
    カレンダーを繰り返し見ても日にちがあわない…。(色いろあったからズレとんかな…)
    『優羽、お前休み言わんけど生理きてるか?』…ビクッ。店長からトドメを刺すような言葉がこぼれた。『あっ…いや、きてへんけどストレスでズレてんちゃうかなと思って…』不安が表に出まくりの私の声に、まわりの空気がズンっと沈む。『お前、前の生理いつきた?』……日にちを言うと『おい、ズレとる以上の問題やんけ。誰か検査薬買ってきたってくれ』…ちょ!!マヂ?『いいって!ただズレてるだけやねんってば!余計なことしやんくてええよ!』訳が分からなくなって気が動転してしまっている。『ええからお前は黙っとけ!ほんなら最近よくトイレにこもってんのは何でや?言うてみ』…。あっ…最近ごはんを食べては気持ち悪くなって戻してばかりだ…。『ほら、買ってきたで。』ヘルス時代からずっと付き合いがある先輩から検査薬を手渡された。準備が整った検査薬を伏せた。見る気が怒らなくて足をかかえこんでウズくまってしまった。

    2005-11-19 17:31:00
  • 13:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 14:

    優羽

    『もう結果でてんとちゃうか?』店長が静かに言う。まわりも緊張に包まれていた。震えた手を検査薬に近付ける……(どないしたらええんやろ…)頭では色んな出来事が頭をまわってきた。グッと検査薬を握り締めた…。飛び抜けた緊張で力が抜けそうになるのを必死で堪えて、検査薬を目にした…

    2005-11-19 17:34:00
  • 15:

    優羽

    (……………。)
    シーン…。
    『どないや…ねん?』焦点が定まらない目をどこに向けたらいいか分からなくなった。
    泣き出してしまった…検査薬にはハッキリと【陽性】の表示が出ている。
    回りは何も言わずにそれぞれの定位置に戻った。先輩は溜め息をもらして『ちょっと考えさせて』と言って頭をかかえて横になってしまった。何を考えるとゆうのだろう…?取り残された感じ…。まだ実感の沸かない私は現実を受け入れられないままでいた。

    2005-11-19 17:40:00
  • 16:

    優羽

    その日の夜は先輩の家に預けられることになった。『まぁ病院いかな詳しいことは分からんけど、今の検査薬やから、、出来てることには間違いないわ…あんたどないする気なん?』………。『まだ分からんわ…。実感も何もないんやもん…』『そぅか……明日仕事前に病院いこか。連れてったるから。これからジンが(先輩の同棲中の彼氏)帰ってくるけど、このことは黙ってよ…』『…うん。』

    2005-11-19 17:48:00
  • 17:

    優羽

    尿検査…血液検査…。下半身だけ服を脱いで、体内に入ってくる機械で調べられる…。初めての経験…怖いような、、冷たい機械の感覚が更に緊張を早めていく。カチャ……『いいですよ。ティッシュでふいて服を着て隣の部屋にきてください』事務的な先生の言葉。看護婦さんが気まずそうに私を見つめる。
    『え〜と、おめでとうございます。妊娠2ヶ月ですよ。』…『いつ頃の子か詳しく特定できますか。。?』…『そうですね、1月25日ですかね』曇りはじめた私の表情に何かを悟ったかのような先生はこう続けた。『中絶を希望される場合は早めにおこしください。一応手続きに必要な書類は渡しておきますので、受付でもらってください』…『あ…ありがとうございました』いまの優羽は何とも沈んだ顔をしているんだろう…携帯をつなげると【車で待ってる】と先輩からメールが入ってた。すぐに受付に呼ばれると書類を渡され説明をうけた、差別的な冷ややかな目線で見送られたあと、先輩の車にのりこんだ。

    2005-11-19 18:31:00
  • 18:

    名無しさん

    ?

    2005-11-19 18:36:00
  • 19:

    優羽

    『んで…なんて?』溜め込んだ息を吐き出すような声で先輩は問掛けてきた。『………2ヶ月やって』今にも消え入りそうな声で答えた。『ほぅか…時期は特定したんか?』…『したけど…プライベートやないわ…プライベートぢゃご無沙汰やし』…『…あんたピルは?』『なんか辞めるとなると気ぃ緩んで飲まんかったり…』『ゴムは?』……『ただでさえ客付き悪かったからさ…つけへんので客繋いでたんやて…』自分のアホさに呆れて、シートにもたれてサンルーフから青い空を見上げても涙もでない。ポケットからさっき先生に手渡された1枚の紙を取り出した。エコー写真、これに写っているのが私の子ども…。妙に母性が湧きだす…(父親も分からないような事をしてるママを君はどう思う?)……言わずとも…聞かずとも分かっているさ…最低だってこと…。

    2005-11-19 18:54:00
  • 20:

    優羽

    お腹に子どもがいるのを分かっていても、残り僅かなバンスを返すために商売女の私は店にでた。自覚なんてしなければ罪の重さに気付くことなんてなかったのかな…。そう思うのには遅すぎる、芽生えてしまった母性で胸がはち切れそうなそうなくらい苦しい…仕事と両立させてソノ事を考えるのは、あまりにも苦しすぎた。(あと少し…あともう少しなのに…。)子どもはまだどうするか決めていない…私には時間がない…。一人で悩むのはあまりに酷だ………。仕事が終わって、久しぶりに自分の部屋に帰った。窓をあけたら下町らしい街並みが下に広がってる。街並みを見渡しながら考えてた、今まで逃げてばかりきたから…自分にすら向き合ってこれなかったから、、、だから…『アナタにも辛い思いをさせてしまっちゃったね…』そっとお腹に手をやって、涙で上擦りながらの声でそう呟いた。『ごめんね…』……自分のお腹にこの子が宿るまで、こんな気持ちに気付かなかった。(母親って…こんな気持ちになるものなんだ…母親って……。あの人も?)

    2005-11-19 19:11:00
  • 21:

    優羽

    母さん……あなたもこんな気持ちを本当は抱いてる??
    窓をしめて携帯を持ち出した。アドレス帳…【お母さん】…少しシャクだけど…もしかしたら私に必要な答えをくれるかも。…ピッ…『コホンっ』ちょっと小さめに咳をして声を整えた。プルルルル…プルルルル…プル…『…はい。』変わらない声だね。『あ…あの…優羽やけ…ど…』『うん、久しぶりやね。何年ぶり?』『4年ぶりかな』…『まぁ久しぶりに電話してきたってことは、なんかあったって事やろね。まさか子ども出来たとか言いなやぁ』……『………。』(いくら冗談で聞いてきたと言えども、図星はキツイわ…なんも言うことでてこやんし…)『優羽…あんたまさか…』『うん…いま妊娠してる!2ヶ月やて。どないしてええかわからんからオカンに電話した。』『アンタはどないしたいんよ…』…私は…どうしたいんだったっけ??…逃げたらアカンよ。ちゃんと向き合って答えやな。

    2005-11-19 19:22:00
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