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見えない心

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  • 1:

    美樹

    ねぇどうして?ねぇ…

    いつもいつもそうやって心の中で私は繰り返す。
    心が見えない。何考えてるのか分からない。教えてよ…
    聞きたいのに聞けない。言いたいのに言えない。ねぇどうして私達こんな関係続けてるんだろう…

    2005-11-16 00:25:00
  • 2:

    美樹

    いつからだろう。こんなに苦しくなったのは。
    気付けば私は言葉を持たない人形みたいになってしまった。
    会いたいと言われればすぐに会いに行き、帰っていいよって言われれば何も言わずに帰ってく。

    ねぇ、気付いてるよね?私の気持ち。私、うまいように扱われてるだけなの?

    2005-11-16 00:30:00
  • 3:

    美樹

    私、北条美樹は一人の男を好きになった。
    彼の名前は広瀬直人。
    私と直人は小学生からの友達だった。昔から仲がよかったわけじゃないけど、中学を卒業する頃に私は一度、直人を好きになったことがあった。

    毎日遊んだりしてるうちにいつのまにか好きになってた。

    2005-11-16 00:39:00
  • 4:

    美樹

    私の初めての相手は直人だった。中学の卒業式の日、私は直人の家で初めてHをした。
    直人は私が好きなことを分かってたはずで、私はそのことがあったせいで直人も私のことが好きなのかと思ってしまってた。

    でも…違ってた。話を戻すと私と直人は小学校も中学も別だった。同じ町だけど隣の学校で。

    2005-11-16 00:43:00
  • 5:

    美樹

    でもよく遊ぶ公園が同じだったせいか、小学生の頃から仲良くなってた。
    今は私も直人も22歳。あれから10年以上もたってしまってる。
    中学の卒業式の次の日、私は直人に電話をかけた。
    だけど直人は出なかった。何回かけてもずっと…出なかった。

    2005-11-16 00:46:00
  • 6:

    美樹

    おかしいなぁ…って気付けばずっと直人のことばかり考えてた。
    そして卒業式から三日後、連絡もとれないまま私は友達とよく行っていたカラオケで遊んでた。

    そこで歌い終わって出口に向かった時、手を繋いで歩いてくる二人のカップルを見つけた。
    直人と小柄な女だった。

    2005-11-16 00:51:00
  • 7:

    美樹

    私と直人のことを知っていた友達は、私より先に直人につめよってどういうことかって問い詰めてた。

    「知らんわ。俺、こいつと付き合ってるから」

    直人は平然とした顔でそう言うと、私の横を静かに通り過ぎて行った。わけが分からなくて夢かもしれないと何度も目を閉じて考えてた。

    2005-11-16 00:54:00
  • 8:

    美樹

    涙は何故か出なかった。多分その場では理解できなかったからだったと思う。
    カラオケを出て友達とファーストフード店に行き、落ち着いて考えてみると私は一体何だったのかと切なくなった。

    直人はいつも優しかった。よく喋るし大笑いするくらい笑わせてくれた。
    遊んでる時は手を繋いでくれたり、思わせぶりな言葉を言ったりもしてた。

    2005-11-16 00:59:00
  • 9:

    美樹

    勘違いしてしまっても仕方なかった。だって直人は…そんなやつじゃないって思ってたから。

    でも現実は違ってた。Hした後から態度が変わって、おまけに彼女がいたことまで知らされた。
    最低や…いくら思っても悔しくてむなしかった。初めての相手がそんな男だったことに後悔を覚えた。

    2005-11-16 01:04:00
  • 10:

    美樹

    簡単に言えば、地方の山奥で山登りしたりキャンプファイヤーしたりする行事で、一泊ホテルに泊まるものだった。
    その一泊研修の夜、私のもとに直人からの電話がかかってきた。
    山奥だったせいで電波も途切れ途切れで、何度も切れてしまった。

    2005-11-16 01:14:00
  • 11:

    美樹

    最低なはずの男なのに、私は必死になってた。何の話で電話をしてきたのかって必死に考えて。
    最後はホテルの公衆電話まで行ってかけたりしてた。やっと普通に話せた。
    「どーしたん?」
    私は何故かドキドキしてた。妙な期待もあったかもしれない。もしかしたら…って。

    2005-11-16 01:18:00
  • 12:

    美樹

    「えっ…あ、明日、明日には帰るよ!」
    私はびっくりした声で直人にそう答えた。
    「分かった。じゃあ明日お前んちまで迎えに行くわ。帰ってきたらまた電話して」
    電話を切った後はよく覚えてないけど私は嬉しくて眠れなかったのを今でもよく覚えてる。

    2005-11-16 01:27:00
  • 13:

    美樹

    次の日、私は帰ってからすぐに直人に電話した。でも直人は出なかった。
    夕方から夜中になっても、ずっと。私は不思議だった。直人は一体何がしたいんだろうって。
    必死になっていた自分が馬鹿らしかった。何が会いたいよ…いつもいつも気持ちめちゃくちゃにしてるだけやん…。

    2005-11-16 01:31:00
  • 14:

    美樹

    電話の音で目が覚めたのはもう朝方だった。
    「も…しもし」
    「ごめん寝とった?ごめんな、ちょっと先輩と一緒やったから連絡できんかってん。今からとかは無理やんなぁ?」
    無理に決まってた。普通なら。寝てたうえに約束破られてるのに普通なら無理って思ってた。

    2005-11-16 01:34:00
  • 15:

    美樹

    「いーよ、大丈夫」
    自分の言葉に自分がびっくりした。私は直人じゃない相手なら約束を破られてそんなことを言われたら電話を切っていたと思う。
    「分かった。じゃあもう明るいしお前んちの近くの公園で待っとくわ」
    直人との電話を切った私は、朝の5時前だとゆうのに寝起きで出かける用意をした。

    2005-11-16 01:41:00
  • 16:

    美樹

    2ヶ月ぶりに会う直人に、私はまたドキドキしてた。公園に向かうまで何回も鏡を見たりして。
    公園に着いた私の目に写ったのは一人でベンチに寝転んでいる直人だった。
    ゆっくり近付いていった。直人は私に気付いて体を起こした。
    「おっそー」
    直人はそう言って私をじっと見ていた。久しぶりに見る直人は、やっぱり優しい顔をしてた。

    2005-11-16 01:45:00
  • 17:

    美樹

    「ごめんごめん。直人あんま変わってないなぁ。2ヶ月じゃ変わらんか」
    私はじっと見てくる直人の目を見れなかった。
    「お前も変わらんやん。なぁ美樹男できた?」

    「何でそんなんゆわなあかんのよ。直人には私が彼氏できててもできてなくても関係ないやろ?」

    2005-11-16 01:50:00
  • 18:

    美樹

    「まぁ…関係ないけど。でもできてない方が嬉しいかも。彼氏できてたら俺ヤキモチ焼くわ」
    直人はいつもよく分からなかった。こんな言葉を平気で言う。私はそんな言葉が嘘か本当かなんてことよりも、その言葉で幸せな気持ちになってた。
    直人のことが好きで、そんな気持ちの分からない言葉でも嬉しかった。

    2005-11-16 01:54:00
  • 19:

    美樹

    「ようゆうわ。彼女おるくせに。中途半端なことしたらあかんで。可哀相やん彼女が」
    そんなことを口では言いながらも、そんなこと言ってる私の方が可哀相に思えた。
    「俺お前のこと好きやで。なんかよう分からんねん。会いたくなるしよくぼーっとしてたら美樹のこと考えてる」

    2005-11-16 02:04:00
  • 20:

    美樹

    私はその言葉で直人への気持ちが変わってしまった。直人が私を好きでいてくれてるなら何で彼女がいるのか理解できなかった。
    「私も直人のこと好きやで。でも彼女おるのにおかしくない?こんなことしてるのって」
    「ごめん。でもお前とおりたかってんもん…」
    直人の暗くなった顔に私はまた心を動かされた。気付けばまた…直人の部屋で直人に抱かれてた。

    2005-11-16 02:12:00
  • 21:

    美樹

    目が覚めた時、私は直人の腕の中にいた。あったかい直人の腕は幸せな気持ちになれた。
    でも、そんな幸せな時間も長くはもたなかった。

    2005-11-16 02:37:00
  • 22:

    美樹

    バタン
    直人の部屋のドアが開いた。私は直人の親かと思ってびっくりした。でもそこにいたのはあの小柄な女の子だった。
    「直ちゃん…何してるんよ…何で電話ずっとでーへんの!?誰よその女!」
    女は発狂してた。私も服を着ながらどうすればいいか分からず、とりあえず黙っていた。

    2005-11-16 02:41:00
  • 23:

    美樹

    「直ちゃん何で何も言わんの?ってかあんた誰?」
    「私は…」
    答えられなかった。説明しようがなかったからだ。友達…?いや、はたから見れば今で言うセフレってやつだったから。
    「美樹、帰っていいで。亜紀お前も帰って」
    直人の予想外の言葉に私も彼女も驚きを隠せなかった。泣き出した彼女を見ながら、私は部屋を出た。

    2005-11-16 02:46:00
  • 24:

    美樹

    直人の家を出た私は、トコトコと一人で歩いてた。しばらくすると後ろから声が聞こえて立ち止まった。
    「美樹さんでしたっけ?あの、直ちゃんとどうゆう関係なんですか?」
    「え…別になんの関係もないけど」
    彼女のために気を使った言葉だった。
    「じゃあ何で別れようとかゆうんやろ…意味分からん…」

    2005-11-16 02:54:00
  • 25:

    美樹

    「えっ?直人に言われたん?」
    私にとっては少しびっくりしたけど朗報だった。
    直人…好きって言ってくれたの嘘じゃないんや…。結局その日のうちに直人と彼女は本当に別れた。

    これで直人は私のところにちゃんと来てくれると思った。でも直人は次の日からまた私からの電話に出なかった。

    2005-11-16 03:02:00
  • 26:

    美樹

    次に電話があったのは一週間後だった。それもまた突然な話だった。
    「俺なぁホストすることにした。明日から行ってくるわ」
    直人のすることはいつも急で驚かされることばかりだった。その頃はまだ16歳だったし。

    2005-11-16 03:07:00
  • 27:

    名無しさん

    2005-11-16 06:36:00
  • 28:

    美樹

    ホスト!?直人が!?私は動揺してた。直人がホストになるなんて…
    直人がホストを始めたのは16の夏だった。法律では認められないもの。でも直人はミナミとゆう未知な世界へと入りこんでしまった。

    2005-11-18 02:05:00
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