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初恋ο
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1:
しゅん
ぅちらはまだ若くて
何も知らない2005-10-08 18:39:00 -
102:
佳奈
『…なーんちゃって!びっくりした?!』重い雰囲気にやっぱり耐えられなくなって、あたしは沈黙を破ったο…何してるんだろうοあたしは、何てことをしようとしたんだろうο
2005-10-19 02:44:00 -
103:
佳奈
しゅんが男嫌いになった理由を、私は知っているο私だけしか知らない、しゅんの過去ο最大の悪夢οそれから、しゅんは男を信じなくなったο近寄ってくる男はもちろん、小学校からの同級生でも、先生でもο男と名のつく全ての人に、しゅんが笑いかける姿を、あたしはあの日から見たことがなかったο彼、ゴウに出会うまではοずっと閉ざされていたしゅんの心を開いたのは、紛れもない彼だοしゅんはまだ気付いていないοゴウに好かれていることも、自分自身がしゅんにひかれていることも、これから先の二人の明るい未来にもο
2005-10-19 02:48:00 -
104:
佳奈
もうすぐ、私達が出会ったあの日から2ヶ月がたとうとしているοひろしとゴウと、改めてしゅんの性格が見えてくるο初めは、海で目が合った瞬間に、ひろしに心を奪われたο優しそうな笑顔ο綺麗な顔、かわいい声、純粋な、すごく純粋な心ο
2005-10-19 09:14:00 -
105:
佳奈
なのに、思わずゴウを好きになってしまったのは、多分、あの日ο丁度一ヶ月前、あたしは、今の状況と同じように、いつも集まる時間より大分早くに、ゴウにこの公園に呼び出されたο朝早い時間に、もちろん私は起きれなくて、寝坊したο『…どうしよう、化粧してたら待たせてしまう…οでもスッピンとか、マジ気まずいし…まっ、ひろしが来るまでに公園ですればいっか!』
2005-10-19 09:22:00 -
106:
佳奈
『…待った?』急いで公園に行ったけど、やっぱりゴウはもう来ていたο『ぃや、待ってないよ!ここ座り!』そういうと、彼は自分が座っている青いベンチの隣をポンと叩いたοあたしはゆっくりと座りながら『どしたん?話って何?』と聞いたοだけどゴウはなかなか話を切り出さなかったο
2005-10-19 09:26:00 -
107:
佳奈
『何よもう!話あるって言ったのゴウやろ!』あたしは笑いながらゴウの肩を軽く叩いたο『お、おぅ…οあのな…』そしてまたゴウは言葉を詰まらせるο『はよ言わんと時間なくなるよ?』あたしはまたゴウを軽くせかしたο出来れば早く話を終らせて化粧がしたかったからο『…わかってるοあの…しゅんのことなんやけど…ο』あたしはどうせそういう系だと思っていたから、驚きもせず聞いていたο『前、あ、初めて会った時、佳奈言ってたやん?』…何を?!ゴウはうつ向いて小さな声で、それもしどろもどろに話すので、余計にわかりにくかったοあたしが『何の話?』って聞くと、彼はまた少し黙って、それから決心したように聞いてきたο『しゅんが、男嫌いになった理由や』
2005-10-19 09:36:00 -
108:
佳奈
あたしは思わず言葉をつまらせたο
2005-10-19 09:43:00 -
109:
佳奈
しばらくたって、私は言ったο『…それは直接しゅんから聞いた方がいい『佳奈!』言い終わるか言い終わらないかのぅちに、大きな声であたしの名前をよんで立ち上がったοそして座ったままのあたしの両肩に手を置いて、まっすぐあたしの目を見て言ったο『どうしても』いつもとは違う、震えた声ο『知りたいんやο』それからゴウはせきをきったように話だしたο
2005-10-20 07:41:00 -
110:
佳奈
『ずっと好きやってんο一目惚れやったο初めて見た時…笑うなや?天使かと思ったο』少し吹き出しそうになったけど、ゴウの目があまりに真剣だったから、あたしは笑わなかったοゴウは真っ直ぐ前を見てるο駅へ向かう人の数が増えてきたοもうすぐシュンとひろしも来るだろうο
『そんな雰囲気やないのに、不思議やろ?でも、俺は確信してんο俺の天使やってο見る度ドキドキしたοそんなん本間に初めてやったο俺な、昔やんちゃしてて、自分で言うんもなんやけど(笑)女なんていくらでもいたし、困ったこともなかったοいっぱいひどいことして、何人も泣かせてたけど、あの時はなんとも思ってなかってんο最悪やろ?』悲しそうな顔でゴウは振り向いて私を見たο2005-10-20 10:48:00 -
111:
佳奈
あたしはなんて言えばいいのかわからなくて、黙ってたο
『やけど、初めてやねんο無視られんの恐くて声すらかけれんかったのも、心から幸せにしたいって思ったのも、絶対泣かせたくないって思ったのもο初めて話した時、思った通りの子やと思ったο冷たいように見えて、やっぱりめちゃくちゃやさしいやんοあの海で、しゅんの笑顔を見た時はもう、夢みたいやと思ったο今、こうして仲良くなれたのも信じられんο今までのは夢やったんやないかって、朝起きては不安になるοここに座って、しゅんらが来る度に[あぁ、夢やないんや、よかった、幸せやなぁ]って毎朝思ってんで(笑)』
あたしは無言でゴウの話を聞きながら、ゴウの茶色の髪がキラキラ朝日で反射するのを、きれいだなぁと思って見てたο2005-10-20 11:00:00